蝙蝠の本はページを進め、次の邂逅がやって来る 使い魔はページを見て嗤い、その後内容を読み上げる 「次は…火の鳥の魔女とおねーちゃん達が遊ぶお話なんだね…せいぜい頑張ってよね、おねーちゃん」 使い魔は適当な応援をしながらその姿を消したのだった 「あづいぃぃー!!」 万々歳も冷やし中華を始めてる今日この頃 いつも通り人があまり居ない店内で三乃は40℃越えの日々で溶けていた ガラガラ こんな猛暑日に万々歳に人が入って来て、たまたま近くに居た三乃が挨拶をする 「いらっしゃいませー!!万々歳にようこそー!!…ん?」 「あれ?三乃ちゃん!?」 「星乃ちゃんだー!!久しぶりー!!!!」 異世界で出会った魔法少女…星乃が客として入ってきたのだった 「あなたが星乃ちゃんだね!初めまして!!最強魔法少女由比鶴乃だよ!!」 「初めまして、由比星乃だよ!!」 「ちゃー!本当に由比なんだ!!」 そのような会話をし、何故こんな事になっているかを考える三人 「うちが星乃ちゃんの世界に行ったときは魔女のせいだったよね!」 「うん!あの魔女が三乃おねーちゃんを星乃おねーちゃんの世界に呼んでたんだよ!」 「じゃあ今回も対応してる魔女を…ん?」 声が多いことに気が付いた星乃は辺りを見渡し 「……琥珀ちゃん!?」 笑顔で手を振っている琥珀を見つけたのだった 「琥珀ちゃん!!久しぶりだね!!」 三乃が琥珀に駆け寄り手を伸ばし 「三乃おねーちゃん久しぶりー!!」 琥珀も手を伸ばし 「「イエーイ!!」」 二人がハイタッチをし、それを近づいてきた星乃の鶴乃が眺めていると 「星乃おねーちゃんも久しぶりー!」 「星乃ちゃんも!」 「せーの!」 「「「イエーイ!!」」」 三人でハイタッチをした 「ちゃー!?わたしも混ぜてよー!!」 鶴乃が混ざりに行きそのままハイタッチ合戦が始まり… 「ちゃー…」 「腕痛ーい!!」 「うちの…勝ち!!」 「…最下位だけど二人に会えたからラッキー!!」 戦は三乃の勝利で幕を閉じるのだった…… 「じゃなくて!!星乃ちゃんと琥珀がこっちに来た原因を探るんだよね!!」 鶴乃の一声でそうだった!!という顔をする三乃 「前は蛇みたいな魔女が三乃ちゃんと琥珀ちゃんを呼んでたみたいだけど…今回はどんな魔女が呼んでるのかな」 「………、変な魔女の反応は無い。メルに占ってもら」 サーチで魔女の反応は無く、メルの手を借りようとしたが 「駄目!!」 「…オレが肩代わりするけど」 「それでも駄目!!」 「琥珀ちゃんが酷いことになっちゃうのは駄目!!」 鶴乃と三乃が猛反対したため無しとなった 「……じゃあどうするの?」 琥珀がムスーっとした顔で質問する 「前は水名神社に居たから…うちらに関係してる所とか?」 「ちゃー…となると、遊園地とか?」 「オレの所の鶴乃おねーちゃんも遊園地には行ってた!」 「僕も行ったことがあるし…決まりだね!」 四人は昔みかづき荘と一緒に来たことがある遊園地へ向かった 「ついたー!!」 三乃がそう叫びながら遊園地のチケット売り場へと向かう三乃 「ちょっとー!!今お金あんまり無いよー!!」 「僕もだすから少し遊んでいこうよ!!」 三乃を追いかける鶴乃と星乃 「オレの分は無くていいよー!!」 琥珀はそう言って、鶴乃達の遠慮する心を肩代わりし何処かへ向かっていったのだった… 「やふぅぅぅぅぅうううう!!!!!!!」 「ちゃぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」 姉妹二人と鶴乃はジェットコースターや 「あ!万々歳が見える!!」 「どこどこ!!」 「うちも見たい!!」 観覧車などに乗り (鶴乃ちゃん!魔女居ないよー!!) (こっちも居ない!) 魔女を探すが、見つからず 「ホットドックー!!」 「ドーナッツもある!!」 「「……」」 「…うん!ギリギリ買えるよ!!」 「「やったー!!」」 