二次元裏@ふたば

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86245 B26/04/04(土)18:57:04No.1417226786そうだねx11 20:18頃消えます
(ふたりは無敵のデュオになり……)
とりとめもなく頭を過ぎる言葉たち。今は授業中なのに、いまひとつ集中できない。我ながらなんとも不真面目なことだ。先生の声は右から左に抜けていき、教室に差し込む穏やかな午後の日差しは、わたしを微睡に誘っているようだった。
ふと、彼女の方に目を向ける。すると、頑張って授業を聞いている彼女の姿が目に映る。金色の髪が目に眩しい。生真面目なあの姿は、彼女のことを知らない人からすれば、意外にも感じられるかもしれない。
(別に意外じゃないんですけどね)
五十嵐じゅりあは文章が読めず、3行読んだら寝てしまう。これが誇張ではないと知ったときは、わたしも面食らった。しかし、それでも彼女は、苦手なことでも一生懸命に取り組む人間であり、それが彼女の美徳だった。
(わたしは、ちゃんとわかってますからね……)
必死にノートをとる彼女を見ていると、自分こそが彼女の理解者である、という誇りが、胸を暖かくした。まことに身勝手な誇りであるが、六堂えるの身勝手など、今更な話ではないか。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
126/04/04(土)18:57:26No.1417226892そうだねx5
などと、想い人を眺めて感慨に浸っていたら、その日の授業は終わってしまった。
「える、今日の授業、眠かった?」
荷物をまとめて帰路に着くなり、彼女がこう尋ねてきた。わたしとしては、痛いところを突かれた。
「もしかして、さっき、見てました?」
「ううん。なんかいま見て、そんな感じするから。いつもは放課後でも、もうちょっと、キリッとしてるし」
彼女は、特に複雑な思考などは無いという具合だった。彼女らしいとはいえ、ちょっとしたひみつも見抜かれてしまうとは。
「確かにちょっと集中できてませんでしたけど。なんでわかるんですか」
「なんでだろ。なんとなく?」
「なんとなくって……」
「やっぱ、大好きだからかな」
「また!もうッ!」
わたしは顔を赤くして、少し歩を早めた。彼女もそれに着いてくる。ふたりは、顔を合わせずに、部屋へと帰っていく。
いっちょくせんの大好き、こればかりは未だに慣れない。わかってくれて嬉しい、とか、それでも恥ずかしい、とか、もっと素直になりたい、とか、色んなときめきで、胸がいっぱいになる。彼女は今どんな顔をしてるんだろう。振り返る勇気を持つには、帰路は少し短かった。
226/04/04(土)18:57:48No.1417227026そうだねx5
ふたりの部屋のドアを開けて、ふたりで部屋に入る。わたしが帽子を外すと、彼女も外す。隣り合った椅子に、荷物を置く。ここは、ふたりが暮らす場所。
「でもさー」と、彼女が聞いた。「授業、聞いてなくてバズ大丈夫?」
ちらりと彼女を見る。視界に映った彼女の机は、今日も私よりこざっぱりとしていた。わたしは、上着を脱ぎながら答えた。
「ちょっとくらいは大丈夫です。教科書通りですからね」
「教科書読むだけでだいじょぶなんだ」
「わたしの場合、ひとりで教科書で読んだ方がわかりやすいと思うことだってありますよ」
「へー。じゅりあは、ちゃんと授業で聞いてないと、バズわかんなくなっちゃう」彼女は乾いた声で言った。
「えるとは逆だね」
わたしは、手を止めた。
「知ってますよ。別に。……そんな、わたしたちが正反対なのは、分かりきってることじゃないですか」
言ってから、少し俯いて、上着を握りしめた。これは、よくなかった。また意味もなく噛みついた。きっと彼女を困らせた。
しかし、謝ろうと顔を上げるが早く、上着を横から掠め取られた。
326/04/04(土)18:58:20No.1417227184そうだねx5
「ラブジュリエルは、正反対がバズ良いんだもんね」
彼女はそう言って、わたしの上着を代わりに衣紋掛けにかけた。意外にも、彼女は楽しげな声色だった。
(別に意外じゃない、ですけど)と、わたしは独りごちた。わたしは彼女を知っている。素直になれないわたしも、恥ずかしがり屋のわたしも、彼女は全て受け入れてくれる。
わたしは改めて顔を上げた。衣紋掛けには、サイズの違う上着が二着下げられている。彼女は後ろに手を組んで、おねだりをする子供のように、わたしを見ていた。
「ねぇ」
彼女が、ゆっくりと歩み寄り、わたしの肩に手を置く。
「明日は休みだしさ」
そして、甘えた声を出しながら、すりすりと肩に指を這わす。
「もう、しよ?」
くすぐったいような、気持ちいいような、この感覚。もうわたしの手元には何もない。ドキドキしながらも、わたしは彼女から目をそらさないように努める。
