[main] 甘楽 長月 : でっでででで

[main] 鮎川 瑞 : カーン

[main] 玖珂 ゆかり : でっでー

[main] 甘楽 長月 : そういうわけでショッピングモールにやってきたのだ

[main] 鮎川 瑞 : この3人でショッピングモール…!?

[main] 玖珂 ゆかり : 小さな群れがまとまって人混みに紛れ込む……!

[main] 甘楽 長月 : 地方人のデートスポットは……ショッピングモール……!

[main] 鮎川 瑞 : イ◯ン!◯オンなのですか!

[main] 甘楽 長月 : イオ〇よ!

[main] 玖珂 ゆかり : 映画館やゲームセンターがあるタイプのイ○ン!

[main] 鮎川 瑞 : 通りすがりのお客さんたちが「ちっちゃくてかわいー」という視線を投げかけていく…!

[main] 甘楽 長月 : 仲良しだぞ、怖いか

[main] 玖珂 ゆかり : 視線に気付かずキョロキョロしてる。こういうところ初めて来たー

[main] 鮎川 瑞 : 初めて。

[main] 甘楽 長月 : 「今日は……リベンジをするわ」

[main] 鮎川 瑞 : 「はぁ」

[main] 玖珂 ゆかり : 「リベンジ、ですか?」

[main] 甘楽 長月 : 「瑞……あなたからデートの報告を聞いた時に思ったわ、私」

[main] 鮎川 瑞 : 「はい」

[main] 甘楽 長月 : 「やっぱり、って……」

[main] 鮎川 瑞 : 「やっぱり?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「それはまぁ……はい……」苦笑する。

[main] 鮎川 瑞 : 「あの大戦果を意気揚々と私は長月に報告したはずですが…?」

[main] 甘楽 長月 : 「このおバカ!」長月は全力でデコピンをした。0ダメージ

[main] 鮎川 瑞 : 「ぐわーっ」

[main] 鮎川 瑞 : 「な、なにをするのですか」

[main] 玖珂 ゆかり : 「今の絶対そんなに痛くなかったと思います」へろへろだったし

[main] 甘楽 長月 : 「一般人を引き連れている状況でオーヴァードに喧嘩を売る阿呆がどこにいるの……!」

[main] 鮎川 瑞 : 「しかし逃せばさらなる被害を産んでいたでしょう」

[main] 鮎川 瑞 : 「チャンスを逃すわけにはいきませんでした」
えっへん。

[main] 甘楽 長月 : 「おバカ!」再びデコピン。0ダメージ

[main] 玖珂 ゆかり : 「他のゆーじーえぬの方々に報告するという選択肢は……?」

[main] 鮎川 瑞 : 「ぐわーっ」

[main] 甘楽 長月 : 「ゆかり、正解!」

[main] 鮎川 瑞 : 「あまい。ゆかりは甘すぎます」

[main] 鮎川 瑞 : 「僅かな間隙が失敗を招くのです」

[main] 玖珂 ゆかり : 「そうなのです……?」そんな切羽詰まっていたんた……と素直に思う。現場知らないからね……。

[main] 鮎川 瑞 : 「くっ。理由はおいそれと口にできませんが若干の理不尽を感じます…」
私UGN!あなたFH!何故あなたのほうが常識を語るのです…!

[main] 甘楽 長月 : 「瑞が非常識だからでしょ……!」

[main] 甘楽 長月 : 「言っておくけど私懲罰なんて受けたことないわよ……!」

[main] 鮎川 瑞 : 「私は(私の中の)常識に則っているつもりです」

[main] 鮎川 瑞 : 「なのに何故か懲罰労働を課せられます」

[main] 玖珂 ゆかり : 「長月さんは真面目そうですものねぇ」

[main] 甘楽 長月 : 「それ非常識なことしてるってことよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「私も真面目であるつもりですが……?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「瑞さんは……真面目過ぎそうですものねぇ……」

[main] 甘楽 長月 : 「それで?今回の件は?褒められただけに終わったの?」

[main] 玖珂 ゆかり : 融通効かないというか、頑固というか。

[main] 鮎川 瑞 : 「支部の工作任務から除され追加の懲罰労働を課されましたが?」

[main] 甘楽 長月 : 「理由聞いた?」

[main] 鮎川 瑞 : 「長月と同じようなことを言われたので長月にしたのと同じように抗弁しました」

[main] 玖珂 ゆかり : 「懲罰を受けるということはそれだけ自分が悪い事をしたのだとは思わないのですか……?」

[main] 甘楽 長月 : 「おバカ―っ!」三度デコピン

[main] 鮎川 瑞 : 「すると溜息をつかれ『とにかくまた店員な』と」

[main] 鮎川 瑞 : 「ぐわーっ」

[main] 鮎川 瑞 : 「おかしい。私は間違っていないはず」

[main] 甘楽 長月 : 「間違ってるからそうなってるのよ……!」

[main] 玖珂 ゆかり : 「間違っていますね……」

[main] 鮎川 瑞 : 「認め難い。こんな仕打ちは許されない」

[main] 玖珂 ゆかり : 「まぁ、瑞さんが頑固で意地っ張りで聞かん坊で常識知らずで向こう見ずなのは置いときまして」

[main] 鮎川 瑞 : くそう。長月やゆかりにさえ理解されないというのか。やはりレネゲイドは友達怖くないなんて言うやつにお友達などできないのか。

[main] 玖珂 ゆかり : 「それが今回のリベンジとやらとどう繋がるのでしょう?」

[main] 甘楽 長月 : 「そうね。治らないわこれ」

[main] 鮎川 瑞 : 「置いておかれた……!?」

[main] 甘楽 長月 : 「重要なのは瑞がどこで不審者を発見したかよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「はあ」

[main] 甘楽 長月 : 「ショッピングモールに路地裏はない……!」

[main] 玖珂 ゆかり : 「それは……普通そうでは……?」何を今更……

[main] 鮎川 瑞 : 「なるほど……?」

[main] 甘楽 長月 : 「つまり瑞が変な事する余地がない場所でなら普通のデートができるはずよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「なるほど。面白い」

[main] 鮎川 瑞 : 「長月は私にデートで挑戦すると……そういうことですね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「挑戦……?」何言ってるんだろうこの人

[main] 鮎川 瑞 : 「持って行くサイドアームを吟味した上で長月に取り上げられた甲斐があったというものです」

[main] 甘楽 長月 : 「今日も手ぶらで来たのは偉いわよ瑞」

[main] 鮎川 瑞 : 「長月にダメと言われましたからね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「お待ちくださいな!?」サイドアームって何!?

