二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1774108013249.png-(133747 B)
133747 B26/03/22(日)00:46:53No.1413017450そうだねx1 03:11頃消えます
「998…999…1000…!
はー…!やっぱり効くね、これ」
足がつかない高い座椅子に腰かけて、太腿の力だけで彼の全体重を押し返す。これを左右合計1000回繰り返すころには、アタシの全身は玉のような汗でぐっしょりと濡れていた。
「おつかれ。よく頑張ったな。
ストレッチだけして今日は終わりにしよう。ごはんは何がいい?」
「んー…うどんがいいな。
久しぶりにきみのうどんが食べたい」
「ははは。いいよ。
じゃあ、手を出して」
ここが学園のトレーニングルームではなく、アタシの家だからこそ成り立つ会話だ。ここ一週間で同じような会話を何度も交わしたが、それだけ当たり前のように一緒にいるという実感が湧いて、何度噛み締めてもいいものだと思う。
126/03/22(日)00:47:41No.1413017722+
一週間ほど前、アタシは片足に怪我をした。幸いにも軽い捻挫で済み、少し患部を安静にしていれば問題はないということだったが、普通の人はそれでよくてもアタシはそうはいかない。一週間走ることも散歩に行くこともできないとなれば、アタシは退屈で死んでしまう。
『そう言うと思った。
足首に負担をかけないトレーニングのメニューをいっぱい考えたよ。家でできるやつもある。
だから、ちゃんと治そう。退屈なら俺がそばにいるから』
ずるい言い方だ。ここまで言われてしまっては、こっそり散歩に行くこともできない。というよりも、無理に行く気が失せてしまった。
『ふーん…
じゃあ、ずっと一緒にいてくれるんだ。アタシが退屈したら、いつでも慰めてくれるんだ』
『…うん。俺にできることなら』
226/03/22(日)00:48:00No.1413017819+
ただ大人しくしていろと言われただけでは、ここまで乗り気にはなれなかったろう。前よりも楽しい時間にするという彼の自負があったからこそ、それを無下にしたくないと思ったのだった。
『…ふふふっ。いいよ。そうしよう。
じゃあ、今日からうちに来てよ』
え、と言いたそうな声を必死で飲み込んだ彼の顔がひどく面白くて、それ以上に愛しかった。
いつも通りのことができないなら、いつもと違うことがしたい。そう考えてまず思いついたのは、きみがいる家の景色だった。
326/03/22(日)00:48:22No.1413017936+
彼の手で引っ張られて、疲れた身体が心地良く伸びて解されてゆく。時々彼と目が合うとそれだけで何か楽しくなってしまって、不思議そうな顔をされながらでも笑みが漏れるのが止められない。
きっとそれは、この後に何が待っているかをお互いにわかっているからだろう。
「アタシ、今日はいい子だったよね」
「ん?ああ。トレーニングもしっかりやったし、ちゃんと脚も休めてたしな」
「そうでしょ。
でも、いい子でいるってけっこう大変なんだよ」
そのひとことで流れる空気が変わったことが、はっきりと伝わってくる。彼もそれを感じていて、どこか恥ずかしそうに目を伏せるのがわかる。
でも、逃がさない。アタシはもちろん、彼もそれを望んでいるのがわかっているから。
「頑張ったごほうびがほしいな」
426/03/22(日)00:48:52No.1413018085+
開いた脚の間に入って、アタシの手を引いて前屈をさせていたそのままの姿勢で、彼が両手をそっと広げた。アタシも脚を開いたまま、まっすぐ伸ばされた彼の脚の上に乗る。
そのまま彼の腰を抱え込むように足を組むと、下半身がぴったりと彼とくっつく。あとは両手で彼と抱き合えば、ほんの少しの隙間もなく彼と密着することになる。
トレーニングが終わった後で汗だくだけれど、少しも気にせずに彼の身体の感触を味わう。むしろ熱る身体の熱を、彼にも伝染してしまいたいくらいだった。
何も言わずに目だけで合図をする。
アタシはここまで来たのだから、あとはきみにしてほしい。だってこれは、アタシへのごほうびなんだから。
526/03/22(日)00:49:11No.1413018165+
何度やっても、彼の手で背中を抱きかかえられると胸がどきどきする。目を閉じて唇が触れるのを待つ時間が、永遠のように思えた。
「んっ…!ん…!」
ちゅ、ちゅと唇が触れて離れる度に、もっとほしくなってより長く唇を押し当てる。彼の方からもっとしたいと唇を吸われると、うれしくて喉の奥から声が漏れた。
「ん…んっ…ふふふ。
キス、上手くなったね」
「…あれだけしてたらな。もう何回目か覚えてない」
彼が家に来てから何度こうしたか、アタシも覚えていない。
すぐ用意できて、身体に負担もかからない。なによりも、アタシを心から喜ばせてくれる。暇を持て余しそうになる度にアタシがそれを求めたのは、当然のことだったかもしれない。
「いいじゃん。
休んでる間もトレーニングするのが大事なんでしょ」
おかげで彼も、こんなにキスが上手になった。初めのうちにあった遠慮が徐々に薄らいで、アタシがほしいと素直に求めてくれることも、それでも唇を離すと、恥ずかしそうに可愛らしく頬を染めることも、たまらなく愛おしい。
626/03/22(日)00:49:35No.1413018296+
ただ、困ったことがひとつある。一度キスをしてしまうと、離れたくなくなってしまうのだ。
「ごはん作るからシャワー浴びてきな。風邪引くぞ」
「はーい。
…一緒に入ろうか」
「…うどんやめようかな。
シービーの苦手なもの克服コースにする」
からかわれたと思って、彼は拗ねたように唇を尖らせた。
「ふふ。ごめんごめん」

