何もかも捨ててしまいたかった。 着古した普段着。小学校の6年間使ったランドセル。9歳の誕生日にお父さんに買ってもらった熊のぬいぐるみ。 家の中を我が物顔に占有していき、自分の居場所を奪っていくすべてを。 そして、その願いは叶った。 手配された清掃業者の人が来て、あれほどのゴミの山を手際よく崩していき、遂に家の中はまるで最初からそうだったようにモノがなくなっていた。 掃除が終わった後、「ごめんね」とつぶやいた母。 その後も慣れない掃除なんてして、今のところはもう前のようなゴミ屋敷にはしたくないと考えているようだった。 願いは叶った。 きっとモノに飲み込まれるようなことは、過去に戻るようなことはないだろう。 なのになぜ、私はデジタルワールドまで来て写真なんて探しているんだろう? 「んひゃー!?」 「どうしたかぐや!?」 ゴミ山の中を漁っていた少女、花尾かぐやが悲鳴を上げる。 ガラクタの中から写真立てを見つけ、手を伸ばしたはいいがバランスを崩してその隙間に転がり落ちたのだった。 「痛ぁ…」 うめきながら、倒れ込む前に右手で掴んだ写真立てを見る。 そこには、熱唱するエテモンのブロマイドが挟まっていた。 「……」 無言で写真立てを放り投げるかぐや。 その目の前に包帯が乱雑に巻かれた黄色い手が突き出される。 「ほらよ、掴まりな」 「…ありがと」 かぐやが手を握りしめると力強く引き上げられる。 そこには天をも貫くリーゼント、ボロ布同然の学ランが特徴的な一匹のスカモン…バンチョースカモンがニカリと笑っていた。 デジタルワールドの片隅に存在するジャンクデータの吹き溜まり、ガベッジエリア。 ただの高校1年生の少女、花尾かぐやは何の因果かそこに迷い込んでいた。 来て早々変な怪物に出会って逃げ出し、何もわからず逃げている間に別の怪物…言葉にするのもためらわれる見た目のモンスターと出会った。 彼はその見た目よりは理知的であり、ここがデジタルワールドであり、彼らがデジタルモンスターという存在で自分の名はバンチョースカモンであるということ、そしてここが様々なデジタルデータで構成された世界であると彼女に教えてくれた。 そして、このガベッジエリアは、捨てられたすべてのデータが集まる場所であると。 それを聞いた彼女の頭には、ひとつの写真が浮かんでいた。 昔、もういないお父さんのデジカメで撮った家族写真。 いつしかゴミ屋敷となった我が家で埋もれ、そして他のゴミと同じように処理されたであろうモノ。 「例えば、もう廃棄されたデジカメの写真のデータもあったり…する?」 彼女の言葉を聞いたバンチョースカモンは、その腕で力強く胸を叩き言う。 「お前がそれを探したいってんなら、俺も探すぜ」 そうして、彼女らの探索行が始まった。 「今日も収穫なしかあ…」 写真を探して2ヶ月は経っていたが、未だに見つからず手かがりさえなかった。 ガベッジエリアだけを探していたわけではない。 デジタルワールドの他のジャンクデータが集まりそうな場所も巡り、果てはコキュートスという地の底のような場所にまで足を運んだ。 バンチョースカモンはその見た目からは想像できないほど強いらしく(究極体というらしい)、他のデジモンに襲われるようなこともあったが問題なく蹴散らしていた。 おかげであちこち探すことはできたけれど見つからず、結局このジャンクの山にあるのではないかと掘り返す日々だ。 「俺は良いモン見つけたぜ!」 そういうバンチョースカモンの両手には古びた木刀が二本。 「また拾ったの?」 「おうよ!”暴器丸”と”有魅丸”だ!」 