二次元裏@ふたば

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445936 B26/02/01(日)18:19:16No.1397918409そうだねx9 19:50頃消えます
「でさ〜? これ、たまたま買えたやつ! よくない!?」
「ぷにぷにしてる、いっぱい」
「そ〜、シールだよ〜」

タイミング悪くバンド練もライブもない日。呼んでない時に限ってふらっと現れる楽奈と、やることがなくてよほど暇なんだろう愛音。
RiNGに来て何をするかと思えばこうしてカウンターに座ってしょうもない会話を続けている。
今日はシフトを入れるんじゃなかった。部屋で作曲ソフトをいじっておけばよかった。
忙しいなら、二人のしょうもない会話を聞かずに済んだだろうに。

「りっきー、注文いい?」
「よくない」
126/02/01(日)18:19:28No.1397918464そうだねx1
水気を拭ききったコップを所定の位置に戻し、舌打ちしてからメモを取り出す。
ジロリと睨むのも忘れずに。

「…ご注文は」
「りっきーさぁ、いらっしゃいませ感もっと出せないの?」
「はぁ?」
「ウェルカム〜みたいな? 私たちお客さんなんですけど」
「なら、一刻も早く、注文して」

はぁ〜やれやれみたいな態度で肩をすくめた愛音への苛立ちをぐっと我慢する。
私だって働いている自覚はある。ただコイツらには客として接したくないだけだ。

「私はいつもので」
「…メニューにあるモノしか出さないけど」
「アールグレイのホットだってば! 覚えてよ〜」
226/02/01(日)18:19:39No.1397918514+
どんなに言われようが覚える気はない。明日にでも忘れてやる。
そう口にはせず、私は次に楽奈の方を向いた。
楽奈は目を細めて、ん〜となにか思案しているようだった。
何を考えてるのか知らないけど、頼むものは一つしか無いから聞くまでもない。

「パフェ」
「はいはい、抹茶パフェね」
「んーん。季節のフルーツパフェ」
「……は?」

聞き間違いだろうか。私はメモから顔を上げて楽奈を見て、次いで愛音を見た。
愛音も目を見開いていて、それが聞き間違いじゃなかったことにようやく思い至る。
抹茶じゃない?
あの楽奈が??
普通のフルーツパフェ???
326/02/01(日)18:19:54No.1397918581+
「え、え!? 抹茶パフェじゃなくていいの!?」
「ん」
「こっち、抹茶入ってないよ!? 緑じゃないよ!?」
「ん」

問題ない、と愛音へ返すように楽奈は頷く。
日本語は読めてるらしい。いや、そうか、読めるから抹茶パフェを選ばなかったわけだし。
たまには違うメニューで味変、なんて考えるような奴じゃないことは、よく分かってる。
…分かってるつもりになっていたのだろうか。
愛音が困ったような顔で私を見た。見られても困る。

「り、りっきー…」
「…別に狼狽えるようなことじゃないでしょ」
「でも異常事態だよ、これ。ともりんとそよりんにも教えなきゃ…!」
426/02/01(日)18:20:09No.1397918659+
「いいから、聞かされても困るだけでしょ」

私はメモを握り直して、楽奈へ向き直る。
楽奈の瞳は、冗談で言っているようには見えなかった。
ただいつもの、まっすぐで危うげな二つの色が私を見つめ返してきた。

「…抹茶、入ってないけど」
「いい」
「季節の、今は…みかんパフェだけど」
「ん。食べる」
「分かった」

私は手元のメモに『アールグレイ・ホット』と『季節のフルーツパフェ』を書き記した。
その文字列からの強烈な違和感を飲み込んで、注文を復唱しようと口を開く。
愛音が恐る恐る、といった様子で楽奈に顔を寄せた。
526/02/01(日)18:20:25No.1397918772+
「楽奈ちゃん、なんで今日は抹茶パフェじゃないの?」
「昨日から食べきって、無いから」
「へ?」
「みかん。家にあるやつ、無くなった。今日、まだ食べてない」
「え、だからこっちに…? マジか〜…」

私は開いていた口を慌てて閉じた。
なんてしょうもない理由。バカバカしくて、力が抜けそうになる。
でも、たかがデザートなんだ。
気まぐれで、好きな方を選ぶ日もあるってだけ。それがたまたま今日だっただけ。
暑かろうが寒かろうが食べていた抹茶パフェを控えるほど、今はみかんが食べたかっただけ。
楽奈は、楽奈のままだ。
ふっと緩んだ口元を誤魔化して、注文を復唱する。
626/02/01(日)18:20:41No.1397918863+
「オーダー入ります、アールグレイホット、フルーツパフェ」

二人に背を向けて、キッチンへ向かう。
ふう、と小さく息を吐く。溜息なのか安堵なのか、考えない。
注文を受けた以上、ちゃんとしたものを作らなきゃ。
少し多めにみかんを乗せてやろう、とは思わないけど。

「うわ〜〜これもう大ニュースだよ、大ニュース!」
「なんで?」
「だってさ、楽奈ちゃんが抹茶パフェ食べないなんて!」
「? なんで?」

キッチンへ向かう足が止まった。

「なんでって…フルーツパフェ食べるんでしょ? みかんの」
726/02/01(日)18:21:03No.1397918968+
「抹茶パフェ、あとで食べる」

振り返って愛音を見た。
ウェルカム感……愛想よく、は出来ないけど。
ありがたく2つもパフェを注文してくれたお客様へ、感謝の気持ちを持たねば。

「追加オーダー、ありがとうございます。…言っとくけど、私は1円も出さないから」
「え、えっ!? ちょっとりっきー!?」
「…あと野良猫。お腹壊しても知らないから」
「ふふん。だいじょうぶ」
「大丈夫じゃないって楽奈ちゃん! お財布ある?」

今度はもう振り返らない。仕事に取り掛からなきゃ。
珍しいものが見れてちょっとは気分転換になったかな、なんて柄にもないことを考えながら。
826/02/01(日)18:21:18No.1397919061+
「ねぇ〜りっき〜…ハーフ&ハーフとか、無い…?」
「あるわけないでしょ」
926/02/01(日)18:22:02No.1397919294+
😸
1026/02/01(日)18:22:06No.1397919317そうだねx2
パフェ
みかん
まっちゃ
1126/02/01(日)18:35:35No.1397923521+
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潮が舞い子が舞いダークネスを
1226/02/01(日)19:02:41No.1397932440+
オレ コイツ スキ
1326/02/01(日)19:04:27No.1397933049+
スレッドを立てた人によって削除されました
二千万円は強気すぎるよな…
1426/02/01(日)19:30:46No.1397942530+
まっちゃ
みかん
あのん
りっきー
1526/02/01(日)19:32:37No.1397943267+
野良猫お腹ゆるゆる概念か…


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