[main] 鮎川 瑞 : 「おや………興味があるようですねゆかり」

[main] 玖珂 ゆかり : 「いえちっとも」

[main] 鮎川 瑞 : 「おすすめを語らせると少々長いですよ。しかしゆかりを満足させる自信はあります」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………」

[main] 鮎川 瑞 : しょんぼり。

[main] 玖珂 ゆかり : 「……あー、いえ! ぜひ聞きたいですね、はい!」

[main] 鮎川 瑞 : 「まあしかしそうですね」

[main] 甘楽 長月 : 「ゆかり……」甘すぎるわあなた。長月の目はそう語っている

[main] 鮎川 瑞 : 「実際長くなるのでこの場ではやめておきましょうか」

[main] 鮎川 瑞 : 「長いので。あと試射もできたほうがいいですからね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「し、ししゃ……?」

[main] 鮎川 瑞 : 「試射。」

[main] 玖珂 ゆかり : 何させようとしてるんだろうこの人……。

[main] 鮎川 瑞 : 銃を撃たせようとしていますが?

[main] 玖珂 ゆかり : それは分かっているから引いてるんですよぅ!
「えーっと、私にはそういうのは向いていないのではないかなーと……」

[main] 鮎川 瑞 : 「まぁ先も言った通りそれについては今度でいいでしょう」

[main] 玖珂 ゆかり : 多分実際にはかなり上手いだろうけども。感覚型かつ器物使いだし。

[main] 甘楽 長月 : 感覚…1!

[main] 鮎川 瑞 : 「で……今日は何を撃ちに」

[main] 鮎川 瑞 : 違った。

[main] 鮎川 瑞 : 「何を目的として任務を遂行するのですか」

[main] 甘楽 長月 : 「デートをするわ」

[main] 鮎川 瑞 : 「想像以上にそのまんまでした」

[main] 甘楽 長月 : 「三人で遊ぶ!以上のことは何も考えてないわ」

[main] 鮎川 瑞 : 「なるほど」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ふふ、楽しみですねぇ」

[main] 鮎川 瑞 : アソブ。不思議な言語だ。宇宙言語かな?

[main] 玖珂 ゆかり : 「おや、瑞さんが宇宙猫さんのように」

[main] 鮎川 瑞 : 長月は宇宙語にも精通していて流石だなぁ。

[main] 甘楽 長月 : 「ほんっとにこの子は……」

[main] 鮎川 瑞 : 「な、なんですか。どうして長月もゆかりもそんな目で私を見るのですか」

[main] 鮎川 瑞 : 「アソブ。分かります。なんとなくですが何らかの隠語でしょう」

[main] 玖珂 ゆかり : 「いえ……思っていた以上に重症だなぁと……」

[main] 甘楽 長月 : 「ゆかり……これが瑞からの挑戦よ」

[main] 甘楽 長月 : 「私達でこの唐変木に常識を少しでも叩き込む……!」

[main] 鮎川 瑞 : 「唐変木…!?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「私は世間知らずと言われますが、それでも遊ぶということくらい知っていますよ……。あれですよね、お買い物したり、お話したり、映画を見たり、歌を歌ったり、隠れんぼしたりですよね……!」

[main] 鮎川 瑞 : 「隠れんぼ。隠れんぼなら得意です」

[main] 鮎川 瑞 : ふふーん。

[main] 甘楽 長月 : 「エフェクト使うの禁止だからね」

[main] 鮎川 瑞 : 「もちろんです。私は〈エンジェルハィロゥ〉の光学迷彩には精通していません」

[main] 鮎川 瑞 : 「しかし訓練によりアンブッシュの評価は満点をもらっています」

[main] 鮎川 瑞 : 「必要とあらば一週間以上同じ地点をキープし続けましょう。大丈夫です」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……瑞さんに本気で隠れられたら一生見つからなくなりそうなので隠れんぼはやめておきましょうか!」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………」

[main] 鮎川 瑞 : しょぼーん。

[main] 鮎川 瑞 : 「ま、まあいいでしょう……いえよくはありませんがいいでしょう」

[main] 玖珂 ゆかり : 「だって、瑞さんと会えなくなったら寂しいじゃないですか……」

[main] 鮎川 瑞 : 「え」

[main] 鮎川 瑞 : 「あ、はい。そうですね」

[main] 甘楽 長月 : 「ゆかりは可愛いわねえ」なでなで

[main] 鮎川 瑞 : 「そうですね」なでなで

[main] 玖珂 ゆかり : 「……ふふっ」お返しに二人になでなで

[main] 鮎川 瑞 : 「…………………」

[main] 鮎川 瑞 : 「周囲のお客様たちから見られていますね」

[main] 甘楽 長月 : 「そろそろ行きましょうか」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……ま!」気付いてなかった。ほんのり頬が赤くなる。

[main] 玖珂 ゆかり : 「とはいえ、まずは何処へ行くのでしょう?」

[main] 鮎川 瑞 : 「い、いいでしょう。まず最初に行く戦地を定めるといい長月」

[main] 甘楽 長月 : 「ええ」

[main] 甘楽 長月 : 「最初に行くのは……ここよ!」

[main] 甘楽 長月 : choice[ウィンドウショッピング,ごはん,映画,ゲーセン,迷子] (choice[ウィンドウショッピング,ごはん,映画,ゲーセン,迷子]) > ゲーセン

[main] 甘楽 長月 : ゲーセン!

[main] 鮎川 瑞 : ───それが地獄への舗装道路であったことを後に我々は知ることになる。

[main] 甘楽 長月 : ~~ゲームセンター~~

[main] 甘楽 長月 : 「……うるさくない?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……ガラガラジャラジャラピコピコ鳴ってますねぇ」

[main] 玖珂 ゆかり : あと台パンとか怒声とか喧嘩の音。

[main] 甘楽 長月 : 大分治安が悪いタイプのゲーセンだ!

[main] 鮎川 瑞 : 「そこらに立っている遊興賭博施設よりはいくらかマシですね」
要するにパチスロ屋。

[main] 鮎川 瑞 : 馬鹿な!その類のゲーセンは死滅したはず…!

[main] 甘楽 長月 : 「う~ん。3人で遊べるもの探しましょうか」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ふふっ、ワクワクしますね」

[main] 鮎川 瑞 : 「しかし見たところ3人というのは割と中途半端な数かもしれません」

[main] 鮎川 瑞 : 「2人用が多いですね」

[main] 甘楽 長月 : 「確かに……」

[main] 玖珂 ゆかり : 「奇数ですと分けにくいですものねぇ」

[main] 鮎川 瑞 : その時ふと私は足を止めた。

[main] 鮎川 瑞 : あるじゃないか私向きのが。なかなか分かっている。

[main] 鮎川 瑞 : じー…と見つめたあと、おもむろにコイン一個入れた。

[main] 甘楽 長月 : 「それやるの?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……あれ、瑞さん?」いつの間にか瑞さんが何かに吸い寄せられている

[main] 鮎川 瑞 : 「ええ。どれほどのものか試してやろうと」

[main] 鮎川 瑞 : そう言って私は───『銃』を握ったのである。

[main] 甘楽 長月 : 右手を思いっきりひっぱる

[main] 鮎川 瑞 : 「なんですか長月!」

[main] 鮎川 瑞 : 筐体に据え付けてあった銃を取っただけでこの仕打ち!