見た目は何の変哲もない木刀をバンチョースカモンは喜んで振り回す。 既にバンチョースカモンは何本もの拾った木刀を持っていたが、それでも懲りずに集める。 その姿にモノのあふれた過去の家を思い出して、かぐやも最初の頃は顔を強ばらせたものだったが今では苦笑いするだけだった。 そろそろ家に帰ろうとしていたバンチョースカモンとかぐやはエンジン音が近づいていることに気づく。 「かぐやちゃん、お待たせ―!」 見ると荷物を山と積んだバギーが向かって来ており、運転する少女がこちらに手を振っている。 運び屋チーム”パッチワーク・コネクト”。 かぐやよりも前からガベッジエリアにいた少女、倉間舞がバコモン、ブラックテイルモンUver.と一緒に結成しているチームだ。 ガベッジエリアにはなんでもあると言ってもジャンクデータばかりなので、デジモンならともかく人間の少女が暮らすには大分厳しい。 それで困っていたところ、偶然出会った舞が仕事を請け負ってくれ、食べ物など届けてもらっているのだ。 「ありがとうございます、いつも助かります」 「お仕事だからね!どーんと頼ってよ」 「先輩風吹かせちゃってさあ」 かぐやの言葉に胸を張る舞と、その姿にやれやれとため息を付くバコモン。 「お前らよくこの臭いで近づけるニャア…」 ブラックテイルモンはそこから少し離れたバギーの中から出ていなかった。 バンチョースカモンの臭いは猫の嗅覚には辛いらしい。 かぐやは育ってきた環境のせいか嗅覚はかなり鈍く、おかげでバンチョースカモンと一緒にいてもほとんど気にはならない。 …なるべく身体は洗うようにしているし寝床は別にしているから、作業直後の今はともかく私自身はそこまで臭っていない…はず…!とかぐやは心の中で自分に言い聞かせる。 実はブラックテイルモンの毛並みを触ってみたいと思っているが、臭いを気にされたらどうしようといまだに近寄れずにいた。 「これ、今日見つけたモノなんですけど…」 かぐやが50センチぐらいの紫色の獅子舞のミニチュアを渡すと、舞が目を輝かせる。 「わ、見たことないよこれ!良いね!ありがと!」 「またよくわからないものもらってるよ」 先輩であり運び屋である舞にお世話になってばかりの現状。 流石に代金だけでは申し訳ないと、かぐやが何か自分にもできることはないか聞くと、舞に探し物中に珍しいモノがあったら欲しいと言われたのだった。 それからは写真のついでに何か舞が喜びそうなモノがないか探している。 最初はかぐやも気を遣ってもらってくれているのかと思うこともあった。 しかし、舞の店…そしてその倉庫を見て、所狭しと置かれたよく分からない品々を見たときに彼女は本気でそういった品々が好きなのだと、理解らせられていた。 「そうだ、次は何が欲しいとか具体的な要望ってあります?」 そんなかぐやの言葉に舞は首を振る。 「その気持ちはありがたいけど、違うんだよかぐやちゃん。こういうのは偶然の出会いだからこそ掛け替えのない一品になるんだよねえ!」 舞がろくろを回すような手つきで語る。 その言葉に深くうなずくバンチョースカモン。 「流石運び屋の嬢ちゃんは分かってるってモンよ。おめえもちっとは見習うといいぜ」 「いや、舞さんには助けてもらってるけどそれは別の話っていうか…」 ため息を付くかぐやだったが、その瞬間。 近くのゴミ山が轟音と共に吹き飛んだ。 散らばる瓦礫から頭を庇いつつしゃがみ込む一同の耳に、けたたましい笑い声が届く。 「ギャーッギャッギャッギャッギャ!ちっとばかし距離をミスっちまったゼ!」 金の如く輝く黄色い身体を包む鎖と特攻服。 目深に被った学帽を突き破り天を向く角。 