エルドラドの取調室 「やれやれ…過去の時代に違法の秘伝書を勝手に持ち込むとか…分かっているのか?」 上から目線の口調で語り掛けるガンマを前に、ワンダバは震えた声で目を背けている 「ふぇ、フェイ…私はまさかあの技があんな事になるなんて」 おどおどとフェイに助けを求めるものの 「――僕は…ちゃんと違法の秘伝書かどうかチェックしてねとは言ったよ…?」 隣にいたフェイは申し訳なさそうにワンダバにそう告げる 「ガンマ、秘伝書の詳細データを確認したけど…やっぱり、違法品だったね」 やってきたルジクの前に、ガンマは溜息を吐いた 「やれやれ…歴史の修正が必要になるじゃないか…」 「だ、だって安かったからつい…!!まさかあんな事に――」 「安かったら怪しんでよ!!!なんでトークン1個で5個も買えるとこを怪しまないの!?」 慌てるワンダバ、突っ込みを入れるフェイを見つつ ガンマとルジクは円堂が中学生だった頃の時代の処理をする準備をし始めたのだった サッカーをする選手達は自力で必殺技を編み出す他 秘伝書と呼ばれる道具を使用する事で、必殺技を習得していくのだが 円堂や天馬達が過ごしていた時代よりも遥か未来の世界 そこでもサッカーは流行っているものの、中には必殺技の内容を書き換えたり 何らかの改竄、改造を施した違法品が流通する事も稀にあり―― …特に、天馬達がかつて宇宙の遥か先で試合をした緑溢れる惑星、ラトニークから持ち込まれた秘伝書は 一部の人々の間で大変な人気を誇っていた。  ――悪い意味で ・ ここは稲妻町の鉄塔。かつて円堂率いる初期の雷門イレブンがサッカーの練習をしていた場所であり 今でも本人達や色々な学生達が定期的に練習をしに来る場所である 鉄塔の上から見る景色はとても良いとかどうとか 「よーし、そろそろ終わろうか!」 山札の声と共に、他のチームメイト達がぞろぞろ集まってくる ザ・カード。雷門サッカー部所属の闇野カゲトが雷門とは別で率いる TCGとサッカーを両立してプレイするサッカーチームだ と言っても、カゲト本人が雷門で特訓している為、現状キャプテン不在でもあるのだが 「キャプテン代理はどう?大変?」 「練習だけだからそんなに、カゲトも試合がある時は出来る限り来てくれるしね」 そう言いながら、山札は用意してたタオルやスポーツドリンクをチームメイトにてきぱきと配っていく 「本当用意周到だよなぁ。マネージャーでもやってけるんじゃない?」 「へへ、キャプテン代理ならこれくらい当然!」 カゲトがいない間、練習くらいはしっかり代理をしようと意気込んでおり チームメイト達も随分と助けられていた 「所でさ、今日はシュート練習が終わったら上がろうか」 「あ、今日は新パックが出るから買いに行きたい!」 「じゃあ着替えたらカードショップに行くかぁ」 「俺達は汗だくだから銭湯にも行くか」 チームメイト達は鉄塔の近くの基本無人の管理施設。そこの裏で和気藹々と会話をしながら着替えていたのだが 「ねぇねぇ知ってるぅー?」 最初に着替えを終えたチームメイトの一人、疾風は 他のメンバーが着替えるのを待ちながら、スマホの画面をタップし SNSの画面を開いて皆に見せつける 「夜に変な植物が鉄塔周辺を徘徊する?」 「そう!最近の怪奇現象だって!!」 なんでも、サッカー経験のある中学生が夜な夜な鉄塔を通ると おぞましい植物が現れて襲い掛かるというのだ 「そんなのデマじゃない?」 「いやでも俺達全員サッカーしてるぜ?」 「今はまだ夕方だよ」 等と、噂話に耳を傾けつつ、着替えを終えた一同は解散したのだった 「ふぅ」 マンモス校である雷門中は学生寮もあり 山札はそこで二人で生活をしていた 「…変な植物なぁ」 「何だよ兄貴。疾風の噂話が気になるのか?」 「まぁ、ね」 噂話が気になる山札と、そんな山札を気にする双子の弟の捨札は スマホでその情報を調べていく 「鉄塔付近に出てくるって言う植物、なんでも人食い植物みたいな姿らしいな」 「へぇ…こっちの方だと明太子みたいな伸びる奴とか言われてるけど…」 「それは植物なのか…?」 