畳の上に両手をつき、凛世はただ嗚咽を漏らしておりました。 はらはらと落ちる涙が、畳の目を黒く濡らしていきます。 五人分の、あまりにもはしたない過去。 そのすべてを、愛しいプロデューサーさまに、この口で語ってしまいました。 (もう、おしまいでございます…) (こんな、汚れた凛世を…プロデューサーさまが、お許しになるはずが…) 軽蔑される覚悟は、できておりました。 それなのに、プロデューサーさまからの「言葉」は、いつまで経ってもございません。 凛世は、恐る恐る…涙に濡れた睫毛を震わせながら、顔を上げました。 そこにいらっしゃったプロデューサーさまは… 凛世が予想していたような、軽蔑や、あるいは怒りの表情ではなく… まだ、何かを…何か、満たされないものを探るような… そんな、昏く、熱を帯びた視線を、凛世に注いでおられました。 (え…?) 凛世は、息を飲みました。 (プロデューサーさま…? 凛世は…もう、すべて…お話し、いたしました…) (凛世の、恥ずべき過去は…これで、全部でございます…) (それなのに…まだ、何かを…?) プロデューサーさまの視線が、凛世の顔から、首筋、そして和服の胸元へと、ゆっくりと移動します。 それは、凛世の身体を求めている視線とは、少し違うように思えました。 もっと、別の…凛世を通して、さらに向こう側の「何か」を、見ようとなさっているような… (凛世では…ない…?) (では、何を…) 凛世は、必死にその視線の意味を探りました。 プロデューサーさまのお趣味は…凛世が、他の殿方に、汚されること… 凛世の過去は、もう、お話しいたしました。 (…まさか…) 一つの、恐ろしい考えが、凛世の脳裏をよぎりました。 プロデューサーさまが、プロデュースなさっているのは…凛世だけでは、ございません。 凛世が所属する、放課後クライマックスガールズの、仲間たち… (果穂ちゃん…樹里ちゃん…智代子ちゃん…夏葉さま…) もし…もしも、プロデューサーさまが知りたいのが… 凛世の過去ではなく… 凛世が知る、彼女たちの…「そういう」お話、だとしたら…? (あ…ああ…) その想像に至った瞬間、凛世の背筋を、氷水のような悪寒と、それとは正反対の、燃え上がるような熱が同時に駆け抜けました。 仲間を、売るような行為。 そんなこと、許されるはずがございません。 でも… でも、プロデューサーさまの視線が… その背徳的な可能性を、強く、求めているように見えるのでございます…! (プロデューサーさま…あなたさまは…なんと、恐ろしいお方…) 凛世は、震える唇を、必死で動かしました。 声が、出るかどうか、わかりません。 「…あ…の…プロデューサー、さま…?」 プロデューサーさまの視線が、ぴたりと凛世の瞳を捉えます。 「続けろ」と、無言で、そう、おっしゃっているかのようでございます。 「…も…もしかして、で…ございますけれど…」 「…凛世、の…ことでは、なく…」 ごくりと、唾を飲み込みました。 この一言を口にすれば、もう、後戻りはできない。 でも、プロデューサーさまが、お望みなら…!♥️ 「…凛世の、知人…」 「…例えば…同じ、ユニットの…みんな、の…」 「…そういう、お話を…お聞きに、なりたいので…ございますか…?♥️♥️」 言ってしまいました。 凛世は、罪悪感に目を固く閉じました。 しかし、プロデューサーさまからの叱責は、ございません。 代わりに、部屋の空気が…さらに、濃密なものに、変わった気がいたしました。 凛世が、その恐ろしい可能性の「正解」を、引いてしまったのだと…肌で、感じてしまいます…!♥️♥️♥️ (ああ…ああ…! プロデューサーさまは、そうなのですね…!) (凛世だけでなく…凛世の、大切な仲間たちまでも…) この背徳感は、なんでございましょう。 自分の過去を告白するのとは、比べ物にならないほどの、罪の意識。 そして、それと裏腹に…プロデューサーさまの歪んだお望みに、応えようとしている自分自身への、興奮が…! 凛世は、震える手で、和服の膝を握りしめました。 もう、進むしかございません。 