二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1781874791391.jpg-(236783 B)
236783 B26/06/19(金)22:13:11No.1441484984そうだねx4 23:24頃消えます
ぐつぐつと具材を煮込む鍋をじっと見下ろしていると、家の鍵が開き騒々しい音と共に同居人が上がり込んでくる。
 
「たっだいまー。おー、良い匂いしてると思ったら夕飯作ってんのか。感心感心、この前イロハを叩き込んだ甲斐があるってもんだ」
 
 スーツ姿の暮無夕離はまだ見慣れない。自分の知る彼女といえば上はタンクトップに上着、下はホットパンツとそれはもう教育によろしくないテキトーな服装だったが、日向でも重要なポストに就任したとあってはそれまでの自由さは許されない。周囲からの圧に仕方なく夕離はスーツを着て、髪型も整えて今や立派なビジネスウーマンである。
 まだドルフィンは続けているが、それでも一線は退いた身だ。新型のマシンや武器の規格開発といった方面の方がますます忙しくなっているおかげである。
 
「だー疲れる、ホント疲れるわ。仕事よりもこの服の方が疲れる。首元キュッだと動きづれーし」
126/06/19(金)22:13:29No.1441485104そうだねx4
バッグを放り投げ、今のソファーに身を投げた夕離は心底嫌そうな声色で呟きながらモゾモゾ暴れている。キッチンからは衣擦れの音とバタつく手足しか見えず、何をしているのやらと眺めているとおもむろにジャケットを脱ぎ捨て、ついでにシャツを着崩した夕離が現れた。
 
「仕事終わったしもういいだろ脱いでも! ずーっとこういうカッコしたいのになー。乙姫の奴、何がビジネスカジュアルだよ……」
 
 曰く、乙姫は時代の流れを読んで社内での服装に大きな制限は設けず、カジュアルなものでもよいという許可を出したらしい。では、と喜び勇んで好きな服を着ようとした夕離だが、
 
「夕離はダメだ! 少しずつ若い社員が増えてきているというのに上に立つものが浮ついた服装をしては示しがつかん!」
 
 面と向かってそう言われたらしく、その日の夜に夕離が缶ビール片手にこれでもかと愚痴を漏らしていたのを覚えている。
226/06/19(金)22:13:46No.1441485218そうだねx3
「なーにが浮ついた服装だよ。いいじゃんな、こういう風にしたって」
 
 勝手知ったる仲であっても夕離としては譲れないラインがある様だ。とはいえシャツ一枚の姿は確かに乙姫が警戒するのも納得できる。何しろ胸がよく目立つ。見慣れた側の人間だが主張の激しい双丘は男性ならば誰でも視線を吸い込まれてしまうのも納得できる。
 乙姫にも色々考える事あるんだよ、と返すと夕離は頬を膨らませながらキッチンへと駆け込んでくる。
 
「あー! なんだよ乙姫の味方すんのかー!? それともあれか、あたしが若い奴に胸とか尻とか見られるのが嫌なのかー?」
326/06/19(金)22:14:03No.1441485331そうだねx4
胸元のボタンが外され、大胆に開かれている首元辺りには指輪が鎖を通してネックレスの様になっている。機械を弄る際に汚さない様に、という夕離のこだわりである。本人曰く街中でナンパしてくる男を撃退するのにも使うそうだが……恐らく若い奴に、と話を切り出したのは自分へのアピールなのだ。
 まだ27だというのに何を言っているのやら、と苦笑いを浮かべながら鍋をかき混ぜる。こんな絡みをしてくるなら全然元気だろう。だからこそ迂闊な服装で迂闊に若い社員に近寄って欲しくない乙姫の気持ちもわからなくはない。
 などと考えている間に夕離は冷蔵庫から缶ビールを引っ張り出すとご機嫌にグイとあおっていた。
 
「ぷはぁ! 生き返る生き返る……ともかく、今日は疲れたから夕食担当頼むぞ。ちゃんと後で採点するからなー! あたしが料理できない日でもそれなりに作れる様になってもらうかんな!」
 
 夕離の言う『それなり』とは一般的に高いレベルに位置する。当たり前の様に彼女は豪華な献立を用意するのだからその平均に近付けるなど、すぐには到底無理だ。
426/06/19(金)22:14:23No.1441485459そうだねx3
しかしそんな風に泣き言を言うわけにもいかないのでとりあえず肩をすくめ、「もう少し時間が欲しい」と返答する。すると夕離は缶を片手にニヤリと笑い、
 