そう話をしつつ、ベッドに座った捨札を見て、山札はその隣に座り そっと手を捨札の太股へと添え、少しずつ内側へと伸ばしていく―― 「…おい、まだシャワーも済ましてないぞ」 「いいじゃん、舐めなければいいだけだし」 手はやがて捨札の股間へと辿り着き、雷門の青いジャージ越しに その膨らみを確かめるように優しく握り、揉み解していく 「舐めなければ…って言うけど、臭いとか…」 「そう言いながら抵抗しないのは、OKって事だよね?」 山札は抵抗しないのを良い事に捨札の股間を弄りつつ、上半身を寄せ もう片方の腕で捨札のジャージのジッパーを下げ、シャツ越しに胸を撫でていく 「…んっ」 衣類越しとはいえ、敏感な部分を触られて感じ始めた捨札はそっと山札の下半身へ視線を向けると 彼のジャージの中に隠れている雄の部分がしっかりとその存在を主張するように スパッツで抑えられているにも関わらず、分かりやすい形を形成していた 「…兄貴、ビンビンじゃんか…」 「終がエッチなんだもん…無理ないって」 そして、捨札も吹っ切れたかのように片手を山札の下半身へと伸ばし 互いに硬くなったペニスの感触をその手で感じ取っていた ここで普通ならお互い裸になり、フェラチオやらなにやらをする所だが 「やっぱりシャワー浴びた方がいいんじゃないか…?」 捨札の言葉も最もだった。学校を終え、皆でサッカーの練習をした後となれば互いの汗の匂いは勿論 ペニスだって用を足したり蒸れたりで決して綺麗と言える状況ではない 「まぁその辺は考慮しててね、今日は新発売のローションを買ってきたのだ!」 「あ、あー…そういう…」 用意周到な山札である。シャワーを浴びてない状態で性行為をするにせよ、それなりに道具やら何やらを色々と用意しているのだ 「ローション手コキとか…疲れた身体に刺激的だと思わない?俺は思う!」 等と笑顔で床に置かれていた鞄を持ってくると、その中から用意していたローションを 「………? えっと、ローション手コキとか、最高だと…」 「最高…? うん?兄貴?」 ちょっと焦った表情で山札は鞄をひっくり返し、中に入っていたものを全部出し、確認し―― 「ギャーッ!!!!無い!ローションが無いー!!!」 「…あー、着替えの時に鞄から落としたりとかしてないか…?」 捨札の言葉を聞き、山札はテンション高めの状態で皆にぽいぽいとタオルやスポーツドリンクを渡してたのを思い出す 「た、多分あの時……」 「全く、しょうもない事ばかり考えてるからバチでも当たったんじゃないのか?」 溜息を吐きつつ、捨札は立ち上がり、棚にあったタオルを取り出した 「ちんこが落ち着いたらシャワー浴びに行こうぜ?その後なら沢山相手してやるから…」 「…………」 「…兄貴よぉ…」 捨札が振り向くと、そこにはぷるぷると震えた半泣きの兄の顔がそこにあった 「ローションをしまってたケースと一緒に…TCGのデッキも入れてたの思い出した…」 「……兄貴よぉ!?」 「…ちょっとお小遣い貯めて買った高いレアカードもデッキに入れたの…」 「………兄貴よぉ!?!?」 ・ 一見怖そうに感じられる夜の鉄塔も、沢山の外灯に照らされており 思った程怖くはない 「うう…何でこんな事に…」 捨札は捨札で、他に目ぼしい場所で落としたりしてないかをチェックする為に、学校周りの方へと向かってしまい 山札は一人、鉄塔で落としたケースを探していた 「確か…この辺で皆で着替えてたよな」 鉄塔の近くのほぼ無人の管理施設であった 「ええっと…確か、この辺に…」 山札は記憶を頼りに懐中電灯を持って周りを見回していた 「この辺…この辺だよなぁ…」 ローションはまだいいとして、デッキに関してはカードゲームを嗜む山札にとっては致命的である それも高価なカードも混ざってるのだから、うっかり価値を知ってるような他人が見つけてしまえば 手元に戻る可能性は限りなく低い 「最後、ここで皆にタオルやドリンクを渡し…て…」 ごそごそと草むらをかき分けていると、とんとん と背中を叩かれる感触に気付く 「っ!? は、はい…!?」 