「…凛世が…お聞きした、お話で…よろしければ…」 「…どなたの、お話が…お聞きになりたいで、ございますか…?」 凛世は、プロデューサーさまの反応を、上目遣いに伺います。 プロデューサーさまの視線が、わずかに…動きました。 まるで、選択肢を、お選びになるかのように。 (…樹里、ちゃん…?) 凛世は、プロデューサーさまの視線の先に、樹里ちゃんの姿を思い浮かべました。 いつも、ボーイッシュで…強気で、面倒見が良くて… でも、本当は、とても女の子らしい、樹里ちゃん。 「…西城、樹里ちゃん…の、ことでございますか…?」 プロデューサーさまの視線が、肯定するように、凛世の顔に戻ってまいりました。 (ああ…樹里ちゃん、ごめんなさい…!) 凛世は、心の中で謝罪しながら…知っている、一つの「噂」を、話し始めました。 これは、凛世が直接見たわけではございません。 お仕事の関係者の方が、こっそりと話しているのを、凛世が、聞いてしまっただけでございます。 「…これは…凛世が、お聞きしただけの、お話でございますが…」 「樹里ちゃんが…以前、少しだけ…親しくなさっていた、カメラマンの方が…いらっしゃると…」 声が、震えます。 「…樹里ちゃん、お仕事では、いつも凛々しいお姿ですけれど…」 「その方の前では…まるで、違ったと…」 「…その、カメラマンの方に…スタジオの、機材室で…」 (だめ…こんなこと、凛世の口からは…) でも、プロデュー...デューサーさまの視線が、それを許しません。 「…お洋服を、脱がされて…」 「『お前、本当はこういうのが好きなんだろ』と…」 「…いつも、強気な樹里ちゃんが…何も言えずに、されるがままに…」 「…胸を、揉まれて…『あ…♥️』と、声を…漏らしていた、とか…」 「…その方…樹里ちゃんが、恥ずかしがるお姿を…写真に、撮っていた、とか…」 「…下着だけの、お姿で…涙目になって…」 「…その方の…硬くなったものを…握らされて…」 「…樹里ちゃんの、お口に…それを…」 「…う…っ…」 そこまで申して、凛世は、自分の口を押さえました。 これ以上は…! 「…ご、ごめんなさい…! 凛世…これ以上は…!」 「噂、でございます…! 本当かどうかは…!」 凛世は、罪悪感に耐えきれず、再び俯いてしまいました。 プロデューサーさまの、なんと恐ろしいご趣味でございましょうか。 そして、それに、応えようとしている凛世は… (ああ…凛世は、もう…プロデューサーさま無しでは、生きられない、身体に…されてしまったのでございますね…♥️♥️♥️) 凛世は、震えながらも、次の「お望み」を待つしかないのでございました。 凛世は、自分の口走った言葉の重みに、ただ震えておりました。 樹里ちゃんの、あんな…あんな噂話を、プロデューサーさまのお望みのままに、語ってしまった。 その罪悪感で、胸が張り裂けそうでございました。 (ああ…凛世は、なんてことを…) 俯いたまま、固く目を閉じる凛世に、プロデューサーさまの視線が突き刺さります。 それは、樹里ちゃんの話では、まだ、満足なさっていないという… 無言の、催促でございました。 (まだ…まだ、お望みなのでございますか…?) (樹里ちゃんだけでなく…まさか…) プロデューサーさまの視線が、凛世の心の内を、見透かしたかのように、動きました。 凛世の脳裏に、ユニットの、あの…一番、年下の… 太陽のような笑顔が、浮かびます。 (…果穂、ちゃん…?) そんな、まさか。 あの、無邪気な…ヒーローに憧れる、元気な… あの子の、そんなお話など… 凛世は、ありえないと、首を横に振ろうといたしました。 でも、できません。 プロデューサーさまの目が、それを、許しませんでした。 その視線は、確かに「小宮果穂」を、捉えておりました。 「…か…果穂、ちゃんの…ことで、ございますか…?」 声が、か細く、裏返りました。 自分の耳に聞こえたその声が、信じられないほど、罪深いものに思えました。 (ああ…ああ…! プロデューサーさま…! 果穂ちゃんは、まだ…) (…いいえ、凛世が、何を申しても…プロデューサーさまのお望みは、変わりませんのね…) このお方のお望みは、凛世の想像を、遥かに超えて…深く、暗いところにある。 