「あんたは…!」 「久しぶりだなあ!スカの字!嬢ちゃん!」 バンチョーアンキロモンがこちらを見てニカリと笑っていた。 「よぉ!相変わらず派手な登場じゃねえか!」 「ギャーギャッギャッギャッギャ!テメエは相変わらずの見た目だなあ!」 バンチョースカモンの言葉にバンチョーアンキロモンは笑みを深める。 「今日は何の用だ?暴れ足りねえってんならまた相手になるぜ?」 新しい相棒もあることだしな、とバンチョースカモンはその手の木刀をかざす。 「ギャッギャッギャ、話がはええや。だがよう、今回は別件だ。わりーことは言わねえからよ」 バンチョーアンキロモンは笑いを止め、右手でかぐやの方を指す。 「そっちの嬢ちゃんと別れな」 「へっ、なんだそりゃあ。断るって言ったらどうすんだ?」 「ギャーギャッギャ、そりゃあもちろん。説得の時間よお!」 バンチョーアンキロモンの拳がバンチョースカモンにたたき込まれる。 「カッカッカッカ!」 バンチョースカモンは拳は右手で受け止め、木刀を手放した左拳のアッパーが顎を狙う。 「ギャーギャッギャ!」 その拳を頭突きで止めるバンチョーアンキロモン。 その余波で発生した風が周囲のゴミ山を吹き抜ける。 そのまま笑い声を響かせながら、二体はゼロ距離での肉弾戦が始まる。 拳、足、頭、肘、踵。 己の肉体すべてを使ったステゴロは空気を、ゴミ山を、空間を震わせる。 究極体。 それはデジタルモンスターの進化における紛れもない到達点である。 他を寄せ付けぬ圧倒的な武装、炎や雷といった超自然の力、概念にさえ到達する特異な能力。 多くの究極体がその進化の過程で会得するそれらは、まさしく究極体が最強の存在であることの証明となるものであろう。 しかしその肉体のみであっても他を寄せ付けぬ力であることを、その喧嘩はまざまざと示していた。 「ま、待って!この子たちを別れさせるっていうなら私たちも相手になるよ!」 「ほ、本当にやるの舞!?」 「ったくエラいことになっちまったもんだニャ!」 クロスローダーをかざす舞と、彼女の前に立つバコモンとブラックテイルモン。 しかし、バンチョースカモンは右手をかざす。 「待ってくんな!こいつは俺の喧嘩よォ!」 「ギャッギャッギャ!複数相手ってのも悪かあねえがなあ!」 バンチョーアンキロモンがその右手を掴み投げると、スカモンが地面をバウンドしつつ三回転して十数メートルほど離れたところに着地する。 「阿羅三弾(アラミタマ)ッ!!」 バンチョーアンキロモンの指輪から放たれた三本の光線がその着地地点へと飛ぶ。 しかしスカモンはいつの間に拾っていたのか、木刀を振り回しすべての光線を弾く。 軌道の逸れた光線はバンチョースカモンの周囲に逸れ、激しい爆発を巻き起こした。 「あいつが来るとこんなんばっかり!」 爆発で飛ぶ瓦礫を避けて縮こまりながら、かぐやが悲鳴を上げる。 「それでテメエはなんだってそんなことを言いやがる!雲千乗駆(ウンチノック)!」 木刀により叩き飛ばされたいくつものピンク色の物体がバンチョーアンキロモンを襲う。 バンチョーアンキロモンはその図体に似合わぬ機敏な動きで避けていく。 「流石にそいつぁ食らいたかねえゼ!…イレイザーだのデスジェネラルだのだけなら良かったがよお」 バンチョーアンキロモンは落ちていたバケツを投げ、飛来するピンク色の物体にぶつけて落とす。 「どうもパラレルモンだか何だかいう奴まで俺らみてーなバンチョーを狙ってるらしくてなあ!しかもそいつはテイマーがいるならそっちを狙うような奴って話でよォ!」 