すると、そこには見慣れたケースがあった いや、ケースで背中を叩かれたのだ 「あっ…!こ、これ、俺のケース…!」 渡されたケースを確認してみると、中には捨札とエッチをする為に用意したローションに それよりも大事なデッキが仕舞われており、中身の高価なカードも無事な様だった 「…はぁ〜、良かったぁ〜………!」 溜息を吐き、力なくぺたりとしゃがみ込む山札は ケースを持ってきてくれた相手に礼を述べようと振り向き 「ありがとうございます!これ無くしたらどうしようかと思って…本当に――本当……えっ」 人影はなく、なにやらヌルついた影のようなものが見える 気付くと、ケースも内側は大丈夫だが、外側は何かヌルっとするような液体が―― 「あ、あの…誰――」 瞬間、その手と思われたものがぬるりと山札の顔を撫でる 「…!?」 懐中電灯で相手を照らすと――そこには、人などいなかったのだ 代わりにあったのは…… 「えっ…」 それはピンク色の明太子のような 疾風が言ってた、捨札と話をした時に出てきたそれと全く一緒のものだった 「ひっ―――!!」 ケースと懐中電灯を抱え、山札はその場から逃げ出した 「あれって!あれってやっぱり…!!」 噂は本当だったのだ、あれこそ間違いなく疾風の言っていた怪奇現象の変な植物であろう 「植物って言うか!あれどう見ても…!!」 頭の中でそれが触手のようなものだと理解はするが、言葉に出来ない 「とにかく外灯の多い場所か…もしくは建物の…建物!ここじゃん!」 無人の管理施設だが、もし鍵が開いていればそこに立てこもる事も出来る筈 その後スマホで捨札に連絡さえ取れればと、山札は必死の思いで施設のドアに手を伸ばす 偶然にもドアの鍵はかかっておらず、山札は急いでその中に入り、鍵をかける 「はぁ… 怖かった…」 一息ついた所で山札は壁にもたれかかりながら、隣にあった電気のスイッチに目を向ける 「電気もつければ…他の人が気付いたりするかな…」 暗いままにするか悩んだのだが、なるべく明るくしてた方がいいだろうと思い、部屋の電気をつけたのだが―― 「……あっ」 施設の中には親玉と思われる、ハエトリソウのような食虫植物と それに従うかのように蠢く触手が何十本と控えていたのだ 「………」 山札は深く深く深呼吸をした後「おじゃましました」と告げてドアを開けようとするのだが 手早く触手がドアに絡みついてしまう これがただの触手ならいいのだが、潤滑油よろしくヌルヌルの液体により ドアノブ自体が回せなくなるのだから溜まったものじゃない 「あっ!ちょ、止め…待って!待って!ドア開かな…アッー!!!」 別の触手が足元から絡み、ジャージの中から生足の奥へ奥へと侵入していき 山札はその勢いで転んで引っ張られてしまう 「や!やめ!止めて止めて!まずい!まずいまずい!」 まさか触手の群れがそんな所にいるなんて想定していなかったとはいえ、建物の中に逃げ込んだのは大失敗だった ずるずると引き摺られながら、山札はこの後の事を考える 「捕まったら…こういうのって…」 B級映画のように無残な姿にされ、そのまま栄養として… と、怖いイメージが脳裏を過るのだが 「や、やだやだ!本当にやだ!誰か!?誰かー!?」 ずるんっ と勢いよくジャージの下が脱がされ、山札はサッカーの練習で履いていたままのスパッツを曝け出す 「…へ?」 同時に、他の触手が両手や胴体に絡みつくと、あれよあれよとジャージや中の衣類、ついでに靴や靴下もを脱がしていく 「いやいや!?ちょ、ちょっと待って!?待ってぇー!!」 あっという間にスパッツ一枚にされた山札は、ハエトリソウのような植物がその口をぱっくりと開け 山札はその中に放り投げられてしまう 「うぐ…ぬちゃぬちゃする…」 植物の口の中もまたぬるりとした液体で満たされており、所々…精液のような栗の花の臭いも漂ってくる 「に、逃げなきゃ…けど…わっ!」 