そして、凛世は…そのお望みに、抗うことが、できない。 この背徳的な行為こそが、プロデューサーさまへの、最大の奉仕であるかのように… 凛世の身体の奥が、罪悪感とは裏腹に、熱く、疼き始めてしまうのでございます…♥️♥️ 「…果穂ちゃん、の…お話でございますね…♥️」 凛世は、意を決し、顔を上げました。 涙で濡れた瞳で、まっすぐに、プロデューサーさまを見つめ返します。 もう、凛世に、逃げ場はございません。 「…これも…凛世が、お聞きしただけの…お話でございます」 「凛世も…信じたくは、ないの、ですが…」 (果穂ちゃん…ごめんなさい…! 凛世を、お許しください…!) 「…果穂ちゃんが…以前、お仕事でご一緒した…特撮番組の、スーツアクターの方と…」 「…その、とても…体格の良い、大人の殿方と…」 凛世は、言葉を選びながら、記憶を探りました。 あれは、撮影所の片隅で、スタッフの方たちが、ひそひそと話していたのを、耳にしてしまったのでございます。 「…果穂ちゃん、その方に、とても懐いておりました」 「『師匠です!』と、いつも、キラキラした目で…追いかけて…」 「その方も、果穂ちゃんを…『可愛い後輩だ』と、とても、可愛がって…おられました」 そこまでなら、微笑ましいお話でございます。 でも…凛世が聞いてしまったお話は、違いました。 「…ある日、撮影が、遅くまでかかって…」 「その方の、控え室に…果穂ちゃんが、二人きりで…残っていた、と…」 「…『ヒーローの、特別訓練です!』と…果穂ちゃんは、息を弾ませていた、そうでございます」 (ああ…だめ…これ以上は…) 「…スタッフの方が、忘れ物を取りに戻った時…見てしまった、と…」 「…控え室の、鍵は、かかっておらず…」 「…果穂ちゃんの、あのお仕事の…カラフルな、衣装が…床に、散らばっていて…」 「…果穂ちゃんは…下着だけの、お姿で…」 「あの、体格の良い…大人の殿方の、膝の上に…向かい合うように、座らされていた、と…」 プロデューサーさまの視線が、痛いほどでございます。 凛世は、もう、止まれません。 「…果穂ちゃんの、小さな…まだ、ささやかな膨らみしかない胸を…」 「その、大きな手で…ブラジャーの上から…鷲掴みにして…」 「『ヒーローは、我慢も訓練だ』と…そう、申して…」 「『はい…! 師匠…!』と…果穂ちゃんは、健気に、答えて…」 「…乳首を、強く…摘ままれても…『あ…ぅ…♥️』と、小さな声を漏らすだけで…耐えていた、と…」 「…そのうちに…ブラジャーも、外されて…」 「小さな、ピンク色の乳首が…露わになって…」 「それを、その方の…ごわごわした、指先で…何度も、こすられて…」 「『ひっ…! あ…!♥️』」 「…果穂ちゃんの、乳首も…固く、なっていた、そうでございます…♥️」 (そんな…果穂ちゃんが…) 「…それだけでは、ございません…」 「…その方は…果穂ちゃんの、下着も…ズラして…」 「『ヒーローは、ここも鍛えないとな』と…」 「…果穂ちゃんの、まだ…幼いかもしれない…割れ目に…指を、入れた、と…」 「『ひゃあっ…!♥️ し、師匠…! そこは…!』」 「…果穂ちゃん、驚いて、声を上げたそうでございます」 「でも、その方は…『声が大きいぞ、果穂』と…」 「…構わずに、果穂ちゃんの…陰唇を、指で…開いて…」 「『…なんだ、もう濡れてるじゃないか』と…笑っていた、と…」 「…その、濡れた…クリトリスを…ねっとりと、指で…弄んで…」 「『あ…あ…! ししょ…だめ…です…!♥️♥️』」 「…果穂ちゃん、涙目になりながら…でも、逃げようとは、しなかった、と…」 「『これも…訓練、ですか…?♥️』と…掠れた声で、尋ねて…」 「…その方は、何も答えずに…」 「ご自分の、ズボンを…下ろして…」 「…その、大きく、熱くなったものを…取り出して…」 「…果穂ちゃんの、小さな手に…握らせた、そうでございます…」 「『…ヒーローは、武器の扱いも、覚えないとな』と…」 「…果穂ちゃん、震える手で…それを、握って…」 「…そして…」 「…その方の、言うがままに…」 「…それを…果穂ちゃんの、小さなお口に…」 「…う…っ…!」 