彼が来た夜の事は今もよく覚え居ている 酷い嵐の夜に、助手であり親友でもあるゴブリンのゴブリオ君と私は特にすることも無く 「コンナ嵐ジャ研究もハカドラナイナ、ハカセ」 「まあいいじゃないかゴブリオ君、誰に急かされている訳でもなく時間だけはあるのだから」 などとクッキーを食べながら談笑をしていた ゴブリオ君の右乳首は可愛い桜貝になっていた、まだまだ道は遠いがのんびりやるか… 誰かが戸をたたく音が聞こえた、こんな夜更けに誰かと思いドアを開けた所 そこには見慣れぬ顔の男が立っていた 「初めまして、僕は博士の研究に非常に興味があってやって来ました 博士の魔法に僕の研究している魔法を組み込めばきっとお乳首を理想の星に出来ると思うのです。」 私達の研究に興味があるとは…変わった御仁も居るものだ そう思いずぶ濡れの彼を招き入れた 「しかし私達には支払える給与など無いがー…おお!研究が成功したら使用料等は三人で分けよう!」 「いえ、報酬は博士の魔法研究を学ばせて頂けるだけで十分です」 「随分謙虚だなぁ、それでいいのならそうするが私の魔法は好きに学んで好きに使えばいいよ」 「オデ、同志ハ歓迎スル、ヨウコソビーチクスター研究所ヘ」 そうして彼は私達の乳首を煌く星に変える魔法を共に研究する事になったのであった。 彼の魔法大系は今まで見たことのない物だった。 私の開発した乳首魔法と彼の未知なる魔法は相性がよく、あと10年は掛かると思っていた研究は 三ヶ月で完成したのだった 「遂に私の夢が叶う日が来た…」 「博士、オデ、涙止マラナイ!」 「とても素敵です 興奮すら覚えますね」 ゴブリオ君の両乳首には慎ましくも気品を携えながら煌めく小さな星が出来ていた 乳首を優しく輝く星に変え癒しの魔法を付与する…消費魔力も微々たるもので負担が少ない。 この魔法は主に歓楽街や性生活に潤いが欲しい夫婦などに好評で、私達の収入にも潤いを与えた しかし、蜜月の日々はそこまでだった ある雷雨の夜、研究室からゴブリオ君の悲鳴が聞こえた これは尋常ではないと私が駆け付けた所、そこには泣き叫ぶゴブリオ君と彼が居た 突如、稲妻が鳴り響き、雷鳴と共に照らし出されたゴブリオ君の胸には…恐ろい事に怒張した男性器がそそり立っていた ゴブリオ君は「乳首を愛する会」の文通コーナーで知り合ってから20年の付き合いだ‥その彼の乳首に 「なんと…何という事を‥これはどういう事なのだね…」 「オ、オデ汚されチャッタヨォ…」 「博士、実験は成功です、まだ2時間しかお陰茎を生やす事が出来ませんがこれからに期待です。」 「何という事をしてくれたのだ!これは、この行為は乳首に対する冒涜ではないか!!!」 「僕の報酬である博士の研究を学ばせて頂いた物に改良を加えたものです 博士の魔法は素晴らしいです、僕に足りなかったパースを埋めて下さいました 僕、この魔法はチクチーンと名づけることにします。」 「やめてくれ!乳首を冒涜しないでくれ!!乳首が泣いているではないか!!!」 「僕はお乳首もお陰茎も神聖だと思っています。しかし先生の魔法は素晴らしいです この魔法構造を利用して、女性のお生理を強制的に引き起こす魔法も生み出せました まだ一度に一人しかお生理に出来ませんが、この魔法を受けたご婦人は強烈なお生理痛になりますが その後はお生理が規則正しくなりますのでご不妊に悩む女性も救われる事でしょう 「おおそれは素晴らしい」 「同じくチクチン不足に悩む方々もこの魔法で救われる事でしょう 「需要無いだろう!」 「それでは、私はここでお暇させて頂きます、博士やゴブリオさんに幸多からんことを。」 「待ってくれ!何処に行くのだ!!世界の乳首をどうしようというのだ!?ピータアアァァ!!!」 嵐の夜に現れた彼は雷鳴の夜に去っていった 彼がその後どこに行ったかは分からない。 ビーチクスター