シュウちゃん、悩んでいます。4LDKの一室にあるコンクリート剥き出しのアトリエは溶剤の匂いでプンプンしています
「なにもおもいつかないなー」とボツりと呟く。シュウちゃんの創作活動も行き詰まっているようです
「何も思いつかない日は何も思いつかないんだよ」とマチュがリビング越しに話しかける
「そういう日は休まないと！」とキラキラ越しにマチュは言う
「そうだね、急ぎの用じゃないしね」とシュウジもアトリエから抜け出す
「マチュ…マチュ」とシュウジはパソコン相手に格闘するマチュに抱きつく。シンナーの香り
「待って！こっちは急ぎの用事なの💢💢」
このハラヘリムシ、平日昼の1時だというのにマチュとの情事に及ぼうとしています
シュウジはいいだんなさんになれるよ

マチュもシュウジの愛に答えたい気持ちがありました。しかし、相手は税務署です。
税務署はまってくれません。「有限会社イトウ工房」にマルサが令状をもって家宅捜索に入る日が近いかもしれません
「―――税金はとにかく納めてます！食べるのに困っていないので」
イトウ工房経理担当M氏いわく。
株式会社にすると食費も経理で落ちるらしいという怪しい情報も耳にしています。
このハラヘリムシの食費を全部経費で落としたら、それはもう税金が浮く事間違いありません。
しかし、このマチュとシュウジのイトウ夫婦。「宇宙を救った英雄」という事で「ジオン十字勲章」を貰っています
軍属になんか属していなかったのに何故か十字勲章を持っています。
すごいのはその恩給です。二人合わせて15万ハイト(日本円にして300万円強）が毎月振り込まれるのです
不労所得で一生食っていけるのですが、シュウジはお絵かきしたいって言うし
マチュもグータラ生活していたらダメになるって事で「有限会社イトウ工房」を立ち上げたわけです
経理担当マチュ。特に節税とかしていません！正直に税金を払っています。
マルサもにっこり。

「マチュがかまってくれないんだ…ニャアンの所にでも行くかな」
「それは違うでしょ💢💢」シュウジの浮気発言にマチュ激怒。
「ニャアンは暇しているからさ」
「ニャアンだって忙しいの！専業主婦はグータラできていいなぁとか思ってるでしょ！」
「思っている、だって掃除洗濯料理したら何もしなくていいなんてステキだ…ヒモって言葉は僕はすきだ」
「シュウジ💢💢」
クレヨンしんちゃんで言う所の「げんこつ」の文字で出てくる。
「ニャアン身重だからね！大変なんだよ！腹に10kgくらいあるダンベルつけながら動くのと一緒なんだからね」
「わかっているよ、ニャアンはいいおかあさんになれるよ」
「わかった！わかったから！ニャアンに迷惑かける位なら、わたしでカンベンして」
マチュ、両手で拝む。

――望まぬ命を背負ったニャアンと、かつて想い人であったシュウちゃん。
もう手遅れだった。ニャアンは人妻であった。しかし、ふたたび燃え上がる情炎。
ニャアンのはだかのくすりゆびが此処に晒されるッ！
二人の間にシュウニャア概念がここに爆誕してもいいのですが。
話が長くなってしまいますのでここはシュウマチュ概念でカンベンしてください
「インスピレーション大事じゃん」とマチュはパソコンをパチパチ
「何か作品をインプットする事は大事だよ」とシュウジ
「じゃあ、他の人の作品見てみよっか！」
とマチュはパソコンでグーグル・マップを開く。
宇宙世紀におけるグーグルアースの精密度は果てしなく、解像度は現地ほぼまんまであった

マチュが地球の路地裏を検索する。ストリートビューによる探検が始まる。
「地球はラクガキのメッカじゃん」
「そうだね、よほど酷いのじゃないと消されない。スペースコロニーが口うるさいだけだよ」
かつてイズマコロニーを一つのキャンパスとして描いていたシュウジ。赤いガンダムでラクガキしては消され
ラクガキしては消されの毎日だった。
故にシュウジの作品はほとんど残っていない。かつてマチュが「キラキラ」を見た高架下のラクガキも
イズマコロニー政府によって、もうとっくに消されているかもしれない。
「仕事で頼まれたら書くけど、グラフティって即応性の芸術だからね。水物なんだよ」
「まぁたしかに描いたらすぐ消されるしぃ…放置しているとなんか治安悪くなるし…ホントに芸術なの？」
「マチュはボクのラクガキにキラキラを見たんでしょ？」
「見た！めっちゃ見た！シュウジとの運命の出会いはあのキラキラにあった！」
マチュ力説。シュウジ、マチュ、ニャアン。三人の運命の少年少女の出会いはあのラクガキから始まった。

