二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1767624359856.png-(656677 B)
656677 B26/01/05(月)23:45:59No.1389877357そうだねx3 01:13頃消えます
自動卓から牌がせり上がり、卓を囲む四人の少女がそれぞれの牌を引いていく。
「しかし、変わった村だ。歓迎会として麻雀を囲むことになるとは」
村の外からやってきた少女、二階堂ヒロは慣れた手つきで牌を整理していく。
「麻雀じゃないよ、マジャン♡」
「ああ、ここではそう呼ぶんだったね」
この村随一のギャルであり、この場を用意した主、墨垣イトリは楽し気に牌を摘まんでいく。
「手慣れてるね。キミ、マジャンは結構やるの?」
「嗜み程度だが……」
イトリと話しながらヒロは周囲の様子を伺う。卓を囲むは他に二人。
「あわわ……」
薬師堂シイと名乗った彼女は不慣れで不器用な手つきで牌を集める彼女はどう見ても初心者と予想された。
「……」
一方、あまり心を見せてくれない少女綿貫サクヤ。彼女の手つきは洗練されており、手元からは音一つ聞こえてこない。
(手つきだけで判断するのは危険だが、彼女は恐らく要注意人物だろう)
126/01/05(月)23:46:10No.1389877430+
ヒロが牌を取り終え開こうとした瞬間、イトリから待ったがかかった。
「始める前にちゃんと供物を決めておかないと」
「供物……?」
「掛けみたいなものかな。どうする?」
「服でいい。五千点で五分の一」
「なら、取り決めに『花剥ノ儀』も追加しましょう」
三人の間で次々と交わされる言葉にヒロは困惑し置いてけぼりにされていた。しかし、そんなヒロを他所に三人は取り決めを更に決めていく。
「では、今回の場を決めますね。カミバナ様、畏み申します……先負の5千。『徒長枝』ですね!」
「……待って欲しい。それは何らかのルールの取り決めか? なら、説明を――っ!?」
シイが箱から点棒を引き抜き何らかの宣言をする。そのルールの開示を求めようとした瞬間、寒気を感じるほどの冷たい視線がヒロに注がれた。
「そんなの無い」「マジャンが始まってからの段取りの確認なんてカミバナ様への冒涜です」「駄目だよ、神聖なマジャンの最中にそんなこと言っちゃ」
三人に気圧されるように何も言えないまま、ヒロは席に座り込む。
(どうなっているんだ……この村は)
こうしてルールもわからないまま、この村でのヒロの初対局が始まった。
226/01/05(月)23:46:42No.1389877617+
東一局は全員ノーテンで流れ、動いたのは東二局。
「チー」「チー!」
動いたのはシイだった。🀜🀝🀞と🀖🀗🀘を鳴く。
(……字牌での早上がりが狙いか?)
シイの動向に注意するようにしながらヒロが🀉を打った、その瞬間――
「それロンです!」
「なにっ……!?」
(これが当たるのか!? ……いや、麻雀にはよくあることだ。幸い鳴いた牌を見るにそう高くはなさそうだが……)
安手であるというヒロの予想は、シイが手を開くとそれまでのヒロの常識と共に打ち砕かれた。
🀇🀈🀁🀁🀁🀊🀊 🀉 🀜🀝🀞🀖🀗🀘
「一通ドラ3……満貫です!」
「なんだ、その手は? 役がないじゃないか……?」
「……」「……」「……」
ヒロが疑問を呈すと、再び場が凍り付いたように静まり返る。
326/01/05(月)23:46:56No.1389877692+
「チッ……よそものが……」
静まり返った場で初めて言葉を発したのはイトリだった。それまでの友好的な雰囲気が、完全に敵意に染まっている。
「カミバナ様が決めた取り決めに異議を唱えるなんて……許せません!」
シイが席を立ち、部屋にあった神棚に向かう。そして神棚に隠してあった何かを取り出すとそれをヒロへと突き付けてきた。
(短刀……!? 何故そんなものが神棚に……)
うつろな目で短刀を向けながら近づいてくるシイ。そんなシイとヒロの間に割って入る影があった。
「まだ駄目。この場は既に成立している以上、取り決め以外での暴行は禁じられてる」
「うぅっ……」
サクヤが前に立ち放つ言葉にシイはがっくりと項垂れると神棚に短刀を戻しに行く。
(……助けられた、のか?)
