キュゥべえ:成る程ね、確かに彼女の言っている事は正しいよ
紅晴:………
態々キュゥべえを呼び出し、問いただして得られた物はあった
彼女の言っていた魔女のサイクルは正しかった
そしてそれはつまり、自分達で自分達の首を絞めていたという事の証明にもなったが
キュゥべえ:
1〜3.これで満足かい？
4〜5.それにしてもどうして急にボクを呼び出そうと思ったんだい？そんなにその女性の発言は信憑性があったのかな？
6.もしかしてハナミに聞いたのかい？
dice1d6=2 (2)

紅晴:……ええ
キュゥべえ:それにしても、態々二木を出てまでボクに会いにくるとは…まだ二木に足を踏み入らせる気は無さそうだね
紅晴:当たり前よぉ…
それがたとえ自らの首を絞める行いだとしても、今はキュゥべえを二木に入れる訳にはいかなかった
キュゥべえ:それじゃ、また何かあったら呼んで欲しいな
紅晴:そんな事、二度と起きてほしくないわねぇ…

キュゥべえが去り、1人残った結菜は夜空を見上げる
…自分達がやって来た事は間違いだったのだろうか
魔法少女がこれ以上二木で生まれぬようキュゥべえを追い出した結果、魔女が減り…抗争が起きた
その抗争により元からいた魔法少女達は争いを始め、失わなくて良い命が消えていってしまった…
紅晴:先輩、私は…！
と、不意にスマホが振動する…虎屋町の魔法少女からだ
紅晴:キュゥべえとは話が出来────

1.虎屋町の魔法少女:大変だ結菜さん！竜ケ崎の奴らが急に攻めて来やがった！
dice1d1=1 (1)

タイミングが悪い！

立ってた

発作なのん？

来てしまった

摩羽野ちゃん引き返してきてるのに

ついに樹里サマと燃えるクソボケが邂逅するのか

智珠:ねぇ樹里、アタシら何にも作戦立てずに来たけどいいの？
これで袋叩きにされたら幾ら何でも…と苦言を呈すらんかに樹里はニヤリと笑みを見せる
大庭:別にそこまでやり合う気はねぇっつーの、あの摩羽野が帰って来たんだったら様子見に行きてーじゃねぇか
笠音:それにその子と一緒にいたっていう赤い髪の子と銀色の髪の子が虎屋町の新入りか気になってるんでしょー？
大庭:まぁな…
1〜3.態々樹里サマ達の抗争に首突っ込んでくるんだ、よっぽどの奴だろうよ
4〜5.態々2人組で摩羽野を守るって事は…そういう事だろ
6.(それに、男みたいな奴ってアイツは言ってたのが気になるんだよな…)
dice1d6=5 (5)

どっちかというと藪を突きに来た感じか

ただ藪蛇がただの蛇じゃ済まないかもしれないんだよな

樹里サマは魔法少女じゃないって分かってそうなの

虎屋町の魔法少女:ぐあっ…こ、こんな時に…
竜ケ崎の魔法少女に痛めつけられ、倒れ伏す虎屋町の魔法少女はタイミングの悪さに悪態を吐く
竜ケ崎の魔法少女:まさか、紅晴結菜が現れないとはな…
紅晴結菜が居ない今、虎屋町の魔法少女達は見るからに劣勢だった
もちろん拮抗し、その間に逃がそうとする魔法少女も居るが…時間の問題だろう
大庭:おい、摩羽野の奴は何処だ？
虎屋町の魔法少女:グッ…もう、二木には居ない…ちょっと前に帰ったよ…
智珠:…だってさ、どうする？
大庭:会えないのは残念だな…仕方ない、ついでだったが虎屋町の戦力を減らすには良い機会────
1.摩羽野:私なら…私なら此処に居ます！！！
dice1d1=1 (1)

摩羽野ちゃん…

指輪も魔力も感じないなんて一瞬で分かりそうなもんだが

お人好しが覚悟決めてるんだから助けてくれー！

虎屋町の魔法少女:な、なんで…ぐあっ！
胸ぐらを掴まれていた魔法少女は突然手を離され、地面に倒れる
その様子に摩羽野は泣きそうになりながらも、樹里達の方を向いた
摩羽野:私が目的なら…この人達は関係ない筈です…！
智珠:関係なくは…
大庭:そうだな、関係ない
えっ！？と樹里の方を見るらんかを無視して樹里は摩羽野へ手を差し伸べるかのように手を伸ばす
摩羽野:っ…樹里、さん…
大庭:元気にしてたか？引っ越したって話を聞いて寂しかったんだ…ま、こうして会えたから良いけどな

片腕無くして結構長いのかな

片腕を失ったの樹里サマ関わってる？

大庭:別に痛い目遭わせてやるなんて思ってないからさ、ちょっと話を────
ふと、虎屋町の魔法少女達と戦闘を続けていた竜ケ崎の魔法少女が摩羽野の存在に気付く
竜ケ崎の魔法少女:アイツは…！おい！
竜ケ崎の魔法少女:やっぱり紅晴結菜の代わりに出て来やがったか！
笠音:うん？えっ！？ちょ、ちょっと！？
今樹里が話している最中だと静止しようとしたが…遅かった
竜ケ崎の魔法少女達は摩羽野目掛け襲い掛かり始める
紅晴:はぁっ…はぁっ………ッ！？摩羽野ッ！！！
息を切らし、駆け付けた結菜の前で振り下ろされそうになる凶器
大庭:────はっ？おい馬鹿待て！

その時、空から「何か」が摩羽野の前へ降って来た

どっちだ…？

手が早い

誰が？いや何が守った？

コンクリートは割れ、砂煙と共に荒まじい風圧が魔法少女達を襲う
隕石…だとしたら周辺は吹き飛んでしまう
落ちて来た何かは…直前で多少勢いを殺して着地したらしい
摩羽野:……あっ────
砂煙が消え、摩羽野の目の前に現れた赤い長髪
紅蓮の如く紅い髪は、夜風に靡いていた
摩羽野:あ、あの…私っ
現れた女性は摩羽野の声に返事を返す事なく、スレッジハンマーは地面に叩きつける
真人':おい、アスモデウス…まだ暴れたりないんだろう？
女性を中心に、熱気が放出される
怒りとも、昂りとも取れるその熱気は…周囲の魔法少女達にアレは危険だと感じさせた

1.やり過ぎないよう抑えてやるから…見せてみろよ、お前の力
dice1d1=1 (1)

赤い瞳から漏れ出る光
摩羽野は目の前の女性が自分と同じ人間でも
そして魔法少女とも違う何かだと、本能的に察するのであった…

という訳で此処までよ

琴里みたいな着物になるのか以前の様な鎧なのかどっちだろ

悪魔め…！

人じゃないんだろ
悪魔が

〈ゴースト〉さんが怒る理由もないから落ち着いて霊装使わせてくれるんよ

カッコよくキメてフィーアに良いとこ見せるわよ

おつかれー