黒「」_01 1.食事にするか…… 2.風呂に入れるか…… 3.それとも…… dice1d3=1(1) −4− これまで血を与えたことで変容し、目覚めた途端激しい飢えにもがき暴れる鬼を幾度となく見てきた。 隊士に混じり人とそう変わらぬ暮らしをしているらしい「」がそのような様を見せるとは思えないが、生命活動に糧が必要な点は同じ。 黒死牟は炊事場に足を運んだ。 ちなみに兄上は料理って 1~51.武家の男子たるもの厨房立ち入るべからず 52.うまい!うまい!うまい! dice1d52=1(1) 人の身であった時分にもほとんど踏み入ったことの無いこの空間は、己にとってある種の禁足地とも呼べる。 それにしても微かに記憶に残る台所の光景と、目の前の設備はかなり様相が違って見える。無惨様のご趣味なのかこの部屋を誂えた者の感性に依るものか、外つ国風の調理器具がここには多く見られた。 これは氷箱だったか、この中に腥ものをしまい込めば保存がきくという話を聞いた覚えがある。 前扉を開いてみれば、気の利いたことにそれなりの数の食材が用意されていた。 鬼と化してからというもの、新鮮な食料を受け付けない体質から本来の芳香が悪臭へと反転しているために、臭いでその鮮度を測ることは出来なくなっている。 恐らくこれらは人間を捕らえておくにあたって無惨様が配下の鬼を通して手配したものだ。 見た目でしか物の善し悪しを判断することは出来ないが、人間一人程度なら、ここに収まっている食料だけで数日は問題なく暮らせるように思える。 何時まで預かるかといった期限を伺ってはいないが、中身が無くなれば再び補充させればいい。何をどれだけ作るかに関しても頭を悩ます必要はないだろう。 ただ、目下の壁と言えば調理の方法だ。 天井から続く鉄の管は何だ。火を起こすためのかまどはどこだ。目の前の鉄釜のような厳めしい物体はどのように使えばいい。生米はどうすれば炊ける。何も……分からない。 黒死牟の無駄に増やした瞳がぐるぐると回っている。 魚とか……釣ったその場で焼いて食ったりするだろう……。加熱さえすれば……大抵の物は食えるのではないか……? とりあえず釜に向けて軽く斬撃でも放てば、弾けた火花がうまいこと着火して火を起こすことが出来るはず、そう信じ込む。 ホオオオ……、刀の柄を握り息を吸い込む。 誤って鉄釜を割ってしまうことのないよう、慎重に得物を振りかざした。 「あの……何をなさっているんですか?」 背後から聞こえた声に、斬撃を放つ寸前で黒死牟は静止する。 随分と懐かしい声音の主が誰であるかは振り向かずとも分かった。 刀を納め硬直したままの背に向け、目覚めて間もない「」は戸惑いながら尋ねた。 「すみません、ここは何処なのでしょうか……。なんだか記憶が曖昧で……失礼ですが、お侍さま……は、私のことをご存知ではありませんか……?」 都合がいいのか悪いのか、一度死んだことで記憶に欠落が生じているらしい。 いつまでも黙って背を向けていては埒が明かない。しかし黒死牟には咄嗟に返すべき言葉が何も浮かばなかった。 「えっと……不躾だったでしょうか。申し訳ありません、ですが本当に状況が分からなくて……。何でもいいんです、どうか教えてください」 「」は依然語らぬ黒死牟に歩み寄り、そっと袖を引いた。 このような場面が訪れることは二度とないと思っていた。 子犬のように邪気のない顔でしつこく後を付いてきては剣技の教えを請う少女を振り切ることも億劫になり、好きなようにさせていたら周囲から師弟関係のように扱われ、いつの間にか教えもしない月の呼吸を見様見真似で習得する始末。 何もかも、過ぎ去って薄れたくだらぬ情景だ。 「お前の名は「」……。いずれ……あの御方の贄となる……鬼だ……」 黒死牟は振り返り、その異形な相貌を晒した。 「」の目が見開かれ、絶句する。 