二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1764497778726.png-(672924 B)
672924 B25/11/30(日)19:16:18No.1377849061そうだねx12 20:18頃消えます
学校での一日が終わって、みんな楽しそうに教室を出ていく中。
私は一人立ち尽くす。
ようやく気づいて、すっと身体が冷たくなるような気がした。
在るはずのそれが、どこにも見当たらない。

「学校終わった〜スタジオ行こ、ともりん」
「ぁ……」
「えっなに、どうしたの?」

いつだって持ち歩いていたのに。
けれど鞄の中にも、制服のポケットにも、どこにもない。
どこに落としてしまったんだろう。
じわじわと心細くなっていく。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/11/30(日)19:16:37No.1377849198+
「ちょっと、ともりんってば!」

ふわり、といい匂いがして、私ははっとする。
俯く私の顔を、あのちゃんが覗き込んでいた。
いつだってキラキラしてる瞳が、不思議そうに私を見ている。

「スタジオ行かないと。鞄開きっぱなしだよ」
「……見当たら、なくて」
「へ?」
「絆創膏……入れたケース」

見つけて集めて、そうして沢山の絆創膏が詰まった、銀色のアルミケース。
大切にしてたのに、していたはずなのに、私はどこかで落としてしまった。
失くしたくないものなのに、どうしてまた失くしたあとに気付くんだろう。
すぐ気付けない自分が嫌になる。
225/11/30(日)19:16:51No.1377849285+
私の言葉を聞いたあのちゃんの目がまん丸になった。

「えっやばっ、一大事じゃん! 探さなきゃ!」
「ぁ……でも、スタジオ……」
「いいって、あとあと! りっきーも許してくれるし、多分!」

机の中とか、鞄の中全部見た!?
あのちゃんがあれこれ、考えてくれる。
私はもう一度探してみる。やっぱり、ケースは無い。
早く見つけたくて気が焦る。

「とにかく、ともりんが行ったとこ順番に見てこ」
「えと、こっち……」
325/11/30(日)19:17:03No.1377849367+
書き込みをした人によって削除されました
425/11/30(日)19:17:37No.1377849585+
石を探していた場所。授業で使った特別教室。あのちゃんが誘ってくれた学食。
思い出して、行ってみて、空振りに終わる。
そのたびに心は揺れ動いて、不安になっていく。

「ん〜〜。今日はまだ部室行ってないよね?」
「……うん」

もう学校の中で今日行った場所は全部回った、と思う。
でもどこにも無かった。どこにも。
使えば無くなって、だから永遠に在るものなんてなくて。
分かっているのに、突然手からこぼれ落ちるみたいに消えて、私は呆然としてしまう。
頭の中でいろんなことがぐるぐるして重くて、私の視界は自然と足元を映す。
自分の影で暗くなったそこには、なにもないのに。
525/11/30(日)19:17:57No.1377849707+
「ぁ……」

きゅっと手を握られて、私は顔を上げた。
力なく垂れ下がっていた私の手を取ったあのちゃんが、私をまっすぐに見つめていた。

「大丈夫だよ。絶対見つけるから!」

私の手を引いて、あのちゃんは駆け出す。
呆気にとられた私は、ただあのちゃんに引っ張られるように足を動かす。
どこにあるのかも分からなくて不安ばかりで、なのに今は少し、落ち着けている自分がいた。
あのちゃんの手から、温かななにかを貰ったような気がした。
そうして二人で向かった先は、天文部の部室。
625/11/30(日)19:18:12No.1377849794+
「……ここ、今日は」
「とりあえず見ておこうよ。ここになかったらともりんの家まで探しながら行けばいいし」

部室の扉を開ける。
私がいつも使っている長机。その上に、銀色のケースがぽつんと置かれていた。

「……あった」
「え、うそっ!?」

たまらず駆け寄ってケースを両手で握りしめる。
ひんやり冷たくて、中で絆創膏が揺れる音がした。

「よかったぁ〜〜これで一安心だね」
「うん……!」
725/11/30(日)19:18:41No.1377849963+
「意外ってほどでもないけど……なんで部室にあったんだろ?」

ともりん今日来てないんだよね?とあのちゃんが首を傾げる。
私は頷いて返した。
見つけてくれた誰かが置いたとは思えない。まるでずっとここにあったような。
そこまで考えて、私は今朝ケースを鞄の中に入れた覚えがないような気がした。

「ぁ……もしかして、昨日……」
「……忘れてた?」
「かも……」

大切なものなのに。
忘れていたことにすら気付けなかっただなんて。
あのちゃんが肩を落として息を吐いて、ふっと笑う。
825/11/30(日)19:19:06No.1377850124+
「はぁ〜〜見つかってよかった〜」
「ご、ごめん……」
「ほんと、ここに無かったらどうしよって割と焦ってたから!」
「……そう、だったんだ」

呆れず嫌な顔なんてせず、ずっと一緒に探してくれて。
一人でただ俯いているしかなかった私にとって、それがどれほど心強かったか。
見つけられずに焦りを感じていたなんて、そんな風に全然見えなかった。