[main] 鮎川 瑞 : ほらゾンビ来てる!来てる!

[main] 甘楽 長月 : 「3人で遊ぶゲームを探しましょうって私言ったと思うんだけど」

[main] 鮎川 瑞 : 「………ち、ちょっと試してみたくなって」

[main] 甘楽 長月 : 「言いなさい!先に!」

[main] 鮎川 瑞 : 「うっ………あっ弾切れ」

[main] 甘楽 長月 : 「気になったならやっていいから!」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……わー、けっこう迫力ありますねぇ……」画面眺めてる

[main] 鮎川 瑞 : 「マガジンは?マガジン……馬鹿な、マガジンがない……!?」

[main] 鮎川 瑞 : 「リロードは画面の外を向けて引く!?そんなのでリロードされるわけがないでしょう!!」

[main] 鮎川 瑞 : 「かくなる上は………!」
腰のサイドアームを……サイドアームが……ない……!?

[main] 玖珂 ゆかり : 「されてるじゃないですか実際」

[main] 鮎川 瑞 : 「………………」

[main] 鮎川 瑞 : ゾンビに食べられてしまった。

[main] 玖珂 ゆかり : 「あら……」

[main] 甘楽 長月 : 「瑞……」

[main] 玖珂 ゆかり : ゲームオーバーの文字が踊る画面を見てる

[main] 鮎川 瑞 : 「……………………」

[main] 鮎川 瑞 : しょぼん。

[main] 甘楽 長月 : 「深刻ね……」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……長月さん、瑞さんの仇取ります?」

[main] 甘楽 長月 : 「私射撃下手よ?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「それはおそらく私もそうですが……。まぁげーむですし、気軽にやりましょうよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「馬鹿な。私が攻略できなかった超高難易度シミュレーションです。ふたりで攻略できるはずなど……」

[main] 鮎川 瑞 : 確かに2Pで遊べるけれども。だからといって。

[main] 玖珂 ゆかり : 「あと現実で射撃が得意でもポンコツになるようですし」

[main] 甘楽 長月 : 「まあでも、瑞よりは上手くいくでしょうね」

[main] 鮎川 瑞 : 「ぽんこつ!?」

[main] 鮎川 瑞 : 「上手くいく!?」

[main] 鮎川 瑞 : ふ、ふふふふ。ふたりとも打ちのめされればいい。満足にリロードもさせてくれないんだぞ?

[main] 鮎川 瑞 : できるわけがない!間違いなく攻略は不可能だ…!

[main] 甘楽 長月 : 「えーと、二人で遊ぶには銃をそれぞれで持てばいいのね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「操作方法は……ふむふむ……」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……なるほど、だいたい分かりました。頑張りましょう、長月さん」

[main] 鮎川 瑞 : 「逃げ出すなら今のうちです。絶対に不可能です」
後ろから幽鬼のようにぽしょぽしょとふたりに囁く。若干怨念がこもっている。ゾンビに食べられたからね。

[main] 甘楽 長月 : 「ええ。頼りにしてるわ、ゆかり」と言いながらコインを投入

[main] 玖珂 ゆかり : ヴァー!と遅いくるゾンビ達を眺めつつ……

[main] 甘楽 長月 : こういうのは大体5面構成なのかな…?choiceで振ってみよう

[main] ゾンビ : 「シュー…コー…」

[main] 甘楽 長月 : 「なんか見覚えあるわね」撃破しながら

[main] ゾンビ : 「グワーッ」

[main] 玖珂 ゆかり : 「初心者向けのすてーじなのか、今のところは難しくないですねぇ」パンパン

[main] ゾンビ : 「アバーッ」

[main] 甘楽 長月 : choice[1,2,3,4,5,CLEAR] さてさて結果は (choice[1,2,3,4,5,CLEAR]) > 5

[main] 鮎川 瑞 : 「………馬鹿な………!」

[main] 玖珂 ゆかり : 本当にわりといいとこまで行ってる……

[main] 鮎川 瑞 : 「科学的に不可能です……!」

[main] 甘楽 長月 : 「あー、死んじゃった」

[main] 鮎川 瑞 : 「私がたった1面で詰んだのに……!」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……最後のボス、強かったですねぇ……」

[main] 鮎川 瑞 : どういうことなの。

[main] 甘楽 長月 : 「射撃ちゃんと上手くないと難しそうね、このボス」

[main] 鮎川 瑞 : 私の足元ががらがらと崩れ去っていく。あの膨大な訓練の日々は一体。

[main] 玖珂 ゆかり : 「弾は当たっていてもダメージ少なくて、弾丸が足りなくなってジリ貧でしたからねぇ。おそらく急所を的確に撃ち抜かないと駄目なのでしょう」

[main] 甘楽 長月 : 「瑞なら出来たと思うけど」

[main] 鮎川 瑞 : 「嘘です。そんなことないです」

[main] 鮎川 瑞 : 「私のようなへなちょこスナイパーにはこのシミュレーションの突破は不可能なんです」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ま! いじけてしまってます」

[main] 鮎川 瑞 : 「私の自尊心は粉々に破壊されました。一から訓練し直します」

[main] 甘楽 長月 : 「はー……」

[main] 甘楽 長月 : 「瑞。あなたゲームしたことないでしょう」私もないけど

[main] 鮎川 瑞 : 「そんなことはありません。(戦場を想定した実践用シミュレーション)ゲームはしたことがあります」

[main] 玖珂 ゆかり : ぴこぴこをはじめてやりました。たのしかったです。

[main] 甘楽 長月 : 「ほんとぉ?」

[main] 鮎川 瑞 : ……ん?()付きで喋ったはずなのに全部筒抜けだった気がするぞ?

[main] 甘楽 長月 : 「いーい?ゲームっていうのはルールがあるのよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「ほんとです」

[main] 甘楽 長月 : 「全部現実っていうわけにはいかないの」

[main] 玖珂 ゆかり : 「現実の感覚で戸惑っていましたからねぇ」

[main] 鮎川 瑞 : 「わ、私に画面外へ引き金を引いてリロードをしろと」

[main] 甘楽 長月 : 「死んだのにリザレクトしなかったでしょ、ゲームの私達」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………。確かに………!」

[main] 甘楽 長月 : 「だからね、合わせてあげなさい。瑞の方から」

[main] 玖珂 ゆかり : 実際、弾がある時は全部ヘッドショットをキメて一撃で倒していたのだ、瑞さんは。弾切れした後はリロードができずに何もできなくなっただけで。

[main] 鮎川 瑞 : 「…………………」

[main] 鮎川 瑞 : 「ふ。………長月。目が覚めました。見ていてくださいゆかり」
コインいっこ入れる。

[main] 甘楽 長月 : 「射撃はあなたが絶対一番上手なんだから」

[main] 甘楽 長月 : 「うん、見てる」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ほら、操作方法をちゃんと確認してくださいね」

[main] 鮎川 瑞 : 「私が如何にしてこのシミュレーションを突破するかを───!」

[main] 鮎川 瑞 : choice[1,2,3,4,5,CLEAR] (choice[1,2,3,4,5,CLEAR]) > 2

[main] 玖珂 ゆかり : ひどい

[main] 鮎川 瑞 : 「…………………」

[main] 甘楽 長月 :

[main] 鮎川 瑞 : 瑞はおうまさんがスクリーンに表示されてる筐体のところにいって椅子に座りました。

[main] 玖珂 ゆかり : そこは振らずにクリアしても良かったんですよ……!