「そんな気持ちでいいのかな~……急いだほうがいいぜ? だってさ」
 
 妙にご機嫌な様子で夕離はこちらに身を寄せると、耳元まで顔を近付けてくる。何をするつもりなのかと聞くよりも先に、
 
「―――もうあたし一人の体じゃないしぃ?」
 
 背筋に鳥肌が立ち、ついでに目玉が飛び出るかと思う発言だった。頭の中に凄まじい勢いで情報が流れ込み処理しきれない。つい鍋を混ぜる手を止めて驚愕に目を見開いて夕離の顔をじっと凝視してしまう。
 心当たりがないわけではない。五~六回程心当たりはある。なんならどこかで『当たって』しまった可能性は十分にあり、それ故に彼女の言葉をそんなまさかと切り捨てられなかった。
526/06/19(金)22:14:40No.1441485576そうだねx3
よほど驚いた表情を浮かべていたのだろう。そんな自分の反応を目にした夕離は満面の笑みを浮かべ、
 
「ぷっ、ぷふふふ! ばーか冗談だよ冗談。そーんなわけないだろー! 嘘嘘!」
 
 やられた。むっとしながらねめつけると夕離は心底楽し気にケラケラ笑いながら居間へと戻っていく。
 
「やーいやーい、散々人とヤッておきながらビビッてやんの~。あはは、まぁあたしが嫌だって言ったから当たり前か」
 
 元はと言えば『子供はいらない』と言い出したのは夕離である。まだ仕事が落ち着いていない時期であるし、自分がいなくなると乙姫の面倒を見る人間がいないという理由だった。なのでなるべくその気持ちに寄り添う様にしているのだが……ドキリとしてしまった事からも自分の脇が甘いと痛感させられている様だ。
626/06/19(金)22:14:51No.1441485644そうだねx3
ひとしきり笑った夕離は腹を抑えながらどっかとソファに腰かけ、
 
「まっ! 準備できたらあたしの方から言うから待ってろって!」
 
 準備、何の準備? 思わず首を傾げると、
 
「だからそのほら……」
 
 夕離は頬を赤らめ、口をモゴモゴとさせ、
 
「あ、赤ちゃん?」
 
 先程までの元気な様子はどこへやら、妙に湿っぽい声色でぼそりと呟くのだった。
726/06/19(金)22:16:44No.1441486404+
ギザパイルートafterはじまってた
826/06/19(金)22:19:19No.1441487450+
孕んだのかギザパイ!
孕んでなかった!
926/06/19(金)22:20:35No.1441487967+
夕離もこうやって大人になっていくんだなあ…
1026/06/19(金)22:22:37No.1441488800+
>まだ仕事が落ち着いていない時期であるし、自分がいなくなると乙姫の面倒を見る人間がいないという理由だった。
うむ!大丈夫だ!!!!孕め!!夕離!!!!!!!!
1126/06/19(金)22:27:32No.1441490963そうだねx1
おっきちゃんはギザパイとコーチが同棲したら家にお米持ってきてくれるし赤ん坊できたら漢泣きして出産日にコーチより早く病院になんかいる
1226/06/19(金)22:31:30No.1441492714+
夕離さんおめでとう(日向重工社員脳)
1326/06/19(金)22:35:59No.1441494611+
もう完全に嫁じゃん…
1426/06/19(金)22:43:04No.1441497463そうだねx1
>胸元のボタンが外され、大胆に開かれている首元辺りには指輪が鎖を通してネックレスの様になっている。
fu6861311.jpg
1526/06/19(金)22:44:19No.1441498018+
>>胸元のボタンが外され、大胆に開かれている首元辺りには指輪が鎖を通してネックレスの様になっている。
>fu6861311.jpg
こんなん若いやつじゃなくても見るわ
1626/06/19(金)22:45:15No.1441498447+
浮ついた服装だ!!!!!!!!
1726/06/19(金)22:46:18No.1441498900+
新婚パイ感謝
1826/06/19(金)22:47:45No.1441499520+
おっぱいに集中線入ってる


fu6861311.jpg 1781874791391.jpg