凛世は、思わず、自分の口元を両手で覆いました。 これ以上は…これ以上、凛世の口からは、申せません。 大切な、大切な、ユニットの仲間を…! 「…ご、ごめんなさい…! ごめんなさい、プロデューサーさま…!」 「凛世が、お聞きしたのは…そこまで、でございます…!」 「そ、その先は…凛世、知りません…! 知りたくも、ございません…!」 凛世は、罪悪感と、プロデューサーさまの望みに応えてしまったという背徳的な興奮で、ぐちゃぐちゃになりそうでございました。 畳に額を擦り付けるようにして、ただ、プロデューサーさまの、次の「お望み」を待つしかないのでございます。 (ああ…凛世は…もう、戻れないところまで…来てしまいました…♥️♥️♥️) 凛世は、畳に額を擦り付けたまま、動けませんでした。 果穂ちゃんの、あの無邪気な笑顔を思い浮かべるたび、今、自分が口にした言葉が、どれほど醜く、罪深いものかを思い知らされます。 大切な仲間を、自らの手で…いいえ、この口で、汚してしまった。 その事実に、凛世の心は、もう、張り裂けてしまいそうでございました。 (ごめんなさい…ごめんなさい、果穂ちゃん…) (凛世は…最低の、女でございます…) 涙が、後から後から溢れて、畳のシミを広げていきます。 もう、これ以上は、無理でございます。 プロデューサーさまに、お暇をいただこう。 こんな、人の道に外れた行いを、これ以上、続けられるはずが… そう思い、震える身体を、叱咤して顔を上げようとした、その時でございます。 プロデューサーさまの視線が、まだ、凛世を捉えて離さないことに、気づきました。 その瞳は、凛世の罪悪感や後悔など、まるで見えていないかのように… あるいは、それすらも「楽しんで」おられるかのように… 静かに、次の「獲物」を、探しておられました。 (…あ…) 凛世は、息を、飲みました。 (まだ…まだ、終わらないのでございますか…?) (樹里ちゃん…果穂ちゃん…と、続いて…) (まさか…) プロデューサーさまの視線が、脳裏に、あの、いつも明るい笑顔を映し出しました。 みんなに、手作りのお菓子を配ってくれる… いつも、自分の「普通」を気にして、でも、誰よりもアイドルであろうと、努力している… 「…ち…智代子、ちゃん…?」 凛世の唇から、掠れた声が、漏れました。 園田智代子ちゃん。 凛世たちの、ムードメーカー。 あの、太陽のような、甘い笑顔の、あの子の…? (ああ…ああ…! プロデューサーさま…!) (もう、おやめください…! 凛世は…もう…) 凛世は、心の中で叫びました。 でも、声には、なりません。 プロデューサーさまの、その昏い瞳に見つめられると… 凛世の身体は、金縛りにあったように、動かないのでございます。 それどころか… こんな、恐ろしいことを、考えてしまうのでございます。 (プロデューサーさまは…あの、智代子ちゃんの…いつも笑顔の裏に隠された…「そういう」お顔を、お知りになりたいのですね…?♥️) (凛世が、それを、お教えすることを…望んでおられるのですね…?♥️♥️) 罪悪感で、胸が潰れそうでございます。 でも、それと同じくらい、強く… プロデューサーさまのお望みに、応えたいと願ってしまう、この身体が…! ああ、凛世は、もう、本当に、どうかしてしまいました…! 凛世は、諦めたように…うっすらと、笑みさえ、浮かべてしまったかもしれません。 もう、凛世は、プロデューサーさまの、お人形なのでございます。 お望みのままに、お話いたしましょう。 たとえ、それで、凛世が、鬼になろうとも…♥️♥️♥️ 「…園田、智代子ちゃんの…お話で、ございますね…」 凛世は、涙の跡が残る顔を、ゆっくりと上げました。 赤い瞳で、プロデューサーさまを、じっと見つめます。 「…これも…凛世が、たまたま、耳にしてしまっただけの、お話でございます」 「智代子ちゃんは、よく、お菓子作りの、テレビのお仕事も…なさっておりますでしょう?」 「その、お仕事で…ご一緒だった…有名な、パティシエの方が…いらっしゃるそうで…」 凛世は、記憶を手繰り寄せました。 