その前に2025年のイグノーベル賞受賞研究なんぬ
文学賞（アメリカ）
　35年間もの間、自分の爪が伸びる速さを記録・分析し続けた聡明な医師の奇怪な行動に対して
心理学賞（ポーランド、オーストラリア、カナダ）
　ナルシストまたは非ナルシストの複数名に「あなたは賢い」と本人の知的水準に関わらず伝えると、
　両者の反応にどのような違いが起こるのかを確認した、ある意味で意地の悪い研究に対して
栄養学賞（ニジェール、トーゴ、イタリア、フランス）
　「アフリカに生息するある種のトカゲは観光客からピザを奪って食べる」という噂を確認するため、
　複数のピザをトカゲ達の前に置いて、どのピザを好んで食べるのかを反復観察した研究に対して
小児科学賞（アメリカ）
　授乳が必要な時期の赤ちゃんは、母親がニンニクあるいはその他の刺激物を摂取した後の母乳に
　どのような反応を示し、また赤ちゃんの体調に反映されるのかを調べた、
　赤ちゃんにとっての「刺激的なカクテル」となる実験に対して

生物学賞（日本）
　ウシがある種の吸血ハエ・アブに刺されにくくなるのかを知るために、
　高価なWagyu（和牛）に、スプレーでシマウマのような白黒模様を描き、
　「シマウシ化」する実験を行ったことに対して（日本国籍の研究者の受賞は19年連続）
化学賞（アメリカ）
　アメリカ人の肥満を解決するために、人体に無害なテフロン樹脂の粉末を食物に混ぜ込むことで
　高カロリー食の摂取カロリーを減少しつつ、健康被害を及ぼさないかを検証した複数の試みに対して
平和賞（オランダ、英国、ドイツ）
　飲酒すると外国語を話す能力がときどき向上するか、もしくはただ単に大胆になったのを確認した研究に対して

工学設計賞（インド）
　「インド人の耐え難い靴の悪臭を抱え込んだシューズラックを、快適に利用できるようにする勝ち目の薄い戦い」を
　工学設計の観点から分析し、対抗策を実験したことに対して
航空学賞（コロンビア、イスラエル、アルゼンチン、ドイツ、英国、イタリア、アメリカ、ポルトガル、スペイン）
　人間のみならずコウモリにおいても、アルコールの摂取が飛行能力や音響反射による空間認識能力を低下させ、
　「危険な飲酒運転」を引き起こすのかを実際に研究したことに対して
物理学賞（イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア）
　ある種の食用タンパク質の熱変性と凝集がもたらす食味への影響
　———特に不快感をもたらす凝集（ソースの『ダマ』）を引き起こす熱相転移の分析を総称する、
　「パスタソース物理学」の理念提唱と構築に対して

>fu5646449.jpg
友達だいぶでかいな⋯

平和賞はオランダで検証された実験なんぬ
以前から第二言語以上の副言語を互いに操る外国語話者の間で
「少量の飲酒は外国語の会話能力を上昇させる」という通説があるんぬ
過度の飲酒では呂律が回らなくなったり昏睡したりと、行動遂行能力に著しい制限を起こすのに
少量なら逆の効果があるとはなんぞや？という疑問を検証する事になったんぬ

実験ではドイツ語話者であり、最近オランダ語を習得した50人の学生を集めて
少量のアルコールを摂取するグループと非アルコール飲料を摂取するグループに分類、
どちらも実験を行った研究者とのオランダ語を用いた会話を行い
（盲検法によって研究者も会話相手がどちらのグループに属するのかを知らない状態にする）
その様子をオランダ語を第一言語とする、生まれながらのオランダ人達に見てもらって、
学生グループのオランダ語会話の流暢さを採点してもらったんぬ

実験の結果、オランダ人の採点者たちは多くの場合、
アルコールを摂取したグループの学生を「会話が流暢である」と区分したんぬ
分析ではごく少量のアルコールの摂取で、「正確に発音しよう」とか「適切な表現を用いよう」という
一般的に大脳新皮質が担当する理性による行動の抑制を取り払い、
積極的にコミュニケーションを図ろうと自発的に行動したのではないか、と分析されたんぬ