そして、わたしは、返事をした。勇気を出してした返事だ。それから、ツジさんに後ろを向いてもらった。
426/04/04(土)18:58:49No.1417227343そうだねx5
思うに──彼女は最近、わたしに優しすぎるのではないか。……いや、ずっとそうではあるのだが、最近は特に感じるようになった。例えば車道側を歩くとか、鋭利なネイルをしないとか、そういう些細なことで。そして、今もそう。
彼女はわたしの制服のボタンを外して、優しく脱がせていく。わたしはされるがままで、揺れる金色を見ていた。我ながら我儘な話だが、彼女から誘うときは、これが恒例だった。
「える。きれい」
下着姿を晒すわたしに、熱に浮かされたような彼女。その紅潮した顔と見つめ合い、わたしの身体もときめきに火照っていく。いつもなら言えないことも言えてしまう時間へ、無敵のデュオの時間へと、流されていく。
「じゅりあも、きれいですよ」
「えるっ!」
「んっ!」
すぐに口を塞がれた。体から力が抜けていき、ベッドに押し倒される。わたしが彼女を掻き立てたようだった。
「大好き、える」
その優しすぎるキスは、まだ唇を撫でるだけで、少し焦ったい。
「んん……あの。もっと、しても、いいですよ」
「えっ。もっとって、もういいの!?」
「……でも」わたしは彼女の優しさに人差し指を立てた。
「じゅりあも、きれいなところ、見せてください」
526/04/04(土)18:59:10No.1417227457そうだねx5
彼女はすぐに服を脱ぎ捨てた。彼女の体はいつも、彼女がアイプリモデルだという事実を端的に示す。邪魔する布を取り去った今は、彼女の最も美しい姿だった。既に成熟の芳香すら漂わせる滑らかな身体から、わたしは目線を離せなくなる。
「ふふ、える、えっちだ」
そしてその笑みの妖艶さに、わたしはまた狂わされる。
「な、なんですか!これはじゅりあが」
「える、おっぱいとかバズ好きだもんねー」
「なっ!?それも事実と違います!名誉毀損です!わたしは……」と、少し萎む声。しかし、今は無敵の時間だった。
「わたしは、じゅりあだから、好きなんです」
彼女は息を呑んだ。再びわたしの上に体を重ねると、啄むようなキスを落とす。唇を甘噛みするキスと、さっきよりも荒い息。わたしの顔も、もっと熱くなる。
「やっぱ素直なえる、破壊力バズやばいね」
「んっ。ちょっと、急すぎですっ」
「じゅりあね、昼もずっと我慢してるんだから」
626/04/04(土)18:59:33No.1417227578そうだねx4
貪るようなキスをしていると、彼女の胸とわたしの胸が合わさって、鼓動が伝わる。下着が少し邪魔だ。わたしにもう少し胸があれば、もっと隙間は小さくなっただろうか。キスで思考が鈍く蕩けていく。
「んん……ぷはっ。ね、わたしも、ずっと、えるだから、好き。寝ても覚めても、ずっとだよ?」
「はぁ……ん……はい……」
わたしをトロトロにした彼女は、首筋にキスを落とし始める。チュッ、というリップ音が耳に心地よく、わたしの唇からもまた、声が漏れる。
「んっ……」
「えるの体も、好き。細くて、お人形みたいな体」
彼女はキスを落としながら、腰を愛撫する。体は撫でられるたびに、びくりと震えた。わたしも、彼女の頬に手を当てた。彼女は、頬ずりを返す。くすぐったそうな顔が、かわいい……
「えるの手も好き。いつも、素敵な言葉を書いてる手。えるの指も。細くて、きれいな指」
キスを落としながら、彼女の指はわたしの下着を器用に外していった。下腹部を撫でられる指は、腰よりさらに心地よい。わたしの体はもう、彼女を欲しがっていた。嗚呼、また、ときめきの引力に、堕ちていく。
726/04/04(土)18:59:49No.1417227651そうだねx5
でも、その前に。
「わ、わたしも、好きですからね」
「える?」
両手で、彼女の頬を挟んで、わたしの顔の前に連行する。キスを中断された彼女は、少し驚いているようだった。
「じゅりあの声が、好き。わたしにときめきをくれる声。わたしの歌を、歌ってくれた声、」
「……うん」
「じゅりあの言葉が好き。どんな本より、わたしの心に残ってて、」
「うん、うん、嬉しい」
「さっきもね、わたし、ほんとはじゅりあのこと考えてた。一緒がいい。触れ合いたいって」
「あは。じゅりあも。じゅりあたち、同じだ」
今度のキスは、わたしから。ふたつの星が引き合うように、両手で彼女を引き寄せる。それから、深くて身体を貫く、星が走る。
蕩けきったわたしの心と体が、彼女と混じり合うのを感じる。いまふたりは、完全に無敵だった。
「もっと、ときめかせて、ほしい……」
826/04/04(土)18:59:59No.1417227718+
🍀【検閲済】🍀
926/04/04(土)19:00:17No.1417227808そうだねx5
「あ゛ぁ゛ーーーーーーーーーッ!!」