「なら芸術だよ。人に何影響を与える創作物。それはすべて芸術なんだアートなんだよ」
「そこらへんの河原の石を一つ取ってみても、芸術的な石があったりする。心を動かす何かがあればね、芸術って敷居はすごく低いんだよ。高尚なものではない」
シュウジ力説します。グラフティの話になるとシュウジは話が長いです。ヒモみたいな生活をしていますがアーティストですからね。
「ふーん、これ全部芸術なんだ」
とイギリスのダブリン（ダブリンはイギリスではありません、正確にはアイルランド周辺）辺りのストリートビューを見つめる
「汚い文字と数字ばっかで、あんまり芸術じゃないね」
「そうだよ、タグやスローアップが第一歩だからね、そこに芸術性はあまりない」
グラスティ用語辞典「タグ」や「スローアップ」は便所のラクガキと同義だと思って下さい。
広義の意味において違うのですが、簡便にわかりやすく言うとトイレのラクガキです

「なんか単調だね、シュウジのと全然違う」ストリートビューに飽きてきたマチュ
「ボク一応プロダクションで書いてるからね、作品性は持っているつもりだよ」
プロダクションというのはラクガキ用語で「作品性」を意味します。マジのアートです
行政から委託されるガチなヤツからバンクシーまですべてプロダクションです
「やっぱさぁ旧世紀のバンクシーとか見たいと思う？」
「見たいといえば見たいけど、そこまで執着はしていない」
「どうして？」
「作品からのオーラは写真でも伝わってくる。それがアートだからね、本物のバンクシーなんて壁ごと外されて博物館に置かれているのだろうけど、額縁に入ったバンクシーなんて見たって意味ないからね、街に溶け込んでいる事が絶対条件なんだよ」
「なんだか難しいね」
「いま、ボクがマチュに恋をしているように。『いま』である事が重要なんだよ。過去形になったらもうダメさ」
「うれしい、ありがと！」マチュうれしそう
「君に逢えて本当によかった、この世界に引き留めてくれてありがとうマチュ」

シュウマチュ夫婦に、いま愛の時間が訪れる。昼の2時に情事が行われるのだ。
会計のお仕事は、多分明日でも大丈夫。
シュウジとマチュ、夫婦による『粘膜交換』終了。
「グラフティは消されては書き、消されては書きの繰り返しだからヒストリーがないんだ。どんだけ長持ちしても雨風に晒されて劣化しちゃうしね」
シュウジは褥の上でも語った、そんなシュウジの事はマチュは好きだった
「なおさら見てみたいよね、地球降りる機会があったら見に行こう」
「僕達、多分地球じゃお尋ねモノだよ？」「スリルあるじゃん、ヒゲマンに黙ってまた大気圏突入しよう」
「地球は前の戦争でかなり荒廃しているらしい。グラフティが残っているかどうか…」
そんな会話がシュウマチュ夫婦の昼下がりを彩ってくれましたとさ

以上がシュウジグラフティ概念の全容です
明日はシュウマチュwebオンリーだよ。よろしくね
明日と明後日はおやすみです
次回のジークアクスの内容次第で語り足りない所があると思いますので、続きはまた後日。

