初めてのガンプラバトルから数日後 「環さん!」 「当たって!!」 二人はガンダムベース神浜でまばゆに勧められて、ミッションをこなしていた 「ふぅ……」 いろはは自身のスマホに表示されているビルダーカードを確認して 「ランクが上がってるね、環さん」 二人そろってランクDに上がっている 「まばゆさんは…ランクCまで上げた方がいいって言ってたけど……なんでなんだろう」 「私も分かんないや、何か恩恵が有ったりするのかな…」 いろはと黒江はそう言いつつ、次のミッションを選択しようとしたその時 「やちよさんに負けたのはかえでが遅れたからよ!!!!」 「ランスビットでスラスターが壊されてたんだから仕方ないでしょ!!」 喧嘩している声が聞こえてきて 「喧嘩?」 「え、環さん!?」 いろはは声の方に向かうのだった 「レナちゃんが!!」「かえでが!!」 チームかもレの二人が喧嘩をしながらバトルをしている 使っているガンプラはどちらもディランザ系だ 「避けじゃないわよ!!」 「レナちゃんも避けないでよ!!」 槍と大斧がぶつかり合い、バトルフィールドを揺らす 二体はそのまま近接戦を続け 武器をぶつけあい ビー "TimeOVER!!" 電子音がタイムオーバーを告げる 「はぁ!?どう見てもレナの勝ちでしょ!!」 「私だよぉ!!」 そのまま言い争いを始め 「だーから、落ち着けよ一体何で喧嘩してんのさ」 ももこが仲裁しようとするが効果は無く 「ッーーー!!!!!もう絶交よ!!チーム解消よ!!!!」 「レナちゃん!!」 レナが一方的に絶交して、ガンプラを持って逃げ出し 「こっちの方から声が…」 「そこの人!そいつ捕まえて!!」 いろはが様子を見に来たら、レナがいろはの方に向かって走っていたようで ももこがいろはに捕まえてくれと頼む 「へ!?あ、はい!!」 「どーーーけーーーー!!!!!!」 が、レナの気迫に負け尻もちをついてしまい、逃してしまった 「あぅ…」 「環さん大丈夫!?」 「くそっ…逃げられたか…」 遅れてきた黒江がいろはを心配している横で、ももこは遠くまで逃げたレナを眺めるのだった ------------------------------------------------- 「ごめんねー、こっちのいざこざに巻き込んじゃって」 「い、いえ!」 いろはと黒江はももことかえでに連れられガンダムベース神浜内のカフェで奢られつつ自己紹介を済ました ももこ曰く、こういう喧嘩はよくある事だからあんまり気にしなくていいらしいが (何でだろう…長引きそうな気が……) いろははそう感じつつ、ももこと別れたのだった それから数日後、悪い予感は当たったのだった いろはと黒江はガンダムベース神浜でランク上げ目当てに戦おうとしていたが 「…環さん、それって?」 ハロ!ハロ! いろはの後ろから薄いピンク色のハロが付いて来た、何なのか分からずあたふたしている二人に 「あら~、ハロを持っているファイターなのね~」 みたまがそう声をかける 「ハロ?…私、そんなの持ってないんだけど……」 みたまがそうなのね~、と言いながらハロの口を開き所有者を確認する 「……いろはちゃんのハロみたいよ~」 「えぇ!?」 「環さん、凄いの持っているんだね」 「凄い物なの!?」 うん、と黒江が肯定しながらハロの説明をする 「簡単に言うと…どこでもガンプラバトルが出来るようになる物だよ」 最新のAIを使っているとか、だとかガンプラバトルのスポンサーとか関係者にしか渡されない試作機だとか説明されるが…… いろはは凄いものという事しか分からなかった (……何でそんな凄いものに私が登録されてるの?) そう思いながらみたまに返しておくわね~と差し出されたハロを受け取ったその時 「ーっ!?」 「環さん!?」 いろはは気を失った お………ちゃ…!  ねえ……!! (…………だれ?) 「お姉ちゃん!!」 いろはは目を開ける…否、これは何時かの思い出だ 「うい?」 「お姉ちゃんやっと起きた!!一緒にガンダム見るんだよね!!」 確か今日は、誰かに勧められてガンダムSEEDを見るんだったっけ いろははぼんやりと思い出しながらういが居る病室のテレビに ……あれ?、他にも誰かいた様な、たしか だめ、思いだせ……ない…… 「んっ…んぅ……あれ?」 「目が覚めたみたいね~」 いろはは目が覚め、みたまに膝枕されていた姿勢から急いで離れる 「わぁ!?ご、ごめんなさい!!」 「謝る必要は無いわ~、それより…急に倒れるなんて、栄養失調かしら~?」 みたまが手作り料理どうのこうの言い出そうとした時 「環さん、十咎さんが…」 「いろはちゃん!!少し手伝って!!」 黒江に案内されて来たももこがそう言ってきた