──帰る、か…
見覚えのない街から、見覚えのない街へ。
母と妹が残る、生まれ育った島を逃げるように飛び出した私に、帰る場所なんてあるのかな。
遠出するたび、その漠然としたなにかが私の中で生まれては沈んでいく。
この新幹線に乗る人達は、きっと帰る場所がある。隣りに座るまなちゃんも。
なら私は、どこへ向かっているのだろう。
──何処だって、何処にもない。私には。
何不自由無い暮らしから、今にも壊れそうな住まいへ移らざるを得なくなった祥ちゃんが頭に浮かんで。
私はただ自分を呪った。

🍩🍩🍩
…やっぱり疲れてるのかな。
隣で外を眺めているういちゃんの表情が窓に映り込んで、私はドキリとした。
朝結構早かったし、ロケ地まで座ってばかりだったもんね。
私はガサゴソと音を立てないよう注意しながら、席のテーブルの上にそっと箱を置いた。
「ういちゃんういちゃん、もう食べちゃお」
振り向いたういちゃんが、机の上を見てきょとんした顔をする。
「…え、もう？」
「うん。まな、お腹空いちゃった！」
ホントは、事務所に戻ってから食べようって買った自分たちのためのお土産。
持って帰ってくるまでが一つのイベントだから、ちょっと勿体ない気もするけど。
「開けるよ…！」
「う、うん」
慎重に箱を開ける。開ける時に揺らさないよう、ゆっくりと。

「……あ〜…」
箱の中で仲良く２羽並ぶ、ひよこの形をしたスイーツが、ぐでっと崩れていた。
崩れやすいスイーツだから気を付けて運んでたのに。
かわいいまま持って帰るからまかせて！ってういちゃんと約束したのになあ。
「…くふっ」
ごめんねって言おうとして、私はびっくりした。
ういちゃんが必死に笑いを堪えて、ぷるぷると震えていた。
「ご、ごめん、まなちゃん。崩れてるの…可愛くて…」
「…ういちゃんたすけてぴよ〜」
「くぅっ…！」
これ以上はういちゃんが声を上げちゃいそうだから、名残惜しいけどういちゃんにスプーンを手渡す。
「はい、まなと一緒に食べよ！」
「うん…ありがとう、まなちゃん」
二人で食べた、形の崩れちゃったスイーツ。
評判通り、とっても美味しかった。

早速きたな…

復活したのか…

JR東海さんのお仕事ですよ〜

これは違いますわね

仕事がはええ…

まなういはケンコウニイイ！

今日はまなちゃんの日なんだよ！

後でお説教ですわ…

時間軸としてはまだ同棲どころかムジカ結成もしてないあたりではなくて？

ここからifでまなはつ同棲編がスタートするんだよ！

燃料が来たら早速帰ってきたな！

ぴよりんチャレンジ失敗！

名古屋住んでるのにこれの存在を知らなんだ…
https://youtu.be/OM1UgOh7PIA?si=X-QEWqI_hihiVlAj