(わたしたちの戦いって、これでよかったんだっけ…) /// 「で、わたしに相談に来たんですか」 「うん、迷惑…だったかな」 わたしのガレージにやってきたのは、暁美ほむらちゃん。彼女はPMHQだとかいう魔法少女グループの一員なのですが、時折わたしのところにも顔を出しては戦い方のアドバイスやらちょっとした便利道具やらをねだるわけです。まぁ、わたしとしては魔法少女の話相手は貴重なのでもっと来ていただいても構わないのですが 「まさかまさか、いくらわたしが『戦えない魔法少女』だからといって、みんなの力になることまで厭うわけがないでしょう?」 にっこり微笑んでそう返すと、彼女の顔がパァッと明るくなります。もっと普段からこんなふうに笑えばいいのに、そうしたらこんなところに来る必要も無くなるでしょうに…などと思ったりはしますが、まぁそれはそれとして 「わたしに出来るのはせいぜいお話に乗ることと『日曜大工の延長線上な便利道具』を用立てることくらいですが…それでもよければ。あぁ、あと麦茶くらいは出せますよ」 巴さんほど器用じゃないので…とヤカンの麦茶をコップに注ぎながら、話を引きましてみる /// 「ナイトメアとの戦い、ですか」 暁美ほむらちゃんがわたしの元を去ってから、1人ガレージで呟く 「えぇ、えぇ。分かっていますとも、『アレらとの戦いに特段役立たない』並行世界観測の魔法しか使えないわたしは、『特に戦いに関わることなく便利道具の発明で小金を稼いで暮らしつつ、時折暁美ほむらちゃんその他数名の魔法少女を細々と支援している』。過去にはナイトメア討伐用の兵器を開発しようとしたこともあったものの、『種々の理由により頓挫した』えぇ、それがわたしです。わたしのはずです」 しかし……そうだというのなら。 . . . ガレージの奥、その暗がりに鎮座するのは、155mm自走レールガンの『実射可能な』縮小模型 「ならばなぜ、過去のわたしは『結界の外での戦闘を前提とした兵器』の設計などしていたのですか?」