少しでも起き上がろうとするものの、粘液で滑りやすくなり 更に床と違いクッションのような弾力性を持つ植物の口の中では上手く動く事が出来ず そうしている間に周りに触手がうねうねと迫ってくる 「や、やだやだ…こんなの……あれ…」 不安と恐怖で震えが止まらない筈なのに、ふと――自分の下半身がおかしい事に気付く 「な、なんで…」 このような状況に会っているにも関わらず、山札のペニスがスパッツ越しに膨らみ始めていたのだ 「お、おかしいよ…俺、こんな事され…んぐっ!!」 山札本人は至って普通の精神しか持っておらず、触手や植物を相手に震えるのは当然なのだが その植物と触手から放たれる液体には強烈な媚薬効果が混じっていた 精子のような臭いを嗅ぎ続ける事でまず身体の方が反応をしていき 更に今、触手の先端の形が変態し…一際不気味なペニスの形をしたそれが山札の口の中に無理矢理入りこみ びゅるびゅると白い液体を送り込んでいく 「んぐっ!かはっ…!こ、こんなの…され…たら…」 飲み込んで少しすると、緊張が解けるように恐怖が薄れていき、震えも止まっていく 「お、俺…こいつらに…これから…」 ペニスは完全に勃起しており、他の触手達も先端をペニスの形に変えてヌルヌルとまとわりついていく 「あっ…だ、駄目…もっと…優しく…して…」 その言葉に従うように、触手達は抵抗しなくなった山札を見て 拘束を緩めるように近寄っては、山札の全身をそのペニスのような先端で愛撫していくのだった 「これは…凄、剥けてる…こっちは…終みたいに半被りで…これ、俺と同じじゃん…へへ…」 我慢が出来なくなったかのように、山札は自分の意思でスパッツを脱がすと ペニスがびくんと跳ね上り、液体塗れのお腹にぺちんと音を立てる 山札のペニスはいくつかある包茎の形をした触手と同様に鈴口の先端まで隠すようにしっかりと被っていた 「あっ、だ、ダメ…今剥いたら…汚いって…あっ、ああっ」 細い触手が山札のペニスに巻き付いて、緩やかにその包皮を剥いて 綺麗なピンク色の亀頭が顔を覗かせていく 「俺のおちんちん…大人のちんぽにさせられちゃった…おかしいな…俺、こんな恥ずかしい目にあわされてるのに…」 頭の中で最低限の理性が働き、自分が何をされているかを理解するものの それ以上の快楽と興奮が思考をカットし、触手のなすがままに弄られていく 「あっ!ぬ、ヌルヌルの先端で擦るの…やめっ…やめてくれっ…!」 兜合わせのように、数本のペニス型触手が山札の剥けたペニスへと群がり、舐めるように擦り付けてくる これだけでも既に気持ち良く、山札は耐える事も出来ず―― 「やっ…!い、イくっ…!!」 勢いに任せ、触手の群れの中で剥けたペニスがびゅるびゅると音を立てるように噴き出しては 自身の身体に、何回も何回も飛び散っていく 「あぐっ…!と、止まらない…俺…こんなに…!」 金玉が痙攣しながらそれに合わせてペニスも脈を打ち、普段の倍の精子が飛び散っていったのだった 「はっ…はぁ…! はぁ…うぅ…」 やがて射精を終えた頃には全身が触手と自身の精子で真っ白になっていたものの 山札はそんな状況に嫌悪感を覚える所か 「はぁ…もっと、もっと…してよぉ…」 その言葉に頷くように、触手達は山札の精子をじゅるじゅると吸い取りつつ 先端が女性器のような口を開いた半透明の触手がぐったりと倒れていた山札の両手と両足を咥え 山札は抵抗する事もなく、情けなく股と両腕を開いていく 「ふぁ…もぉ…もっと、優しく…しないと、ダメだぞ…」 口で言うそれも抵抗かどうかわからない 微かに頭の中でそれが『悪い事、いけない事』と感じるものの そもそも、触手に襲われる行為そのものが悪いのかどうかも判別がつかなくなっている そうこうしている内に、ペニス型の触手との触手がそれぞれ山札の乳首と 大量の射精を終えた山札のペニスをぱっくりと咥えていく 「あっ…だ、ダメ…そこ…そんな、咥えちゃっ…あっ…!