二次元裏@ふたば

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133827 B26/07/31(金)00:12:16No.1453979589そうだねx4 02:06頃消えます
「あっあなた!あのね、今日、この子を芝に走らせようと思うの」
幸せな日々。
その合間に、ブエナビスタが言った一言に一瞬ピンと来なくて固まる。
「えっと…?」
「アルタはね…まだ走った事がないんだ、私と一緒に走ればきっと落ち着くでしょ?」

ウマ娘として、走ることを教える。
トレーナーとしてではなく、最初の当たり前の教育────。
本能的な部分もあるのかもしれない。
126/07/31(金)00:13:20No.1453979891+
「……困ったな。俺が出来ることはなにかあるかな、トレーナーとして教えるのは、違うだろうし…」
「ふふっ、見ててくれればいいよ?それにね───ママ友の集まりでみんな走るみたいで、楽しみなんだ」
「そうか…アルタは、走りたい?」
「…むぅ?はしる?」
「そっか、それもまだ分からない時期か…」
「お外は好きでしょう?アルタビスタ」
「うん!」
「じゃあ、きっと楽しいよ!あなた、土日、よろしくねっ」
「ああ、ブエナ!」

ブエナが言うには、近日に他のウマ娘達と一緒に近くの芝生の公園で走らせるという。
走りってのは、普通に覚えるものでは?と聞くと、私も子供の頃にお母さんに教えてもらったから、と言う。

(トレーナーとしてウマ娘に立ち会ってきたのに───知らなかったな)
226/07/31(金)00:14:10No.1453980118+
「アルタ────」
「んー?」
「ふふっ、おっきくなったら、アルタもトレセンで走るのかな?」
優しく娘を撫でる、この子の未来は俺達には分からないけど…。
「ううん?」
?と顔を見せるアルタに、俺は笑う。
「ああ、今はわからなくても、いつか。ね」
きっといつか、娘も走るだろう。
トレセンの芝を、夢の舞台を…いつか───
326/07/31(金)00:14:41No.1453980277+
─────⏰────

「着いたよ、アルタ」
そっと車から下ろして。
「あ、あう。うう…」
「あなた、アルタが広い場所で怖がってるみたい、だっこしてあげて?」
「ああ、大丈夫だよ、アルタビスタ」
ウマ娘は赤子のうちから歩くことができる。
あっという間に二足歩行を覚えた娘。しかし、芝はまだ──怖いようだ。

「あっ、皆さん、先に着いてたんですね!こんにちは!」
「あら、ブエナビスタさん、こんにちは!お父さんも一緒なのね!」
「はい!ふふっ、アルタは…走るの初めてだから、今日は家族全員で来ようかなって」
426/07/31(金)00:15:11No.1453980435+
(そういえば、ブエナ、ママ友知らないうちに出来てたな、…しかも相変わらず人気者だね)
子育てで忙しい合間に、いつの間にか出来ていて。
そういう意味でも、彼女の天性の人気者ぶりには驚くばかり。
「…んー?」
「アルタもこんなに人の前にいるのは初めてだもんなー」
「ん!」
「よしよし…」
「あなた、えっと…アルタを、うけとっていいかな?」
「はい。ブエナ」
彼女に優しく娘を委ねる。
「大丈夫だよ…ゆっくり、頑張ろうね」
優しく撫でて、ゆっくりと、ゆっくりと、芝に下ろす。
「あっ…ママ…」
びっくりしたようで、娘はピッタリとブエナの足に引っ付いてしまった。
526/07/31(金)00:15:46No.1453980607+
「……やっぱり、まだ早かったかな」
「えっと、…ブエナ」
「ふふっ、お父さん、だめよー?」
「お母さんが教えるんだから、貴方はほら!ちょっと離れてて!」
「えっ…ちょっと……」
ママ友に囲まれて、あっという間に俺は蚊帳の外にへと連れてかれる。

仕方ないので、遠巻きにブエナを見るしかなくて…
「まま……うー…」
ぎゅーっと、足を掴んで離れない娘。
ブエナはしゃがんで、ぽんぽんと背中を叩いて…。
「走るの…こわい?」
「…ん」
「私もそうだった、もう、記憶はないけど…子供の頃、最初に芝を歩くのは、本能的に怖かったのは、覚えてる」
626/07/31(金)00:16:33No.1453980841+
アルタは静かな子だった。泣かないけど、いやいやもしないし、とにかく静かで、少しだけ不安だった。

『お兄ちゃんにも、私にも似てないなぁ』
『そうだね、でも…アルタビスタは、きっと、賢い子だよ』
『じゃあ、……お兄ちゃん似なのかも?』
『そうかな、子供の頃のブエナにも似てるけどな──── 』

「一緒なら、大丈夫…アルタ、走ろう?」
「………うん」
ゆっくりと、彼女の足から手を離して。アルタはちゃんと、芝生に一人で立つ。そしてブエナが優しく、優しく少しだけ離れると…
「まっま、まっま!」
「ふふっ……おいで、アルタビスタ」