[main] 鮎川 瑞 : おうまさんがリアルに描写されててかっこいいですね。

[main] 甘楽 長月 : 「染み付いた習慣は中々消せないわね……」

[main] 鮎川 瑞 : おうまさんいいなぁ。

[main] 玖珂 ゆかり : 「一面は突発できたんですけどねぇ……」

[main] 鮎川 瑞 : こんなちっぽけな人間みたいにこんなことでくよくよ悩んだりしないんだろうなぁおうまさんは。

[main] 鮎川 瑞 : やっぱり魚類じゃダメかぁ。私鮎だもんなぁ。

[main] 玖珂 ゆかり : 「完全に拗ねちゃってますね……」

[main] 甘楽 長月 : 「ああもう……」

[main] 甘楽 長月 : 瑞のところまで行って「瑞」

[main] 鮎川 瑞 : 「魚類です……どうしましたか」

[main] 甘楽 長月 : 「こんなことで嫌ったりしないから拗ねないの」

[main] 鮎川 瑞 : 「私長月にはいつもカッコ悪いところ見せてます……」

[main] 鮎川 瑞 : 「きっとゆかりにもそうなるんです……」

[main] 甘楽 長月 : 「慣れたわ」

[main] 鮎川 瑞 : 「慣れた。」

[main] 鮎川 瑞 : つらい。

[main] 甘楽 長月 : 「うん。慣れた」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ですが、カッコ悪いところも受け入れてもらえる相手が、お友達なのではないのですか?」

[main] 甘楽 長月 : 「そういう所含めて好きだから。ほら、次行きましょ」

[main] 玖珂 ゆかり : 「私は瑞さんのカッコ悪いところも沢山見たいですよ?」長月さんも一緒だろう。

[main] 鮎川 瑞 : 「そんなのは妥協です……やはりなるべくカッコいいところを……」

[main] 鮎川 瑞 : 「あ~~」
おうまさんのところから引っ剥がされて連れて行かれました。

[main] 甘楽 長月 : choice[ウィンドウショッピング,ごはん,映画,迷子] (choice[ウィンドウショッピング,ごはん,映画,迷子]) > 映画

[main] 甘楽 長月 : すり抜けております迷子

[main] 甘楽 長月 : ~~映画館~~

[main] 甘楽 長月 : 「知ってる。ポップコーン食べるところよね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「えーと……今は何が上映されているのでしょうか……」

[main] 鮎川 瑞 : 「さすがに知っていますよこのくらいは。品物の受け渡しをするんでしょう」

[main] 玖珂 ゆかり : 「何故受け渡し……? 何を……?」

[main] 鮎川 瑞 : 「都合よく暗くて視線がスクリーンに集中しますからね」

[main] 鮎川 瑞 : 「私も何度か利用したことがあります」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……聞かなかったことにしましょうか!」

[main] 甘楽 長月 : 「今回は特に受け渡しするものないからスクリーンに映し出されてるの見るだけよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「ではゆかりはここで何をすると…?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「映画を見るのではないのですか!?」

[main] 鮎川 瑞 : 「……!」

[main] 玖珂 ゆかり : 映画館には来たことないけどブルーレイで色々と見たことある。多分兄様の趣味。

[main] 鮎川 瑞 : 「なるほど………その発想はなかった」

[main] 甘楽 長月 : 「一番最初に来るべき発想だと思うけど」

[main] 鮎川 瑞 : 「いいでしょう。私に作品を鑑賞せよというのですね。2時間ほど」

[main] 鮎川 瑞 : 「受けて立ちます」

[main] 甘楽 長月 : 「何故に作品鑑賞を勝負と捉えているのかしらね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「3時間20分の長めのやつも今やってるらしいですね」○宝って映画らしい

[main] 甘楽 長月 : 「オススメとか分からないし……適当に選びましょうか」具体的にはchoice

[main] 鮎川 瑞 : 「3時間20分は……採算取れるのでしょうか」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ですねぇ……」チラチラと『スーパーシャークvsエイリアンvsゴ○ラ』とかいう胡乱の塊の広告を見ながら

[main] 鮎川 瑞 : 取れるからロングランしてるのか。すごいな。

[main] 鮎川 瑞 : 広告の隅に『メカKIRITANI』とか見えた気がしたが見えなかったことにした。

[main] 甘楽 長月 : choice[ラブコメ,ドキュメンタリー,海外作品,ホラー,ゾンビ,鮫,アニメ,レネゲイド関係] (choice[ラブコメ,ドキュメンタリー,海外作品,ホラー,ゾンビ,鮫,アニメ,レネゲイド関係]) > 海外作品

[main] 鮎川 瑞 : 「なるほど。洋画」

[main] 鮎川 瑞 : 「今選択肢の中に『鮫』とか『レネゲイド関係』とかかなり怪しげなものがあった気がするが気にしません」

[main] 玖珂 ゆかり : 「わざわざ日本まで来るということは名作なのでしょうし、良いのではないでしょうか」

[main] 甘楽 長月 : 「行ってみましょう」

[main] 鮎川 瑞 : 「では……行きますか。心の準備は整いました」

[main] 鮎川 瑞 : 「いつ襲われても安心です。任せてください」

[main] 玖珂 ゆかり : 「襲われることはないですよ……?」

[main] 甘楽 長月 : 「そんなことより映画館ではポップコーンを買うのが作法と聞いたわ。どれを買うか決めないと」自分はほぼ食べる気はない

[main] 鮎川 瑞 : 「ポップコーン……口にしたこと、あったようななかったような」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ぽっぷこーん……」食べたことない

[main] 鮎川 瑞 : 「……一番小さいものでいいのではないですか」

[main] 玖珂 ゆかり : 「お腹いっぱいになっても困りますしねぇ」

[main] 鮎川 瑞 : 「あまり栄養価も優れているとは思えませんしね」

[main] 甘楽 長月 : 「馬鹿ね……ポップコーンには様々なフレーバーがあるのよ……」

[main] 鮎川 瑞 : 「フレーバー……?いえ、分かる話です」

[main] 鮎川 瑞 : 「私も携帯糧食はローストビーフ味が好きです」

[main] 甘楽 長月 : 「ローストビーフ味はないみたいね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「えっと……バターと、はちみつと、チョコレートと、トリュフ塩と、キャラメルがあるようですね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「2つまでならハーフアンドハーフで選べるようです」