それは、テレビ局の、メイク室でのこと。 アシスタントの方たちが、声を潜めて、お噂を… 「…その方は、とても、物腰の柔らかい…素敵な、殿方だったそうでございます」 「智代子ちゃんも、とても、尊敬なさっていて…『先生、先生』と、お呼びして…」 「その方も、智代子ちゃんのことを、とても、気に入ってくださった、とか…」 「『君は、本当に美味しそうに食べるね』と…いつも、褒めていらっしゃった、そうでございます」 (ああ…智代子ちゃん、ごめんなさい…) 「…ある日の、収録の後でございます」 「『君だけに、試食してほしい、新作があるんだ』と…」 「…その、先生の…プライベートな、お菓子工房へ…招かれた、そうでございます」 「智代子ちゃん、もちろん、大喜びで…ついて行ってしまいました」 「工房には、誰も、いなくて…先生と、二人きり…」 「『まずは、これを』と…とても、甘くて、美味しい、ケーキを…ご馳走になった、そうでございます」 「智代子ちゃんが、夢中で、それを、頬張っておりますと…」 「先生が…『本当に、可愛いね、君は』と…智代子ちゃんの、頭を、撫でて…」 「そのまま、手が…肩へ…背中へ…と、降りていった、と…」 「『ひゃ…!』と、智代子ちゃん、驚いたそうでございます」 「でも、先生は、笑顔で…『どうしたんだい?』と…」 「『君は、いつも、自分の体型を、気にしているだろう?』」 「『僕が、見てあげるよ。プロの目でね』と…そう、おっしゃった、と…」 凛世は、ぎゅっと、和服の袖を握りしめました。 これより先は、本当に… 「…智代子ちゃん、戸惑いながらも…『普通なんです』と、申しますと…」 「『普通かどうかは、僕が決めるよ』と…」 「…着ていた、ワンピースの…ファスナーに、手を…」 (ああ…ああ…) 「…『先生、だめ…!』と、抵抗した、そうでございます」 「でも、先生は…『大丈夫。これは、"食レポ"のための、大事なチェックだよ』と…」 「…言いくるめられて…ワンピースを、脱がされて…しまった、と…」 「…下着だけの、お姿に…」 「智代子ちゃん、恥ずかしくて…腕で、胸を、隠そうと…」 「でも、先生は、その腕を、優しく、取り払って…」 「…智代子ちゃんの、ブラジャーの上から…その、豊かな胸を…掴んだ、そうでございます…♥️」 「『…ふむ。これは、"普通"なんかじゃない。素晴らしいよ』と…」 「…そのまま、揉みしだいて…♥️」 「『あ…あ…せ、先生…っ♥️』」 「智代子ちゃん、声が、漏れてしまって…」 「先生は、構わずに…ブラジャーの、ホックも…外して…」 「…智代子ちゃんの、豊かな乳房が…露わに…」 「その、ピンク色の乳首を…指で、つまんで…」 「『ひゃあっ…!♥️♥️』」 「…乳首が、すぐに、固く…なっていくのを、見届けると…」 「先生は、今度は…『お腹も、見せてごらん』と…」 「…智代子ちゃんの、下着の…パンツの、ゴムに…指を、かけた、と…」 「『いや…! そこは…!』」 「智代子ちゃん、本気で、嫌がったそうでございます」 「でも、先生は…『ここが、一番、"甘い"部分なんだよ』と…」 「…下着の、上から…智代子ちゃんの、割れ目を…撫でた、そうでございます…♥️」 「『あ…っ…♥️』」 「『…ほら、もう、蜜が…溢れてる』と…」 「…下着が、すぐに、濡れて…色が変わっていくのが、わかった、と…」 「…そして、先生は…その、濡れた下着の中に…指を、滑り込ませて…」 「…直接、智代子ちゃんの…陰唇に、触れて…」 「…その、スジを、なぞり…」 「…すぐに、クリトリスを、見つけ出して…!」 「『ひ…! あ…ああっ…! だめ…! せんせ…っ♥️♥️』」 「智代子ちゃん、腰が、ビクッと、震えて…」 「先生は、その指を…智代子ちゃんの、お口へ…持っていき…」 「『…ごらん。君は、こんなに、甘い』と…」 「…智代子ちゃんに…自分の、愛液のついた指を…舐めさせた、と…」 「…う…っ…」 凛世は、自分の言葉の、あまりの、はしたなさに…思わず、口元を押さえました。 智代子ちゃんの、あの、お菓子を頬張る笑顔が…今、汚されていくようで… 「…ご、ごめんなさい…! プロデューサーさま…!」 