ヨシタカ、アストレッド、ストロベリーはぷにを追い立てていた。 「ほら、そっちに行ったよ!」 ヨシタカの声と共に、エルスにぷにが飛びかかる。 「ひっ!」 エルスは怯み、ぷにを取り逃してしまう。 「まだ怖いの?」 アストレッドの言葉に、エルスは目で訴える。 「やはり、娼館に返した方が…」 「う、うう…」 「ストロベリーお姉ちゃん、それだけは言っちゃダメだよ」 「ご、ごめんなさい。私、私…勇者になりたいです…」 性奴隷になっていた勇者エルスを身請けした。 しかし、勇者エルスは狂っていた。 客との性行為をモンスターとの戦いと思い込み、満足して帰っていく姿を村人に感謝してもらえていると思い込む狂人であった。 ブエルと言う魔法少女が治療してくれたが、狂っていた時の事を彼女は覚えていた。 彼女は違う方向で発狂した。一日中布団にくるまって、自分が勇者になる夢を見て、起きた時に現実を思い出して落ち込んだり、自殺を試みた事さえあった。神の加護によって強化された自分の肉体に阻まれたが。 彼女がなんとか立ち直れたのは、今から勇者になればいい、という説得だった。 それで、今、パワーレベリングをしている。 最初の経験値稼ぎは大変だった。 アストレッド達がいくら自分たちで倒すから大丈夫だ、と言ってもオークの群れにキャアキャアと悲鳴をあげ、掻い潜ってこようものならうずくまって「ごめんなさいごめんなさい」としばらく呟いていた。 そして、レベルが上がり、十分なステータスを得た今、ボスオークだって倒せるくらいになった。 ステータス上は。 しかし、恐怖がエルスの足をすくませる。 倒せる時と言えば、ぷにが攻撃してきて、それを振り払った時にあまりのパワー差で吹っ飛ばすくらいだ。 「じゃあ、今日も素振りと魔法の練習しようか」 そう言われ、いつもの訓練を開始した。 素振りをすれば剣風が吹き荒れ、魔法を撃てば岩山が吹き飛ぶ。 「強さは十分なんだけどなあ」 アストレッドとヨシタカが呆れる。 「食事にしましょう」 ストロベリーが呼びかける。 「大丈夫です!私だって戦闘は召喚獣任せの足手まといですから!」 ストロベリーがエルスに激励する。 「威張って言う事じゃないよストロベリーお姉ちゃん」 皆で食事をとったが、エルスは何も言わなかったし、食事が喉を通らなかった。 その夜。 番をしていたヨシタカはエルスがこちらをじっと見つめていることに気づいた。 今日もか。 エルスが尻をもぞもぞと振ってくる。誘っているつもりなのだろう。 ヨシタカは何も言わずに、エルスのズボンを脱がせた。 むわあっとメスの匂いがする。 マンコからトロトロと愛液が漏れ出して、パンツが濡れている。 ヨシタカは避妊薬をエルスのマンコに入れ、ズボンを脱いだ。 エルスは長い奴隷生活の中で、セックス中毒になっていた。心理的な物ではなく、身体がどうしようもなく疼いてしまうのだ。 ヨシタカは自分の凶悪な一物をエルスに入れる。 前戯など必要ない。良く濡れたマンコの中にチンポがすんなり入る。むしろ歓迎されているようにマン肉が動く。 「あん♡」 エルスが声を漏らす。 ヨシタカはそのまま小刻みに腰を動かす。 「あっ♡あっ♡ごめんなさい、あっ♡ごめんなさい、あっ♡あっ♡」 エルスは小声であえぎながら、何かに謝る。こうやって手間を取らせていることにだろうか。裏切った仲間にだろうか。女神からの神託を果たせなかった事にだろうか。全部なんだろうな、とヨシタカは思った。 エルスを何回かイかせた後、ヨシタカは射精し、火の番に戻った。 次の日。 「この辺りに盗賊が出るはずだけど…エルスちゃん、盗賊は怖いよね?」 「あ、あう…あう…」 エルスが言葉も出せずに震える。 元々エルスが性奴隷をしていたのは盗賊につかまって売られたからなのだ。 彼女にとってトラウマになっていることは間違いない。 「じゃあ、討伐は諦めて、先を進もう…!?」 突如、アストレッドの体から力が抜ける。 「ストロベリーお姉ちゃん、危ない!」 ヨシタカがストロベリーの前に立ちふさがり、膝をついた。 毒針だ。 ストロベリーはこの毒針が尋常の物ではないと看破した。 毒に強い耐性のあるアストレッドとヨシタカがダメージを受けるほどである。 自分が受ければ命にかかわる。 「エルスちゃん、こっちへ!!」 何が起こったのかもわからずに立ち尽くすエルスの手を引っ張って、ストロベリーは走った。 木の陰に隠れる。 「あっちの方に逃げたぞ!」 「逃がすかよお!」 盗賊達が物陰から姿を現した。 「王の契約において、力を与えよ…」 ストロベリーが召喚の呪文を唱える。 「見いつけたあ」 が、呪文を聞きつけられて見つかってしまった。 ストロベリーは口をふさがれる。 「んー!!んー!!」 その時、剣閃が盗賊を捉える。 エルスの剣だ。 「て、てめえ!!」 盗賊の仲間達がかかってくる。 「う、うわああああああ!!」 エルスがめちゃくちゃに剣を振るう。素振りをした時の方も何もない。それたけで、盗賊達は倒されてしまった。 「動くな!動いたらこいつらがどうなるか…」 そう言って盗賊達はヨシタカとアストレッドを人質に取る。 が、 「雷帝よ!!」 ストロベリーの呼び出した召喚獣が、敵味方を識別して雷を放つ。 「ぐあああああ!!」 雷は盗賊だけを正確に攻撃した。 「二人とも!!」 ストロベリーが痺れた二人に駆け寄る。 「だ、大丈夫…動ける…」 アストレッドは動けるようだ。 「コイツらの持ち物を調べよう。毒を使う奴は大体解毒剤もセットで持ってるんだ」 ヨシタカも大丈夫なようだった。 「こ、これかな?」 エルスが盗賊の持ち物の中から薬瓶を見つける。 「あ、ありがとう。エルスちゃん戦えるじゃん」 「エルスお姉ちゃん、強かったよ」 「え、えへへえ。私、役に立ったかなあ…?」 「もちろん!エルスちゃんは立派な『勇者』です!」 「じゃあ、回復したら、こいつらのアジトを聞き出して、討伐しちゃおうか!」 「え、ええ!?」 「お姉ちゃんはアジトの入り口に魔法一発ぶち込むだけでいいよ」 「できますか?」 「が、がんばる!!」 その一発で、盗賊達がアジトにしていた洞窟が半壊したことを付け加えておく。 これが、エルスの勇者としての第一歩であった。