[main] 鮎川 瑞 : 「まああくまで携帯糧食の好みなのでポップコーンでまで食べたいとは……」

[main] 鮎川 瑞 : 「トリュフ塩なんてあるんですか」

[main] 甘楽 長月 : 「どれがいいのかも……私達には分からないわ……」

[main] 鮎川 瑞 : 「言い出しっぺなのに……あと長月は一粒食べたらそれで満足でしょうに…」

[main] 鮎川 瑞 : 「まあ……バターなら外さないのでは」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ではバターだけにしておきます?」

[main] 甘楽 長月 : 「そうね。私全然食べないと思うし」

[main] 鮎川 瑞 : 「なのに作法として買うんですか……いいですけれども」

[main] 鮎川 瑞 : 「せっかく選べるならもうひとつくらい選んでもいいでしょう。ゆかり、任せます」

[main] 玖珂 ゆかり : 「え? えー……そうですねぇ……」せっかくなら甘いのにしようかなぁ。
「……はちみつかキャラメルで悩みますねぇ」

[main] 玖珂 ゆかり : choice[キャラメル,はちみつ] (choice[キャラメル,はちみつ]) > はちみつ

[main] 玖珂 ゆかり : 「では、はちみつにしましょう」

[main] 鮎川 瑞 : 「キャラメルは割と口にしますね……私は。なのではちみつはいいと思います」

[main] 鮎川 瑞 : まあ、美味しいからではなく糖分補給なのだけれども。

[main] 甘楽 長月 : 「……私今日ラジオ体操ではちみつ舐めてたわ」

[main] 鮎川 瑞 : 「一粒食べれば満足なんですからいいでしょうに」

[main] 甘楽 長月 : 「うん、だからバターだけ食べる」

[main] 鮎川 瑞 : 「はいはい。なんにせよこれで兵站は整いましたね」

[main] 鮎川 瑞 : 「行くとしましょうか───」

[main] 玖珂 ゆかり : 「楽しみです」ウキウキ

[main] 甘楽 長月 : 1d100 高いほど面白かった (1D100) > 29

[main] 玖珂 ゆかり : 微妙!

[main] 甘楽 長月 : 微妙!

[main] 鮎川 瑞 : 2時間ン十分後。3人は劇場から出てきた。

[main] 鮎川 瑞 : 「……………………」

[main] 玖珂 ゆかり : なんかこう……酷評するってほどではないけど……!

[main] 甘楽 長月 : 「ストーリー……理解できた?」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………妙にその……長かったですね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……戦争の悲惨さを訴えているのは伝わってきましたが……」

[main] 鮎川 瑞 : 「情事のシーンが」

[main] 甘楽 長月 : 「ねっとり絡み合ってたわねえ」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……」顔を赤くする。

[main] 鮎川 瑞 : 「ジャームであの手の衝動を発する輩は多いので、割とそういうのは慣れているつもりなんですが」

[main] 鮎川 瑞 : 「………なんだか、現実のそれより見てはいけないものを見てる気分になりますね。銀幕に映っていると」

[main] 鮎川 瑞 : 「まあ、次のシーンであっさり撃たれて死にましたが」

[main] 甘楽 長月 : 「そう?」あんまり気にしてない人

[main] 鮎川 瑞 : 「あ、戦闘のシーンは悪くなかったです」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……別れの間際の幸せな時間ということで、作劇上大事なものだとは分かるのですが……」
あそこまでねっとり尺取ってやる必要ありました!?

[main] 玖珂 ゆかり : 「あと微妙に説明不足で分かりづらかったので、その分の尺でもっと丁寧にストーリーを描写してほしかったです……」

[main] 鮎川 瑞 : 「アサルトライフルのあの型番は給弾不良を起こすことで有名で死の直前に詰まって撃てなかったのはまったく正しい」

[main] 鮎川 瑞 : 「ただシナリオは全然分かりませんでしたね」

[main] 甘楽 長月 : 「……」

[main] 甘楽 長月 : 「次行きましょ!次!」

[main] 玖珂 ゆかり : 「瑞さんの視点は相変わらず独特ですね……」

[main] 鮎川 瑞 : 「砂塵舞う戦地ですよ、整備不良が少しでも起これば……」

[main] 鮎川 瑞 : 「………あと私の目でようやく見えたのですが一瞬隠し忘れていて」

[main] 鮎川 瑞 : 「あ、はい。行きましょうか」

[main] 甘楽 長月 : choice[ウィンドウショッピング,ごはん,映画,迷子]  おりゃー! (choice[ウィンドウショッピング,ごはん,映画,迷子]) > ごはん

[main] 甘楽 長月 : 当たらないものだなあ

[main] 鮎川 瑞 : 凄い順当にデートしてませんかこれ。

[main] 甘楽 長月 : ゲーセン行って映画見てご飯!

[main] 鮎川 瑞 : 普通だ…普通すぎる…

[main] 玖珂 ゆかり : まぁ朝からゲームセンターで遊んで映画も観てとなるとちょうどいい具合にお昼の時間になるでしょうしねぇ

[main] 甘楽 長月 : 大成功間違いなし

[main] 鮎川 瑞 : 「……………。いや、さすがに私を侮りすぎです」

[main] 鮎川 瑞 : 「食べた経験くらいありますよ、こういうところで」

[main] 甘楽 長月 : 「私のお昼はいつもこれなんだけど」ウィダーインゼリー。持ってきている

[main] 鮎川 瑞 : 「分かってはいましたが心配になりますねそれ」

[main] 玖珂 ゆかり : 「せっかくですし何処か美味しいお店で食べましょうよ」

[main] 甘楽 長月 : 「今朝はしっかりバナナ半分食べてきたわ」どや顔

[main] 鮎川 瑞 : 「えらいですね長月は」よしよし。

[main] 玖珂 ゆかり : とはいえこの娘の普段行く店のグレード高そうだな……となってる。イ○ンに入ってるお店は知らなそう……。

[main] 甘楽 長月 : 「そうでしょう。三人で遊ぶに行くと決めてたからちゃんと食べたのよ」撫でられながらどや顔

[main] 鮎川 瑞 : 「……………。ふむ」

[main] 鮎川 瑞 : 「コーヒーチェーンなんてどうです」

[main] 鮎川 瑞 : 「ポップコーン食べたばかりですし、私とゆかりは」

[main] 鮎川 瑞 : 「割と悪くないですよ。ああいうところの軽食は」

[main] 甘楽 長月 : いたるところに置かれている地図を見て

[main] 甘楽 長月 : 「一番近いのは……コメダ珈琲店。ってところね」

[main] 鮎川 瑞 : 「長月は……コーヒーを啜れるでしょうし」

[main] 鮎川 瑞 : 「そこはダメです」

[main] 甘楽 長月 : 「そうなの?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「私は……すいません、こちらにあるお店はよくわからないのでお任せします……」

