「トレーナーさん！大丈夫ですか！？」
起き上がっている僕の様子を見て少しだけ安心した様子のダンツは、ビニール袋に入れた見舞いの品をテーブルに起きつつ、ベッド横の椅子に座って僕の手を握った。
なんともないといった様子で僕が応えると、ダンツは胸を撫で下ろし、手に込められる力が少し緩んだ。
「ただ、ショックでここしばらくのことがあまり思い出せなくて……」
そう言うと彼女は青い顔をして、へなへなと肩の力が抜けていった。椅子から崩れ落ちそうになるのを手を引っ張って支えると、僕の肩に手を置いて捕まり、放心したような様子でなんとか持ちこたえた。
「わ、忘れちゃったんですか…？そんな…」
「いやでも、短期間だけだから、君のレースには支障もないと思うし」
思ったよりもショックを受けている様子で、とぼける雰囲気ではないしどうしたものかと、未だ登場しないネタバラシ役の友人を気にしていると、ダンツは僕の肩を握る手にぎゅっと力を込める。
「嫌です…せっかく、せっかく告白してもらったのに……」

「トレーナーさんがわたしに『付き合ってほしい』って言ってくれたんです。わたし、嬉しすぎて、上手く言えなくて……まだお返事も出来てなかったのに……」
告白した覚えはない。おそらくドッキリ番組のことをボカしながら、付き合ってほしいから予定を空けておくよう伝えたことを、勘違いしているのだろう。
しかしそのことを訂正すれば記憶がしっかりあるという自白に他ならず、ドッキリ企画を台無しにしてしまう。どうしたものかと呆然としていると、ダンツは僕に縋りつきながら潤んだ瞳で見上げてきた。
「もう遅いかもしれないですけど、言わせてください。わたしも……トレーナーさんが好きです。付き合ってください。今度はわたしから、告白しますから……」
受け入れることも断ることも出来ない状況で、とりあえず返事の代わりに彼女を抱き寄せると、ダンツが喜びを伝えるように力を込めて抱き返してくれた。
その後、ドッキリ大成功の看板を持った友人が気まずそうに入ってきたところでダンツに事情を説明すると、彼女は端から見てもわかるほど顔を真っ赤にして布団に頭を突っ込んで隠れていた。

「う〜う〜ん…」
トレーナー室のソファでだらけるように横になりぐったりしているダンツ。未だドッキリで間違えて告白してしまったことを気にしているようだった。
「本当にごめん、そんな深刻になるとは思ってなくて……」
「いいんです、そもそもわたしの勘違いでしたし……でもぉ〜」
頬を赤くしながらソファに顔を埋める彼女の横に座り、慰めるように背中を撫でてやると、尻尾だけが動いて僕の腕に絡みついた。
ダンツのことは、女性としても好きになってしまっているのではあるが、そのことを打ち明けるわけにもいかないし、されどもこのまま恥をかかせただけではよろしくない気持ちもある。どうしたものかと思案していると、ダンツがこちらに振り返りチラりと様子を伺っていた。
「まあ…よくあるから、よくあるよくある」
「魔が差したんです……今なら勇気を出してお返事出来るって……嘘から出た真になりませんかね？」
その愛くるしい困り顔に心臓が跳ね上がった。これ以上何かあればおそらく、真になってしまうのかもしれない。誤魔化すように照れ笑いをしてテレビをつけるとちょうど件のドッキリ番組が放送されていた。

放送では、収録されたドッキリの光景がほぼほぼカットされずに使われていて、まるでドッキリ前に僕が本当に告白をしたことが事実のように進んでおり、ワイプの芸能人も黄色い声を出していた。
ドッキリとは知らずに告白の返事をOKしたダンツによって、僕が逆ドッキリを受ける、というように見れる内容に仕上がっている。スタジオの芸能人たちも「お幸せに！」等と面白がって言う程だ。
しばらくその内容に呆然として見ていたのだが、CMに突入した所でダンツが口を開いた。いつの間にか姿勢を正して隣に座り直し、僕の手を握っている。相変わらず尻尾は腕に巻き付いたままである。
「本当になっちゃいましたね…どうしましょう？」
困ったような、どこか嬉しそうな、そんな顔をしていた。
「いや…これはその…」
「よくあります、よくありますよ」
意趣返しのような雑な慰めをすると、ダンツは僕の肩に頭を預け、嬉しそうに身を寄せた。