「……サクヤだったか。ありがとう」
「礼を言われることじゃない。けど……不用意なことはあまり言わない方がいい。次はどうなるかわからない」
「……ああ、わかった」
426/01/05(月)23:47:06No.1389877736+
緊迫した状況から一息つくとヒロは冷静に卓上を分析し始める。
(この手で上がられたということは、今のこの卓では数牌の種類が違っても一気通貫が成立する。そしてルールを知らない私にこの牌なら上がれない、あるいは安手と誤認させるため彼女は鳴き続けたということか……)
「これは、マジャン初心者な私を狙い撃ちにした手だな?」
「はい! ヒロさんにはトンでいただきたいのです!」
「なるほど」
(『徒長枝』は一気通貫に対する特殊ルール。そして恐らく『花剥ノ儀』は誰かがトビ終了になるまで続行するルールといったところか)
納得したように頷きながら、奇襲に成功し跳ねるように喜ぶシイを見てヒロは確信する。
(彼女は素人だ。局の浅いうちから手の内を見せ、満貫程度で喜んでいるとは)
失った五千点につき衣服の五分の一。供物ならこれで十分だろうと下駄を脱ぎ、髪飾りを引き抜く。
整えられた髪がはらりと落ち、その下から覗く目は、赤く煌々と輝いていた。
「なんて正しくない麻雀だ。正しがいがある」
後に語り継がれることになる、麻雀少女ノ因習村に訪れた二階堂ヒロの逆襲が、今幕を開けようとしていた。
526/01/05(月)23:52:01No.1389879501そうだねx2
確かにマジャンの舞台は因習村っぽいが…
626/01/05(月)23:54:02No.1389880109そうだねx2
>麻雀少女ノ因習村
二次創作でありそうなやつ!
726/01/05(月)23:54:37No.1389880311そうだねx9
>「チッ……よそものが……」
「」ンアンちゃんこれがやりたかっただけだろ!
826/01/06(火)00:04:33No.1389883662+
正しい麻雀ってなんだ…
926/01/06(火)00:12:44No.1389886417+
待ってしれっと脱衣麻雀やってない⁉
1026/01/06(火)00:13:54No.1389886810+
ヒロちゃんってギャンブル漫画適性高いよなって思う
1126/01/06(火)00:14:26No.1389886966+
🌸麻雀よくわからないけどもっと脱がせてよアンアンちゃん!
1226/01/06(火)00:16:24No.1389887604+
>ヒロちゃんってギャンブル漫画適性高いよなって思う
ヒロちゃんなら特殊ルールにも柔軟に対応出来そうだしね
1326/01/06(火)00:18:00No.1389888132+
ヒロちゃんは敵のギャンブラーの罠に引っかかっていいリアクションしそうな上にさらに相手を上回る戦術を披露してくれそうだから…
1426/01/06(火)00:21:02No.1389889143+
🀆
くっ…ハズレか!!
1526/01/06(火)00:21:19No.1389889261そうだねx1
順調に魔王してたらサクヤに不意打ちされそうなヒロちゃん……
1626/01/06(火)00:27:59No.1389891437+
>順調に魔王してたらサクヤに不意打ちされそうなヒロちゃん……
始まる前はサクヤ警戒してたのに思いっきりシイにタゲが移って…
1726/01/06(火)00:31:27No.1389892371+
ヒロちゃんって序盤でソーズ全部捨てて1s単騎待ちとかしてきそう


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