「あっ！でもゾンビになってからは食欲とか全然無いっちゃから、食べたいなーとかそういう…」
慌てたように手を振って誤魔化すさくらの手をたえは優しく握る
「…それじゃ、いつか私が作ってあげるわね、ハンバーガー」
「本当？」
「今はそれどころじゃないけど…いつか、ね？」
まだ佐賀は未曾有の災害から復興しつつある途中だ
食事は「生きていく」為に必要なもの、今は"死者"である自分達が大事な食糧を消費する訳にはいかない
佐賀が再び立ち直り、日常を取り戻したら…
その時は、この子の心を少しでも慰めてあげられたらと、たえはそう思った
「じゃあ、約束ね？」
「うん、約束」
2人は子供っぽく小指を絡ませて、約束の指切りをする
たえは内心、「どうかその日まで」と小さく祈りながら…

〜それからしばらくして〜
「は〜い、今日のご飯はさくら特製ハンバーガーセットで〜す！」
「やった〜！」
世界に向けてのライブからさらに時間も立ち、ようやく日常を取り戻した佐賀
インフラも回復しつつあり物流も流れ始めた今、ゾンビィ達もしばらくぶりの食事にありつけるという訳だ
「さくらお前、ハンバーガーとか作れたんだな」
「はは…お肉が安かったから、ちょっとね…」
そうやって照れるさくらの目線の先に、よだれを垂れ流しながらハンバーガーを見つめるたえの姿があった
「あ〜…」
たえは結局、あのライブで再び元のたえに戻ってしまった
だからせめて、とさくらはたえの代わりに自分がハンバーガーを作ることにしたのだ
遠い思い出の中にかすかに残った母親の味をなんとか再現しようと、ゆうぎり達の手も借りながらなんとか作り上げたハンバーガーを
「それじゃあ冷める前にたべちゃおっか」
さくらはエプロンを外して食卓につく
『いただきまーす！』

「いああいあーう！」
かぶり、と一口でハンバーガーを口いっぱいに放り込んだたえ
しばらくモグモグと咀嚼していたが、ぴたりと動きを止めてしまう
「…！」
突然、たえの目からボロボロと涙が溢れ始めた
「あ〜！たえちゃん泣いてる〜！」
「久々の飯やったけんな…」
「ど、どやんすどやんす！？たえちゃんそんなにお腹空いとったなんて…たえちゃん私のも食べてよかよ？」
慌てて涙を拭うさくらをよそに、たえは泣きながらもずっとハンバーガーを味わっていたのだった

山田先輩…

こんな時間に怪文書！？

たえちゃんが泣いたのは久々の食事だったからか
さくらが作ってくれたのが嬉しかったか
約束を守れなかったからか
それとも「味が同じ」だったからか…

こういう話ドラマCDとかでめっちゃ見たい…

さくたえよかよね…

先輩怪文書たすかる

源性になってるから山田先輩も気づいていないんだろうなと思うと…

>源性になってるから山田先輩も気づいていないんだろうなと思うと…
結婚した事知らないのはともかく彼氏いた事も知らないとなると少し寂しいな…

（むせび泣く徐福）

さくら母がバスターズの玉ねぎ姉と同一人物なのは確定してるんだっけ

>さくら母がバスターズの玉ねぎ姉と同一人物なのは確定してるんだっけ
確定はしてない
ただ「バスターズの誰かの娘がフランシュシュのメンバーにいる」ってお三石様情報があって
該当する人物がさくらしかいないだけ