二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1764258651365.png-(656677 B)
656677 B25/11/28(金)00:50:51No.1376920293そうだねx15 07:36頃消えます
ずっと昔は、ナノカのリボンは姉が結んでいた。姉は毎朝後ろから彼女の髪を飾って、鏡を覗きながら「かわいいね」と言っていた。彼女の目にもまた、リボンを結んだ自分は、キラキラして見えた。
少し前は、ナノカのリボンは自分で結んでいた。ひとりで結ぶリボンは、彼女の決意の表れだったが、少し不格好だった。もうキラキラは無くて、やはりと言うか、すぐに髪から落ちてしまった。
そして今。ナノカのリボンを結んでいるのは姉でも彼女でもなかった。鏡を見る。片方だけ結ばれたリボンは、彼女自身でやるよりもずっと綺麗にできていた。
「上手ね。ありがとう、宝生マーゴ」
ナノカが礼を言うと、鏡の中でマーゴがうっすらと笑った。
「いいのよ。見ていられなかっただけだから」
ナノカは少しムッとして、反論する。
「まだ慣れていないだけよ。それに、別にできないわけでもないわ」
「あら。じゃあ、お手伝いしない方がよかったかしら」
「それは……」
こう返されては、仕方がない。また大切なリボンを落とすより、マーゴを頼った方がいいに決まっているから。
「……ごめんなさい。わざわざやってもらっているのに」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/11/28(金)00:51:22No.1376920418そうだねx2
素直に謝るナノカに対して、マーゴは変わらず、うっすら笑っていた。
「ふふ。私の方こそ、少し意地悪だったわ」
マーゴはそう言うと、もうひとつのリボンを髪に結び始めた。鮮やかな手際だ。ナノカはため息をついた。
「でもやっぱり、いつまでもあなたに頼るわけにもいかないわ」
と、ナノカがぼやくと、少しだけマーゴの手が止まった。そして小さな声が返ってきた。
「……別に私はいいわよ。ずっとナノカちゃんの髪を結んであげても」
「また。からかわないで。ずっと髪を結んでくれるなんて、そんなのまるで」
と、鏡の中の、すみれ色の瞳と目が合った。ドキリとした。ナノカにはそれが、何かを期待する、幼な子のように見えた。
「えと……まるで……」
ナノカは訳もわからず、言葉を詰まらせた。知らないマーゴの姿。私、何て言おうとしたんだっけ。
「お、お姉ちゃんみたいだわ、そんなの」
「……ナノカちゃんの方が上でしょ」
ナノカの返答に、マーゴはなぜだか少し、がっかりしているようだった。きゅっと、リボンが結ばれる。
ナノカは、何も言えずに鏡の中の自分を見た。自分でやるよりずっと綺麗なそれは、いつかと同じくらいキラキラして見えた。
225/11/28(金)00:51:56No.1376920560そうだねx15
マーナノ怪文書!?
325/11/28(金)00:53:58No.1376921053+
「」ン「」ンちゃん…!
425/11/28(金)00:54:00No.1376921057そうだねx15
同じ部屋にいたんです
同じ部屋に
525/11/28(金)00:55:00No.1376921324+
優しいマーゴちゃんはいくら摂取してもよい
625/11/28(金)00:58:44No.1376922141そうだねx4
怪文書で外堀を埋めていくしかないんだ
定着するまでやるんだ
725/11/28(金)01:06:15No.1376923911そうだねx9
同じ部屋にいた!
いない!!!!!
825/11/28(金)01:07:52No.1376924298+
関係性オタクのわがはい…
925/11/28(金)01:08:29No.1376924435+
霞からでも美味しい料理は作れるんだ…
1025/11/28(金)01:09:00No.1376924545そうだねx7
「」ンアンちゃんありがたいけどこんな人いない時間でいいのかアンアンちゃん!?
1125/11/28(金)01:14:10No.1376925575そうだねx4
アンアンの生活リズムなんかメチャクチャだろうし…
1225/11/28(金)01:15:54No.1376925910+
>ナノカは訳もわからず、言葉を詰まらせた。知らないマーゴの姿。私、何て言おうとしたんだっけ。
>「お、お姉ちゃんみたいだわ、そんなの」
マーゴちゃんにお姉ちゃん以外の認識をしようとしてるナノカちゃん
えっちだと思いますね
1325/11/28(金)01:17:02No.1376926136+
年下にお姉ちゃんを感じてるなのちゃんなんかいいよな…
1425/11/28(金)01:17:13No.1376926174そうだねx6
マーナノは気づいてる人が少ないだけで確かにあった
1525/11/28(金)01:41:27No.1376930163+
この距離感が良いんですよ……
1625/11/28(金)01:48:00No.1376931099そうだねx8
霞を食ってる文豪初めて見た
1725/11/28(金)01:50:56No.1376931508+
なんでだアンアン!君の書いていたあの小説!
どうしてナノカとマーゴが付き合っているんだ!?
1825/11/28(金)03:26:12No.1376939051+
こんな時間に良いものを読ませてもらった
1925/11/28(金)03:36:40No.1376939502+
>同じ部屋にいた!
>いない!!!!!
多分相性はいいだろうけどどっちのルートでも最初の章で別れることになってる…
2025/11/28(金)06:19:10No.1376944254+
このスレは看守に監視されています。
2125/11/28(金)06:26:43No.1376944503+
照れてるなのちゃんは健康にいい
2225/11/28(金)06:27:49No.1376944544+
後方腕組看守
2325/11/28(金)06:29:05No.1376944598+
マーナノ派は本当に何を見てそんな熱量を……
2425/11/28(金)06:29:08No.1376944600+
気付くのが遅れたわ
いいじゃない
2525/11/28(金)06:39:23No.1376945021+
大丈夫?ナノカそのうちポロッとマーゴのトラウマ踏まない?
2625/11/28(金)06:42:47No.1376945197+
マーゴちゃんはナノカちゃんになんて言って欲しかったんだろうね
2725/11/28(金)06:45:01No.1376945332+
家族も愛も地雷だからマーゴちゃんが望むものは本当にわからない
2825/11/28(金)06:46:19No.1376945400+
アンアンちゃんは文豪になれるよ
2925/11/28(金)07:21:53No.1376947775+
マーゴちゃん他人を守って自分が大怪我する奴2回もやってていつかナノカの禁忌踏み抜きそう
3025/11/28(金)07:29:25No.1376948434+
>と、鏡の中の、すみれ色の瞳と目が合った。ドキリとした。ナノカにはそれが、何かを期待する、幼な子のように見えた。
>ナノカは訳もわからず、言葉を詰まらせた。知らないマーゴの姿。私、何て言おうとしたんだっけ。
こことても良い
3125/11/28(金)07:29:36No.1376948453+
ちょっとずつ好感度上げていってマーゴちゃんの方からアタックしてもらわないとマーゴちゃんの禁忌踏み抜いちゃうから難しい


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