論文では、英語には「酒に酔った勢い」を表す慣用句Dutch courage (オランダ人の勇気)が存在する
（オランダ歩兵が突撃の直前に酒樽を並べて全員一気飲みして一斉突撃、イギリス歩兵が大敗走した故事に基づく）
その故事のように、人がある程度勇気をもって異なる言語コミュニティに混ざろうとする時、
ごく少量のアルコールはポジティブな結果をもたらす可能性がある
しかしこの結果を、その他の言語間で広範に適用できるかは不透明であり、
個別の実験と分析を待たなければならない、と結論されたんぬ

dutchなんとかって単語おすぎ

工学設計賞はインドのシヴ・ナダール大学で設計工学を専攻する二人の研究者に授与されたんぬ
人間工学による使いやすいデザインを設計することを考えた二人は
「人間工学って持ちやすいとか体に負担が掛からないとかが中心だけど
　ユーザーエクスペリエンス（利用者体験）が快適になる配慮も人間工学なんじゃないの？
　体験が快適になる不快な状態がデフォルトな工学製品…靴箱だ」と考えたんぬ

インドというのは高温多湿で、また多くの人は靴下をそれほど使わないんぬ
（使っても未熟なインフラからすぐ濡れたり汚れるから素履きする人の割合のほうが多い）
だから基本的にどんなイケメンだろうと美女だろうと、彼らの靴は雑菌の繁殖でめっちゃ臭いのがデフォなんぬ

そんな靴を収めておくシューズボックスは臭いがこもって酷い悪臭を放っているものなんぬ
ただ臭いだけならまだしも、貧しい人からの盗難を避けようと思うと、
必然的にシューズボックスは居住する家の中にしまいこむものなんぬ
そうなると激臭ゾーンが生活空間を占有するわけで、
これの改善は人間工学が担当するべき分野ではないか、と考えたんぬな

ということでシヴ・ナダール大学の学生150人にアンケートを取ったら
「確かにシューズボックスが臭くて出かける時に嫌になる」
「できるなら毎日洗いたいが靴が痛むから諦めている」
「消臭グッズを使っているがまるで効果がない」といろいろな意見が集まったんぬ

さてシューズボックスが臭い原因は、中にしまい込む靴が臭いからなんぬ
靴が臭い原因はとなると、悪臭物質を代謝で生成する細菌が繁殖しまくるからなんぬな
じゃあ（雑菌を）殺すか。と研究者は考えたんぬ
シューズボックスそのものに、殺菌効果を持つ紫外線照射ライトを組み込んで、
靴が入ったら自動で紫外線を当てる靴箱を考えついたんぬ！

>　高価なWagyu（和牛）に、スプレーでシマウマのような白黒模様を描き、
>　「シマウシ化」する実験を行ったことに対して（日本国籍の研究者の受賞は19年連続）
なんて？

>　ウシがある種の吸血ハエ・アブに刺されにくくなるのかを知るために、
>　高価なWagyu（和牛）に、スプレーでシマウマのような白黒模様を描き、
>　「シマウシ化」する実験を行ったことに対して（日本国籍の研究者の受賞は19年連続）
ちょっと待てよ！
シマウシ化って結構前からやってたよね
あの実験ようやく実を結んで今年受賞の運びなの！？

紫外線で靴が劣化しそうだしつま先部分の中とかは激臭そうなんぬなあ…

実験ではめちゃくちゃ汗をかく生活をしている同大学のアスリート選手に協力してもらって
「世界で一番かは保証できないが、少なくともこの大学で最も臭い靴」の入手に成功したんぬ
それを段ボールと11Wの短波紫外線照射ライトに時限センサーを組み合わせた
「殺菌シューズボックス（試作型）」の中に投入、数分間の照射の前後で臭いがどう変わるかを実験したんぬ
これが試作殺菌シューズボックスなんぬ
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でも諸般の事情で臭気センサーが役に立たなかったので、二人の研究生は自分たちの鼻で臭さを測る事になったんぬ
二人は靴に対して何もしてない状態の
「鼻突っ込んで深呼吸したら5分間ミントの臭いも分からなくなる」
「履いてた奴を教えてくれるなら今すぐそいつを殴りに行く」を基本の臭さとしたんぬ