「全然、そんな風に見えなかった……」
「ともりんが心細いのに、不安になんてさせられないじゃん?」
「ぁ……」
925/11/30(日)19:19:25No.1377850223+
探している間ずっと心細くて、けれど少しずつ落ち着いていく感覚があった。
それはきっと隣に居てくれたからだけじゃなくて。
「大丈夫だよ」ってあのちゃんが安心させてくれていたからで。
私はまた、やっと気付けた。

「ありがとう……あのちゃん」
「どういたしまして〜」

私はただ無邪気に喜んでいた。
見つかったことが、傍にいてくれたことがうれしくて、自分のことでいっぱいで。

だから、笑いかけてくれるあのちゃんが、いつもより元気がないことに気付けなかった。
一緒に迷子でも進もうって、私の手を握ってくれたのに。
そんなことすら、気付けなかった。
1025/11/30(日)19:19:45No.1377850364+
🐧
「愛音、また間違えてる!」

演奏が終わって、キッと立希ちゃんがあのちゃんを睨む。
どこがダメなのか私には分からなかった。
けど、あのちゃんはバツが悪そうな顔してて、だからどこかで間違えていたんだ。

「また同じとこだし、わざとやってんじゃないの」
「違います〜! ただ結構難しくて……」
「はぁ? それ、ライブでもおんなじこと言うわけ?」
「うっ……」

ライブ。
予定はまだ先だけど、だからこそ私もちゃんと歌えるようになりたい。
二人の頑張ってる姿を見て、私もそう思った。
1125/11/30(日)19:20:02No.1377850491+
「次の練習までにちゃんと仕上げてきて」
「はいは〜い」
「『はい』は一回!」

あのちゃんなら出来る。
立希ちゃんもきっとそう思ってるから、厳しく言うんだろう。
楽器のこと、私は良く分からないけれど。
不意に、立希ちゃんのスマホのアラームが鳴った。
スタジオの予約時間の終わりを告げる音。

「二人とも、もう時間だよ」
「はぁ〜、今日はこれで終わりかあ〜」
「お前……ちょっと野良猫、まだ帰らないで!」
「ん。抹茶パフェ」
1225/11/30(日)19:20:15No.1377850590+
練習中のピリッとした雰囲気を解くように、みんな楽器を片付けていく。
今日は日曜日でまだ日も高いから、私たちはそのままカフェスペースに移動する。
時間がある時はいつも、誰も何も言わずそうしていた。
それが少しくすぐったくて、温かくて。自然と口元が緩む。

「燈…お水のおかわりいる?」
「うまいうまい」
「そよりん、このあと買い物行かない?」
「買い物って……ちゃんと目当てはあるの?」

思い思いに、好きなように話す。
スタジオでの練習とは違って少し騒がしくて、でも、私は不思議と落ち着ける。
コップの水をそっと飲むと、冷たくて気持ちがいい。
1325/11/30(日)19:20:32No.1377850713+
「私、来週から土日は練習行けないから」

しばらくして、次のスタジオの予約の話になって、そよちゃんがそう告げた。
スマホを眺めながら頬杖をついていた立希ちゃんが驚いたように顔を上げる。
私も、土日はまたみんなでスタジオ練習だと思ってた。

「はぁ? なんで」
「そろそろコンクールが近いから、その練習」

そよちゃんは吹奏楽部に入っているから、たまにスタジオに来れないときもあった。
平日はそうやってお休みすることもあったけど、土日とも来れないなんて。
あのちゃんが腰を少し浮かせてそよちゃんを見た。

「えっ、土日ずっと練習なの?」
「結果次第で3年生が引退だからね。結構みんなピリピリしてるよ」
1425/11/30(日)19:20:49No.1377850841+
「そっか〜、9月でもう引退なんだ〜……」
「そ。だからしばらく土日は行けない」

そっか〜、とあのちゃんは呟きながら、また席に座る。
なにか気になることがあるのかな、ううんと悩ましげに呟いた。

「なんかもっと先のイメージあったかも」
「大学受験があるから、中学の時より悠長にしてられないでしょ」
「そうだけどさ、なんかまだ二学期始まったばかりなのになあって。りっきーもそう思わない?」
「……お前がのんきすぎるだけじゃないの」
「なにその間。絶対りっきーもおんなじこと思ったでしょ」
「はぁ? 思ってないから」

あのちゃんは溜め息を吐くと、ぐでっと机につっぷした。
1525/11/30(日)19:21:06No.1377850944+
「なんかさあ。高校って色々早いよね、時間」
「時間……?」
「だって、もう進路希望調査とかあるじゃん? まだ1年生だよ?」
「ぁ……」

この前、回答するようにと渡された紙。
先を決める、目印をつけるための真っ白なそれは確かに、中学生の時はもっと先だった気がした。
目印、だなんて。
先のことすら分からないまま、歩いている私にとって、全然実感のない言葉。