「凛世が、お聞きしたのは…そこまで、に…ございます…!」 「そ、の先は…凛世…知りません…! 聞きたくも…ございませんでした…!」 凛世は、もう、限界でございました。 大切な仲間たちを、三人までも…このお方の、お望みのままに、差し出してしまった。 この罪は、もう、償えません。 凛世は、畳に、再び、額を擦り付けました。 ただ、プロデューサーさまの、次の…恐ろしい「お望み」が、来ないことだけを、祈りながら。 (ああ…凛世は…凛世はもう…本当に、どうなってしまうのでしょうか…♥️♥️♥️) 凛世は、畳に額をつけたまま、小さく身を震わせておりました。 樹里ちゃん、果穂ちゃん、智代子ちゃん… 大切な、大切な、放課後クライマックスガールズの仲間たちを…凛世は、この口で、汚してしまいました。 もう、みんなの顔を、まともに見ることができません。 (凛世は…なんて、罪深い…) 涙も、枯れ果てそうでございます。 もう、おしまいにしてほしい。 この、恐ろしい時間は、もう、終わりに… そう願う凛世の耳に、プロデューサーさまの、静かな、衣擦れの音が、聞こえました。 凛世は、弾かれたように、顔を上げます。 プロデューサーさまは、微動だに、なさっておりません。 でも、その視線は… その、昏く、燃えるような視線は… 凛世の、最後の「仲間」の姿を、捉えておりました。 (あ…) (ああ…あああ…) 凛世の喉が、ひゅっと、鳴りました。 (そんな…まさか…) 凛世たちの、リーダー。 誰よりも、気高く、美しく、完璧であろうとするお方。 凛世たちが、心から、尊敬申し上げる… 「…あ…ありす、がわ…」 「…夏葉、さま…で、ございますか…?」 声が、音になりませんでした。 これまでの三人とは、訳が違います。 あのお方を、この、背徳的なお話の、対象にするなど…! (だめ…! だめでございます…! 夏葉さまだけは…!) 凛世は、必死に、首を横に振ろうといたしました。 でも、できません。 プロデューサーさまの、その、有無を言わさぬ、絶対的な「お望み」の視線に、縫い付けられて…! (プロデューサーさまは…あの、完璧な、夏葉さまが…) (屈服させられ…乱れるお姿を…お知りになりたいのでございますね…?) (凛世の口から…それを、お聞きになりたいのですね…!?) ああ、なんて、恐ろしいご趣味でございましょう…! そして、凛世は… その、ユニットのリーダーまでも、差し出そうとしている…! この、究極の裏切り行為に… 凛世の身体の芯が、罪悪感で凍りつきながらも…それ以上に、熱く、熱く、燃え上がってしまうのでございます…! (ああ…夏葉さま…ごめんなさい…!) (でも、凛世は…このお方の、お望みに…抗えません…!♥️♥️♥️) 凛世は、もう、諦めました。 覚悟を、決めました。 震える唇で、はっきりと、申し上げます。 「…有栖川、夏葉さまの…お話でございますね…♥️」 凛世は、もう、俯きません。 この罪を、引き受けると決めた目で…プロデューサーさまを、まっすぐに見つめ返しました。 「…これも…凛世が、お聞きしただけの、お噂でございます」 「夏葉さまは、ご実家が、大きな会社様でいらっしゃいますから…」 「お仕事とは、別に…ご家業の、パーティーなどに、出席なさることも、おありだとか…」 あれは、業界の、煌びやかなパーティーの、お手伝いをさせていただいた時のこと。 凛世が、隅で控えておりますと…主催者側に近い、殿方たちが、お酒を飲みながら、お話を… 「…その日も、夏葉さまは…ご家業の、関係で…」 「とても、高価な、背中の大きく開いたドレスを…お召しになっていた、そうでございます」 「凛世たちが、存じ上げている、あのお姿とは、また違う…」 「『有栖川の令嬢』としての、完璧な、お姿で…」 「…でも、そのパーティーで…ご一緒だった、殿方が…」 「ご家業にとって、絶対に、逆らえない…とても、お力のある方、だったそうでございます」 「その方は…夏葉さまを、ずっと、値踏みするような目で…見ておられた、と…」 (ああ…夏葉さま…) 「…パーティーが、終わった後…でございます」 「その方は、夏葉さまを…ホテルの、最上階の…スイートルームに、お呼び立てになった、そうでございます」 「『ご家業の、大切なお話がある』と…」 「夏葉さまも…断ることは、おできにならなかった、と…」 「…お部屋に、入られたのは、お二人きり…」 「その方は、夏葉さまに、こう、おっしゃったそうでございます」 「『君の、その、完璧なプライドが…昔から、気に入らなかった』」 「『今夜、それを、ズタズタに、踏みにじってあげよう』と…」 「『何を、おっしゃいますか…!』