あぁっ!!」 女性器に似た何かにペニスを食べられ、それが上下に動く度に山札は情けなく腰を振ってしまう 「あぁっ…や…き、気持ち…気持ちいいよぉ…おちんちん、触手の中で皮…剥けたり…戻ったりしちゃぁぁ…あっ!や…やめっ!!」 瞬間、鈍い痛みのようなものを感じた それは、ペニスを咥えた触手が中から更に細い触手を出し、山札のペニスの鈴口から尿道へと侵入していくのだ 「痛い…痛い、痛い…!痛い筈…なの…にぃっ!!」 痛みで一瞬理性が戻るものの、それに気付いたかのようにペニス型の触手が山札の顔面へと近づき びゅるびゅると先端から媚薬の混ざった液体をかけていく 「あっ…あぁ…駄目…もう…」 戻りかけた理性は再び閉ざされ、倒錯したかのように山札は黄色い悲鳴を上げながら触手のなすがままにされていく そして、二度目の大量射精を迎えた 「あぁっ!射精ちゃう…!射精ちゃうよぉ!触手に咥えられて…おちんちんから精子…沢山…射精ちゃうよぉぉ!!」 半透明な触手の中から固形のように濃厚な精子が吹き出し それが触手の親元の植物の元へと脈を打つように注がれていく―― 何も考えられない、普段とは全く違う情けない喘ぎ声 自分でも分からないまま、精一杯の理性の名残か、山札は目を閉じて射精の快楽に身を委ねるのだった これが、疾風の言っていた噂の植物の正体である 夜な夜な通りかかった少年達を捕まえ襲い、貪るように犯し 快楽と引き換えに大量の精液を飲み干していく 後に解放されたとしても、少年達には媚薬による催淫効果か はたまたそれ以外の何かが作用するのか何をされたかすら思い出せなくなる 噂話として延々と残っていたのがそれだ 「はぁ…あ……あ…」 度重なる射精を終え、心身共にぐったりとしていた山札を前に、触手はまだ足りないと言わんばかりに 山札がまだ唯一体験していない場所である、肛門へとその先端を宛がってきた 「…!ま、待って…!」 射精し終えた事で再度、僅かだが理性が戻りつつあった山札は 自身の処女を奪おうとする触手を前に言葉だけで静止しようとするものの それもすぐに抵抗出来ず、また媚薬漬けにされて終わるだけの悲しい抵抗でしかなかった 肝心の身体も両手両足がぱっくり食べられたままで、宙ぶらりんに近い状態で身体を動かしても 植物の口内の床で背中を擦る程度の意味しかない 「あっ…駄目…もう…」 せめて、初めては捨札としたかったが、今更である 触手は続けて山札の意識を奪おうと媚薬を吐き出そうとしており 山札は抵抗するのも考えるのも辞め――― 「そこまで」 黒いサッカーボールを持った少年がボールのボタンを押すと 時間が止まり、山札も触手もぴたりと動かなくなった 「ガンマ、時間を止めました。処理を」 「OK、スマートに済ませよう」 やってきたのはプロトコルオメガのガンマとルジクだった そう、そもそもこの触手と植物は円堂達の時代に存在するものではないのだ 天馬達がグランドセレスタギャラクシーで試合をした惑星ラトニークにある植物達 それが必殺技の秘伝書として生み出された後、更に未来の一部の人々により改造を施され こうして少年を襲う恐怖の触手として野に放たれていたのだ けれど、そんな触手も時間を止めてしまえば何もできない ガンマとルジクはバリアのようなもので触手の粘液や臭いを無効化しつつ 触手から山札を開放し、親玉の植物を黒いサッカーボールへと封印していく 「ミッションコンプリート!後はこの少年の記憶を消せばOKだな」 「ええ。被害にあった少年達もベータ達が調査、記憶を消しているようです」 「で、見ているかねそこの青いクマよ」 「あっはい」 そこに連れてこられたのはワンダバとフェイである 「…これは…酷いね…」 時間が止まったままの山札に毛布をかけ、フェイは冷めた視線でワンダバを睨む 「同じ事言うけどさ… ――僕は…ちゃんと違法の秘伝書かどうかチェックしてねとは言ったよ…?」 