いいマチュ…

今日もありがとう

いいマチュ
続けるマチュ

マチュ人妻概念のおはなし聞かせて？

シュウジとマチュはラブラブ夫婦だマチュ
毎日くっついて離れないオシドリ夫婦として団地でも有名だマチュ

それでシュウマチュの子供はできたの？

>二人合わせて15万ハイト(日本円にして300万円強）が毎月振り込まれるのです
マチュ？これ働く意味ある？とガンダムが言っている

>それでシュウマチュの子供はできたの？
…

産むよ...！
産むんだよ！
外野は黙ってるマチュ！！！！

マチュ…焦らないで
子宝はいつか授かるものなんだよ
きっとガンダムもそう言っている

>それでシュウマチュの子供はできたの？
いつかできるよ
具体的には３年後、宇宙世紀0089産まれの子が産まれるよ

マチュおかあさんからうまれるよ
いつかうまれるからまっていてね

赤ちゃんの話は今は関係ないマチュ💢
シュウジとの愛を語るマチュよ💢

おんなのこは男の人の濃いザー汁をびゅーびゅー射精してもらったら絶対赤ちゃんできるニャアン❤️
いつか赤ちゃんできるニャアン❤️
マチュ諦めちゃだめニャアン❤️

マチュは精液コキコキが足りないと思うニャアン❤️
コキコキしたらちゃんとザーメン汁出るんだよ❤️
いっぱいコキコキするニャアン❤️

淫魔は黙ってろ！！ここは私の場所だろ！！！

マチュ....

そうコモ！
淫らしい売女は黙ってるコモ！

「シュウちゃんの赤ちゃんなら、わたしが産んでもいいよ」

「ニャアン、代理母って知ってる？」
泣き腫らした瞳でマチュはニャアンい資料を渡した
代理母の概念はニャアンも知っていた
難民時代に自分も代理母として売り飛ばされかけた事があるからだ
「ニャアンだったら…シュウジの赤ちゃん産んでもいいッ！」
その言葉が出てきた瞬間マチュを堰き止めていたダムが決壊した
「いやだあああ！！！そんなのいやだあああ！！！！」
意に反する言葉を叫びながらマチュはただ泣く、哭き続ける
そんなマチュをニャアンは抱きとめることしか出来ない
「あきらめないで…あかちゃん、あきらめないで。マチュはいいおかあさんになるんだよ」
不妊故の閉塞感「いいおかあさんになれるよ」という言葉がマチュの心の中で空転していた
慟哭する魂は行き場を失っている
だいじょうぶ、マチュはいいおかあさんになれるよ

「シュウちゃんの赤ちゃん…産みたい」
一瞬でもそう願ってしまったニャアンは自己嫌悪に陥る
シュウマチュ夫婦と距離を離し
次第にかつてのように夜の街へ足を運んでいた
あの頃イヤでイヤでたまらなかった夜の街がニャアンを呼んでいるのだ

「シュウちゃんのザーじる、もしかして薄いんじゃない？」
ニャアンは訝しんだ

マチュは妊娠するよ
妊娠してはしゃぐけど安定期になるまでセックスお預けって聞いて絶望するよ
安定期までキラキラセックスはしないようにしようねマチュ
あと激しいセックスは厳禁だからねマチュ
オナニーも子宮痙攣で流産の可能性があるからダメらしいよマチュ
マチュの禁欲生活がはじまる

マチュ…はをたてないで
マチュ…もっとのどを使ってとガンダムが言っている

実はシュウマチュのキラキラセックスが激しすぎて
子宮が耐えきれなくて初期流産を起こしているだけなんだよ
まったりとしたリラックスセックスを覚えたらすぐ妊娠するよ
マチュはいいおかあさんになれるよ

マチュはいいおかあさんになれるよ

あんまりガッツりとキラキラセックス浸りの生活から足を洗って
お互い、冷静になって愛し合うようになった頃
「赤ちゃん、欲しいね」ってシュウジの口から言葉が漏れた時
はじめてシュウジとマチュの間に赤ちゃんが産まれるよ
むかし「子供、ほしいね」ってドラマがありましたね「やっぱり猫がすき」の枠でやっていたのを思い出します。

>マチュ？これ働く意味ある？とガンダムが言っている
「シュウジがラクガキするだけでお金貰えるんだよ？楽しいよ」
マチュはニコニコしながら商業作家への道を歩ませる
「人に頼まれて書く絵は大変なんだよ…」
と商業ベースで創作を行う難しさを語るシュウジではあったが
「マチュを養ってあげないと、いけないなぁ」
という漠然とした夫としての感覚で「(有)イトウ工房」が立ち上がりました
主な取引先はジオン公国政府です
殺風景なサイド3の街並がグラフティで鮮やかに彩られます

今日もおはなしありがとう

マチュ142cmしかないけどちゃんと赤ちゃん産めるのかな…

「アタシおしり安産型だからヨユー！」
とマチュが言っている