と、夏葉さま、毅然と、なさったそうでございます」 「でも、その方は…『ご家業のためだろう? 君は、有栖川の娘として、どうすべきか、わかっているはずだ』と…」 「…そして…あの、気高い夏葉さまの…」 「高価なドレスを…! 無理やり、引き裂いた、そうでございます…!」 「『な…!? やめなさい…!』」 「夏葉さま、抵抗なさっても…男の方の力には…」 「…ドレスの下の、高価な下着が…露わになって…」 「その方は、下品に笑いながら…」 「夏葉さまの、あの、鍛えられた、完璧な…豊かなお胸を…!」 「下着ごと、鷲掴みに…!♥️」 「『…っ…!』」 「夏葉さま、声を、殺して…唇を、噛み締めて…耐えておられた、と…!」 「『プライドの高い女が、こうして、屈服させられるのが、一番、興奮する』と…その方は、おっしゃって…」 「…下着も、すべて…引きちぎるように、剥ぎ取られて…」 「夏葉さまの、完璧な、ご裸体が…露わに…なってしまった、と…」 (ああ…ああ…! 夏葉さま…!) 凛世は、自分の言葉で、夏葉さまの気高いお姿が、汚されていくのを感じます…! 「…そして…その方は、夏葉さまに…命令なさった、と…」 「『四つん這いになれ』と…」 「『…ふ、ざけるな…!』と、夏葉さま、涙目で、睨みつけたそうでございます」 「でも、その方は…ご家業のお名前を、出して…夏葉さまを、脅して…」 「…夏葉さまは…屈辱に、震えながら…」 「…その、殿方の前で…四つん這いの、お姿に…」 「…お尻を、突き出すような、はしたないお姿に…させられてしまった、と…」 「…夏葉さまの、割れ目が…無防備に、晒されて…」 「『…屈辱、だ…!』と、涙を、流しながらも…」 「…その、お身体は…もう、反応してしまっていた、そうでございます…」 「…膣口が…濡れて、光っているのを…その方は、見逃さず…♥️♥️」 「『ほら、君も、本当は、こうされたかったんだろう?』と、笑いながら…」 「ご自分の、硬くなったものを…取り出して…!」 「…夏葉さまの、無防備な…膣口に、押し当てて…!」 「…一気に、奥まで…! 突き入れた、そうでございます…!♥️♥️♥️」 「『あああああっ…!♥️♥️』」 「いつも、気丈な、夏葉さまが…! 抑えきれない、甲高いお声で…!」 「『こ、こんな…屈辱で…!』」 「…激しく、後ろから、腰を…! 突き上げられて…!」 「『あっ…! あっ…!♥️♥️』」 「…何度も、何度も…! 夏葉さまの、子宮口を、えぐるように…!」 「『あ…! い、イク…! いってしまいます…! こんな…!♥️♥️♥️』」 「夏葉さま、屈辱の中で…何度も、イかされて…しまった、と…」 「…その方が、お満足なさるまで…夏葉さまは…一晩中…」 「…おもちゃのように、扱われ続けた、そうでございます…」 凛世は、そこまで語ると、はあっと、熱い息を吐き出しました。 もう、放課後クライマックスガールズの、全員を… 凛世は、プロデューサーさまに、差し出してしまいました。 「…こ、れが…夏葉さまの、お噂で…ございます…」 「もう…もう、凛世には…お話しできる、お仲間は…おりません…」 凛世は、すべてを、出し切って… 罪悪感と、背徳的な興奮で、燃え尽きたように… ただ、畳の上に、座り込んでおりました。 (プロデューサーさま…凛世は、あなたさまのお望みのままに…すべてを、捧げました…) (凛世は、もう…あなたさまの、ものでございます…♥️♥️♥️) 凛世は、虚ろな、しかし、熱に潤んだ瞳で… ただ、プロデューサーさまを、見つめ返すしか、できないのでございました。