信じられないものを見るような表情の女は唇を震わせ、しかし怯えは感じられない声色で問いかけてくる。 「巌勝さん……?」 どうして、と続いた言葉が何れを指すのか、もはや測りきることは出来なかった。 ──何故と訊きたいのは此方のほうだ。 記憶が無いのではなかったのか、この面影のない顔貌を一目見て思い出したとでも言うのか。 だが今それを口にする資格を黒死牟が持つはずもない。 「巌勝さんでしょう……? その姿は一体……? それに、私が鬼……!? 私は今まで、何……を……ッ!」 状況が理解出来ず矢継ぎ早に疑問を投げかける「」だったが、次第にその顔は苦悶に満ちていき、激しい痛みでも感じているのか頭を抱えその場にへたり込んだ。 「……何処までを……覚えている?」 「嘘……こんなこと……だって私は……あの夜に死んで……」 背を屈めて蹲ったまま、「」は取り乱したまま一人うわ言を呟いている。 当分は聞く耳を持たないであろう様子に、現時点での対話を諦めるべきか。 そう判断するや否や、黒死牟は右の掌を裂く。 傷口から溢れ出たものが零れ落ちるよりも先にその掌を「」の口に押し当て、驚き抵抗されることにも構わず、無理やりに己の血液を流し込んだ。 「……ッ! …………ェヴ…………ッ!! ッは……ァ…………!!」 端から飲み込めるとは思っていないが、気付け代わりにはなるだろう。 「」の身体が受け付けないと分かったうえで貴重な血を無暗に消費する行為は本来控えるべきだが、他の手が思い浮かばなかった。 既に嚥下してしまったはずの熱が迫り上がってきたものの、うまく吐き戻せないでいるらしい。 「」は真っ赤な顔でむせ込むが、血混じりの苦い胃酸は喉奥に留まったままなようで、苦しげに肩で呼吸する姿には明白な拒絶反応が見て取れた。 「やはり……凡下の鬼とは嗜好が異なるか……」 「急に……何……するッ、ハァ゛……ッ……、ちゃんとっ、説明して、ください……」 息は整いきっていないものの、先ほどまでに比べれば幾分か対話をする余裕が生まれたようだ。 立ち上がりざまに、ふらふらとよろけながらも「」は真っ直ぐな視線を黒死牟に向ける。 長話をするならば腰を落ち着かせたほうが良いだろう。 確か居間のような部屋もあったはずと「」を一瞥して黒死牟は一人歩き出す。 「あ……ちょっと!」 その後を慌てて「」が追いかけるが、口数少なな態度を詰るその目は当の男には伝わっていないようだった。 −5− 「──それで、私を取り込む方法を解明するまでの間、巌勝さんが身柄を預かることになった……ということですね? ひとの体を何だと思って……」 「黒死牟だ……」 「」は呆れた表情で己が置かれた状況を総括した。 話を聞いているうちに徐々に今までの記憶を取り戻したらしく、態度こそ落ち着いているものの、その瞳には目の前の鬼に対してのはっきりとした敵意が見て取れる。 「……私には食人衝動や再生能力、鬼の主による支配はありません」 「…………」 「巌勝さん、望んで鬼の身に堕ちた貴方と分かり合おうとは思いません。ですがどうか、見逃していただくことは叶いませんか」 「ならぬ……。我が主君がお命じになったのはただ一つ……お前をこの場に留め置くこと……。胡乱な素振りをしようものならば……お前とて……容赦無く……斬る」 六つの瞳が一点に視線を浴びせる。それが言葉だけの脅しではないと「」には本能的に理解できた。 暫しの沈黙の後、「」は問答を諦め、暗い顔を伏せて嘆息する。 「……分かりました、今は大人しく従います。知りたいことにも一応全て答えていただきましたし……あっ」 一通りの話を終え黒死牟が退席しようとしたところで、「」は思い出したようにポンと手を打つ仕草をしてみせた。 改めて黒死牟に向き直ると、直前までの重い空気感など何処かへやったというような口調で素朴な疑問を投げかける。 「あの……私が目覚めたばかりの時、お台所で刀を抜いていましたよね。