途中でいろいろ食べたりして 時刻はすっかり夜となっていた 「楽しかったねー!!」 「うん!三乃ちゃんと一緒に遊べて楽しかったよ!!」 「もしもしししょー?泊まりたいんだけど…」 鶴乃がやちよに連絡しながら三人でみかづき荘に向かっていく 「…あれ?琥珀ちゃんは!?」 だがその途中で琥珀のことを三乃が思い出し辺りを見渡す 「そういえば!琥珀ちゃんどこに行ったんだろ!?」 星乃も三乃と一緒に辺りを探すが見つからず 由比姉妹はみかづき荘に向かい、たどり着いた 「ししょー!!来たよー!!」 鶴乃が勢いよくみかづき荘のドアを開き 「きたよー!!」 三乃が鶴乃に追従しみかづき荘に入っていき 「僕も来たよー!!」 星乃も入っていった 「…あなたが由比星乃さん…であってるわよね?」 「うん、最強の妹の由比星乃だよ!」 星乃がやちよに自己紹介をして 「やちよちゃん!鶴乃ちゃんを小さくした感じの女の子来なかった!?」 三乃がやちよに琥珀が来なかったか尋ねるが、見てないというらしく そのままみかづき荘に泊まり眠ったのだった 翌日 鶴乃はやちよと一緒に、星乃は三乃と一緒のチームとなり 琥珀と魔女を探し始めた 「うぅーん、琥珀ちゃんはどこに行ったんだろ…」 「一緒にこっちの神浜を観光出来てるからラッキー!」 妹たちがそう言いながら辺りを探していたら 「三乃氏!!やっと見つけたでございます!!」 「三乃氏ー!!こっちー!!」 天音姉妹が三乃を呼んでいた 「えぇ!?天音姉妹の二人と仲が良いの!?」 「え?そっちは記憶ミュージアムで月夜ちゃん達と会ってないの!?」 互いの世界の違いを知りながら話すは続く 「初めて会ったのは下水道なんだよね?」 「うん!」 「懐かしいでございます、あの時は三乃氏に思いっきり燃やされて…」 「そんなこともあったねー」 天音姉妹と三乃が感傷に浸っていると、話に付いていけない星乃が天音姉妹に話しかける 「二人とも!!何か話があるんだよね!」 「…そうだったでございます!!」「忘れてたねー」 二人が本題を思い出し話始める 「由比の魔法少女に下水道で待ってるって伝えといてこはーって伝言でございます。」 「ウチ達も付いてきてって言ってたんだよ!」 「琥珀ちゃんかなー?」 「多分琥珀ちゃんだと思う!!」 二人は伝言を残したのが琥珀だと思い、鶴乃とやちよに連絡して天音姉妹と一緒に下水道へ向かった かつてミザリーウォーターが居た下水道にたどり着いた一行は魔力探知で魔女を探そうとし 「…琥珀ちゃんの魔力だー!!」 琥珀の魔力を奥深くから見つけた 「これは…一番奥!?」 「かつてウワサが居た場所でございます」「ねー!」 四人は奥に行くと鶴乃に電話で伝え、下水道の奥深くへと向かっていく 「まだコウモリ居るー!?」 「ウチ達がここで燃やされたんだよね」 「……下水道…蝙蝠…」 各々が喋りながら下水道を進み 「ーッ!!魔女!!」 最深部にたどり着いたと同時に、魔女の結界を見つけた 「先に誰か入ってるでございます!!」 「もしかして…琥珀ちゃん!?」 結界内に誰かが居るのが分かった由比姉妹と天音姉妹は結界内へと入り、奥へと進んでいく 「使い魔が出てこないね」 「先に入った人が倒したのかなー」 使い魔が出てこないことを疑問に思いつつ、最奥までたどり着き 「…ッ!!琥珀ちゃん!!」 炎の鳥の様な魔女と戦っている琥珀を見つけた 「ーッ!?おねーちゃん達!?どうしてここに!!」 「話は後!!一気に決めるよ!!」 「うん!!」 星乃と三乃は武器を構え 「炎刀斬舞!!」「炎弾斬舞!!」 必殺技を魔女に向かって放つが [縺弱g縺?*縺ヲ縺?@繧?¥縺翫>縺励>繧医?!!] 炎は食べられ、魔女の炎が強くなるだけだった 「えぇー!!」 「…火は駄目なことが分かったからラッキー!!」 驚いてる三乃とラッキー言ってる星乃を横目に炎を食べた魔女は結界内を飛び始め [縺上?縺ス繧薙?縺??縺。繧?≧縺?繧?] 魔法少女達に大量の炎を飛ばし始める 「わわっ!?」 