「それって…」 かぐやのつぶやきにバンチョーアンキロモンが答える。 「おう、嬢ちゃんみてーなのは格好の獲物だ、今のうちに別れた方が良いって思ってなァ!デジヴァイスも持ってねえって聞いてたしよ!」 言うと同時に、バンチョーアンキロモンは近くのゴミ山の下に腕を差し入れ、力一杯引き上げる。 ゴミ山一つが軽く持ち上げられ、まき散らした粉塵や泥、瓦礫がバンチョーアンキロモンの姿を覆い隠す。 花尾かぐやはデジヴァイスを持っていない。 デジタルワールドに迷い込んだのが偶然ならバンチョースカモンに出会ったのも偶然であり、きっとパートナーなどではないのだろう。 それでもバンチョースカモンはかぐやを手伝ってくれていたし、最初は見た目に戸惑うばかりだったかぐやも今では頼りにするようになっていた。 デジヴァイスの役割の一つである進化も、出会ったときから究極体であったバンチョースカモンには必要がなく、未所持であることが問題になることはなかった。 だが、デジヴァイスというつながりがない以上。 別れてしまえば、ふたりが会うことはもうないだろう。 砂煙の中、油断なく周囲を睨め回すバンチョースカモンは風切り音に気づく。 音の方を見ると既に目前に鎖が迫っていた。 驚異的な反射神経で鎖の先を木刀で叩き付けるバンチョースカモン。 しかし、弾いたと思われた鎖はまるで生き物であるかのようにうねり、木刀へと巻き付く。 「大物が釣れたゼ!」 唸りを上げて鎖が引かれ、バンチョースカモンは木刀を握ったまま宙を浮き、そのまま地面へ叩き付けられる。 二回、三回、四回。 バンチョーアンキロモンの豪腕によって高速で振り回される木刀。 それに引っ張られてバンチョースカモンは、地面や瓦礫へと何度も叩き付けられていく。 鎖の巻き付いている、今日拾ったばかりの木刀を手放せばこの嵐のような暴威から逃れることができただろう。 だが、バンチョースカモンは木刀を手放しはしなかった。 何も捨てない、何も手放さない。 それがバンチョースカモンのバンチョーたる所以であった。 ボキリ、と鈍い音が響く。 バンチョースカモンの手の木刀が遂に限界を迎え折れた音だった。 それと共に鎖から解放され、ボトリと地面に落ちるバンチョースカモン。 その手に持っていた木刀の破片は0と1のデータとなって解けていく。 「くっ、俺の”有魅丸”が!…今までありがとうよ…」 「ギャーギャッギャ!手放してれば壊れなくて済んだんだゼ!」 鎖を回しながら笑うバンチョーアンキロモン。 その言葉に拳を握りしめるバンチョースカモン。 二人の視線が交錯し、再度ぶつかろうとしたところで。 「…もうっ、面っっっっ倒!」 かぐやの叫びが響いた。 「バンチョーだの!デスなんとかだの!私はここで探し物をしてるだけだから!」 「ギャーギャッギャッギャ、そりゃ嬢ちゃんはそうだろうがよ!向こうはそれで済ましちゃくれねえゼ?」 「だとしても!」 かぐやは最初にバンチョースカモンに会ったときのことを思い出す。 ガベッジエリアについて聞いて、写真を思い浮かべたとき。 『何か、探してえモンがあるんだろ?』 『でも、あるかわからないし…』 『難しく考える必要なんざねえんだ』 「でも…」  『関係ねえさ!なくしたくねえって気持ちに、捨てたくねえって気持ちにワケはいらねえ。少なくとも俺はそういうヤツの――』 そしてかぐやは叫ぶ。 「味方がいてくれるから!」 その言葉に、バンチョースカモンがニカリと笑う。 「だったな、バンチョーたるもの二言はねえ。前言を捨てたりなんかしねえ。オメエが諦めねえ限り…俺はオメエの味方よ!」 バンチョースカモンが一瞬で間合いを詰める。 