本気で言ったのに。
もっときみに触れていたくて、どうしようもなく身体が熱った。
726/03/22(日)00:49:56No.1413018408+
練習をした末の成長を実感すると嬉しくなるものだ。それは走ることでも、それ以外のことでも変わらない。
こうやって同じベッドで眠るのが当たり前になったのも、きっと特訓の成果のひとつだと思うとひどくうれしい。抱きしめることも当たり前になってくれるといいのだが、それはまたの楽しみに取っておこう。

「ありがとう」
「ん?」
「言ってなかったからさ。
アタシの散歩で怪我したのに、こんなに尽くしてくれて」
彼がなにかしてくれるとこんなに嬉しくなるようになったのは、どうしてだろう。やさしいひとはたくさんいるけれど、彼のやさしさはどこか違う。
「いいんだよ。シービーがやりたいことをできるように支えるのが、俺のしたいことなんだから。
この怪我のせいで、散歩に行くのも走るのも遠慮しちゃうようになったら悲しいから」
アタシのことをわかってくれていると実感するから、きっと彼のやさしさは特別なのだ。
826/03/22(日)00:50:10No.1413018489+
そのやさしさを感じるためならなんだってしたいと思えるくらい、アタシは彼に毒されている。知っての通り、アタシはわがままなのだ。
「ありがとう。きみはほんとに優しいね」
「シービーのトレーナーだからな」
「ふふふっ。トレーナーが担当とこんなことしててもいいの?」
ただやさしいだけじゃ嫌だ。
いつでもやさしいきみの中に、アタシがほしいと望むどろりとした欲望を見つけると、アタシはどうしようもなく嬉しくなる。