アルタが、ゆっくりと、確かに走り出した。
726/07/31(金)00:17:06No.1453981012+
「……………」
「もう、泣いてるじゃない」
「あっ、すいません、…凄く感動して…」
「お母さんも、同じみたいね?」

ぎゅっと、傍から離れないように走る娘に、ブエナも少しだけ泣いていた。
「甘えん坊さんなのは、どっち譲りなのかなぁ…?」

「私の子は勝手に走っちゃったんだけど…ブエナさんの子は、凄く甘えん坊さんなのね〜!」

周りの母ウマ娘達も次第に娘の元へと向かっていく、ブエナはあっという間に子連れのウマ娘に囲まれて、一緒にくるくると走っていた。
「………」
その姿は、神秘的で、ウマ娘にしか無いものだろう。
なんとなく、そこに自分が行くのは違う気がして───そっと、見守ることにした。
826/07/31(金)00:17:41No.1453981182+
──────
「まーま、まーま、えへへ…!」
「ふふっ、もう私の周りをこんなに翔けちゃって、アルタも、走るのが好きで良かった…!」

あなた、私、不安だったよ。
走るか分からないの、不安だった。
家の中で、いつも静かに座ってる子だった。
それに、言葉をほとんど喋らなくて。言葉を覚える時期なのに、大丈夫なのかなって怖かったの。

でも、見て。
「まって、まって!」
あなた、この子、ちゃんと喋れるみたい
「うん、大丈夫よ、アルタ、こっちにおいで…!」
「うん!」
「走ろう、アルタ!」
926/07/31(金)00:18:33No.1453981484+
───⏰───
「もうあんな遠くに!ほんと、いいお母さんねぇ」
「お母さんの中には、私たちに来ないで!って威嚇しながら子煩悩な親もいるのに、立派に見守ってるわ〜」
「ブエナちゃん、おいで〜!」
「はーい、すいません!」
テクテクと帰ってくるブエナ。
娘も、ぴったりと彼女にくっついたまま帰ってくる。
「甘えん坊さんなのね〜?」
「もうあんなに走りを覚えるなんて…!」
「えへへ…皆さんのおかげです、今日はありがとうございました!」
アルタは怖がってたのか、それを察してブエナはそっと俺の方に娘をずらす。
1026/07/31(金)00:19:12No.1453981665+
「アルタ、偉いな」
「…がんばった!」
「うん、頑張った!…って、アルタ、喋れるの!?」
「あっ、あなた…それ、言おうとしてたんだ、さっき走ったら、喋れたの、アルタが!」
「そっか、…良かったぁ、…なんだか凄くいい経験だったけど、…どっと疲れたな」

真に疲れたのはブエナの方だろう。でも、彼女はむしろ嬉しそうで、疲れのひとつも感じさせない。

(走るのを覚えさせるか、素敵な日だった)

また、いつか。
子供が増えたら、その分こういう日も増えるのかもしれない。
いや、その前に定期的に教えるのだろう。
娘が成長して、走れるようになって、いつかは─────
1126/07/31(金)00:20:22No.1453982049+
──────
「ねぇ、あなた」
「なぁに、ブエナ」
スヤスヤと後部座席に眠るアルタと助手席に座るブエナ。今日が終わって、とっても疲れた様子でアルタはすぅすぅと寝息を立てている。
「今日、どうだった?」
「すごく感動したよ、アルタが喋れたことも、走れたこともだけど───」

夕焼けの中、そっと、春になった外を見る。もう、彼女も立派な母親なのだ。
「ブエナが、凄く立派な母親だなって…感動したかな」
「なにそれ、私、そんなに立派だったかぬぁ?」
「うん、立派だったよ、アルタもだけど…君も、成長してるんだね」
「うん、そっか────そうだと、いいな、なら────」
1226/07/31(金)00:20:52No.1453982213+
「貴方も、立派なお父さんに成長しようね。一緒に!」
「うん、ブエナ、………少しずつ、俺も君も、大きくなっていこう」

アルタがちゃんと、自分たちの背を見て、成長できるように。
俺も、ブエナも、まだ、大きくなるよ。
1326/07/31(金)00:21:46No.1453982484そうだねx7
ブエナビスタが子育てする映像をみて思いつきました
ママになるブエナいいよね
寝ません俺はこれで失礼する
1426/07/31(金)00:23:03No.1453982892+
おぃ待てェ失礼すんじゃねェ
1526/07/31(金)00:25:57No.1453983836+
深夜にとんでもないものが来た…
ブエナの娘になりたい人生だった
1626/07/31(金)00:27:59No.1453984457+
子供いっぱい増えそう
1726/07/31(金)00:28:32No.1453984635+
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1826/07/31(金)00:32:12No.1453985863そうだねx1
アルタビスタは最後は芝で走って欲しかったよ…
1926/07/31(金)01:00:31No.1453994726+
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弱者男性の妄想すぎる…
2026/07/31(金)01:36:36No.1454001365+
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百合豚の妄想と違って自演なしでも伸びるな
2126/07/31(金)01:39:01No.1454001724+
結婚して子供できてもずっと変わらないイチャつき方してそう


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