「撃ち落とすのが間に合わない!!」 「それに、飛ばれていると攻撃がしずらい!!」 由比妹たちが苦戦している中 「月夜ちゃん!!」 「行けるでございます!!」 天音姉妹達が攻撃の隙をみて 「「笛花共鳴!!」」 魔女の動きを止めようとするが 「…止まらないでございます!?」 「ねー!?」 魔女は止まることなく攻撃を続ける [縺翫?縺医■繧?s縺溘■繧ゅ>縺」縺励g縺ォ縺ゅ◎縺シ!] 「ーっ!!このままだとジリ貧だよ!!」 「一度撤退するでございます!?」「ねー!」 炎も音も効かないため、魔法少女達は撤退しようとするが 「……みつーん…」 魔女が放った大きな炎が着弾し、道が封鎖されてしまっていた [縺ー繧薙?繧薙*繝シ縺?] 退路を断たれた魔法少女達は攻撃を回避することに専念しながら打開策を考える 「僕の攻撃だけは通ってるからラッキー!!」 星乃の不幸の弾丸は雀の涙ほどだが攻撃として成立しており、これを何とか致命傷に持って行きたいが… 「回復するのは聞いてないでございます!!」「ねー!!」 「オレが戦ってた時は使ってこなかったけど…火を食べて進化した?」 「ウチ…やらかしたかも?」 「でも!炎は駄目だって知れたからラッキー……これは少しきついかも…」 SGも濁ってきて、少しネガティブになっていく いっそドッペルを出せるくらい穢れれば打開策になるかもだが… せいぜい有効なドッペルは天音姉妹のドッペルくらいだろう 「…月夜ちゃん!」「月咲ちゃん!!」 二人は互いの手を握りながら魔女に向かっていく 「ーっ!?二人とも、何を!」 「星乃さん!他の二人と一緒に退路の確保をお願いするでございます!!」 「ウチと月夜ちゃんで時間を稼ぐから!!」 天音姉妹はドッペルとなり合体し、魔女へ向かって突撃する 外界拒絶の性質上、撃破はされないが 「……うち達で火を何とかしないと!!」 三乃が退路を塞ぐ炎の壁の前までやってきて、抽出を始める 「…星乃おねーちゃん!」「うん!!三乃ちゃんを手伝うよ!!」 二人の由比も三乃の元まで来て 琥珀は魔力の肩代わりを 星乃は三乃とコネクトして炎の壁に向かって不幸の弾丸を放つ 「消えろ消えろ消えろ消えろ!!!!!!!!!!」 「炎を消せるうち…炎を何とか出来るうち!!」 (…使い魔を増やして……だめ、バレたらお終いだしここでどうにかしないと!!) 無情にも炎の壁は消えず カチッ! 「ーっ!?弾切れ!?何で!!」 何故か弾切れとなり 「…あぁ!!」「ドッペルが!?」 天音姉妹のドッペルも時間切れとなり変身が解除されてしまい 絶体絶命のその時だった 「伏せて!!」 「この声は!!」「鶴乃ちゃん!!」 聞こえてきた鶴乃の声に従い伏せる由比妹たち 「アブソリュート・レイン!!」 それと同時に大量の水を纏った槍が壁を突き破り魔女へ飛来する [繧?■繧医&繧薙□繝シ!!] 槍は魔女へと刺さり、地面にたたき落とされる 「待たせたわね!」 「ここからは私達のターンだよ!!」 「炎扇斬…」 取り合えずマギアを放とうとする鶴乃だが 「鶴乃ちゃん!火は駄目!!」 「えぇぇぇぇぇぇ!?じゃあ私は何をしてればいいの!!」 三乃から魔女の情報を聞き動きを止め 「取り合えず天音姉妹の安全を確保するわよ!!」 「わかったー!ちゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!」 鶴乃が天音姉妹の方へ向かっていき、やちよは魔女への攻撃を続ける 「鶴乃ちゃん!!うち達も行くよ!!」 三乃が鶴乃を追いかけて天音姉妹の方へ向かい 「うん!星乃おねーちゃんも!…?」 三乃に同行しようとした琥珀が星乃の方を向くと 「何で!何でこのタイミングで弾が切れてるの!?」 まだ銃と戦っている星乃が見えた 「星乃おねーちゃん……」 琥珀が星乃に近づいて行く 「琥珀ちゃん…こんな時に弾が出なくなるなんて…もう不幸じゃないって事なの…目の前の魔女と戦えないのに……!!」 