彼の顔を見ているのが楽しい。
困ったように眉をひそめた後は、恥ずかしそうに顔を逸らす。
でも最後には、真剣なまなざしでアタシを見つめてくれる。
「…ごめん。言い直す。少しでもシービーの役に立ちたかったんだ。
…君が好きだから」
愛を告げるときでも、きみの目は綺麗だ。
──でも、綺麗じゃないきみのことも、きっとアタシは好きになれる。
926/03/22(日)00:50:24No.1413018577+
「…いいね。
じゃあ、また特訓しようか」
彼の目がいくら泳いでも、アタシは少しも彼を離すつもりはない。もう、「その口」になってしまったからだ。一度食べたいものが決まったら、どんなことがあってもアタシはそれを諦めない。
今はもう、きみしか食べたくないんだ。
「走るのも散歩に行くのも、きみのために我慢してるんだよ。きみの気持ちを裏切りたくないから。
今のアタシの楽しみは、もうきみを好きになることくらいしかないんだよ?」
きみのごはんが美味しくて、最近はおやつを控えるようにしている。それとこれは同じなのだ。
他のことを控える分だけ、きみで満たしてほしいだけ。
「だからさ。
アタシの特訓にも付き合ってよ」
きみと愛し合う特訓。
とりあえずの目標は、キスより先のことをしてみること。
1026/03/22(日)00:50:50No.1413018699+
まだ、彼の目はアタシを見てくれない。少し悔しくなって、意地悪な質問をした。
「きみはアタシとそういうことするの、いや?」
「…嫌とかじゃないよ。でも、学生と指導者だろ、まだ」
彼がアタシを好いていることも、その「好き」にはお行儀のいい気持ち以外の欲もしっかり入っていることも、当然よくわかっている。
そのうえできみから言わせたいし、きみに求めてほしいのだ。正直に言うと、欲しいを通り越して焦れてきているくらいなのだから。
トレーナーとしては正しい答えだけれど、きみの口からそんなつまらない言い訳は聞きたくなかった。
「…お互いに好きなら、立場がどうとか関係ないと思うけど」
「…シービーはそう言うだろうと思ったけどさ。
…わかったよ。それは建前。そうやって自分に言い聞かせないと、多分我慢できなくなるんだよ」
1126/03/22(日)00:51:05No.1413018809+
機嫌を損ねかけていたアタシの心に、その言葉は冷たい水のように沁み込んできた。もっと先が聞きたくて、何も言わずにただ彼を見つめた。
「…いけないことかもしれないけど。
今、すごく幸せなんだ。遠くへは行けないけど、その分だけシービーと一緒にいられて。一緒に家に帰って、トレーニングして、ごはん作って。
…ちょっとだけ、そういうこともしたりして」
幸せなんだからいいじゃないか、とアタシは思ってしまうのだが、彼はそうではないらしい。
「…あんまり幸せだからさ。
もし、行くところまで行っちゃったら、シービーの脚が治ってまたどこかに行っちゃったら、耐えられなくなるかもしれないって思うんだよ。
それは嫌だ。シービーが自由でいることを喜べない俺にはなりたくない」
1226/03/22(日)00:51:22No.1413018910+
彼のパジャマの裾に手を滑り込ませて、ゆったりと背中に触れる。
もう、我慢できなかったからだ。こんなに好きと言われて、言葉だけで済ませるなんてありえない。
「…!」
「いいじゃん。今日はこれ以上のことはしないからさ。
…だから、きみもしてよ。アタシだけがきみのこと好きみたいでさみしいじゃん」
一線を越えないのもアタシを想っている証だというなら、それでもいい。でも、言葉だけで伝えられるほど軽い気持ちじゃないんだから、このくらいは許してほしい。
きみもそんなにアタシが好きなら、その手でちゃんと伝えてよ。
きみのくれるものなら、どんなことでも受け止めたいから。
1326/03/22(日)00:51:39No.1413019023+
ゆっくりと、彼の手が背中に触れた。
「ん…」
壊れものを扱うようにやさしい手つきが嬉しいけれどもどかしくて、手本を見せるように彼の背中に指を沈める。
少し危ないくらいが、今のアタシたちにはちょうどいい。
「大丈夫だよ。
アタシはどんなことがあっても、自由でいることを忘れたりしないからさ。
きみはどんなことがあっても、そんなアタシを好きでいてくれるって、信じてる」
どこに手を置いていいのかわからないように、所在なげに背中をさまよう彼の手つきがひどく愛おしい。焦らなくていいよ、と伝えるように、彼の背中をゆっくりと撫でた。
時間と愛情をたっぷりかけて、お互いのいいところを探し合う。愛し合っているもの同士にしかできない、贅沢な時間の浪費。

ゆっくり探してよ。アタシのいちばん好きなところ。
立ち止まることも、ゆっくり歩くことも楽しいって、教えてくれたのはきみなんだから。
1426/03/22(日)00:51:52No.1413019080+
心臓の鼓動が背中からも伝わってきそうだ。彼の心をくすぐってみたくて背中を指先でなぞると、耳元で吐息に混じったような声が聞こえる。
「…シービー」
「…ん?」
「…大好き」
小さく漏れ出たような声だったが、それが逆に愛おしかった。我慢していたのに溢れ出してしまった、とでもいうような言い方だったからだ。
「…うん。アタシも」
これでわかってくれたよね。言葉がもどかしくなるくらい、誰かのことを好きになってしまう瞬間もあるんだって。
そんなときに気持ちを伝えるには、どうすればいいと思う?
1526/03/22(日)00:52:09No.1413019169+
背中に触れて覆いかぶさられると、彼の身体の逞しさがよくわかる。力はアタシのほうが強いかもしれないけれど、アタシよりひとまわり大きくてごつごつした身体に包まれていると、安心と胸の高鳴りが同時に押し寄せてきて、なんだか変な気分になる。
その彼の身体がひどく熱い。きっとそれはアタシも同じなのだろう。
だから、その熱を分けてほしい。
「ん…んっ…!」
キスには少しばかり慣れたつもりだった。でも、これは今までのキスとは全然違う。今にも壊れてしまいそうなくらいに、彼を感じてしまう。
彼の重みに押されて、体の向きが横向きから仰向けに変わる。彼の身体がアタシの上にそのままのしかかって、彼とベッドに身体が押し付けられる。

