ニャアン人妻概念補講、旦那さん出張概念のおはなしするね。 ニャアンはマチュやシュウジと無事なかなおりしたよ。エグザベくんとも結ばれました。マチュはちゃんとシュウジのことを連れ戻しました。 ニャアン・オリベは無事名誉除隊しジオン公国の市民権を獲得した。今はジオン公営団地に住んでるよ。シュウマチュ夫婦も隣に住んでいます 採光性も高い大きな窓もある。4LDK風呂トイレ別。愛の棲家にしては十二分だった―――。 それから幾年もの日々が流れた―――。 ニャアン妊娠8ヶ月~9ヶ月の境目の時期だった。そのお腹はもう臨月と呼ぶに相応しいゆりかごであった ニャアンの機体抜かれた腹筋と骨盤筋で護られた鉄(くろがね)の城であった。 そんなニャアンですが、一人で生きていくには不安があった。なんせ妊婦さんですから だから、エグザべくという旦那さんがいるんですよ?うれしいねニャアン そんな旦那さんであるエグザべくんが、まさか家を空けないといけなくなりました。 出張です。ニャアン大ピンチ!お腹の赤ちゃん大ピンチ! 「ボクも産まれるまでは家を空けたくないと言ったのだが」 エグザべくんもまさかの出張で困惑しています。出張といってもサイド3の別のコロニーで2時間程度の公演を済ませるだけです といって2泊はしないといけないみたいです。 「わたしなら大丈夫」とニャアンはいいますが。実情は不安で一杯でした。 「ダメダメダメ、ニャアンは今、大事な時期なんだからウチで預かるよ?お泊まり会しよう?」 ニャアンの面倒を許諾してくれたのはお隣のシュウマチュ夫婦でした。 「マチュがそんなにいうなら…けど迷惑かけたくない」 「お腹の赤ちゃんに何かあった方が怖いんだよ…わかってニャアン」とマチュ 「お腹の赤ちゃんをまもりたい、それだけなんだよ。あとニャアンの躰も」とシュウジ 「シュウちゃん///」照れるニャアン。反応にこまるエグザべくんとマチュ シュウニャアンという『禁断』のニ文字が襲いかかります。まぁ叶わなかった未来なのですが とにかく、ニャアンは着替えと洗顔剤と軽いお化粧道具をバッグに詰め込んでエグザべくんと一緒に家を出る エグザべくんは小さなトラベルキャリア。ニャアンは古着屋でみつけた古いエナメルバック 平成どろか昭和めいたそのバッグにときめいてしまったらしい「なんとかスクエアガーデン」と刻まれている。 軽金属製のドアに鍵がかかる。そのままシュウマチュの部屋へ誘われる 「ニャアンを、よろしくおねがいします」エグザべくん軽い角度で頭を垂れる。 「よろしくおねがいします…」ニャアンも続く 「いらっしゃいニャアン!いっぱい遊ぼうね!」とマチュはしゃいでいる様子 お泊り会を楽しみにしていたのはマチュでした。ちょっとニャアンと明るい話がしたかったのです。 「うん、楽しくすごそうね」とニャアンお腹を撫でながら答える 「無理はよくないよ」シュウジ「無理なんてさせない!」とマチュ まぁ仲のいいこと。その二人の中に入れるだけでニャアンは幸せだった。 エグザべくんも安心してニャアンを預けられるね。宇宙空間を航行中はスマホの通信はできない 音信不通状態になるけど大丈夫そうだね。 「朝ごはん食べた?」「まだ…私が作ろうか?」とニャアン 「いいよ、イトウ家は朝は軽めに済ますって決まりなんだ!」 「ボクはもっと食べたいよ」とシュウジ イトウ家の朝餉は「フルーツグラノーラ」だった、乾燥果物に甘く味付けされた穀物が混じったコーンミールめいた朝食だった あとリンゴが一人一つ。簡素な朝食だった 「ニャアンは牛乳とヨーグルトどっちがいい?」グラノーラにかける乳製品をニャアンに選ばせる 「ヨーグルトかな」とニャアン「牛乳も別に飲む?」「うん、牛乳飲みたい」とニャアン シュウジはラーメン丼にグラノーラを山盛りにして、紙パックの牛乳を1本分ドクドクと注ぐ。 マチュは100gしっかり測って盛り付ける。ニャアンも100g 「「「いただきます」」」と合図と同時にシュウジはバリボリグラノーラを食べる 「すごいねシュウちゃん」とニャアン。