「進路希望、そよりんもりっきーの方ももうあった?」
「あったけど……」
「文理選択くらいは」
「あ〜月ノ森はそんな感じなんだ」
1625/11/30(日)19:21:25No.1377851086+
「そっちは、ってことは羽丘は違うの?」
「えっ!? その〜……りっきーは? 花女はどんな感じ!?」

あのちゃんが慌てたように立希ちゃんへ顔を向けて。立希ちゃんは眉間にシワを寄せた。

「はぁ? お前に関係ないよね」
「それは……無いけど、でもみんなそういう時期だし? 気になっちゃって」
「……」

立希ちゃんが私の方をちらりと見た、気がした。
それから、口ごもるように答える。

「……こっちもそよと似たような感じ」
「そっか〜……」
「愛音ちゃんと燈ちゃんのはどうなの?」
1725/11/30(日)19:21:41No.1377851182+
「え、えっと〜……」
「なにはぐらかしてんの。そっちは志望校とか学科とか書くんでしょ」
「えっ! りっきー知ってたの!?」
「……まあ」

立希ちゃんはそっぽを向いた。
自分でも言わなきゃよかったと思っているような、そんな顔に見えた。

「ふうん。それで愛音ちゃんは私たちの学校のこと、聞き出そうとしたんだ?」
「うっ、バレた」
「はぁ……そういうの、人のを聞いて決めるものじゃないと思うけど」
「そうなんだけどさぁ〜」

あのちゃんが、もっと頭を机に押し付けるように伏せる。
その姿を、そよちゃんがじっと見ていた。なにか気になることがあるみたいに。
1825/11/30(日)19:21:52No.1377851265そうだねx5
>[1/50]
えっ!?
1925/11/30(日)19:22:03No.1377851345+
「楽奈ちゃんはいいよね、そのまま花女に進学だし」
「ん。また、いちねんせ」
「……お前、野良猫を羨んでどうすんの」

私から見て、あのちゃんはすごく、すごく迷ってるように思えた。迷って、藻掻いて、苦しそうな。
なんて声をかけていいか分からないけど、分からないまま黙っているのは違う気がして。

「はぁ〜〜どうしよ……」
「あのちゃんは、悩んでても……ちゃんと進んでる、から」
「……ありがと。そうだね、頑張んないと」

あのちゃんは私に笑いかけた。その笑顔はいつもみたいに眩しくて。
でもなぜか……私にはその眩しさが、明滅するみたいに見えた。
2025/11/30(日)19:22:23No.1377851470+
🐧
立希ちゃんがスマホを眺めながら、ムッとした。

「愛音のやつ、全然来ない!」

膝を抱えて座っていた私は、抱きしめる力を静かに強めた。
スタジオでの練習に、あのちゃんが遅れていた。
少し遅れるから。
そう言って、放課後すぐにどこかへ行ってしまった。
コンクールが近づいて、今日はそよちゃんも来られなくて。
三人だけのスタジオはいつもより妙に広く感じて、少し寒い。9月になってまだ、暑いのに。
ふと、座ったままギターを弾いていた楽奈ちゃんが手を止めた。
2125/11/30(日)19:22:38No.1377851570+
「りっきー」
「なに」
「バンド、やらないの?」

立希ちゃんが、私を見た。気遣ってくれてるような、優しい眼差し。

「燈。あいつ、愛音はいつ来るか聞いてる?」
「ぇ、えと……遅くなるってだけ……」
「……燈が良ければ、今日はもう三人で練習を始めてもいいと思ってる」
「あ、え、えと……」

私はちらりと楽奈ちゃんを見る。
もうこちらに背を向けて、楽奈ちゃんは一人でギターを弾いていた。
待ってくれているのかな。
私はそう思いたかった。
2225/11/30(日)19:22:55No.1377851670+
「あのちゃん……来るって言ったから」
「……わかった。燈がそう言うなら、私も待つ」

立希ちゃんはもう一度スマホで時刻を確認して、それきり腕組みして黙ってしまった。
スタジオの中はチャカチャカ、と楽奈ちゃんのギターを弾く音だけになった。
言いようのない不安に、私は落ち着かなくなる。

「きた」

ギターを引く手を止めて、楽奈ちゃんが顔を上げた。
スタジオのドアをじっと見る。

「ごめ〜ん! 遅くなった!」

息を切らしたあのちゃんが、駆け込むようにスタジオに入ってくる。
2325/11/30(日)19:23:10No.1377851757+
外の暑さのせいなのか、走ってきてくれたからなのか。私には分からなかった。

「遅い!!」
「わっ、怒鳴らないでよ」
「お前が遅いからでしょ!」
「だからごめんて……あ〜涼し〜」

ふうと一息ついて、あのちゃんは手早くギターを取り出して準備していく。
その様子を、立希ちゃんは苛立たしげに見ていた。

「遅刻するときは連絡しろって言ったよね」
「え〜、ちょっと遅れただけじゃん」
「お前……遅れたやつが言っていい言葉じゃないんだけど」
「……だから、謝ってるし」
「謝れば済む話じゃない! 大体、燈を一人で来させて──」
2425/11/30(日)19:23:27No.1377851880+
二人の間がどんどん、軋んでいく。硝子にヒビが入っていくみたいで、怖い。
私はただ見ていることしか、出来なくて。