そしてシューズボックスの中に靴を入れ、紫外線を2分間照射すると、
なんとほぼ悪臭が消えている事が分かったんぬ！
くさくさシューズがただちに殺菌され原因物質の放出が止まったんぬな

自分たちの鼻が激臭シューズを最初に嗅いでバカになってる可能性を考慮し、
そのへんを歩いてる学生に小銭渡して嗅いでもらったんぬが、結果は同じだったんぬ

ということで二人の研究者は、紫外線照射シューズボックスの制作を通じて
「製品を扱う生活環境そのものを改善する人間工学に基づく製品」という
これまでの人間工学の研究から見落とされていた研究は、価値あるモノになるだろうと結論したんぬ

>でも諸般の事情で臭気センサーが役に立たなかったので、二人の研究生は自分たちの鼻で臭さを測る事になったんぬ
本当に？本当に諸般の事情なんぬ？？？

んー
ぬにはこの靴箱の研究はピンと来なかったんぬ…

インド人に靴下を履かせる研究をした方がいいんじゃないんぬ？

>「鼻突っ込んで深呼吸したら5分間ミントの臭いも分からなくなる」
>「履いてた奴を教えてくれるなら今すぐそいつを殴りに行く」を基本の臭さとしたんぬ
基本の臭さが日本ぬからすれば世界の終わりみてえな臭さなんぬなあ
これが臭くないんぬ！になるなら実験大成功だと思うんぬ

紫外線は靴も傷めるんじゃないかぬ？

航空学賞はエジプトの大学で生物科学を研究するチームに授与されたんぬ
果実が熟すと自然付着した酵母の働きによって糖分が発酵で代謝され
代謝生成物であるアルコール（エタノール）ができることは、ワインなんかで常識の一つとなっているんぬ
猿酒（自然の木の洞に何らかの理由で溜まった果実が自然発酵して生まれる酒）というものもあるんぬな

熟した果実は生物活動に欠かせない糖分を多く含むようになるので、
動物たちにとっても消費カロリーに対するコスパがとてもいい食物になるんぬ
つまり動物達は、果実を好んで摂取する時に大なり小なりアルコールも摂取する機会がある、ということなんぬ
事実として自然観察下において、哺乳類や鳥類で完熟果実を食べた後、
酩酊状態のように見える振る舞いをすることが観察されているんぬ

イグノーベル賞は毎回面白いんぬなあ

所々有用そうな実験があるのが面白いんぬ

日本人はイグノーベル賞を辞退しないから受賞率が高いってきくんぬ

滅菌できるならした方がいいんぬな

なんか勝手にアルコール発酵するせいで鳥が酔いつぶれる果実があるって聞いたことあるんぬなあ

この研究がいつか世界を救うんぬ...

さて動物がアルコールを摂取した時に酩酊状態に入ると、行動能力が制限されて
捕食者に対する逃走能力が阻害され捕食されるリスクが上がるであろう、と考えられたんぬ
ある種のヒヨドリは自然発酵で2%を超えるアルコール量の餌は与えられても避ける傾向にあり、
またツパイ鳥の一種は、3.6%と弱いビールぐらいにはアルコールを持つ花の蜜を好んで吸うので
高いアルコール分解能力を持つように進化してきた可能性があるんぬ

鳥類の一部は分かったけど哺乳類はどうなの？ということで、
研究チームは果実しか食べないエジプトルーセットオオコウモリを対象に
高濃度のアルコールを含む餌を食べさせた個体群と、比較のために普通の餌を食べさせた個体群に分け、
消化されたと思われるタイミングで、両グループを長い通路状のコースで飛行させてみたんぬ
これがエジプトルーセットオオコウモリくんなんぬ
日本でも行くとこ行けば飼育してる動物園は割とあるんぬ
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今年の受賞の概要は聞いてたけど具体的に聞くと本当に役に立ちそうな話多いな