[main] 鮎川 瑞 : 「長月が訪れたとしましょう」

[main] 甘楽 長月 : 「ええ」

[main] 鮎川 瑞 : 「死にます」

[main] 甘楽 長月 : 「え……!?」

[main] 鮎川 瑞 : 「あの闇の儀式たるラジオ体操がかわいく見えるほどの目にあいます」

[main] 甘楽 長月 : 「うっ、嘘よ……そんな危険なお店がイ〇ンに出店できるわけが……」

[main] 鮎川 瑞 : 「ならば代わりにゆかりが訪れたとしましょう」

[main] 甘楽 長月 : ごくり──一筋の汗を垂らす

[main] 鮎川 瑞 : 「死にます」

[main] 玖珂 ゆかり : 「何故ですか……!?」

[main] 甘楽 長月 : 「なっ……ゆかりまで……!?」

[main] 鮎川 瑞 : 「糖質と炭水化物に溺れ、どちらが食べられ消化されているのか分からなくなります」

[main] 玖珂 ゆかり : 「そんな恐ろしいお店が何故存在を許されているのです……!?」

[main] 鮎川 瑞 : 「社会には知られざる闇があるということです」

[main] 甘楽 長月 : 「待って……瑞!あなた、なんでそんなに詳しいの?もしかして!」

[main] 鮎川 瑞 : 「我々はその闇に属しているはずですが……深淵は更にその先に拡がっている」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………………」

[main] 鮎川 瑞 : 「打ち合わせに使おうと……先達のエージェントと何の気なく約束を……」

[main] 鮎川 瑞 : 「彼は……帰ってこれませんでした」

[main] 甘楽 長月 : 「なっ、あああ……」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……!?」息を呑む

[main] 玖珂 ゆかり : 「ど、どうして……」

[main] 鮎川 瑞 : 「席に届いたものを前にして……もはや打ち合わせどころではなく……」

[main] 鮎川 瑞 : 「そのまま……」

[main] 鮎川 瑞 : 淡々と巨大なパンの塊かぶりつくふたり……食べ切れるわけもなく……。

[main] 鮎川 瑞 : 「………私は、あのような苦しみをふたりに味わってほしくない」

[main] 鮎川 瑞 : 「大人しくシアトル出身のやつにしましょう」

[main] 玖珂 ゆかり : 「瑞さんの目が本気です……いつもの変なことを言ってる瑞さんとは違うようですね……」

[main] 鮎川 瑞 : 「いつも変なこと。」

[main] 甘楽 長月 : 「従っておいた方が良さそうね、ゆかり」

[main] 甘楽 長月 : 「瑞はいつも変よ」

[main] 鮎川 瑞 : 「いつも。」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ええ、今回ばかりは信用したほうがよさそうです」

[main] 鮎川 瑞 : 「今回ばかりは。」

[main] 鮎川 瑞 : あれ?私の扱いおかしくない?

[main] 甘楽 長月 : 「同意しかないわ。ゆかり」

[main] 甘楽 長月 : 「瑞?行かないの?」

[main] 鮎川 瑞 : 「い、行きます………」

[main] 鮎川 瑞 : 「あれ?………あれ?私の扱い……あれ?」

[main] 鮎川 瑞 : 小首を傾げ傾げ……ふたりについていきました。

[main] 鮎川 瑞 : あとシアトル出身のスターがバックスのサンドイッチは普通に美味しかったですし長月も美味しいコーヒー飲めてよかったでしょう。

[main] 玖珂 ゆかり : アールグレイティーラテを美味しそうに飲んでる。

[main] 甘楽 長月 : ちゅーちゅーアイスコーヒー飲んでる。齧りついてる割にはぜんっぜん減ってない

[main] 鮎川 瑞 : クラブサンド美味しかったです。あと長月が見栄張って注文したやつはゆかりと私で仲良く分けました。美味しかったです。

[main] 甘楽 長月 : こいつ…反撃できないモノローグで…!

[main] 鮎川 瑞 : 食べるものでまで胡乱だったら悲惨だからね…!

[main] 玖珂 ゆかり : ハムスターみたいに一口頬張った後、ススス……ってお皿をこちらに押し出してきましたね……。

[main] 甘楽 長月 : ゆかり……!あなたまで……!

[main] 鮎川 瑞 : デザートなら食べられるかもってベイクドチーズケーキ頼むからですよ。

[main] 鮎川 瑞 : 結構もったりして食べごたえあるのに。

[main] 甘楽 長月 : 罪状が増やされていく……!

[main] 玖珂 ゆかり : お二人は仕方ないですねぇ……私がしっかりしなくては……って顔してます。

[main] 鮎川 瑞 : 全く困ったものですね……。

[main] 甘楽 長月 : くっ……ごはん処ではアウェーがすぎる……!

[main] 鮎川 瑞 : まあゆかりもチャージ料は…とか言い出して驚きましたけれどね。

[main] 玖珂 ゆかり : 「え……席料はないのですか……?」

[main] 鮎川 瑞 : 「え。普段どんなところで食べているんですか」

[main] 甘楽 長月 : 「居酒屋……いえ違うわね」

[main] 甘楽 長月 : 「お高いところで食べてる匂いがするわ……!」

[main] 玖珂 ゆかり : 「吉兆さんとか……ジョエル・ロブションさんとか……」

[main] 鮎川 瑞 : 「お、お座敷」

[main] 鮎川 瑞 : そりゃ席代だけで札が吹き飛んでいくわ。

[main] 甘楽 長月 : 社会9だから行こうと思えば行けるんだろうな……

[main] 鮎川 瑞 : 「………不意に我々が下々に思えてきました」

[main] 甘楽 長月 : 「チルドレンより下の人間いないと思うけど」

[main] 鮎川 瑞 : 「確かに……」

[main] 鮎川 瑞 : 深い納得があった。

[main] 鮎川 瑞 : 日本国の人権ないしな。

[main] 玖珂 ゆかり : 「そんな……お二人は凄く立派な方ですよ……?」

[main] 甘楽 長月 : 戸籍ないしな。

[main] 鮎川 瑞 : はっはっは。

[main] 甘楽 長月 : はっはっは。

[main] 玖珂 ゆかり : 戸籍は簡単に作れるので作りましょう?

