「もしかすると、生前のたえはあんたの学生時代の先輩で、あんたはたえのことが好きだった。で、たえってアイドルへの憧れもあったみたいだから、それを叶えるために死後ゾンビにした…とか？」
「……」
幸太郎は頭を抱えて何も言わなかった。
とは言え、無理からぬ話なのだ。結局たえは、過去の記憶が戻っていた時期でも、過去の出来事は多く話さなかった。同じくこのプロデューサーも、年齢含めて過去を話したがらないのだから、そこを都合よく色恋沙汰に結び付けられるのはそこまで不自然でもない。ない…のだが。
「ただ、本命はさくらだと思ってたのよね…」
「な、なななななな何を言っとんのじゃい！！この耳年増セクハラゾンビー！！」
一転変わってこの反応だ。愛は先ほどの仮説を棄却することにした。
というか、よくよく考えると、いくら年齢不詳とはいえ、アイドルといえば純子というたえの時代とこの男とは結び付かないじゃないか。

なんて逡巡していると、幸太郎が勢いよく椅子から立ちあがり───
「はっけよ〜い…のこったのこった！」
「ちょっ！何ムキになって押して…やめっ！」
突っ張りで愛を押して、部屋の外まで押し出そうとする力技に出た。器用にも片手で押しながら、もう片手で扉を開け、そのまま愛を部屋の外まで突き飛ばす。
「───いった！なんなの！？」
「押し出し〜！……って、なんなのはこっちのセリフじゃい！ゾンビーが脳細胞ピンク色にしてボケてる暇あったらさっさとレッスン行ってこんかい！」
尻もちと悪態をつく愛を怒声で押し返して、壊れるんじゃないかと心配する勢いで扉が閉められる。
…その後、なんやかんや伝説の平成のアイドルらしく、引き際の嗅覚が人一倍敏感な愛がそれ以上この話題を追求することはなかった。
しかし、色々とニアピン賞だった愛への腹いせに、幸太郎からのウザ絡みが加速したことはまた別の話だ。

幸太郎わかり易すぎる…

なんなの！？

好きな子に遂ちょっかい掛けちゃう男子メンタル巽幸太郎34歳

>好きな子に遂ちょっかい掛けちゃう男子メンタル巽幸太郎34歳
童貞なの？

距離感よか…

恋の相談できそうなのはゆうぎりと山田先輩とまさおくらいか巽…

マタギやけん！マタギやけん危機感知能力がすげーんだ！

答えは本命はさくらこれね

そこまで迫って引き返すの脳腐ってるとしか言いようがない

>恋の相談できそうなのはゆうぎりと山田先輩とまさおくらいか巽…
ゆうぎり姐さんは生きてきた世界が違いすぎる…
まさおも恋愛らしい恋愛はこれからだろうし
伝説の山田先輩に相談する勇気があるかどうかは巽次第か

幸太郎からしてみればさくらの憧れのアイドルも4ヶ月後に佐賀で死んだのか…

>幸太郎からしてみればさくらの憧れのアイドルも4ヶ月後に佐賀で死んだのか…
さくら死んだ事自体はどうにか受け入れてたのにさくらの憧れまで奪われたことで神への反逆者になった説は当時からあった

死因がサンダーラブだしな愛ちゃん

心病むよそりゃ…

映画の続き見たい……

まあ恋愛相談は徐福で間に合ってるだろう…
相談というか事情ぜんぶ知ってるから話しやすいだろうし

オッサンがジジイに恋愛相談しても気色悪いだけじゃーーーい！！
誰がオッサンじゃいこんボケェーーーーーーーーー！！

幸太郎さん7年も経つけどまだ恋人とかおらんと…？

あの笑顔だけで半生捧げられるの重いどころの話じゃないよタツミィ

誰に何と言われようと神や悪魔と戦うと誓った男だ