朝。わたしは鏡に映った自分の姿に、奇声を上げた。すぐさま洗面所を飛び出し、彼女の元へ走る。さっきまでベッドで寝ていた彼女は、今しがたの奇声で、流石に目を覚ましたようだった。
「ん〜〜バズうるさい〜〜〜」
目を擦る彼女に、わたしはワナワナと体を震わせた。こっちは怒ってるんですが……!すぐさま布団を剥ぎ取る。
「んあぁっ……バズひどぉい……」
「バズひどいじゃありません!これ、これこれ、これです!これ!」
わたしが指を指す先に、彼女が寝起きの目を凝らす。その場所は、わたしの首元だ。
「あ、キスマ!」
「なんてことしてくれたんですか!?ここここんな見えるところにたくさん痕残して!」
「えるも悦んでたじゃん」
「そういう問題じゃありません!消えなかったらどうするんですか!」
「今日はお休みだからだいじょーぶだって」
「だからと言って、じゅりあはいつも」
1026/04/04(土)19:00:34No.1417227905そうだねx4
と、ここで彼女もやにわに立ち上がった。ムスッとした顔を作って、掌を前に出す。抗議の構えだ。わたしも少し怯む。
「な、なんですか!?」
「えるの言い分は聞いた。じゃあ、これはなに?」
今度は彼女が指を指す。それは彼女の肩のあたり。そこには、誰が見てもわかる、わたしの……
「げっ!」
「歯形。これ、バズ消えないんだけど?」
「ぐっ……」
「プリ友に見られちゃうなぁ〜じゅりあがえるに齧られたとこ〜」
「う゛っ……」
「それで、キスマークがバズどしたの〜?」
「ぬぬぬ……」
文字通り、わたしの方が噛みついていたとは。わたしの怒りは、完全に正当性を失った。言葉を失ったわたしを見て、彼女は得意げに笑っていた。勝負ありだ。……最近、喧嘩で勝った覚えはないが……
1126/04/04(土)19:00:48No.1417227977そうだねx4
気まずい顔をするわたしを前に、彼女はふっと息をついた。そしてわたしの頬を撫でて、穏やかな声で言った。
「ほんとはね、える。嬉しいよ、ぜんぶ。これ、えるからの大好きの証だから」
……思うに──彼女は優しすぎだ。噛みつかれたって、許してしまうのだから。でも、だからこそ……わたしは彼女に甘えて、少しずつ素直になれるのだった。
「わたしも……じゅりあがつけてくれるのは……うれしいですが……」と、もじもじと呟くと……
「えるっ!」
「うわっ!」
彼女に腕を引かれて、またベッドの中に引き込まれる。ふたりの肌が、くっつき合って、ときめきが……
「ね、お休みだから、もっとしよ?」
「うぅ……シーツを今日中に洗うなら、まぁ……」
「それ、ほとんどえるのだけどね」
「なっ!」
それで結局その日も……ふたりは幸せなアイプリライフを過ごしましたとさ。
1226/04/04(土)19:02:14No.1417228483そうだねx9
2025年度もえむ先生をありがとうございました
1326/04/04(土)19:06:55No.1417230055そうだねx3
なげーよ!!
1426/04/04(土)19:07:04No.1417230108そうだねx4
素敵なアイプリノベルをありがとう…
1526/04/04(土)19:11:21No.1417231573そうだねx5
>2025年度もえむ先生をありがとうございました
まで読んだ
1626/04/04(土)19:14:37No.1417232648+
明日からはこの子らもいないんだな…
1726/04/04(土)19:18:51No.1417234117そうだねx5
ふたりは無敵のデュオになりの後初めて見た
1826/04/04(土)19:20:57No.1417234807+
これで筆を置くか六道…
1926/04/04(土)19:22:28No.1417235335+
この無敵のデュオSSほんとすき
ありがとう…
2026/04/04(土)19:24:28No.1417236009+
今までありがとう六堂先生
2126/04/04(土)19:34:56No.1417239806そうだねx1
検閲前も見せろ
2226/04/04(土)19:35:10No.1417239886+
アイプリバースは検閲による隠蔽体質を改めろ
2326/04/04(土)19:49:56No.1417245486+
次シリーズもよろしくな
2426/04/04(土)19:54:07No.1417247154+
おねがいでもときめきしろ
2526/04/04(土)20:07:56No.1417252963そうだねx1
おねがいのレズを出汁にして無敵のデュオになってもいいぞ
2626/04/04(土)20:11:49No.1417254570+
おねがいにもめんどくさいレズを期待してる
2726/04/04(土)20:13:31No.1417255281+
アイプリといえば………めんどくさくて重いレズ!


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