あれは一体何をなさっていたのですか?」 「…………」 先刻かき捨てたはずの恥が今になって襲いかかった。 「思い返せば、あのとき月の呼吸を使おうとしていませんでしたか?あんな狭い室内で何故……」 「いや……それは……必要に駆られ……」 「ど、どんな必要が……? まさか私以外の人間を監禁して甚振っているとでも言うのですか? だとすれば見過ごすわけには……!」 答えを得られないことから来る焦りが憶測を生み、「」は強い口調で想像による鬼の所業を責め立てる。 いよいよ退路が断たれ、黒死牟はしどろもどろの言い訳を余儀なくされた。 −6− 「まったく……炊事場で火を起こすために刀を振るうだなんて聞いたことがありませんよ」 仔細を聞き取り呆気にとられたものの、「」は納得したらしい。 洗いざらいを白状し終えてばつが悪いらしい黒死牟は顔を逸らして黙り込んでいる。 「でも、混乱するのも少し分かる気がします。蝶屋敷でも見たことの無いような、珍しい調理器具が多いですね……」 つい先日まで暮らしていた屋敷と比較しても、それは圧巻されるほどの光景だった。 都市部ではこのような海外製ガス器具が主体の台所が普及しつつあるらしいが、相当の富豪でもなければこれだけの規模の設備を整えることは出来ないだろう。 鬼達の根城の中で、危険な状況下であることは理解していたが、気が抜ける会話を挟んで妙な日常感を取り戻したこともあり、絶えず抱くべき警戒心よりもその場の好奇心が勝った。 「これって氷箱ですか? こんなに立派な……って中身がごちゃごちゃじゃないですか! もう……誰が仕舞ったのか知りませんが勝手に整理しますからね!」 食材を用意したのは黒死牟ではないが、誰に向けたわけでもない「」の叱責に何故か恐縮してしまった。 慣れた手つきで中身の配置を入れ替えていき、それが終われば別の何かに注目して台所のあちこちを見てまわっている。 やがて一通りを観察し終えたのか、「」は背後で立ち尽くす黒死牟の方に向き直る。 「ええと、何となくですがそれぞれの勝手は分かりました。ここにあるものは自由に使って構いませんか?」 「此処はお前を……飼い殺すための檻……好きに……扱えばよかろう……」 物わかりがよいのか勘が冴えているのか、かつて見様見真似で月の呼吸を習得するほどの要領のよさを見せた「」だ。少し観察すれば見慣れない調理道具の使い方も把握できてしまうらしかった。 「」が連れてこられてからそれなりに時間が経過している。態度には出していないが、未だ人と同じ感覚を有しているならば空腹を感じているはずだろう。 「ではお言葉に甘えます……が、その前に、私の着替えも用意されていたりしませんか? この恰好で食事を作るのはちょっと……」 汚れた隊服を示しながら尋ねる。 そういえば奥の部屋に衣装箪笥らしきものが置いてあったことを思い出し、それを告げれば、有り難半分気味悪がり半分といった表情で「」は一礼してからそそくさと退室した。 逃げ出そうものならば気配で察知できるので、わざわざ同行する必要がないだけ。何かに言い訳するように「」が向かった襖に背を向けた。 -7- しばらくして戻ってきた「」が気まずそうに声をかけてくる。 「あの……用意していただいた立場で言うのもどうかと思うんですが、こうも寸法がぴったりなのは一体何故……」 「知らぬ……!」 あらぬ疑いがかけられている気がして食い気味に答える。 しかし不審に思うのも理解できるほどには、今の「」の姿は誂えたかのように様になっていた。 着物の目利きが出来るわけではないが、それが上等な生地で織られていることは素人目でもよく分かる。 その上から割烹着を纏う「」は、傍目からは何処にでもいる他夫にしか見えないだろう。 もっとも、武人の目を通せばその手に定着した剣だこや芯の通った体幹などから彼女が何者であるかは簡単に察することが出来るわけだが。 