「──〜〜!」

突然、スピーカーから大きなギターの音がスタジオに鳴り響いた。
あのちゃんと立希ちゃんの声をかき消すほどの、大きなギターの音が。
私は飛び上がってしまいそうなほど驚く。
みんなが振り返って、楽奈ちゃんは弦の揺れを止めて笑った。

「バンド、はやくやろ」

たったそれだけで、なにかが変わったような気がした。
呆気にとられていた立希ちゃんは、大きな溜息を吐くとドラムの椅子に腰掛ける。
まだ怒っているんだろう、怖い顔をしてるけれど。
2525/11/30(日)19:23:44No.1377851991+
「……愛音、チューニング早くして」
「あ、うん。分かった」
「燈、行ける?」
「うん……」

楽奈ちゃんはすごいな。
立ち上がった私は、ノートをぎゅっと握りしめる。
肩越しに振り返って見たあのちゃんは、私の方を向くことはなかった。
2625/11/30(日)19:23:58No.1377852076+
🐧
窓の向こうで楽器の音や、掛け声が時折聞こえてくる。
カリカリとシャープペンシルの滑る音だけが部屋に響く。
私は部活の日誌から顔を上げて、背後へ振り返った。
雑誌をめくる音。スマホから流れる動画の音。笑い声。ギターの音。
そこには何も無くて、誰も座っていないソファだけがあった。
最近のあのちゃんは放課後、どこかへ行ってしまう。
そうしてスタジオに集まる時は、後からやって来る。
じっと誰も居ない、居るはずの場所を見て、私はまた日誌に向かう。
まだ夜空で見ることが出来る夏の大三角形のことを書き進めようとして。

「ぁ……」

ぱき、とシャープペンシルのペン先が折れた。
ノートを閉じて、近くに置いてあった鞄を手に取る。
2725/11/30(日)19:24:13No.1377852164+
もう今日は、書けそうにない気がして。
私は一人、天文部の部室を出た。

***

今日は放課後にみんなで集まって、ライブに向けての全体練習。
忙しいのにそよちゃんも来てくれて、バラバラの音はMyGO!!!!!の音になる。
みんなの音に包まれて、私も頑張って歌った。
なのに、歌うたびになにかがズレていく感覚があって。
どうしてみんなが居るのに、居てくれるのに、こんな気持になるんだろう。
揺れるシンバルを止めた立希ちゃんが、あのちゃんへ怖い顔を向けた。

「お前、全然練習してないでしょ」
「えっ、なに急に……」
2825/11/30(日)19:24:36No.1377852318+
立希ちゃんの鋭い眼差しに、あのちゃんは口ごもりながら答える。
私にはまるで、後ずさるように見えた。

「練習、してるし」
「してない。ミスすんのは同じとこばっか。練習足りてないとかじゃない、やってない」
「……決めつけないでよ」

こういう時、どうすればいいのか分からなくて。
うろたえる。
誰に声をかけたら良いのか、どんな言葉を言えば良いのか分からない。

「なにがそんなに忙しいのか知らないけど。バンドは手を抜かないで」
「私だって……」
「だって、なに? そよは部活で忙しいのにちゃんと練習してきてる。出来てないのはお前だけなんだけど」
2925/11/30(日)19:24:58No.1377852482+
「──私だって、遊んでるわけじゃない!!」

叫んで、すぐにあのちゃんは誤魔化すように笑おうとして。
でも、浮かんだのは苦しそうな顔だった。
あのちゃんはみんなから顔を背けて、ギターを仕舞って荷物を手に取る。

「ごめん、私帰るね」
「ぇ、あのちゃ……」
「一人にさせて」
「……ぁ」

それから振り向くこと無く、あのちゃんはスタジオを出て行ってしまった。
あんなに音が鳴り響いていたのに、静かになってしまった。
ふう、とそよちゃんが息を吐く音が、妙にはっきりと聞こえた。
3025/11/30(日)19:25:24No.1377852648+
「あいつ! 燈にまで……!」
「……立希ちゃん、今のは言いすぎたんじゃない?」
「……」

床に足が張り付いたみたいに動けなかった。
追いかけたかったのに。
あのちゃんの苦しそうな顔。
雨でびしょびしょに濡れて、険しい顔をしていた祥ちゃんを思い出して。

「……あからさまに悩んでますって態度で、何も言わないあいつも悪い」
「ふうん、そう」
「なに」
「ううん。それ、立希ちゃんが言うんだなって」
「はぁ?」
3125/11/30(日)19:25:25No.1377852652そうだねx1
渋でやったら?
3225/11/30(日)19:25:43No.1377852766+
どうすればよかったんだろう。
なんであのちゃんは悩んでるんだろう。
なんでそんなに、苦しそうなんだろう。
分からなくて、ぐるぐる、頭の中を巡る。

