二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1785075072245.png-(214722 B)
214722 B26/07/26(日)23:11:12No.1452808612+ 00:41頃消えます
静かな湖のほとりで、ひんやりと涼しい風が吹き抜けて。
「さすが避暑地、涼しいなあ」
「ええ……此処を選んで正解でしたね」
隣で、担当であるドリームジャーニーがそっと微笑み返す。
太陽がじりじりと熱く照らしていた7月の頃、ジャーニーの提案で湖のほとりにあるコテージへと足を運んでいた。

「本当に、良い場所だなぁ。空気が澄んでるし、風が涼しいし、静かで穏やかで……」
「コテージの方も、相当に質の良いものでしたね。綺麗で過ごしやすく、ふふ、良い旅には良い宿を……流石はアネゴだ、抜かりない」
「ここ借りられたのもステイゴールドの伝手なんだっけ?」
「ええ。アネゴは旅好きで、顔も広いですから。避暑地に良いところは無いかと聞いたらすぐに此処を紹介してくれたので」
「ステイゴールドさまさまだな……」
俺とジャーニーのトゥインクルシリーズの旅路でもステイゴールドは大きな指針として世話になっていたが……こうして、プライベートでも彼女の世話になるというのもなんだか感慨深い。

「よく、澄んでいますね。湖の底まで見えそうなくらいに」
「本当に綺麗だね。透明感のある水だ」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/07/26(日)23:13:47No.1452809632+
やわくゆらと揺れる水面が日の光をきらきらと輝かせて、涼しく澄んだ空気を映すように波うっていた。
その水面に顔を乗り出しすこし覗きこんでみれば、湖に住む小さな魚たちが心地良さそうに泳いでいて。この場所がいかに穏やかで安心できる世界であるかをまるで示しているようだった。

「ん……――ふぅ。……ふふっ、あぁこうしているだけでも心身が浄化されていくようだ」
「ここにいるだけでもいくらでもリフレッシュできそうだな……!」
「えぇ……♪ あぁですが、折角ですので。――あちらでも、如何ですか?」
「ん?」
そう言ってジャーニーが手で示した先にあったのは――ふたり乗りの手漕ぎボートの貸し場であった。

――――
「――トレーナーさん、そろそろ代わりましょうか?」
「いやいや、大丈夫! これくらい俺に任せて、ジャーニーはゆっくりくつろいで!」
「……おや、それはまあ……ふふっ、それではお言葉に甘えて」
手漕ぎボートのオールをググッと押しながら、そう言って俺はジャーニーに笑ってみせる。
226/07/26(日)23:15:35No.1452810368+
多分、ジャーニーは自分の方が力が強いから、と気を遣ってくれたのだろうけど。でもここは意地というものがある。それに、ジャーニーにはゆっくりと湖の旅を楽しんで欲しかった。
だからこそ、俺は表情を余裕で固めて精一杯の力でボートを漕いでゆくのだ。

「やっぱり、湖の上だとより一層涼しいな」
「そうですね。……トレーナーさんも、この涼しさは有難いのでは?」
「あ、アハハ……そうかも」
図星をつかれてしまい苦笑いを返すと、ジャーニーは可笑しそうにクスクス笑う。
その姿がどこか嬉しそうで、ならば俺がこうして汗を浮かべているのも悪くはないのだろうと思う。

「……でも、お陰様ですごく良い心地ですよ? ふふ、トレーナーさんはボートを漕ぐのもお上手ですね」
「そ、そう? なら良かった……!」
彼女の幸せそうな微笑みに、自分の頬も思わず緩む。こういう時のジャーニーの言葉は、決しておべっかではないのだと知っていた。

「あぁ、涼しくて、乗り心地も良くて、静かで……素敵な舟旅だ。今日、トレーナーさんと此処へ来れて良かった」
「……! ああ、俺もジャーニーと一緒に来れて良かった!」
326/07/26(日)23:17:24No.1452811093+
「――そうですか。ふふっ、えぇそれは……嬉しいお言葉をありがとうございます。――本当に、良かった……♪」
ふわりと、ナチュラルな笑顔を浮かべたジャーニー。その表情に、俺は胸の奥をぎゅっと暖かくさせられてしまうのだった。

「――……そうだ、トレーナーさん」「……ん、どうしたんだ?」
「すこし、失礼してもよろしいですか?」
そう言って、ジャーニーは腰を少し浮かせる。
危なくないように俺がオールを置いて彼女の言葉に応えると、ジャーニーはでは、とクるりとこちらに背を向けて――。

「……ふふ♪」「っ!?」
とん、と。俺の膝の上にジャーニーが腰掛ける。
「じゃ、ジャーニー……!?」「どうか、なされましたか……♪」
楽しそうな彼女の声色に、けれども戸惑いと少しの焦りを隠しきれないまま問い掛ける。

「え、えっと……これは」
「おや、このような状況は、トレーナーさんにとっては好ましくありませんか……?」
426/07/26(日)23:19:44No.1452811975+
「えっ、と……そういう訳じゃないんだけど、あまりよろしくは無いような……?」
そう、膝の上の彼女に戸惑いつつも応えると、ジャーニーはぐっとこちらに寄りかかってきて、それから――。

「――いけませんか……?」「――っ!」
そうして、こちらの方に振り向いて……可愛らしくも美しい、キケンな上目遣いでそう尋ねてくるので。
「よろしい、ですよね?」
――それ以上は何も言えなくて、生唾を呑む音が彼女に聴こえないように細心のまま……俺は言葉無く頷くのだった。