「甘ぇ!出・誇・騰・羅(デコトラ)ァ!」 右拳のメリケンサックが唸りを上げて目の前に来たバンチョースカモンを貫く。 破裂するバンチョースカモン。 しかし、その破片が宙で止まる。 「吶降打圧(とっこうだーつ)!」 攻撃を読んだバンチョースカモンは既に技を発動し、自ら破裂していたのだ。 無数のトゲとなった破片がバンチョーアンキロモンを襲い、轟音と爆撃に包まれる。 それらが収まったとき、そこに全身を丸め耐えきったバンチョーアンキロモンと再び元の姿へと結合し始めているバンチョースカモンがいた。 「へっ、今度は俺の番だゼ!」 バンチョーアンキロモンがカウンターを仕掛けようと、ガード態勢を解いて拳を振り抜こうとした瞬間。 木刀の切っ先がその額を打ち抜いていた。 ”吶降打圧”で破裂したときにバンチョースカモンは腕だけ飛ばし、落としていたもう一本の木刀を拾っていたのだ。 「オラァ!」 裂帛の気合いと共に繰り出された突きをまともに食らったバンチョーアンキロモンは後方へと飛ばされ、そのまま仰向けに倒れる。 静まりかえるガベッジエリア。 しかしすぐに特徴的な笑い声が響く。 「ギャーギャッギャッギャッギャッギャッギャ!ひっさびさにイイの食らっちまったゼ!」 倒れたバンチョーアンキロモンが仰向けのまま額をさする。 バンチョースカモンが近寄り、手を差し伸べる。 「どうでえ、満足したか?」 「ギャーギャッギャ、おう!いらねえお節介焼いちまったもんだ!」 腕を引っ張りそのまま立ち上がるバンチョーアンキロモン。 「あんたたち何納得してる感じなのよ!?」 憤るかぐやにバンチョーアンキロモンが笑う。 「ギャーギャッギャ!こんだけやりゃあ嬢ちゃんの方が音を上げると思ってたんだがなあ。俺が甘く見ていたようだぜ、スマネエな」 「他に謝ることあるでしょ!?」 「ギャーギャッギャッギャッギャッギャ!」 「誤魔化すなあ!!」 バンチョーアンキロモンの笑い声にかぐやが地団駄を踏んだ。 「そういや、ニジウラ大陸バンチョー連合って他に見つかったのか?」 バンチョースカモンの言葉に首を振るバンチョーアンキロモン。 「中々グッと来るヤツがいねえんだこれが。次はそうだな、昔チビスケ…生意気なチビモンを世話してたんだがよ、風の噂にそいつが最近人間と暴れてるっていうから様子でも見に行ってみるさ」 「ま、俺も良さげヤツがいたら声かけてやるぜ」 「おう、頼まぁ。…じゃあなあ!スカの字!嬢ちゃん!」 そう言って手を振るとバンチョーアンキロモンは”パッチワーク・コネクト”のバギーの荷台に座り込む。 「なんでうちのバギーに乗ってるんニャ!?」 「良いだろ、一勝負して疲れてんだ!運び屋なら乗せてってくれんだろ!」 「そういう依頼ならしょうがないなあ」 「舞は安請け合いしすぎだよ!?」 そんな騒々しく出発準備を始めるバギーにかぐやが駆け寄る。 「舞さんさよなら!」 「またね!次来るときは甘い物も持ってくるから!」 「じゃあね!」 「ニャ!」 去って行くバギーを見送りつつ、バンチョースカモンが煮え切らない様子で言う。 「…ああは言ったが、まあその、なんだ、俺が邪魔だってんなら…アタァ!?」 バンチョースカモンが言い終わらないうちにそのリーゼントをはたくかぐや。 「ヒトの言葉はちゃんとよう…」 「味方なんでしょ?」 その言葉にバンチョースカモンはニカリと笑う。 「おう、勿論よ!」 「なら、きっとなんとかなるわよ」 「…ま、そうだな!明日にでも見つけてやるぜ!」 腕を振り上げるバンチョースカモン。 彼らの探索行は、まだ始まったばかりだ。