「ともり」
「ぁ……」

私を見つめる、左右の色が違う瞳。
服の裾が引っ張られて、いっぱいだった頭がふっと軽くなる。
スタジオに備え付けられたエアコンの音が聞こえた。

「あのん、すすめなくて、こわがってる」
「進め、ない……?」
「不安だって」
3325/11/30(日)19:26:09No.1377852953+
それだけ言うと、楽奈ちゃんは私から離れてギターを片付け始める。

「ちょっと、野良猫! まだ時間ある!」
「? 今日は、おわり」
「はぁ!?」

立希ちゃんの静止を聞かず、楽奈ちゃんもスタジオを出ていってしまった。
途端に部屋ががらんとしたような、寂しい気持ちになる。
立希ちゃんもそよちゃんも居てくれてるのに。

「不安で……進めない……」
「燈、気にしなくていいから」
「でも……」
3425/11/30(日)19:26:23No.1377853045+
どんなに傷付いても、また立ち上がって、進んでいけるあのちゃんが、怖がってる。
なんで、どうしてなんだろう。
なにをそんなに怖がって、不安になってしまうだろう。
分からない。
ああ、とそよちゃんがなにかに気づいたような声を上げた。

「……多分、進路のことじゃないかな」
「進路……」
「愛音ちゃん、この前私たちに聞いてきたでしょ。
 調子が悪いのはなんとなく、あの話をしてからじゃない?」

そよちゃんの言葉に、私も思い出した。
あのちゃんは少し前、進路希望調査が書けないと悩んでいた。

「はぁ? アイツまだ悩んでるわけ」
3525/11/30(日)19:26:39No.1377853141+
「確かに今からこんなに悩むかなって思うけど……でも、人それぞれだしね」
「……それでバンドに集中できないとか」
「私たちも学年が進んだら、そうなるんじゃない?」
「……」

あのちゃんが悩んでいること。
楽奈ちゃんは気付いていたのかな。

「まぁだから、しばらくこんな感じかもね」
「来週にはライブがあるのに、そんな弱気なままじゃ困るんだけど」
「私に言っても仕方ないよね」

進路。私たちの、未来の話。
分からない。私だって。
あのちゃんは、ずっと苦しくてもがいていたんだ。
3625/11/30(日)19:27:08No.1377853336+
🐧
未来。
机の上に広げたノートに書いてみて、それがただの言葉でしか理解できないことを思い知る。
考えるほど、自分の部屋に居るのに落ち着かない気持ちになる。
これからのこと。先のこと。
それは見えないなにかに覆われてるようで。
先へ伸ばした手はすぐに、なにかに阻まれる。
そのなにかは物凄く薄くて、朝、目が覚めたら消えてなくなっている。
けれど今は確かにあって、どんなに手を突き出しても破れなくて。
柔らかな手触り。掴むことは出来ない。
どんなに見たくても、見ることは出来ない。

「……」
3725/11/30(日)19:27:23No.1377853452+
あのちゃんが悩んでいること。
行先を決めるということ。
今を必死にやることしか出来ない私に、どんな言葉だって伝えられない。
伝えたいはずの言葉は、滑るように私の頭から手へと伝って、ノートの上へただ滑り落ちていく。
目的地を決めなきゃいけないことが、こんなにも難しくて、怖い。
それでも、あのちゃんは一人で頑張ろうとしている。
すごくて、けど、すごく苦しいと思った。

「進む路、その先……」

思い描く未来は、明るく。夢を目指して、まっすぐに。
……私には出来ない。
正解の道も、叶えたい夢も、今まだ見つけられなくて。
今を立って、歩くことがやっとで、それでも一生バンドをやるってことしかなくて。
3825/11/30(日)19:27:39No.1377853560+
「それでも……決めないといけないのかな……」

先へ続く永遠なんてなくて、だから一歩ずつ踏み締めて、一生という道を作る。
私の作るその道は多分、進んでるのかも分からないグニャグニャしたものになるんだろう。
みんなは、なにを目印に進んでいくんだろう。みんなは、どうして目印を見つけられるんだろう。

「私には、分からない……」

鉛筆を置いた。
私はケースを開けて、絆創膏を取り出す。
ウインクするイルカ。真っ赤なタコ。黄色いヒトデ…
なんの種類か分からない、削ぎ落とされデフォルメされた海の生き物。
だけど、ケースを開けるたび、私にはとびきり特別に見えた。
3925/11/30(日)19:27:55No.1377853666+
あのちゃんがくれた、絆創膏。