「はい」 事の経緯は簡単だった 天馬達の未来の雷門と円堂達の過去の雷門 ワンダバが定期的にタイムトラベルをする事で彼らはしょっちゅうサッカーの試合を楽しんでいたのだが 未来の必殺技が色々気になるという円堂達の話に興味を持ったワンダバが 独自のコネであれこれと秘伝書を仕入れてきたのである そして、その中にその違法改造品の秘伝書も混じっており それを知らずに使った過去と未来の雷門イレブンにより、触手と植物はひっそりと改造された事による使命を思い出し 人知れず移動し、稲妻町の鉄塔付近を縄張りに活動を開始したのであった 「というか、貴方がしょっちゅう過去の雷門に来るせいで細かい修正までさせられてたんですからね、僕達」 ルジクの言葉にただ頷くだけしか出来ないワンダバと、助けられないわという顔でそっぽを向くフェイ 「とりあえず刑罰として解体コースでどうだろうか?」 「ひぃっ!解体!解体だけは勘弁してください!」 「じゃあスクラップで」 「もっとひどくなってるぅぅぅぅぅぅ!!!!」 この後、責任を取らされたワンダバがどうなったかは知る由も無いのだが 暫く未来から天馬達が遊びに来ることが少なくなり 円堂達は少々物足りない日々を過ごしたとかどうとか ・ 「ううん…」 夜の鉄塔の前で横になっていた山札だったが 「おい、起きろよ兄貴」 「あれ…終?」 何が起きてたかも分からないまま、捨札に起こされ腰を上げた 「俺、何で寝てたんだろう…」 「さぁ?俺も学校周辺を探したけど何も見つからなかったから兄貴に電話したのに」 「あ、あれ?あ、本当だ!」 慌ててスマホをチェックすると、そこには何度もメールや着信の連絡があった事に気付く 「全く、風邪引いちまうだろうが馬鹿兄貴」 「はは…面目ない…」 「所で、見つかったのか?デッキとローションの入ったケース」 「あっ、えーっと… あ、あった!」 山札の横にはデッキとローションの詰まったケースが置かれており 二人で一安心した所で、山札はケースの中身を開けるのだが 「げっ!!ローション漏れてる!!!」 「…ままマジか!?」 「やば!やばやば…! ……なんて、デッキは更に別ケースで保護してるから無事でした!」 「…ったく、驚かせてやがって」 「ごめんごめん」 そうして、山札はケースの蓋を閉じようとしたのだが 「…なんか、妙にイカ臭い気がするんだけど…そのローションの臭いか?」 「…ええ?」 ふと、ケースの中から強い栗の花の臭いが伝わってくる 「これこんなキツい臭いだったのかぁ…買わなきゃ良かったかも…」 「…今更、けど…なんか…」 ルジクとガンマは山札の汚れきった身体を時間操作で巻き戻し 媚薬漬けになる前の状態に戻した、スマホも汚れを完全に落とした筈だったのだが 一つ、ケースにだけかかっていたそれを落とすのを忘れてしまっていたのだ 「……このキツい臭い、ちょっと…ムラつく…っていうか…」 「…んん…終君終君…」 山札はしれっと捨札の股間に手を伸ばす 「ちょ、馬鹿、ここで揉むなって!」 「そうは言うけどカチカチですよ?」 「そ、そう言う…兄貴だって…」 お互い、ジャージ越しに立派なテントを起立させていた 「…このローション、一応舐めれるんだけど…」 「ば、馬鹿…舐めれるからってそんなの…」 「ていっ」 「むぐっ!?」 山札は困惑する捨札に、指で絡めた『媚薬』をつい、勢いで口に含ませてしまった そして、自身もそれをペロリと舐める …これは、媚薬の臭いから始まる効果でもあった 「…終…」 「……ったく、馬鹿兄貴…」 「…あっち、トイレ…あるよ?」 「………ほら、早く行くぞ…」 「えへへ…」 ・ 未来、エルドラドの偉い人が座る所 「ガンマ、ルジク」 「なんでしょうか?」 「スマート。僕の力が必要なミッションですね?」 「君達、前回のミッションでやり残しがあったのにすっぽかしてるのが発覚したからムゲン牢獄行きね」 「えっ」 「えっ」