「――♪」「……――」
ジャーニーは、そうして舟を漕ぐ俺の身体の上に座って楽しげに尻尾を揺らしていた。
こうしていると――腰の辺りをくすぐる尻尾の感触や、首元から薫る彼女の香水や、彼女自身の重みを、どうしても意識してしまって――。

「……ふふっ、楽しいですね?♪」「ぁ、あぁ……」
どうしても、どうしても。胸の奥がいっぱいになってしまうのだ。
それもきっと、ジャーニーにはバレてしまっている。何故なら、ずっとずっと、彼女の機嫌が登り続けているからだ。
526/07/26(日)23:22:32No.1452812949+
登る機嫌に合わせて、より、寄りかかり増すジャーニーの重みに、彼女という存在を強く意識させられる。恐ろしいことだと、心の何処かで思う程に……ドリームジャーニーという娘は俺の心を強烈に惹きつける。
時折こちらを振り返り、何が楽しいのかじっと見つめてくる彼女の上目遣いに、また胸の奥は熱を帯びるのだ。それがどうにもならなくなりそうで、俺は救いを求めて彼女に声をかける。

「……そ、その……ジャーニー? そろそろ、これ……辞めたりは……」
「……おや、脚を痺れさせてしまったでしょうか?」
「えっ、いや……そういう訳じゃないけど」
「――それとも、何か“良くない”ことでも、ありましたか?」
「っ、そ、それはその……」
彼女の問い掛けに、言葉が一瞬詰まって。けれども、ここで引くこともできず、どうにか言葉を絞り出す。

「……あんまり、こういう所を他の人に見られたら……良くないかな、というか」
「何か、不都合でも? 他の人に見られたら、困ることでも……あるのでしょうか――♪」
楽しそうにそう尋ねてくるジャーニー。うっすらと、彼女に誘導されているような感覚に陥りながら、どうにか応えるけれど。
626/07/26(日)23:25:12No.1452813955+
「……あんまり、こういう所を他の人に見られたら……良くないかな、というか」
「何か、不都合でも? 他の人に見られたら、困ることでも……あるのでしょうか――♪」
楽しそうにそう尋ねてくるジャーニー。うっすらと、彼女に誘導されているような感覚に陥りながら、どうにか応えるけれど。

「その、勘違い……されちゃいそうというか」
「――勘違い、とは? ……ふふっ、どのように勘違いされてしまうのでしょうか。――教えて頂けないでしょうか♪」
「……ぁっ」
気が付けば、――彼女に、絡め取られている。墓穴を掘ってしまったことに後から気付くけれども遅く。

「――今の私たちは、客観的に“どのように見えてしまう”のでしょうか? どうか、私に教えていただけませんか、トレーナーさん……♪」
「そ、それは――」
極めて表情は冷静に、けれども楽しげな声色のまま、期待の熱がこちらを見つめる眼差しの奥に宿っていて――。

「……ふふっ、それは――?」「それ、は――」
じぃっと、見つめられて、追い詰められて。けれども最後の最後で、必死に藻掻いて。
726/07/26(日)23:27:07No.1452814656+
「――きょ、“兄妹”に、見られちゃうかも……!!」
「…………おや、まあ」
そうして、どうにか抵抗した俺の言葉に、ジャーニーはスっと目を細める。

「――そう、ですか。“兄妹”」
「あ、あぁ! 仲の良い兄妹に見えるかもなーって!」
「そうですか、そうですね……兄妹――。くくっ」
暫く、ジトりと見つめられていたものの、ジャーニーは不意に可笑しそうに笑いはじめて。

「兄妹に、“勘違い”されると。……ああ、それは大変だ。困ってしまわれますね?」
「っ! ……あ、あぁ。困る、かも……?」
彼女のその言葉に、自分の言葉の整合性の取れなさを自覚させられつつ、しかし後には引けず。
そうして、暫くまた可笑しそうに、からかうようにこちらを眺めるジャーニーに耳の先まで血が登るのを感じていると――やがて、ジャーニーは不意に押し黙り。
それから、少し考え込むような仕草をしてから、結ばれた口元を僅かに歪ませると――。
826/07/26(日)23:29:05No.1452815342+
「……では、私たちは"仲の良い兄妹”ということで」
「……え?」

「よろしいですよね? “兄さん”――♪」
「――っっ」
そうして、悪戯めいた表情を向けられたまま、俺は退路など何処にも無い湖の上で、ジャーニーに心も身体も転がされ続けるのであった――。
926/07/26(日)23:29:47No.1452815555+
妹だ余
1026/07/26(日)23:30:17No.1452815724+
義兄さんだ余
1126/07/26(日)23:30:37No.1452815833+
おわり
ジャーニーとふたりきりの旅行に行きたい
1226/07/26(日)23:31:29No.1452816113+
転がしてるだけじゃダメなんだ余
1326/07/26(日)23:33:14No.1452816689+
まだ布石の最中だよオル
1426/07/26(日)23:36:37No.1452817798+
ずっと石置いてるだけなんだ余
1526/07/26(日)23:59:46No.1452825088+
スレッドを立てた人によって削除されました
1626/07/27(月)00:00:23No.1452825356+
つよつよジャーニー
1726/07/27(月)00:09:50No.1452828582+
>ずっと石置いてるだけなんだ余
まるで囲碁なんだ余
1826/07/27(月)00:38:44No.1452837538+
恋愛展開は男トレウマに限る


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