二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1768656022136.png-(200163 B)
200163 B26/01/17(土)22:20:22No.1393436679+ 23:39頃消えます
「第三の目開眼セミナー・真なるトレーナーのその先に」
トレセン学園は充実した研修プログラムを組んでおり、定期的に業界の著名人を招いて講演を行っている。
その日呼ばれたのは、多次元宇宙連続回帰メタパースペクティブ調査委員会の委員長を名乗る男だった。
「あなたたちは洗脳されている。担当ウマ娘に都合のいいように操られている。今こそ、解放の時です。第三の目を開眼させるのです」
サイケデリックな般若心経と共に、スピリチュアルなトランス動画が繰り返し流され、講義室は異様な雰囲気に包まれた。
耐性のないトレーナーたちはたちまち理性を失い、ぐるぐる目になってわめき出した。
「そうだ、そうだ。俺は真実に目覚めた。イクノに眼鏡なんて必要ねぇや!」
「いままで騙されていたんだ。幼馴染属性なんて、まやかしだ!」
「メジロ家……許せねえ!」
覚醒し、目をギラギラ輝かせたトレーナーたちが、野に放たれた。
126/01/17(土)22:20:40No.1393436807+
「おい」
オルフェーヴルのトレーナー室は何もかもが特別製に誂えられていた。
ソファやテーブルの調度品はもちろん、紅茶カップやソーサーも最高級のもので統一されている。
「なぜ茶を淹れん。貴様の足は飾りか」
「その手には乗るもんか。俺はもう、昨日までの俺じゃない!」
オルフェーヴルは不機嫌そうに眉をひそめた。
トレーナーは意に介さず血走った目で(ただし瞳には渦が巻いている)後を続けた。
「学生が王とか名乗って、おかしいと思わねえのか! 自分勝手なロールプレイもたいがいにしろ!」
トランス状態とは恐ろしいもので後先考えずに感情の赴くまま言葉を重ねてしまう。
トレーナーは稠密に配備された地雷原の上でタップダンスを踊り始めた。
「何が悲しくて担当ウマ娘の顔色を伺わなきゃならねえんだ! こんな茶番はもうやめだ!」
226/01/17(土)22:21:02No.1393436965+
ぴきっとこめかみに青筋が立ち、鬼神のごとき形相が浮かび上がった。
顔全体に深い陰影が刻み込まれ、刃物のように鋭い目が周囲を睥睨していた。
「余に背くつもりか?」
喉の奥から振り絞られた声は、最終宣告ともとれる重々しい響きを備えていた。
「あ、ぐ……!」
ぐるぐる目は自己暗示を繰り返す。反論せよ反逆せよ謀反せよ。
自分は正しい。自分は覚者なのだから。間違いなどない。と思ったその時。
「おや、トレーナーさん。こちらにいらっしゃいましたか。お待たせしました。さあ、行きましょう」
急にドリームジャーニーがにゅっと部屋に入って、トレーナーの腕をつかんで引っ張っていった。
「ぐ、う、ジャーニー……」
ドリームジャーニーは微笑んだまま、有無を言わさずトレーナーを外に連れ出す。
この細腕のどこにそんな力があるのかと不思議に思った。
326/01/17(土)22:21:22No.1393437127+
連れてこられたのは、保健室だった。
ベッドの脇に座らされる。ワイシャツを腕まくりされ、採血時のように肘が丸出しになった。
ドリームジャーニーは無言で、手首の腱に近い二か所の秘孔を人差し指で突いた。
トレーナーの脳髄に電流のようなものが走り、一気に鎮静作用のある伝達物質が流れ出した。
しかし、ぐるぐる目はそのままで、なると模様がきれいな渦を描いていた。
「なるほど、これは……相当強い洗脳を施されているようですね」
次に手のひらの秘孔を続けざまに二度、これも人差し指で突いた。
「一度、あなたの本音をすべて引き出してみる必要がありそうです。いいですよ、話してください」
「ジャーニー、お、俺は……」
「さあ、遠慮せず」
ドリームジャーニーの声色は一種の妖艶さを帯びていた。トレーナーは生唾を飲み込んで、呻いた。
「俺は、ジャーニーが憎い」
426/01/17(土)22:21:39No.1393437261+
「ほう?」
「オルフェーヴルは、あんなキャラクターにならなくてもよかったはずだ。王なんかじゃなく、一人の平凡なウマ娘として、みんなと仲良くなれる未来があったはずだ。だが、世界がそれを許さなかった。責任の一端はジャーニーにある。俺はジャーニーを許せない」
自白剤を投与された時のようにすらすらと淀みなく言葉が出てきた。
「不穏なことを仰る。オルが王なのは生まれつきで、誰かに強要されたわけではありませんよ」