背中に指が食い込む。身体の前から彼の熱が伝わってくる。
もう、何も考えられない。唇も、背中も、身体がぜんぶ溶けていく。
もっと溶かしてほしい。ぜんぶどろどろに溶けて、きみとひとつになりたい。
1626/03/22(日)00:52:28No.1413019285+
窒息しかけるまで唇を触れ合わせていたことなんて、今までになかった。アタシも彼も息が荒くて、背中まで汗でびっしょりと濡れている。
「…はぁ…んっ…
…すごいね、これ。昼間のトレーニングより効いたかも」
「…ごめん。
我慢できなかった」
なのに、気持ちよかった。離れるなんて考えられなかった。身体はもう眠ってしまいそうなくらいに重いのに、心はどうしようもなく昂ぶって仕方ない。
1726/03/22(日)00:52:42No.1413019343+
「…このままくっついててもいいか?暑いかもしれないけど。
…もう今日は離れたくない」
アタシの好きときみの好きを混ぜ合わせて、どろどろに溶けてしまいたい。
「…いいよ。
好きになることを我慢なんてできないもん」

どうせどこにも行けないなら、きみの「好き」でいっぱいになりたい。
きみとなら、不自由も自由も全て愛せるから。
1826/03/22(日)00:53:23No.1413019547そうだねx2
おわり
暇を持て余したCBを慰めるためにひたすらいちゃいちゃしたいだけの人生だった
1926/03/22(日)00:56:08No.1413020315そうだねx3
いちゃいちゃでは済んでないようだが…
2026/03/22(日)00:58:42No.1413021020+
汗だくシービーにべったりくっつかれたい
2126/03/22(日)01:00:12No.1413021356+
卒業の日はすごいことになりそう
2226/03/22(日)01:03:00No.1413022057+
今度こそ一緒にお風呂入っちゃうんだよね
2326/03/22(日)01:03:50No.1413022293+
スレッドを立てた人によって削除されました
実装前のイメージとは違ってしっかり男女恋愛が似合うキャラとして定着したのが何よりだった
2426/03/22(日)01:07:01No.1413023190+
CBは自分もよわよわでもそれをダシにして誘ってきそう
2526/03/22(日)01:11:02No.1413024233+
めちゃくちゃ好き合ってるふたりがえっちの手前であえて我慢してるのが好き
2626/03/22(日)01:11:57No.1413024456+
誘うってセックスに?
2726/03/22(日)01:20:06No.1413026401+
シービーと同じ家でただいまとおかえりを言い合うだけでも幸せだったかもしれない
でもそれで我慢できるほどふたりとも子供じゃなかったんだ
2826/03/22(日)01:23:42No.1413027364+
お互いの綺麗じゃないところをむしろ見たくなってるのはなかなか進んでる気がする
2926/03/22(日)01:29:26No.1413028723+
手を出しても出さなくても喜ぶのである意味詰み
3026/03/22(日)01:32:45No.1413029460+
誘うくせにキスもハグも相手からしてもらいたがる乙女CB
3126/03/22(日)01:37:21No.1413030547+
弱者男性の妄想すぎる…
3226/03/22(日)01:39:55No.1413031171+
普通に抱き合ったときも手が背中に触れてドキドキするようになっちゃってほしい
3326/03/22(日)02:04:22No.1413036399+
そのうちキスだけでこの日のこと思い出すようになってしまってほしい
3426/03/22(日)02:31:26No.1413040941+
スレッドを立てた人によって削除されました
男性トレーナー前提スレ感謝
3526/03/22(日)02:59:42No.1413044127+
なんのつもりかわからないけど次の日には手を入れやすそうなサイズの大きいシビトレのシャツを着てるCB


1774108013249.png