[main] 玖珂 ゆかり : あまりそういうトークしてると無理矢理にでも玖珂家に引っ張り込もうとしそう。

[main] 鮎川 瑞 : 「長月。私たちは立派だったようです」

[main] 玖珂 ゆかり : 「まぁ、アレなところは多々ありますけども」

[main] 甘楽 長月 : 「そりゃ立派よ」

[main] 鮎川 瑞 : 「アレ。」

[main] 甘楽 長月 : 「チルドレンなんて大抵死ぬのにまだ生きてるんだし」

[main] 鮎川 瑞 : 「確かに……」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……むぅー……」

[main] 鮎川 瑞 : 至極ごもっともな意見であった。

[main] 甘楽 長月 : 「生きてたおかげでゆかりって友達も作れたし」

[main] 鮎川 瑞 : 「それもそうですね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「やはり、お二人は私の知らない世界のお話をなされますね……」

[main] 甘楽 長月 : 「仕方ないわ。文字通り生きてきた世界が違うもの」最も、それは私と瑞の間でもそうだけど

[main] 鮎川 瑞 : 「その意味ですと、私と長月の間にも知らない世界が広がっていますが……」

[main] 鮎川 瑞 : 「まあ。デート中にする話でもありません」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………これデートなんですよね?」

[main] 甘楽 長月 : 「全くね」

[main] 甘楽 長月 : 「完全にデートよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「なるほど。今私はデートをしている………」

[main] 玖珂 ゆかり : 「私は、とても楽しいですよ」弾んだ声で。

[main] 玖珂 ゆかり : 「お二人は……どうですか?」

[main] 甘楽 長月 : 「もちろん、楽しいわ」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………………」

[main] 鮎川 瑞 : 言われてみると。

[main] 鮎川 瑞 : 喜んだり悲しんだり絶望したりしている自分がいる。

[main] 鮎川 瑞 : 「…………そうなのかも、しれませんね」

[main] 鮎川 瑞 : あったかいな。心の何処かが。

[main] 鮎川 瑞 : 「………………………しかし、ならあの誘いもデートなのか」
ぼそ。

[main] 甘楽 長月 : 「あれって?」

[main] 鮎川 瑞 : 「え?ああ」

[main] 鮎川 瑞 : 「任務先で出会った協力者に映画へ誘われていまして」

[main] 鮎川 瑞 : 「諸事情あって引き金を任せた借りがあるので遂行の必要がありまして」

[main] 甘楽 長月 : 「見る映画のタイトル、聞いてる?」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ま……」瑞さんに春が来ています……!

[main] 鮎川 瑞 : 「あまりよく知らないのですが、妙にべたついた感じだったような……」
JKが誘う映画だからね。デカパイJKの誘う映画だからね。

[main] 甘楽 長月 : 「デートね」

[main] 鮎川 瑞 : 「なるほど。ならば今日のような感じで遂行すればいいのですね。予習になりました」

[main] 甘楽 長月 : 「瑞に気があるんじゃない?」まだ残っているアイスコーヒーを吸う

[main] 鮎川 瑞 : 「え。ああ、それはないと思います」

[main] 玖珂 ゆかり : 「どうしてそう言い切れるのです?」

[main] 鮎川 瑞 : 「意中の男性がいるようですし」
そいつをジャーム化から救うのに腕一本持っていかれたし。

[main] 鮎川 瑞 : というか、そいつに思いっっっっっきりぶん殴られたし。

[main] 甘楽 長月 : 「ふぅん」意中の男性がいるのに恋に堕ちた子知ってるけどね、私

[main] 玖珂 ゆかり : 「あ、殿方ではなく女性だったのですね……」なーんだ、って顔してる。

[main] 鮎川 瑞 : 「まあ、後日の話ですし今はいいでしょう」

[main] 甘楽 長月 : 「まあ……そういうなら信じておくわ」

[main] 玖珂 ゆかり : (何故、一瞬長月さんは不機嫌そうになったのでしょう……?)

[main] 甘楽 長月 : 「店、出ましょうか」

[main] 鮎川 瑞 : 「はい。………会計お願いします、ええカードで」

[main] 玖珂 ゆかり : 「あっ、私出しますよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「いえ、一応この中ですと私が最年長ですしお気になさらず」

[main] 甘楽 長月 : 「一番お金持ってるの私だけどね」

[main] 鮎川 瑞 : 「それを言われるとそうなのですが」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……では、ありがとうございます。ごちそうさまです」こういうときはしつこく粘る方が失礼なのだ。

[main] 鮎川 瑞 : 知ってる。すごい額。だがしかしゆかりと勝負したらどうだろう。分からないな。

[main] 甘楽 長月 : 「ご馳走様、瑞」

[main] 玖珂 ゆかり : 後でこっそりお礼のプレゼントを買っておこう。

[main] 鮎川 瑞 : 「いえ。あちこち転戦ばかりしていると使う当てのないお金ばかり溜まる」

[main] 鮎川 瑞 : 「微々たる額ですが長月やゆかりのために使えたなら本望です」

[main] 甘楽 長月 : 「へえ」

[main] 甘楽 長月 : 「気の利いたセリフも言えるのねえ瑞。見直したわ」

[main] 甘楽 長月 : 「今のはかっこよかったわね」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ええ、カッコよかったです」

[main] 鮎川 瑞 : 「え。………なんでしょう」

[main] 鮎川 瑞 : 「そういうつもりじゃない時ばかりこういうことを言われますね」

[main] 鮎川 瑞 : 「複雑です」

[main] 甘楽 長月 : 「あなたズレてるもの」

[main] 鮎川 瑞 : 「そんなに」

[main] 玖珂 ゆかり : 「それは、瑞さんの気を張っていない素が魅力的ということですよ」

[main] 鮎川 瑞 : 「……………………」

[main] 鮎川 瑞 : 「………………」

[main] 鮎川 瑞 : 「ほ、ほら。行きますよ」

[main] 甘楽 長月 : 「あー照れてるー」

[main] 鮎川 瑞 : 「照れてません」

[main] 玖珂 ゆかり : 「あ、照れてますね」クスクス

[main] 鮎川 瑞 : 「照れてませんよ………」

[main] 甘楽 長月 : 照れてる瑞をからかいつつ……運命のラストロール!

[main] 甘楽 長月 : choice[ウィンドウショッピング,迷子]   (choice[ウィンドウショッピング,迷子]) > 迷子

[main] 甘楽 長月 : 出たわね

[main] 甘楽 長月 : 迷子を決定します

[main] 鮎川 瑞 : 出ちゃった

[main] 玖珂 ゆかり : わくわく

[main] 甘楽 長月 : choice[長月,瑞,ゆかり] (choice[長月,瑞,ゆかり]) > ゆかり

[main] 甘楽 長月 : ゆかりです

[main] 玖珂 ゆかり : ……あっ

[main] 甘楽 長月 : サブタブ用意しますか

[main] 甘楽 長月 : 多分こっそりプレゼント買おうとしてはぐれたんでしょうね

[main] 鮎川 瑞 : 「…………おや?」

[main] 鮎川 瑞 : 「ゆかり?」

[main] 甘楽 長月 : 「どうしたの、瑞」

[main] 鮎川 瑞 : 「いえ。ゆかりが近くにいないので……」

[main] 甘楽 長月 : 「え?」周囲を見渡して「いない。どこ行っちゃったのかしら」

[main] 鮎川 瑞 : 「これはひょっとして」

[main] 甘楽 長月 : 「迷子……!」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………。まあ、大丈夫でしょう」

