二次元裏@ふたば

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253502 B26/06/26(金)21:55:28No.1443735193そうだねx5 22:56頃消えます
イモゲンチャーの怪文書かきました
雑談したりする日常回です
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認証用うちの子
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お借りした・言及のある方々
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/06/26(金)21:55:43No.1443735299+
その日、デジモンテイマーの少年は、相棒のグラディモンと共にアリーナに挑んでいた。
新進気鋭のコンビは調子良く勝ちを重ねて9連勝し、10戦目の開戦はもう間もなくだった。

「よーし、次で10勝目だ!派手に暴れてやろうぜ!」
「おう、任せてくれ相棒!」

そんな勢い付いて鼻息の荒いコンビの前に、一体のハニービーモンが姿を現す。

「随分と元気が良いな、どうかお手柔らかに頼む」
「沢山勝ってランクアップしたいからな!全力でやらせてもらうぜ!」
「そうか、では、お手並み拝見といこうか」

物腰柔らかな蜂の戦士が滞空し戦いの構えを見せると、開戦の合図が響く。
それが鳴り止むよりも早くにグラディモンが駆け出し、地を蹴り敵の頭上に躍り出て蜂を叩き落さんと剣舞を披露する。
226/06/26(金)21:56:08No.1443735496+
「でやあああ!」
「いいぞ、そのまま毒針を近付けさせるな!」

昆虫型デジモンのハニービーモンの武器は体から生える毒針である、そのリーチは短いが、相手を麻痺させる毒性を有する。
対してグラディモンは小柄な体躯に不釣り合いな程に腕が長く、自慢の腕から繰り出す二刀流で敵を翻弄しながら戦う戦士型デジモンだ。
ならば、剣士が取る選択肢は一つ、毒針の間合いまで近付かれる前に叩き切るのみ!
だからと言って闇雲に暴れる程グラディモンも未熟ではない、一方の剣を避けさせることで行動を誘導し、本命の一撃を打ち込む。
二刀流の剣士として対の剣を巧みに操り、果敢に攻め続ける。隙を与えれば何が起こるか分からない、だから敵の行動を許さない、それが彼がこの場で学び得た答えだった。

「おっと危ない!良い太刀筋だ、だが、剣士の相手は少し慣れていてね」
「そうかい!じゃあ斬られてくれても良いんじゃあないか?」
「いやあ、痛いのは勘弁だ」

球のような小柄な体躯に不釣り合いな長い腕を駆使し、縦横無尽に左右の剣を振るうグラディモンに対し、ハニービーモンは臆すること無く二刀に対応する。
326/06/26(金)21:57:43No.1443736252+
球のような小柄な体躯に不釣り合いな長い腕を駆使し、縦横無尽に左右の剣を振るうグラディモンに対し、ハニービーモンは臆すること無く二刀に対応する。
宙を舞い接近する相手に対し、丸い戦士は後方に跳ねて距離を取りながら応戦。利点であるはずの長い腕が近過ぎる相手には邪魔になり剣を振り抜けないのだ。
有利な間合いを潰されてたまるかとグラディモンは刃を繰り出し続ける、否、攻撃し続けなければならない。止まれば一気に不利になる、そんな予感が彼を突き動かしていた。
相対するハニービーモンは流れるような動きで宙を舞い、時に身を翻し、時には纏った鎧で刃を受け流し、一振り一振りを確実に捌いていく。
そうして戦場に舞う中で、蜂の戦士は己の毒針を見舞う。

(やべぇ…!こいつ、退くどころか突っ込んで来やがる…!それに、こんなに剣を振ってるのに直撃しねぇ…何者だこいつ!?)
(あの針も…かすっただけなのに傷口が妙に熱い…早く決着つけないとヤバそうだ…!)
426/06/26(金)21:57:58No.1443736388+
グラディモンがいかに高速で腕を振るっていても、腕が伸び切りそれ以上は動作を変えられないという瞬間がいくつも存在する。
ハニービーモンはそういった隙を見逃さず、剣を回避すると同時に毒針で引っ掻くように小さな傷を作っていく。
その小さな積み重ねが、いずれは大きな事態を引き起こすであろうというのはグラディモンも察していた。だからこそ攻撃を止めるわけにはいかないのだ。
無論、グラディモン負けてはいない、蜜蜂の舞に翻弄されつつも連続して斬撃を繰り出して防御を誘い、着実に刃を当ててアーマーを削って消耗させる。
いくら受け流しが上手かろうと、研ぎ澄まされた刀剣が相手では無傷とはいかない、たとえ自分が攻撃させられているのだとしても、止まる方が危険なのだと本能で感じ眼前の敵を討ち取らんと攻め続ける。
そうした紙一重の攻防が繰り返され、グラディモンの焦燥とは裏腹に対戦は静かに白熱していった。
526/06/26(金)21:58:22No.1443736599+
安全圏に居る観客達から見た戦いは、長いリーチから剣舞を繰り出すグラディモンが優勢に見えた。
だが、徐々に剣速が落ち、その様子から不調に陥っているのを察したは、他ならぬパートナーの少年だった。。

「どうしたグラディモン!?」
「やられた…!目が霞んでろくに見えねえし、力が入らねぇ…!」
「なっ…毒か!?いつの間に…」

不調を伝えるために足を止めたグラディモンはよろめき、片方の剣を地面に刺して支え、もう一方の剣で敵を牽制する。
ハニービーモンは毒針とは別に毒の鱗粉を放つ技を持つ、彼らはその対策をしていなかったようだ、ともすれば知らなかったのか。
どちらにせよ予習不足が招いたピンチを前に、少年テイマーは動揺を隠せない。
626/06/26(金)21:58:45No.1443736755+
「っ!グラディモン、踏ん張れ!!まだチャンスはある!」
「お、おう!」