実験の結果、アルコール入りの餌を食べた個体群は、平均して1.6倍ほど
同じ距離を飛ぶための時間が普通の餌を食べた個体群に対して伸びたんぬ
飛行中の姿勢もストップモーションカメラで撮影すると体軸のブレが激しくなっており、
コウモリが地形を把握する第一の手段である超音波の発振の回数も計測すると半分程度に下がっていたんぬ

つまりコウモリは高い濃度のアルコールを摂取すると、
「飲酒フライト」を起こし不安定な飛行をしてしまう事が判明したんぬ
人間の飲酒運転があれだけ言われるんだから当たり前だろと思うけれど、
論文が執筆された2010年代に入るまで
樹上生活性哺乳類の酩酊状態に関する研究論文は皆無だったのもあり、
先駆的研究論文は科学において大切なパイオニアである、ということを世に知らしめるための受賞でもあるんぬ

>エジプトルーセットオオコウモリ
チンポデカい奴ぬ？

>ちょっと待てよ！
>シマウシ化って結構前からやってたよね
>あの実験ようやく実を結んで今年受賞の運びなの！？
スプレーだと塗料が一週間しないうちに落ちてしまうので
毛を脱色することで一か月間という効果の持続を得られたんぬ
ただ牛はその毛質のため脱色すると白ではなく金色に近い色になってしまうんぬ
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このゴールデン・シマウシの誕生が2003年なんぬ

>人間の飲酒運転があれだけ言われるんだから当たり前だろと思うけれど、
>論文が執筆された2010年代に入るまで
>樹上生活性哺乳類の酩酊状態に関する研究論文は皆無だったのもあり、
>先駆的研究論文は科学において大切なパイオニアである、ということを世に知らしめるための受賞でもあるんぬ
「調べてないけどそうなるだろ」と
「調べたけどそうだったよ」には絶対的な違いがあるんぬなあ

>fu5646620.jpg
>このゴールデン・シマウシの誕生が2003年なんぬ
かっこいい…

まあね適当に言うだけならだれでもできるけど
試した結果やっぱりそうなってましたって研究がないと科学は先に進まないからね

>今年の受賞の概要は聞いてたけど具体的に聞くと本当に役に立ちそうな話多いな
何かこう、
タモリ倶楽部というかブラタモリみたいな楽しさを感じる

最後になった物理学賞は、なんと2025年4月29日という非常に新しい発表に対して贈られたんぬ
さてパスタに大切なのは麺もだけど、同じぐらいパスタソースが大事な要素なんぬ
その中にカチョエ・ペペ (Cacio e pepe)という伝統的かつシンプルな乳化ソースがあるんぬ
材料は羊の乳から作られたペコリーノ・ロマーノチーズ（重要）とコショウだけ、
それ以上の物を食材として混ぜることは厳格に禁じられているんぬ
これがカチョエ・ペペ・ソースのパスタなんぬ
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>まあね適当に言うだけならだれでもできるけど
>試した結果やっぱりそうなってましたって研究がないと科学は先に進まないからね
検証が進めば応用等もしやすいしな
効いてる原因を誤解したままコストカットしたら原因まで無くしちゃったりしかねないし

そう、このカチョエ・ペペはイギリスの料理サイトGood Foodが伝統的なレシピにない材料を混ぜたり、
別にペコリーノ・ロマーノじゃなくパルメザンチーズで作っても構わないよって
美味しんぼの牛骨スープのおっさんみたいなこと言って大炎上した
いわゆる「真なるカチョエ・ペペ論争」に発展したあのパスタソースなんぬ
その論争のさなかに発表されたことでイタリアでは注目度が高い研究だったんぬな

伝統的なレシピを守るカチョエ・ペペは、チーズとコショウと水分になるパスタの茹で汁の3つだけという
極めてシンプルな材料ながら、極めて難易度の高いソースとしても有名なんぬ
一般のご家庭でちゃんとしたのが出てきたならば、
そこのママさんは料理が超上手い人と言われるほど難しいんぬ
チーズと水が乳化して均一に混ざり合わず、ダマになって
ベシャベシャの水と食感の悪い塊になるというのが最もよくある失敗例なんぬ