「一緒に、一生、迷子……」

一緒に迷子になろうと手を握りあって。
一生バンドをやろうと約束してくれて。
嬉しかった。
あのちゃんと手を繋ぐ度、私は温かい気持ちで満たされて、前へ進もうと思えた。
一緒なら、眼の前に道なんてなくても、何も見えなくても、進んでいけると思えた。
あの気持ちは、なんて名前なんだろう。
明るくて、眩しくて、心強くて。
あのちゃんから貰ったこの気持ちを、私も伝えたい。
未来なんて分からない、普通になれない私なんかでも。
駄目になっても、また頑張ればいいって教えてくれた、あのちゃんに。
4025/11/30(日)19:28:11No.1377853759+
🐧
「おはよ〜」

挨拶しながら教室に入ってくるあのちゃんの声を聞いて、私はすぐに立ち上がった。
学校に着いてから、ずっと待ってた。石を探しにも行かなかった。
クラスメイトに見せるあのちゃんの笑顔は、昨日のことなんて全然感じさせなくて、心がざわざわする。

「あのちゃん……!」
「へ?」

あのちゃんの手を握って、私はそのまま教室の出口へ向かう。
一瞬だけ留まるよう手を引かれ、でもすぐに私に付いてきてくれた。
離れないよう、離さないようしっかり握って、廊下を歩く。
教室へ向かう人達とは真逆に進んでいく。
4125/11/30(日)19:28:26No.1377853859+
そうして私たちは、天文部の部室に来た。

「……ともりん、もう始まっちゃうよ」

あのちゃんは私から目を逸らして、取り繕うように笑う。
私は首を横に振った。そんな顔をしてほしくなんかなくて。
部室にある長机の前まで手を引いて、空いた手で指差す。

「こ、これ……!」
「え? うわっ」

ペンギンの絆創膏。ペンギンに見える石。ペンギンのピンバッチ。マグネット……
私が集めた中であのちゃんが好きなものを、沢山並べた。教室の机じゃ並びきれなかったから、ここに。
今から水族館には行けないけど、あのちゃんに元気になってほしくて。
4225/11/30(日)19:28:42No.1377853988+
「すご……全部ペンギンじゃん」
「もっと持ってきたかったけど……重くて……」
「えっ、これ家から持ってきたの?」

こくりと頷いて返す。あのちゃんはぽかんとした顔だった。
それからすぐに、吹き出すように笑い出す。

「ふふっ、それでこんなに沢山……あははっ!」
「ぉぁ……」

喜んでくれた。けど、こんなに笑ってくれるとは思わなくて、すこし驚く。
ひとしきり笑って、あのちゃんはふうと息をつく。

「私のこと、元気づけてくれたんだ」
「えと……あのちゃん、ペンギンが好きだから、それで……」
4325/11/30(日)19:28:57No.1377854090+
「ふふっ、そっか!」

あのちゃんは私の方は見ずに、並べたペンギンたちを眺めている。
けれど昨日よりずっと、あのちゃんを近くに感じた。

「……昨日はごめん。自分のことばっかで、みんなに迷惑かけちゃった」
「あのちゃん……進路で、悩んでるって」
「えっ、気付いてたの!?」
「ぁ、えと……」

楽奈ちゃんとそよちゃんのお陰で。私じゃ気付けなかった。

「まぁ私だけだもんね、進路決めれてないの」
「ぁ……私も、書けてない……」
「えっ!? なんだ、私てっきり……はぁ〜あ」
4425/11/30(日)19:29:11No.1377854171+
そっかあ、とあのちゃんは肩を落として、俯いてしまった。
ぽつぽつと、雨が降り出すみたいに話し始める。

「私さぁ、やりたいこととか得意なこととか、全然分からないんだ」
「ぇ……」
「好きかもって思えることはあるけど。けど、それを勉強したいとか仕事にしたいとかピンとこなくて。
 なんとなくの憧れだけじゃ駄目だって、留学して……突きつけられたわけだし」

ペンギン水槽の前で、あのちゃんが話してくれた思い出。
絆創膏の下、その傷がまだ痛むみたいに。あのちゃんの声は苦しそうだった。

「夢とか目標とかちゃんと見据えて、今もきっと勉強してる子達を知ってるから。
 だからなんか、とりあえずで進路を決めちゃうの、また逃げてるみたいで……そしたら」
4525/11/30(日)19:29:23No.1377854256+
「迷ってる……」
「うん……迷って、進めなくなっちゃった」

あのちゃんが笑う。笑顔なのに、笑顔じゃない。
その笑みは、ただ自分を傷付けているようで。

「なんとかしたくて、自分なりに資料もらったり調べたりしてさ。
 けど、それでバンドを疎かにして……りっきーの言う通り、全然練習できてないんだよね」

あのちゃんが放課後すぐに何処かへ行ったり、ずっと上の空だった理由。
あのちゃんは出来てなかったって言うけれど。私は、違うと思った。

「あのちゃんは……ちゃんと、進んでる」
「ともりん……」
4625/11/30(日)19:29:36No.1377854340+
「たくさん挑戦して、立ち上がって……あのちゃんは、たくさん、知ってるから……」