無理を押しての戦闘続行、その指示を聞いたハニービーモンの反応は、少年の予想外のものであった。

「何故回復してやらない?この試合はアイテム禁止のルールじゃなかったはずだが…」
「…っ!?そんなの持ってない…この戦いはシミュレーターだ、試合が終わったら治ってるし…」

言い訳じみた少年の返答、それを聞いたハニービーモンは羽ばたきながらがっくりと肩を落とす。
離れていても聞こえる程の溜め息交じりの深呼吸、深い落胆を湛えた瞳を伏せながら戦士は告げる。

「…非常に不本意だが、これもルールの内だ。勉強代と思ってくれ」
「あっ!おい、待て!」
726/06/26(金)21:59:01No.1443736925+
舞い上がり身を翻したハニービーモンは、グラディモンの制止を意に介さず置き去りにし、一気に少年との距離を詰める。
それを追うべく駆け出したグラディモンは、渾身の踏み込みで間合いを詰めて追い付く―――追い付けるはずだった。
視界が急激に回転し、地面が激突してきた。否、グラディモンは踏み込んだ勢いのまま顔面から地面に突っ込んだのだ。
一体何が起きたのか、理解の追い付かないまま顔面に走る痛みに呻きながら地面を掴み、何とかパートナーのもとへ駆け付けようと足掻き続けている。
そうして四苦八苦するグラディモンの様子を背に、飛来したハニービーモンは少年の目と鼻の先で滞空し、毒鱗粉をまき散らす。
動揺し立ち尽くす少年は、無防備に毒鱗粉を吸い込み、哀れにもその体内を蝕まれていく。
子供の体は毒にせよ薬にせよ、少量で大人よりも早く強く効果が出る。それはデジタルワールドでも変わらない。
みるみるうちに顔が青ざめ、ガタガタと小刻みに震える。呼吸も荒く、誰が見ても危険な状態に陥っている。
826/06/26(金)21:59:19No.1443737102+
「は…っくしょん!はくしょん!!い、一体何をした!?」
「なに、大したことじゃないさ。ただ、ちょっと覚えていて欲しくてね。
 デジモンの戦いはゲームじゃない、命を賭した生存競争だ、甘く考えるのはすぐにやめることだ」
「そ、そんなの分かって…うぷっ!?き、気持ち悪…うっ!?おええぇぇっ!!!!」

ハニービーモンは戦いの準備を怠った少年へと説教を始めるが、当の少年は地面に伏せて嗚咽と嘔吐を繰り返す。
病に侵された少年が苦しんでいる、血沸き肉躍る闘争を観覧すべく来た観客からすれば、とても見ていられない光景だろう。
926/06/26(金)21:59:52No.1443737372+
「ゲホッゲホッ…!た、助けて…」
「そうだよな、苦しいよな…でも、【敵】に頼むような事じゃないのも分かるだろう?
 君が今いるそこは【観客席】じゃない、デジモンと共に戦う【戦場】だ。君はあの相棒を指揮して代わりに戦ってもらっているんだ、そこは忘れちゃいけない」
「そ、そんなの分かって…あ゛ぁ゛っ!?あだまいだい!! 嫌だ、死にたくない…!お母さ…助…け…」

戦士は淡々と諭すが当の少年はそれどころではなく、そこには居ない母に症状を訴えて助けを求め、病に耐え兼ねた少年は地に転がり込んでしまう。
力を振り絞って吐瀉物を避けて倒れこんだ少年の目は虚ろで、身を引き摺りながら近寄った寄ったグラディモンの呼びかけに応答する余力も無いようだった。

「その恐怖を努々忘れるな。…それと、家族を大事にな」

意識が朦朧としているであろう少年の耳に届くように告げられたそれは、グラディモンの耳にも届いたようで、何かを察した彼は安堵の表情で脱力した。。
それから間もなくして戦闘続行不能の判断がなされ、ハニービーモンの――リングネーム【RD-10】の勝利がアナウンスされた。
1026/06/26(金)22:00:55No.1443737959+
一区切りついたのでここまで
続きはテキストからどうぞ
fu6894569.txt
1126/06/26(金)22:13:46No.1443744483+
対戦相手の少年テイマーについては好きな姿を想像してあげてください
闘技場に通ってたら急に強い敵が出て来てわからせられるイベントってよくありますよね
1226/06/26(金)22:17:38No.1443746571+
アタル君の反応…はちょっと1レスに収まりそうにないので後日スレ立てて出しますね
1326/06/26(金)22:20:02No.1443747628+
最近アルファモンがアリーナ入り浸ってるんだからそりゃDJ38もアリーナ通うわな
出していただきありがとうございます
1426/06/26(金)22:29:44No.1443752018+
つくづくアリーナは便利な場所だなと

>アタル君の反応…はちょっと1レスに収まりそうにないので後日スレ立てて出しますね
アタル君の申し出を受けてちゃんとお父さんになれるかまだ不安に思ってる時期なイメージです
きっとこれから頑張ることでしょう

>最近アルファモンがアリーナ入り浸ってるんだからそりゃDJ38もアリーナ通うわな
>出していただきありがとうございます
アリーナに居そうかつリンドウの話し相手になってくれそうだったのでやってもらいました
こちらこそありがとうございました
1526/06/26(金)22:53:13No.1443764913+
赤字になりました
読んでくださった方々ありがとうございました


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