イグノーベル賞で聞くとバカみたいな研究みたいにされるけどガチ真面目な研究なんだよね

>いわゆる「真なるカチョエ・ペペ論争」に発展したあのパスタソースなんぬ
あれかあ⋯確かに半年前だな

バルセロナ大学で流体力学を研究するジャコモ・バルトルッチ学士は
ある日適当に作ったカチョエ・ペペに失敗して自分のマーマに
「アタシの腕に迫ろうとするのは無理だよ！」と頭をはたかれた際
この問題を物理学的に解釈した場合、
「乳脂肪タンパク質（チーズ）、茹で汁を構成する水、デンプン質（パスタ由来）が
　適切な温度と濃度を維持した時に限り、液体内でタンパク質は凝集せず均一に拡散するが、
　その状態に至るための必須要素を発見する」という研究テーマを考えたんぬ

アホみたいな研究テーマだと自分でも思ったんぬが、いざ共同研究者を募集してみると
ジャコモ・バルトルッチ　ダニエル・マリア・ブジエロ　マッテオ・チャルキ
アルベルト・コルティチェッリ　イヴァン・ディ・テルリッツィ　ファブリツィオ・オルメダ
ダヴィデ・レヴィニャス　ヴィンチェンツォ・マリア・シンメンティ
と、なんと8人の研究チームが結成されてしまったんぬ

カタカナがいっぱい！

その人ら暇なんぬ？

マーマ強い

>イグノーベル賞で聞くとバカみたいな研究みたいにされるけどガチ真面目な研究なんだよね
変化球とマジでクソバカでは？ってやつとたまにまさはる臭強いのも混じるので色々なんぬ

いろんな液体の混合は割と広い範囲で使える重要なテーマなんぬなぁ

ソースとして混ざることなくチーズがダマになるということは、水に対してタンパク質が分散せず、
相分離（溶液のような混合物が水と油のように2つ以上の相に分かれる現象のこと）を起こしている、と解釈できるんぬ
バルトルッチ氏はソースの中にできたダマを
その特性から「モッツァレラ相（Mozzarella Phase）」と命名したんぬ
チーズは乳脂肪分を抱え込んだタンパク質だから、高温の状態で組成が変性を起こし、
二度と元の組成に戻らなくなってしまうんぬ
つまりダマができると冷やしたところで元のチーズに戻ることはできないんぬ

研究チームは純粋な水でチーズを暖めると、65度付近で組成変化を起こし、
熱凝集によってダマを作ることを確認したんぬ
つまりフライパンの上で加熱してチーズが溶け出してから、
65度に至るまでの短い時間で、チーズ全体を融かして水分と混ぜ合わせ、
全てが均一に分散した溶液（ソース）を形成することが
カチョエ・ペペを成功させるための必要なテクニックであると分析されたんぬ
こりゃ確かにすげえ難しい工程なんぬな

でも伝統的なカチョエ・ペペでは「パスタの茹で汁を更に煮詰めて濃くしてから加えるべし」とあるんぬ
濃くした茹で汁を使うとダマができにくいというテクニックは、
チーズを用いるパスタソースの鉄則として、原理がわからないながら経験則として用いられてきたんぬ
ただの水とパスタの茹で汁を区別する最も大きい要素とはなんぞや、と研究チームは考え、
それはパスタから出たデンプン質であると分析したんぬ

カチョエ・ペペのソースの土台になるのはデンプン質が均一に溶け出した溶液であり、
その濃度を調整することで、続く材料である乳脂肪分を抱え込んだタンパク質の熱凝集を遅らせ、
溶液内に均一に混ざり合わせ、ソースを完璧な配合で完成させる事ができる、と予測したんぬ

論争は料理人くらいでないと出来ない料理を簡単にできる料理って言って別のレシピで紹介しちゃったって感じか

>チーズは乳脂肪分を抱え込んだタンパク質だから、高温の状態で組成が変性を起こし、
>二度と元の組成に戻らなくなってしまうんぬ
>つまりダマができると冷やしたところで元のチーズに戻ることはできないんぬ
確かにまるでモッツアレラチーズのそれなんぬ…！