私には何も見えない、未来。
あのちゃんの目にはきっと、真っ白に見えてる。
駄目になっても、また頑張るあのちゃんは沢山の色を持っていて。
その真っ白な未来を、どんな色で塗れば良いのか分からないんだ。

「どれも無駄なんて、無くて……あのちゃんだから、私もまた、頑張ろうって思えた……」

持っている色が人と違って、良い色に見えなくて。苦しんで。
けれど、そんなあのちゃんだから。
私はもう一度、進む勇気をもらった。
4725/11/30(日)19:29:54No.1377854466+
「……だから、それは『なんとなく』なんかじゃなくて……
 全部が、これからに続いていく……大切な、一歩で……」

明るくて、眩しくて、心強くて。
あのちゃんから貰った気持ちの名前。やっと分かった。
勇気。前へ進むための、温かい気持ち。

「だから……あのちゃんなら、大丈夫……!」

あのちゃんの手を握る。
伝わってほしい。手を繋ぐたびに貰ってばかりだった私から、前へ向ける勇気を、あのちゃんに。
未来なんて見えなくて、今を立っていることで必死な私が、振り絞る。

「そっか……」
4825/11/30(日)19:30:07No.1377854558+
あのちゃんは顔を上げて、私を見た。
なにかに気付いたような、それが呆気ないような、そんな顔で。

「私……大丈夫って、ともりんに言ってほしかったのかも」

私の手を、あのちゃんもぎゅっと握り返してくれた。
温かくて、くすぐったい。
緩んだような微笑みを浮かべていたあのちゃんが、私をじっと見つめた。

「……あのね、ともりん。これから言う事、聞いてもケーベツしてほしくないんだけど」
「ぇ……?」
「私、ともりんと同じ大学行けたら楽しいだろうな〜って」

大学……まだ先のこと。私には全然、想像なんて出来なくて。
だけど。
4925/11/30(日)19:30:21No.1377854682+
「……あのちゃんと、違う大学行くなんて……考えたことなかった……」
「え……ふっ、あははははっ、そっか〜!」

あのちゃんは目に涙を浮かべて笑う。
雨上がりの虹みたいな、素敵な笑顔だった。
まだ答えを、進む先を見つけられてないけれど、きっと今は、大丈夫だと思えた。
あのちゃんと私、同じ大学に行けたら。

──あ……

何も見えなかったはずの未来。
私の中でほんの少しだけ、色付いたように思えた。
5025/11/30(日)19:30:34No.1377854790+
🐧
ライブ。
ステージの上に立つと、ピリピリとした緊張感が、私を包む。
立っているのにふわふわ浮かんでいるようで。
私は確かめるように、マイクを握りしめる。

「私は、進む先とか、未来のこと……何も分からなくて。
 道に迷って、迷子だから……だけど、いつだって、行く先は決めなくちゃいけなくて。
 そのたびに間違ってないかって……怖くて、足がすくむ……」

私はみんなを見回した。
私に寄り添うように、そっとギターを弾いてくれる楽奈ちゃん。
振り返ると、立希ちゃんが私の背中を押してくれるみたいに頷いた。
そよちゃんは、いつでもいいよと、私のことを待ってくれている。
そして。
5125/11/30(日)19:30:46No.1377854904+
「だけど、大丈夫だよって……勇気をもらって、私はまた、歩き出せる。
 間違ってるかも知れない。みんなが選ばないかも知れない。
 それでも……私たちは進む……」

あのちゃんが微笑んだ。一緒に頑張ろうって、そう言ってくれるみたいに。
私は前を向いて、客席を見る。
スッと息を吸う。
言葉は、詩に。みんなの音で、歌へ。
誰かのために、届けたい。

「新曲です……『エガクミライ』」
5225/11/30(日)19:32:21No.1377855720そうだねx6
すみません49でした間違えました
https://www.pixiv.net/users/112971660
こちらいままで投稿した分です
「」のおかげで200作投稿できました