おしまいでーす、トレーナーおしまい

くそ今すごくニヤニヤしてる

これはトレーナーが悪い

私達は悪くないねぇ！

こんなもん受けるな

トレ「ダンツフレイムさんでしたっけ？」
ダンツ「フレーム、フレームです！」
(ワイプ爆笑)
みたいなドッキリになるはずだったんだよ…

華金の夜に幸せな気分になれた

>華金の夜に幸せな気分になれた
ドッキリやめろ

放送の反響から責任を取れなどの応援メッセージを多数頂き

華金じゃなかったまだ木曜だった辛い

腕に尻尾巻き付けるの良い…

トレーナーと生徒がそういう関係になってるんですけどお茶の間はいいんですか？

>トレーナーと生徒がそういう関係になってるんですけどお茶の間はいいんですか？
お幸せに！

放送後すぐに理事長から呼び出しくらうわこれ

>それにこれは個人的なことだが、ドッキリの内容が偉い人にお説教されるとか、そういった誰かを傷つけるものじゃないのが良い。
ダンツを傷つけてんだろ
悪魔が

後からミラ子にいやぁ〜すごかったよぉ〜って言われる奴

手の温度が前とは違うのを感じろ

ドッキリにしてもだいぶ設定あくらつじゃない？

えへへ、嘘から出た真になりましたね
ちゅーとかしちゃいます？

>トレーナーさんがわたしに『付き合ってほしい』って言ってくれたんです
存外に策士だねぇ…

良い…

友人も分かってて飛び出すの控えてたろ！

もしかして最初からドッキリってバレてたんじゃ…

>友人も分かってて飛び出すの控えてたろ！
俺が番組Pなら告白の話出た辺りでしばらく友人止めるな…
こんなの生の映画を録ってるようなものだよ

よくあるねぇ
よくあるな
よくあります…

>もしかして最初からドッキリってバレてたんじゃ…
よくあります
よくありますよ

ハメられた

ミラ子は何か知ってる？

素晴らしい

ドッキリで済むのかな…

ちゃんとポッケも気ぶり勢なのがいい

>ちゃんとポッケも気ぶり勢なのがいい
正しい認識で書いてるよね

良怪文書

ちゃんとしたトレダンのスレは伸びるんだよな

良いよね

セックスするんやろ！

>ちゃんとしたトレダンのスレは伸びるんだよな
みんな公式非公式の区別はあるから

なんでぐちゃぐちゃの落書きはやらないの？

トレダンがちゃんと公式になってよかった

いいねぇ

ポッケも正しい認識が広まってよかった

>ポッケも正しい認識が広まってよかった
今までひどすぎたよね

正しい連呼しすぎだろ

>正しい連呼しすぎだろ
正しいものは正しいと言わないと

>>正しい連呼しすぎだろ
>正しいものは正しいと言わないと
ふーん
なら他人の書いた怪文書をコピペして貼るのは正しい行為なの？

コピペじゃないレスにここまでキモさが滲み出るのもすごいな

コピペで他人の書いた文章を使ってスレ立てても自分の成果物にはならないのにな

いつものやつ
https://img.2chan.net/b/res/1367867780.htm

前科増えちゃったね

弱者男性の末路

正当化しようとすればするほど怪しいってことに気づかないんだな

雄トレじゃなくてちゃんと男性トレーナーってタグ付けなよ

これトレセンからTV局に多額の融資とかされてない？大丈夫？

オリジナルのスレにはバカ丸出しのタグつけてコピペスレには付けないから分かり易すぎる