[main] 鮎川 瑞 : 「この技能を使うと『警察犬みたい』と言われて微妙な気持ちになるんですが……」

[main] 甘楽 長月 : 「なにそれ」

[main] 鮎川 瑞 : 「長月も知っているでしょう。私の目がオーヴァードとしても極端にいいこと」

[main] 鮎川 瑞 : 「見えるんですよ。匂いの粒子も」

[main] 甘楽 長月 : 「ああ。そういえばあったわね、覗き見してたこと」

[main] 鮎川 瑞 : 「覗き見というか、どうしても見えてしまうんですが……ともかく」

[main] 鮎川 瑞 : 「こうして先程ゆかりが触れていたところを確認すれば………」

[main] 鮎川 瑞 : 「あ、はい。分かりました。こっちですね」

[main] 甘楽 長月 : 「確かにこれは言いたくなっちゃうわね」嫌と言っていたから言いはしないけど

[main] 鮎川 瑞 : 「実際に匂いを嗅いでいるわけではないんですが……」
さすがにちょっと目を凝らす必要がある。目を細めて人通りを確認する。

[main] 鮎川 瑞 : 「けれどゆかりの匂いの粒子は分かりやすいですね」

[main] 甘楽 長月 : 「そうなの?」個人差とかあるんだ

[main] 鮎川 瑞 : 「あのくらいの歳の女性は体臭に化学薬品のものが混じり始めるケースが多いです」

[main] 鮎川 瑞 : 「要するにお洒落するんです。化粧とか」

[main] 甘楽 長月 : 「ああ、そういうこと」

[main] 鮎川 瑞 : 「ええ。ゆかりはそういうものを殆ど感じない」

[main] 鮎川 瑞 : 「天然由来のものが少し………」

[main] 鮎川 瑞 : 「微かに混じっている薬品の香りは……おそらくシャンプーでしょうね」

[main] 甘楽 長月 : 「ねえ」

[main] 鮎川 瑞 : 「はい」

[main] 甘楽 長月 : 「ゆかりを見つけた時にそれ言うのなしよ?」

[main] 鮎川 瑞 : 「さすがに言いませんよこんなこと………」

[main] 鮎川 瑞 : 「この技能、披露しているとあれこれと言われることが多くて……」

[main] 甘楽 長月 : 「そこの感覚はズレてないのねえ」

[main] 甘楽 長月 : ん?じゃああれこれ言いまくれば矯正可能なのか?

[main] 鮎川 瑞 : 「ともあれ、これで追えます」

[main] 甘楽 長月 : 「はいはい。なるべくはやく合流してあげましょ」

[main] 鮎川 瑞 : その後もちょいちょい立ち止まって目を凝らしては確信の足取りですたすた歩いていく。

[main] 鮎川 瑞 : 実際、警察犬めいていた。

[main] 鮎川 瑞 : 程なくしてゆかりの姿が見えた。見えたのだが。

[main] 甘楽 長月 : 「……いたけど」

[main] 鮎川 瑞 : 「………………………」

[main] 鮎川 瑞 : 「………いや、そんな目で見ないでください」

[main] 甘楽 長月 : 「だって私戦力になれないし」

[main] 鮎川 瑞 : 「ターゲットではない相手に銃を出現させて撃つなんてことはしませんよ」

[main] 甘楽 長月 : 「そんな心配してないわ当然でしょしないなんて」

[main] 甘楽 長月 : 「穏当に解決できる手段、持ってる?」

[main] 鮎川 瑞 : 「…………………。前言を撤回します。ただ………」

[main] 鮎川 瑞 : 「大きく拡大するのではなくできるだけ小さくするのは結構神経を使うので……」

[main] 鮎川 瑞 : 「頑張ります」

[main] 甘楽 長月 : 「……それ本当に穏当?」

[main] 鮎川 瑞 : 「少なくとも。誰も傷つかないだろう、という点においては」
などと言いつつ、手のひらの中に意識を集中する。

[main] 鮎川 瑞 : 〈光の銃〉起動

[main] system : [ 鮎川 瑞 ] 侵蝕 : 35 → 37

[main] 鮎川 瑞 : 手のひらの中で握り込める程度の、ごく小さな玩具のような銃を作成し……。

[main] 甘楽 長月 : 瑞にさりげなく凭れ掛かって死角を多く作る

[main] 鮎川 瑞 : 長月の遮蔽を利用しながら、ゆかりを囲んでいる男たちにめがけて速射した。

[main] 鮎川 瑞 : 大丈夫。スタンガン食らったくらいの衝撃だから。死にはしない。

[main] 鮎川 瑞 : 「行きますよ」

[main] 鮎川 瑞 : 撃った瞬間走り出す。ゆかりの手を取った。

[main] 玖珂 ゆかり : 「あっ……」

[main] 鮎川 瑞 : 「こっちですっ」

[main] 玖珂 ゆかり : 手を取られ、安堵した顔で。そのまま一緒に走る。

[main] 鮎川 瑞 : 生憎と私たちは小柄だ。…自分で言ってて悲しくなるが、小柄だ。

[main] 鮎川 瑞 : 人混みに紛れてしまえばすぐにどこに行ったかわからなくなる。

[main] 鮎川 瑞 : ゆかりに粉をかけていた彼らに対して言えることは、少なくともゆかりを選ぶ趣味は悪くないという点である。残念でしたね。

[main] 甘楽 長月 : 「あ、おかえりー」長月は行ってないよ。走るとか無理だからね

[main] 玖珂 ゆかり : 「……すいません、ご迷惑をおかけしました……」

[main] 鮎川 瑞 : 「いえ。こちらこそ油断していました」

[main] 玖珂 ゆかり : 「ありがとうございました」

[main] 甘楽 長月 : ゆかりをぎゅーっと抱きしめよう

[main] 甘楽 長月 : 「怖かったでしょう」

[main] 玖珂 ゆかり : 「そんなことは……。……いえ、はい」
ぎゅーっと抱き返す。少し震えてる。

[main] 玖珂 ゆかり : 「……すいません。情けないですね、私……」お二人は立派に戦っていらっしゃるというのに。

[main] 甘楽 長月 : 「……いつものところでしばらくひっついてから解散にしましょうか」ここでずっとくっついてると目立つ

[main] 鮎川 瑞 : 「ふむ。しかし……彼らは目の付け所自体は悪くなかったですね」
抱きしめられているゆかりと抱きしめている長月を見ながら、周囲に目を配って先程の男たちがいないか確かめる。大丈夫みたい。

[main] 鮎川 瑞 : 「ゆかりは魅力的ですから」

[main] 甘楽 長月 : 「ええ、仕方ないわ」

[main] 甘楽 長月 : 「それに、怯えてパニックになって力を使うこともなかったし、偉いわ。ゆかり」

[main] 玖珂 ゆかり : 「……ぁ」力を使う、そんなこと思いもよらなかった。

[main] 甘楽 長月 : 「ほら、ゆかり。行きましょ」抱きしめるのをやめて、手を引く

[main] 玖珂 ゆかり : だから私はなにも偉くない。だから……。

[main] 鮎川 瑞 : 「……………………」
ちょっと考えた。その結果、そうするべきだと思った。長月とは反対側のゆかりの手を握った。

[main] 玖珂 ゆかり : 「……はい」
もっと、ちゃんとしなければ。この大切なお友達二人に、並べるように。

[main] 玖珂 ゆかり : 二人に手を握られ、そっと握り返した。