>渋でやったら?
そう思います
5325/11/30(日)19:33:54No.1377856525そうだねx7
超大作すぎる…
5425/11/30(日)19:34:05No.1377856609そうだねx4
感涙しました
進路に悩む千早さんの背中を押す高松さんの思いが精緻に表現されている大作ですね
5525/11/30(日)19:34:31No.1377856858そうだねx6
ごめん長すぎて読む気起きない
5625/11/30(日)19:35:22No.1377857242+
待って…今頑張って読んでるから…待って…
5725/11/30(日)19:35:22No.1377857247+
渋で見るとそうでもないけどimgのレスにすると長えな…
5825/11/30(日)19:36:03No.1377857601+
エガクミライ前日譚助かる
5925/11/30(日)19:36:18No.1377857724そうだねx1
スレッドを立てた人によって削除されました
>感涙しました
>進路に悩む千早さんの背中を押す高松さんの思いが精緻に表現されている大作ですね
これスレ「」の自演レス?
6025/11/30(日)19:36:40No.1377857915そうだねx2
これでも最長記録じゃないんだよね…
6125/11/30(日)19:36:56No.1377858042+
>感涙しました
>進路に悩む千早さんの背中を押す高松さんの思いが精緻に表現されている大作ですね
海鈴本当にちゃんと読んでる?
6225/11/30(日)19:36:59No.1377858068+
もうちょい短くならなかった?
1レスくらいにさ
6325/11/30(日)19:37:24No.1377858274+
レス数でクンニ怪文書かと身構えてしまった
これから読むね…
6425/11/30(日)19:37:37 ID:.rdHvoG6No.1377858382+
スレッドを立てた人によって削除されました
休憩中
6525/11/30(日)19:39:08No.1377859075+
スレッドを立てた人によって削除されました
コーヒーの蘊蓄つらつら並べてるだけのクソ駄作よりだいぶマシだな
頑張ってくれ
6625/11/30(日)19:41:06No.1377860090+
りっきーは高校卒業したら就職してそう
6725/11/30(日)19:43:30No.1377861325そうだねx1
今のりっきーって愛音にそんなキツく当たるか…?
6825/11/30(日)19:44:17No.1377861711そうだねx2
愛音ちゃんの行動に救われている燈ちゃんが愛音ちゃんを救う感じが正にともあので良かった
6925/11/30(日)19:44:23No.1377861763+
あのとも最高なんですね
7025/11/30(日)19:44:41No.1377861920+
出来ておる喃
7125/11/30(日)19:47:01No.1377863088+
長すぎるからAIに要約させたけど結構面白いじゃん
7225/11/30(日)19:47:09No.1377863165そうだねx3
長けりゃ渋に投げなきゃいけないルールなんてないさ
7325/11/30(日)19:47:36No.1377863380そうだねx4
>今のりっきーって愛音にそんなキツく当たるか…?
まずともあのをやりたいって前提があるからキャラの言動に歪みが出てるんでしょ
7425/11/30(日)19:48:51No.1377864009そうだねx7
普段はともかく練習のときは変わらず厳しいと思うよりっきー
7525/11/30(日)19:49:18 ID:.rdHvoG6No.1377864234+
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予想外
7625/11/30(日)19:49:25No.1377864297+
お話の都合上とはいえちょっと立希が悪役すぎて気分悪くなるよ…
7725/11/30(日)19:50:13No.1377864728+
怪文書書き「」のリストに加えておこ
7825/11/30(日)19:51:11No.1377865229そうだねx1
>お話の都合上とはいえちょっと立希が悪役すぎて気分悪くなるよ…
立希をフォローしないの自分でもかなり悩みました
ただ余韻がブレると思い和解はライブという形でカットしました
7925/11/30(日)19:52:05No.1377865724そうだねx2
りっきーこんなもんでしょ
8025/11/30(日)19:52:49No.1377866106+
スレッドを立てた人によって削除されました
文句言ってるのあのそよガイジだから無視していいぞスレ「」
8125/11/30(日)19:52:53No.1377866150そうだねx4
こういう曲の前提ストーリー妄想するの楽しいよね
8225/11/30(日)19:53:02 ID:.rdHvoG6No.1377866226+
スレッドを立てた人によって削除されました
通りすがり
8325/11/30(日)19:56:05No.1377867736+
良いともあの
8425/11/30(日)19:57:46No.1377868519+
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読んでないからどんなもんか分からんけど原作のりっきーとそよりんは普通に酷いからね
8525/11/30(日)19:59:23No.1377869271+
これは良いものを読むことが出来て良かった…
8625/11/30(日)20:01:08No.1377870264そうだねx4
100レズ超えてても読むし気にしなくていいよん
8725/11/30(日)20:03:07No.1377871364+
迷子はともあのの物語だからな…
8825/11/30(日)20:03:58No.1377871806そうだねx1
久しぶりに気合入った怪文書見たな…
8925/11/30(日)20:05:31No.1377872637+
スレッドを立てた人によって削除されました
所詮ともあの以外は引き立て役なんだから出番貰えただけでもありがたく思え
9025/11/30(日)20:07:20No.1377873545+
誰か3行で要約して
9125/11/30(日)20:08:49No.1377874279+
>誰か3行で要約して
進路に悩むあのちゃん
燈ちゃんの言葉で前に進めるようになった
エガクミライ出来たこれ!
9225/11/30(日)20:09:36No.1377874674+
ホントに三行でまとめんな!
要約上手いな!
9325/11/30(日)20:11:10No.1377875475+
スレッドを立てた人によって削除されました
こんだけの内容でこんな長々と書いたの…?
9425/11/30(日)20:12:35No.1377876207そうだねx1
言っちゃ何だがりっきー結構損な役回り多いからね…本人の言動がキツイのもあるけど
9525/11/30(日)20:14:40No.1377877328+
>>進路に悩む千早さんの背中を押す高松さんの思いが精緻に表現されている大作ですね
>海鈴本当にちゃんと読んでる?
読んでるんですけど!!!
流石に信用して欲しいんですけど!!!


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