「いつもあの調子なんだ…グラノーラ高いからシュウジだけコーンフレークにしてやろうかと思っている」とマチュ 「それは不平等だよマチュ、同じものを食べて、同じ生活をしていこう。僕達は夫婦なんだ」 「あんたは食べ過ぎ💢」とマチュ、デトックスに効果があるという謎のお茶を飲みながらポリポリグラノーラを食べる ニャアンもヨーグルトであえたグラノーラを食べる。毎日エグザべくんにお弁当を作って朝ごはん作ってな毎日だったので こんな簡素であっさりした朝食は久しぶりだった。最後におやつのリンゴを齧って牛乳をゴクゴクのむ。カルシウムは赤ちゃんに必要ですからね 「「「ごちそうさまでした」」」ニャアンがみんなの食器を集めようとすると 「いいの!ここはわたしの家なんだから!」とマチュが下膳し食器洗いをはじめる 「私も何か手伝うよ」ニャアン。「ソファーでゆっくりテレビでも見ていてよ…というかシュウジを見なよ?」 というのでシュージに目をやると朝ごはんもそうそうにグースカ寝ているのである。 洗い物が終わるとマチュがゆったりTVを見ているニャアンを誘う。 「ニャアン!ヨガ教えて」ニャアンのヨガはマチュの憧れであった、マチュの自分に柔軟性はあると自信はあったのでヨガを試して見たかった。 「いいよ、ウチからヨガマット二つ持ってこようね」とオリベ家からヨガマットを2枚ほど借用。 タブレットの映像をTVモニターに映し、ヨガのインストラクターさんの動きを真似して二人、真剣にヨガを始める。 ニャアンはヨガスーツ。マチュは普通の服で挑む。内容は躰に無理をかけないマタニティヨガだった 優しいヨガだね。とニャアンは言うが。ヨガ初心者のマチュは躰が固くて言う事をきかない 「いてててっ!」と苦戦している様子。そんなマチュの丸まった背中をグッと押してあげるニャアン 「息を吸って…吐いて…そのまま力を抜いてら」硬い筋育がほぐれていくように躰がのびていく ヨガの力ってすごいね、マチュ。己の躰の柔軟さを否定されてしまった。 ニャアンは淡々とヨガをこなしていく、ヨガウェアが汗ばんで染みができているのがわかる。 マチュの服も汗でべしょべしょだった。ソレくらい、ヨガは代謝がよくなり発汗作用があるのです。筋力が鍛えられます。 ヨガが終わった頃にはマチュはヘトヘトでした。ニャアンはいつもの日課を済ませたって感じの、まさに澄ました顔でした マチュは脱衣場からタオルを取り出す、ニャアンはウェアを脱ぎ。裸を見せる汗を拭っている マチュもすっぽんぽんになりタオルで汗を拭き取っている。 「すごいねヨガ」「毎日やったら躰が馴れていくよ」「私もやろーかなー」「楽しいよ。躰が引き締まるし。こころが落ち着くよ、ヨガ」 マチュのニャアンの神聖なヨガタイムは終了。 そういうしているとお昼ご飯の時間 「お腹すいたぁー」とシュウジが12時前にきっちり起きる。腹時計は正確です。メニューは昨日の残りのハヤシライス。 マチュは二杯、ニャアンはご飯半分にしてもらってルーを多めに食べた。シュウジは三杯食べた、シュウジにしては控えめだった。 ―――午後のひと時は三人ソファーで語り合いながら静かに過ごした。 ニャアンを挟んで、シュウジとマチュが包み込む形だ 「シュウちゃんとマチュの匂いがする」とニャアンご満悦 「汗臭い?それとも塗料の匂い?」とマチュは伺う 「違うよ、マチュとシュウジの身体の芯から香る二人の匂いがする、その匂いに包まれるだけで、私は幸せだよ」とマチュ 「そうだね、三人一緒に過ごせる時間は貴重だし、幸せだね。なかなか三人一緒にはなれないね、ニャアンには旦那さんがいるからね」 「うん、ごめんねシュウちゃん、私は別の人を好きになっちゃった」謎の謝りが聞こえる 「いいんだ、ボクはずっとマチュの頃が好きだった。好きなんだよ。ニャアンの好意には預かれなかったんだよ。だけど今僕達は「性愛」を超えた何かで結ばれている。これはステキな事なんだよ」 「そうだよ、ニャアンは何も悪くないよ。シュウジの事好きにならない女はいないよ」マチュもフォローに入る 「ごめんねマチュ…」「いいんだよ、今があればそれでいいの」 三人の神聖な空閑が広がる。