イグノーベル賞って賢い人達がクソ馬鹿な課題を大真面目にやる賞って認識でいいんぬ？

研究チームは顕微鏡でパスタソースを観察し、「モッツァレラ相」が、
ソースとして仕上がったときの温度の違いでどのように生じるかを確認しつつ、
実際に食べてみて最適な食感を確認する作業を繰り返したんぬ

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「ただの水」
「パスタの茹で汁」
「パスタの茹で汁を煮詰めたソースベース」と3種類の土台を用意して
食べるに値しないダマが出来た所は「モッツァレラ相（Mozzarella Phase）」と分類したんぬ

実験の結果、
「チーズの重量に対して1%以下のデンプン濃度では熱凝集が水と変わらない程度に起きやすい」
「2から3％のデンプン濃度で『成功したカチョエ・ペペ』と呼べる最適な食感となる」
「4％を超えるデンプン濃度ではパスタ全体の温度が食べる間に下がった際に冷えて固まりまずくなる」
という事を突き止めたんぬ

この微妙なデンプン質濃度へ向かって測定機など何も無い状態で
ご家庭の料理器具で調整する難しさがカチョエ・ペペを作る難易度を上げていたんぬ

研究チームは「伝統的なレシピとほぼ同じ物質であり、実際の食味に影響しないささやかな添加物」として
ジャガイモでんぷん（市販片栗粉）やコーンスターチを事前に分量を計って
ベースの溶液として投じることでカチョエ・ペペの制作難易度を
大幅に下げられるだろう、とも結論づけているんぬ

また食品添加物として一般的な抗凝固剤であるクエン酸ナトリウムを混ぜると、
より強力な成功結果を得られるとしながらも、
「それは伝統的なカチョエ・ペペの風味とは異なる物を作り出すレシピになる」と警告してもいるんぬ

バルトルッチ氏は論文の最後にデンプンを用いた
『伝統を守った真なるカチョ・エ・ペペの科学的レシピ』を掲載して結びの言葉としているんぬ

これが分子ガストロノミーってやつか

料理は科学とはよく言ったものなんぬなー

おもしれ⋯

>イグノーベル賞って賢い人達がクソ馬鹿な課題を大真面目にやる賞って認識でいいんぬ？
クソ馬鹿な課題を大真面目にやった人たちを賢い人が
クソ馬鹿な課題で人々を笑わせつつ世間の人々に
クソ馬鹿な課題について改めて考えさせた功績を称える賞
という印象なんぬ

茹で汁煮詰めないとだめ煮詰めすぎても駄目
家庭でできるか！

>ジャガイモでんぷん（市販片栗粉）やコーンスターチ
これで成功率爆上がりするのは世紀の大発見じゃないんぬ？

そういえば病院のスリッパは殺菌灯の中に入ってたんぬ
ノスタル爺になってしまうんぬ

基本的には論文が出版されてることがイグノーベル賞にノミネートされる条件なのでとんでもない不祥事を理由に受賞してしまった人を除けばみんな独創的かつ意義のある研究なんぬなー

そのカチョエ・ペペを栄養学賞のピザ食ってたトカゲに食わせるんぬ！

日本人は馬鹿げてるようで割と使える研究ばかりで国民性なのかなってたまに思うんぬ

でんぷん比率が重要だから麺ゆでる時の水の量とソースに加える時の量が重要なんだな

ガンダムSEEDのフェイズシフト装甲もちゃんと書いたら相転移型電離装甲なんぬな
水が温度という要素で振る舞い（物質相）を変えるように
特定の電圧で電荷を掛けたらめちゃくちゃ固く相転移する特殊合金で装甲を作ったから
電力が持ってる間は実弾がほぼ無効化されるぐらい固くなる装甲なんぬ

ﾒで最近のイグノーベル賞は普通に有用な研究が表彰されてけしからんと軽くキレてるのが行ってちょっと笑っちゃったんぬ

>小児科学賞（アメリカ）
>　授乳が必要な時期の赤ちゃんは、母親がニンニクあるいはその他の刺激物を摂取した後の母乳に
>　どのような反応を示し、また赤ちゃんの体調に反映されるのかを調べた、
>　赤ちゃんにとっての「刺激的なカクテル」となる実験に対して
>化学賞（アメリカ）
>　アメリカ人の肥満を解決するために、人体に無害なテフロン樹脂の粉末を食物に混ぜ込むことで
>　高カロリー食の摂取カロリーを減少しつつ、健康被害を及ぼさないかを検証した複数の試みに対して
アメリカ結構ヤバい人体実験やってない？