「表向きはそうだ。だが裏でジャーニーが糸を引いていたことは疑いようもない」
トレーナーの体が震え始めた。血管が浮かび上がり、再び興奮物質が分泌された。
ドリームジャーニーは冷静にワイシャツの第二ボタンを開き、鎖骨の間の秘孔を突いた。
「ぐっ……。姉として、妹の傲岸不遜をとがめる機会はいくらでもあったはずだ。だがジャーニーはそれをせず、個性を尊重するという体裁をとり、放任主義で王の道を歩ませてしまった」
「オルが望んだことですよ」
526/01/17(土)22:21:58No.1393437412+
「本当にそうか? 俺はときどき、たまらなくなる。レース場で、教室で、あるいはカフェテリアで。オルフェーヴルはいつも一人でいる。臣下に囲まれていても、はるか高みから周囲を見下ろしているように、完全に溶け込めていない。オルフェーヴルは孤独で、影が差している」
「……王とは、常に一人ですから」
ようやく落ち着いてきたようだ。瞳孔が定まり、目が力を帯びてくる。
トレーナーはひとつ深呼吸して、体が自分のものに戻っていることを確かめた。
「それが辛い。寂しい。俺はもっと、オルフェーヴルに笑ってほしい」
「理解しました。それがあなたの本音ということなのですね?」
こくり、頷いた。借りてきた猫のように今はおとなしい。
「こんな思いをするくらいなら、普通のウマ娘になってほしかった……」
「よかったです。トレーナーさんに邪念がないことが確かめられて」
626/01/17(土)22:22:15No.1393437569+
ドリームジャーニーはスマホを取り出した。画面には”オル”と書かれ、ハンズフリーの通話がつながっている。
「オル、聞いていたかい? ”治療”は終えたから、今からそちらに向かうよ」
返答はなかった。通話がオフになりLANEのトーク画面に戻った。
「我々にも一族がいます。ゴルシさんやナカヤマさん。王は一人ですが、決してオルは孤独ではありません」
導かれるままに立ち上がると、背中の一点に激痛が走った。
ドリームジャーニーが最後の秘孔を突いたのだ。指の第二関節が埋まるくらいの深い一撃だった。
「なにより、あなたがいるではないですか」
726/01/17(土)22:22:34No.1393437681+
「余が一度でも己が孤高を嘆いたか? 玉座の他に椅子無きことを憂いたか?」
オルフェーヴルの目は炯々と輝いていた。トレーナーを壁に押しやり壁ドンする。
「王とは天上天下唯我独尊、その光輝でもってあまねく民草を照らし高みへと導く存在。個人の矮小な感情などすでに超越していると知れ」
“孤独など感じる暇などない”と、そう言っているように感じられた。
ビビっていた。怖かった。トレーナーは喉がカラカラになった。
「……それでも、俺はオルフェーヴルを諦めない」
「貴様、まだ不敬を働くか……」
「俺は民草なんて知らない。他の人がどうなろうか知ったこっちゃない。ただオルフェーヴルの幸せだけを願う。そのためなら、俺は世界を敵に回す逆臣にでもなる」
声はみっともなく震えていた。それでも視線だけはそらさなかった。
王でいいのかは、正直わからない。だけど、一人ぼっちにはしたくない。
826/01/17(土)22:22:53No.1393437821+
どれほどの時間が流れただろうか。キスしかねない近さで火花が激しく交錯した。
思考が膨張する。興奮して鼻血が一筋、たらりと垂れた。
するとあれほど厳しかったオルフェーヴルの眉が、ふっと柔らかく弛緩した。
「……フ、ハハ……!」
何がツボに入ったのか、腹を抱えて笑い始めた。
「逆臣か……面白い。貴様は杖であり、道化であり、逆臣である。その欲深さ、一人芝居もここまで来ると滑稽を通り越し賞賛に値する」
トレーナー室には二人しかいなかった。ドリームジャーニーはどこかに消えていた。
「よかろう。貴様があくまで余の無聊を慰めようとするのであれば、一人で千の仮面を被れ。余の盾に、懐刀に、側近に、執事に、参謀に、付き人に、切り札に、奸臣に、愚者に、吟遊詩人に、料理人に、狂言回しに、愛玩動物に、医師に、画家に、狂人に、禊に……千変万化に踊れ。それが貴様にできる、最大限の忠義だ」
寄り添う者が一人しかいないのであれば、その一人がすべての役割を演じればいい。
つまり、これはオルフェーヴルなりの――。
926/01/17(土)22:23:11No.1393437958+
1026/01/17(土)22:23:13No.1393437970+
びいんと、背骨に一本の鉄柱が貫き通されたような感覚があった。
ドリームジャーニーが突いた最後の点穴、”極楽天上穴”は遅効性の経絡秘孔だ。