もとより何か言うつもりも無かったが、道を違えたとはいえ今も鬼狩りとして生きる「」に対し、その姿が似合っているなどと評することはしなかった。 米びつから中身を掬い出して測り終えると、「」はそのままてきぱきと米研ぎの用意を進めていく。 監視役はその後ろで何をするでもなく六つ目を一方向に向けているが、見張りのために目を光らせると言うにはその色は郷愁的なものだった。 実力者が衣食住を蔑ろにすべきではないと主張し、いつからか身の回りの家事を買って出た娘の姿が思い起こされる。 当時に比べれば手足も伸び、以前は辿々しい爪先立ちでようやく届いたような高さにある吊戸棚に仕舞われたざるを、今では難なく取り出せている。 調理に関して門外漢である黒死牟から見ても「」の手際が随分と良くなったことは容易に理解でき、同時に流れた時の長さと変化を感じさせられた。 生前の縁ゆえか、どうにも「」を前にすると不要な記憶ばかりに思いを馳せてしまう。 それらを追い出し無心であるよう努めていると、居心地悪そうな表情の「」が振り返りざまに声をかけてきた。 「……貴方が控えている中で無計画に逃げ出すほど馬鹿ではないですよ。どうぞ向こうの部屋で寛いでいてください」 「……妙な気を……起こさぬならば……聞き入れよう」 実際のところ、立ち尽くして眺めているだけの現状に気まずさを感じていたのは黒死牟も同じだった。一応の牽制を入れつつも有り難く退室させてもらう。 -8- さて厨房を後にしたものの、他に用意されていた居間や書斎は何れも西洋じみた木目の造りで落ち着かない。 結局黒死牟は「」を最初に運び込んだ寝所まで戻り、先ほどまで使われていた布団を避けて畳床の隅に腰を下ろすと、無我無心を取り戻すため瞑想に耽りだした。 しばらくして、部屋から部屋を渡り歩く一人分の足音が聞こえた。 足音の主は寝所の襖を開けるなり部屋の隅に座している大男の姿を見てぎょっとした顔になるが、黒死牟だと分かりすぐに安堵の息を漏らす。 「ああ……なんだ、此方に居たんですね」 「……何用だ」 「いえ、食事の用意が済んだので……。この部屋に運んでも?」 膳など何処で食らおうと同じだろうに、何故この場を選ぶのか。 そんな疑問を抱いたものの、別にどうでもよい。好きにしろと頷けば「」は一礼し、敷きっぱなしの布団を畳んで黒死牟から見て対角の位置に退ける。 そうして片付けを終えると会釈だけして来た道を戻って行った。 またしばらくすれば釜容器を、膳台を、盆に載せた菜の数々を順に運び込み、一通りを並び終えたところで「」は再度黒死牟に声をかけた。 「人の食事は、やはり受け付けませんか」 それは殆ど直球的な相席の誘いだったが、返ってくる答えについても分かりきっていたのだろう。 「鬼が食らうは……血肉のみ……。余計な気を……回さずともよい……」 「──、そうですか」 「」は苦々しい笑みで続く言葉をのみ込み、椀を一つだけ手に取ると炊き上がったばかりの米を黙々とよそい始めた。 「それを……一人で平らげるのか……」 茶碗に盛られた米の嵩、それだけに限らず他の皿に積み上げられた料理の山は、とても女が一食で消費できるとは思えないほど膨大な量だった。 「」の向かい側に座る黒死牟は、目の前の光景に軽く圧倒されていた。 「し、仕方ないじゃないですか。鬼になってからというもの、ひもじさがなかなか収まらないんですから」 気恥ずかしげに俯いているが、箸を進める勢いは止まらない。あれだけあった皿の中身がみるみるうちに消えていく。 「元来……お前は人より……飯をよく食う性質だったろう……。人の身から転じたとて……元の特徴が……強調されただけと言うもの……」 言い含めるつもりも無かったが、つい思ったことを口に出してしまった。 しかし「」は黒死牟が饒舌に言葉を返したことよりも、その内容に対して唖然としていた。 