シュウマチュの二人はまた産まれるには早い胎児と語り合う。 起きたら午後6時を回っていた!「やっば寝過ごした!」とマチュ 「ピザ取ろ!ピザ!」とマチュ大興奮 「そこまでしなくていいのに」とニャアン。「三人前のご飯作るより簡単じゃん!あの日と違ってシュウジがいるからLサイズを二枚頼むよ!」 「あの日」というのは地球で過ごしていた時代の一場面。つまりTV版のEDです、ニャアンが金魚に餌ありしてビビっていたのが印象的ですね。 届く前にシュウジがタンバリンを取り出す。マチュも物置きにあったギターの弦を交換する。演奏するのは久しぶりらしい。ニャアンのウクレレも当然備わっていた 「えっ…やるの?ここ公共団地だよ」「私の部屋角部屋だし!騒音とか大丈夫でしょ!」とマチュ そう、シュウマチュニャアンが揃えばカラオケ大会の始まりなのである。 タンバリンを鳴らすシュウジの顔がご機嫌だった。 久々のギター、ちょっと練習するマチュと懐かしいウクレレの調べにウットリするニャアン。しばらく触っていませんでしたが身体が覚えています。 そうしていると小一時間後。「すいませーんピザ◯ットですがー」ピザが届く。 三人ピザに舌鼓。飲み物はもちろんコーラである。 「こんなタイミングじゃないとピザ食べられないしね」とマチュはピザにかじりつく ニャアンは一片のピザをパクパク食べている。 シュウジは一枚のピザを豪快に食べている。 ニャアンは小食だった、コーラ一杯とピザ一片でお腹いっぱいって感じだった 「どうしたの?調子わるいの?」とマチュ 「油物はひさびさで」とニャアン そう、胎児が消化器系を押し出しており、あまりたくさん食べられないのだ。 「ごめんね、無理させちゃって」「いいの…久々にピザなんて食べた…おいしい」とニャアン ニャアンちょっと涙を溢す 「どうして泣いてるの!」 「いや、昔を思い出して、地球にいた頃…こんな感じだったよね(EDの映像参照)それにシュウちゃんもいてくれる///幸せ」 「この程度の事なら毎日してあげるよ。ニャアンはこれから幸せになるために生きていくんだよ」 とマチュはニャアンを抱きしめる。 「そうだ、幸せだけがニャアンを待っているんだよ」とシュウジがピザを平らげた油まみれの指を舐めながら答える 30分くらい一緒に頼んだコーラや食後のデザート。ハー◯ンダッツを食べながら談笑を続ける。 「よし!じゃあ唄うか!」とマチュはギター片手にリビングにあるミラーボールを回しはじめる 「ひさびさだね…」とニャアン再確認「今日はニャアンが唄うんだよ」とオタマを渡す 「はずかしい///」「はずかしくなんかない!」まちゅはジャカジャカギターをかき鳴らす カラオケマシーンのスイッチが入る「もうどうなってもいいや」のイントロがかかる ニャアンは、やさしく謳った。サビたる「もうどうなってもいいや」も優しかった それからメドレーは続いていくマチュは「水槽の街から」を謳った。ニャアンがウクレレを弾いている 劇伴「コロニーの彼女」の歌入り版です。個人的にシュウマチュソング 「ボクも謳ってもいいかな?」とシュウジ「もちろんじゃん!」とマチュ シュウジはしっとりと「夜に咲く」と「Far Beyond the Stars」を歌い上げた。 英語なんてどこで覚えていたのってくらいすばらしい歌唱力だった。 謳っている間すべてマチュに視線が向けられていた。マチュは赤面していた。 特に「夜に咲く」なんてすごかった。筆舌にしがたいものがあった。 ニャアンもそんなシュウちゃんとマチュの事が好きだった そんな楽しいお泊まり会をエンジョイしているニャアンがいます。順風満帆ですね。 エグザべくんはニャアンを心配しながらもコモリちゃんやヒゲマンと一緒にランチで別コロニーへ移動中 ヒゲマンもコモリンもなんだかうれしそう! ニャアンはこれからお風呂に入ってねるだけ!後半に続く。 以上がニャアンお泊まり会概念の前編です 明日はおやすみなので後編は水曜日を予定しております。 次回のジークアクスの内容次第でまだ語りたりない所があると思いますので、続きはまた後日