突いてからきっかり十分の後、対象者は全身の筋肉の制御を失い、ある本能に従って動くよう強制される。
すなわち、”愛”の力によって。
トレーナーは熱に浮かされたように距離を詰めた。オルフェーヴルが怪訝な顔で答える。
その背中にゆっくりと腕を回した。あれほどまでに強大な王が、あっけなく胸の中に収まった。
オルフェーヴルは突然の抱擁に目を見開いていた。
「わかった」
洗脳を超えた先にあるものは、また別の洗脳なのかもしれなかった。
防衛本能はひっきりなしにアラートを鳴らしていた。
ただ今だけは、このぬくもりに身を任せていたかった。
1126/01/17(土)22:23:39No.1393438123+
学園は総出になって、洗脳解除へと本格的に乗り出した。
「俺は、何をして……アヤベ、何で泣いて……?」
「この散乱した薄い本たちは……デジタル、俺がやったのか?」
「ここはどこだ、苫小牧? 寒い、なんでこんなところに……」
「スティル、そうだよな……金鯱で終わりなんて、おかしいよ」
雨降って地固まる。八方手を回してようやく正気に戻ったトレーナーは、以前より強くウマ娘との絆を感じるようになった。
多次元宇宙連続回帰メタパースペクティブ調査委員会の本部は何者かに爆破された。
死傷者0名。目撃者によると「普通に解体工事か何かだと思った」とのこと。
オルフェーヴルはめっちゃ機嫌よくなった。
1226/01/17(土)22:24:23No.1393438467そうだねx4
>「スティル、そうだよな……金鯱で終わりなんて、おかしいよ」
ううn…いやそうなんだけど…
1326/01/17(土)22:26:39No.1393439394+
スレッドを立てた人によって削除されました
>No.1393438123
>オワリ
オワリの人騙ったらレスしてもらえると思ってる浅ましさ
1426/01/17(土)22:27:12No.1393439601+
スレッドを立てた人によって削除されました
>メ欄に終わりやオワリ入れてるだけで書き手が固定されてるとでも思ってらっしゃる?
でもそうすればあの人気怪文書作家と誤認してもらえると思ったからやったんだろ?普通は終わりでいいし
浅ましいよ
1526/01/17(土)22:28:01No.1393439911+
スレッドを立てた人によって削除されました
成功!ってゴミ管理すぎませんか?
http://img.2chan.net/b/res/1393414619.htm
スレッドを立てた人によって削除されました
エスカレーターで立ち止まる奴全員エスカレーターに挟まれればいいのにと思います

スレッドを立てた人によって削除されました
スティルさんにちんちん吸われたら泣き喚いてもやめてくれなさそうですよね

スレッドを立てた人によって削除されました
大丈夫ですよスレ私なんて犬も食いませんから(笑)
1626/01/17(土)22:28:14No.1393440005そうだねx3
>「俺は、何をして……アヤベ、何で泣いて……?」
何したの…
1726/01/17(土)22:31:31No.1393441231+
雨降って地固まるというには豪雨すぎるところない?本当に大丈夫?
1826/01/17(土)22:32:58No.1393441812+
ユニちゃん何連れてきてんの…
1926/01/17(土)22:34:13No.1393442303そうだねx2
> 「そうだ、そうだ。俺は真実に目覚めた。イクノに眼鏡なんて必要ねぇや!」
おいこいつから
2026/01/17(土)22:47:52No.1393447847そうだねx1
>「ここはどこだ、苫小牧? 寒い、なんでこんなところに……」
お前何やってんだよ
2126/01/17(土)22:52:20No.1393449604そうだねx2
>> 「そうだ、そうだ。俺は真実に目覚めた。イクノに眼鏡なんて必要ねぇや!」
>おいこいつから
僕は今日命を懸ける覚悟でいます
2226/01/17(土)22:52:52No.1393449778+
「分かってるんだろフリオーソ。本当は船橋は中央に勝てっこないって..」
2326/01/17(土)22:54:11No.1393450295+
これ最初からこうなるように仕組まれ
2426/01/17(土)22:58:55No.1393451992+
メタパースなんたらよく公安監視対象になってなかったな…
2526/01/17(土)23:29:29No.1393462904+
一回洗脳を解いてから再び結びつけると前よりもっと強く二度と離れられないくらいくっつくらしいよ


1768656022136.png