「……覚えているんですね、あの頃のことを」 余計な口をきいた、それを後悔しようともう遅い。 視線が交わった数秒間が、まるで永遠に続く拷問のような居た堪れなさを内包している。 肯定も否定もしないまま沈黙していれば、何も聞かなかったとでも言う風に「」は味気なさそうな面持ちで食事を再開した。 ──覚えていようがいまいが、もう関係のないことだろう。 「」が部屋を出て行ってからも黒死牟は押し黙ったまま、しばらくその場を動くことはしなかった。 -9- 城内から外の風景が見えずとも、夜の帷は定刻通り訪れた。 鬼として活動すべき時間の到来に、黒死牟は静かに立ち上がる。 「人を殺しに行くつもりですか」 行灯の火が消された暗い室内の中、呼び止める声は、内にある感情をひた隠すような静かな響きをしていた。 「」が寝支度を整え、半刻ほど前に床についたのを見届けたはずだったが、どうも黒死牟が動き出す気配を察したらしい。 「そうだと答えて……お前は何を……すると言うのか……」 ここには「」愛用の妙な刀も無い、殺されても死なないというだけで、ただの非力な女一人には黒死牟を止めるすべが何一つ無い。 「何も……出来ないことは分かっています。それでも、」 立ち去ろうとする背に、「」は悔しさを噛み締めるように縋りつく。 その手の震えは、恐れではなく何も出来ない己に対しての歯痒さからくる怒りに由来していた。 「せめて私の身一つで、貴方の渇きを満たせれば良かったのに」 何処までも抑揚のない声音で呟かれたそれが、本心からの言葉かは図りかねた。 一歩、黒死牟が歩みを進めれば、着物を力強く掴んでいたはずの手はあっさりと離される。 それが意外だったせいか、はたまた他の意図があったのか自身でも判断つかぬままに、黒死牟は「」へ向き直った。 「眠れ……。それだけが……今のお前に……出来ること……」 血の気の失せた指が「」の頬を撫でる。 およそ異形の姿に似つかわしくない、宥めるようなその行為は、余計に「」の惨めさを助長させるだけだった。 「継国巌勝……必ず貴方を、終わらせてみせます」 触れてくる左手に右手を重ね、「」は名残惜しむように、または慈しむように頬を擦り寄せた。 灯りの無い漆黒の空間、ただ人の曇った目では、その表情を窺い知ることは叶わない。 -10- 「──黒死牟、聞いているのか? 黒死牟!」 頭の内で聞き慣れた怒声が響く。 「緊急事態だ、早急に対応せよ! 間もなくそちらに──」 無惨が言い終わるよりも早く、どんがらがしゃんとけたたましい騒音が響き渡る。 ドタバタとした足音と共に「鬼殺隊じゃ!」「はよ開けんかいゴラァ!」などと叫ぶ罵声が近付いてくる。どうやら侵入者らしい。 一切状況が掴めていないであろう「」を尻目に待ち構えていれば、目の前の襖がスパンと音を立てて開かれた。 「見つけたわ「」さん!! 迎えに来ましたよ!!」 「しのぶさん!?」 どちらが鬼かも分からぬ怒りの形相を浮かべた鬼狩りの少女が現れた。 「」と顔見知りのようだが、まさか単身で連れ戻しに来たとでも言うのだろうか。 「何者が相手であれ……己が役目を……全うするまで……」 「上等よ!! 私と「」さんの間を引き裂こうとするなら誰であれ容赦しません!!」 ──賽子も語らぬその先はご想像に委ねます。 −終− オマケのED特典スチル(1) fu5651611.png 記憶欠けてる母上ならちょっと呑気な会話しても許されそうだし兄上もつられてアホの巌勝になるので、今さらですがキャラ崩壊が心配になりますね。 母のビジュは前に載せたおてがき基準ですが、各々想像してるであろうイメ損に繋がるのは避けたいのでオマケは無視しちゃって全然大丈夫です。 兄上の着物って素材とか無きゃマジであの柄を描く気が失せるので、漫画とか描いてる人は凄いですね。このヘキサゴン野郎!!