>イグノーベル賞って賢い人達がクソ馬鹿な課題を大真面目にやる賞って認識でいいんぬ？
初期は平和賞とか経済学賞とかめちゃくちゃ政治批評のブラックユーモアの賞だったんぬ
独裁者に贈って「授賞式にきてね」って招待状も送ったんぬ

ジャガイモでんぷんやコーンスターチ入れるのはカチョエペペ的にOKなんぬ？

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お料理むずかしいんぬなあ

>ジャガイモでんぷんやコーンスターチ入れるのはカチョエペペ的にOKなんぬ？
パスタと成分的には概ね同じはずなので許されるはずなんぬ

>研究チームは顕微鏡でパスタソースを観察
顕微鏡でパスタソースを観察の字面のインパクトが凄いんぬ…

やめて！このスレもう退屈！すぐやめて！

>ﾒで最近のイグノーベル賞は普通に有用な研究が表彰されてけしからんと軽くキレてるのが行ってちょっと笑っちゃったんぬ
ちなみに記念すべき第一回受賞者の一人はヒストリーチャンネルの古代宇宙飛行士説でお馴染みエーリッヒ・フォン・デニケンなんぬ

カッチョエエんぬ

>やめて！このスレもう退屈！すぐやめて！
ミス・スウィーティー・「」ー来たな…

>初期は平和賞とか経済学賞とかめちゃくちゃ政治批評のブラックユーモアの賞だったんぬ
>独裁者に贈って「授賞式にきてね」って招待状も送ったんぬ
ちなみに2020年にはコロナウイルス封じ込めにミスった政治家が連名で医学賞を受賞したんぬ

>やめて！このスレもう退屈！すぐやめて！
そうだねあげるから黙っててね

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昨日書いた前半部分はレスすると長すぎるから画像で掲載しておくんぬ

英国もちゃんと入ってるんぬなあ

>化学賞（アメリカ）
>　アメリカ人の肥満を解決するために、人体に無害なテフロン樹脂の粉末を食物に混ぜ込むことで
>　高カロリー食の摂取カロリーを減少しつつ、健康被害を及ぼさないかを検証した複数の試みに対して
「プラスチックでかさ増しすればヘルシー！」って言ってる？？？

カチョエ・ペペの話めっちゃ面白いんぬ
こういう何か分からんけど伝統でやってきて確かに美味しくなる調理法を科学的に分析してこういうことだったのか！ってなるのは
過去と現代を繋ぎながらも伝統の尊さとロマンを損なわない気持ちのいい研究だと思うんぬ
ついでに美味しいご飯も作れるようになるぬ

他の話してくれないんぬ？って思ったけど昨日してたんぬな

日本人とイギリス人はイグ・ノーベル賞に権威があると思ってるから…

パスタソースの話はなんかバレンタインデーで手作りチョコ作る時のテンパリングの難しさに通じるアレを感じるんぬな

紫外線殺菌靴箱って歯医者とかに普通に置いてあるけどなあ

>カチョエ・ペペの話めっちゃ面白いんぬ
>こういう何か分からんけど伝統でやってきて確かに美味しくなる調理法を科学的に分析してこういうことだったのか！ってなるのは
>過去と現代を繋ぎながらも伝統の尊さとロマンを損なわない気持ちのいい研究だと思うんぬ
>ついでに美味しいご飯も作れるようになるぬ
こういう研究本当はもっとあっていいんだけどどうしても食品科学の仕事って産業よりになっちゃうんぬな

>こういう研究本当はもっとあっていいんだけどどうしても食品科学の仕事って産業よりになっちゃうんぬな
日本だとこの手の研究は子供の自由研究だとか調理師学校の実験が結構な発見してるイメージあるんぬ

>fu5646875.jpg
ナルシシズムの実験とだけ聞くと馬鹿みたいなんぬが蓋開けてみると正当な評価受けてないと狂わされるって怖い話なんぬ…

>アメリカ結構ヤバい人体実験やってない？
水道水にカルキ混ぜて飲ませるのを無断でやってたことを思えば了承取ってる分マシかもシレン

>>fu5646875.jpg
>ナルシシズムの実験とだけ聞くと馬鹿みたいなんぬが蓋開けてみると正当な評価受けてないと狂わされるって怖い話なんぬ…
ぬは最初にDV被害の事を思い出したんぬな…

動機はともかくどれも賢い研究なんぬ！

赤ちゃんもニンニク大好きだったんぬ…

>「プラスチックでかさ増しすればヘルシー！」って言ってる？？？
言ってるんぬ
人気ゲームのサイバーパンク2077だと登場人物が食べることができる肉料理が
この手の食用マイクロプラスチックで土台を作って
そのフレームに培養したコオロギやヒラムシやミドリムシをすり潰して添加物で調味調色したペーストを充填した
「スコップ」と呼ばれるゲロマズの人工肉なんぬ

>>アメリカ結構ヤバい人体実験やってない？
>水道水にカルキ混ぜて飲ませるのを無断でやってたことを思えば了承取ってる分マシかもシレン
黒人に治療と偽って梅毒接種して感染分布調べる実験とかウラン粉末を国民に秘密で塗布して放射能汚染の拡散検証したりとかヤバ倫理観過ぎるんぬううあああああ

>f247412.mp4
>お料理むずかしいんぬなあ
おばあちゃんに車輪を付けて自転車にする研究するんぬ！

おばあちゃんに車輪付けたらおばあチャリンになるんぬ？

>黒人に治療と偽って梅毒接種して感染分布調べる実験とかウラン粉末を国民に秘密で塗布して放射能汚染の拡散検証したりとかヤバ倫理観過ぎるんぬううあああああ
falloutのvault tec社がやりそうな実験なんぬ

歯医者さんのスリッパ入れとか紫外線で殺菌してたんぬ

>falloutのvault tec社がやりそうな実験なんぬ
どっちかというとfalloutがこの手のヤバ実験だの放射能入りジュースだの子供用核実験セットだののパロディなんぬ

これだけしっかり科学的レシピが解明されたならこれからは冷凍とか普通のお店とかでもっと気軽に食えるんかぬ…

>どっちかというとfalloutがこの手のヤバ実験だの放射能入りジュースだの子供用核実験セットだののパロディなんぬ
すんごく納得できたんぬ…アメリカこええんぬ

ナルシズムの研究怖くない？過剰に褒めてもその人を破滅させられるってこと？

>初期は平和賞とか経済学賞とかめちゃくちゃ政治批評のブラックユーモアの賞だったんぬ
>独裁者に贈って「授賞式にきてね」って招待状も送ったんぬ
トランプにも送ってあげてくださいんぬ…

>ナルシズムの研究怖くない？過剰に褒めてもその人を破滅させられるってこと？
その通りなんぬ！
いやー「」は賢いぬ！！

放射性物質取りまくった妊婦から生まれる赤ちゃんはどうなるんぬ？
アメリカはコレをマジで無断で試したんぬ

>>初期は平和賞とか経済学賞とかめちゃくちゃ政治批評のブラックユーモアの賞だったんぬ
>>独裁者に贈って「授賞式にきてね」って招待状も送ったんぬ
>トランプにも送ってあげてくださいんぬ…
コロナのやつでもらってるんぬ

昔のイグノーベル賞であったバナナの皮で滑って転ぶメカニズムとか面白かったんぬ
大雑把に言うと外側と内側の2層になっててずれるからなんぬ

>生物学賞（日本）
>　ウシがある種の吸血ハエ・アブに刺されにくくなるのかを知るために、
>　高価なWagyu（和牛）に、スプレーでシマウマのような白黒模様を描き、
>　「シマウシ化」する実験を行ったことに対して（日本国籍の研究者の受賞は19年連続）
これ最近ニュースで見たな