自身の不幸を嘆くも、弾は無い、生成されない 「星乃おねーちゃん、ごめんね…弾が出ないのはオレのせいなの」 「…え?」 「遊園地で不幸を肩代わりして返しそびれてたの…遊園地は楽しかった?」 「……うん、楽しかったよ、おねーちゃんと三乃ちゃんと一緒に乗った観覧車もジェットコースターも…一緒に食べたホットドックも美味しかったよ!……けど!」 星乃は思い出しながら言葉を続ける 「琥珀ちゃんとも一緒に遊園地で遊びたかったよ!!」 「…!?……それはできないんだよ、星乃おねーちゃん…」 「何で!!」 「オレの体質のせいだよ……後、不幸返しとくね!!」 琥珀は何かを星乃に投げつけて、魔女の方に向かっていく 「ーっ!!ちょっとまっあだ!?」 星乃も走ろうとするが何もないところで躓きそのまま転び 「大丈夫!?」 近づいてきた鶴乃の手を借りながら起き上がり 魔女へ牽制の為に銃を撃ちながら 「…うん、これはラッキー!!」 と言った星乃であった [繧峨?繧√s縺ヲ縺?@繧?¥繝シ!] 「ーッ!?魔女は!?」 魔女は再び飛翔しようとするが、やちのよ槍が深くまで刺さっており飛べないでいる 「まだ大丈夫!!月夜ちゃん!月咲ちゃん!!大丈夫!?」 「三乃氏…大丈夫でございます……」 「ねー…」 「この後いろはちゃんも来るから、少し待ってて!!」 そう鶴乃が言っていると 「三りん!!来たよ!!」 「いろはちゃん!!月夜ちゃんと月咲ちゃんをお願い!!」 いろはが追いつき天音姉妹を回復し始める 「面目ないでございます…」「ねー」 回復はしたが戦闘は厳しいため天音姉妹は隙を見て笛を吹く為に隠れて敵を観察し始める 「本当に動きを止めれるのでございます?」「ウチと月夜ちゃんの笛花共鳴…さっきは効かなかったけど」 「大丈夫!!炎の勢いが弱ってるから行けるはず!!多分!!」 「…っ!!三りん!鶴乃ちゃん!魔女が動くよ!!」 いろはがそう言った少し後に [縺九>縺ヲ繧薙@縺セ繝シ縺?] 魔女も槍を破壊し飛翔し始めるが、炎の勢いが弱っている 「皆!行くわよ!!」 やちよの号令と共に魔法少女達は攻撃を開始する 「まずは!」 「ウチ達だよ!!」 「「笛花共鳴!!」」 天音姉妹が笛を吹き魔女は空中で動きを止める 「落とせないでございます!?」 「ねー!?」 「だったら強引に行くわよ!!」 「はい!!」 次にいろはとやちよがコネクトし 「「デュエ・アニマ!!」」 合体マギアを放つ [縺励g縺上■繧?≧縺ゥ縺??] 魔女は耐えきれず地面に落下していき 「三りん!鶴乃ちゃん!!星乃ちゃん!!琥珀ちゃん!!」 「今よ!!」 バトンは由比四姉妹に託された 「蒼炎斬!!」 「まってまって!!一緒にやろ!!」 琥珀がマギアを放とうとしている所に三乃がそう提案する 「一緒に?」 「うん!うち達四人の由比で合体技やろ!!」 「…星乃おねーちゃん、行けそう?」 「わかんないけど…ラッキーだから行けるよ!!」 「じゃあやろ!!」 三乃が星乃と手をつなぎ、星乃が琥珀と手をつなぎ、三乃の空いてる手に鶴乃が手をつなぐ 「「「「コネクト!!!!」」」」 四人分の炎は大きな渦となり、四人の武器が融合したような大きな扇子となり 「名づけるなら!!」 星乃の方を向きながら三乃がそう言い 「え!?えーと……万々炎舞!!」 そう言うと同時に大きな扇子は途轍もなく大きな炎の渦を生み出し [縺ク縺?※繧薙〒繝シ縺?] 魔女は炎を吸収しきれず、炎の中に消えてなくなった 「結界が消えたー!!」 「ちゃー!!…ほ?」 結界が消えると同時に、星乃の身体から光があふれ、どんどん薄くなっていく 「消えるってこんな感じなんだ……珍しい体験ができてラッキー!!」 星乃がいつも通りラッキーしている所に三乃が近づき 「星乃ちゃん!また会おうね!!」 「うん!またね!!」 二人がそう言った瞬間、星乃は消え元の世界へと帰っていった 「さて、オレも帰るかー!ばいばーい!!」 そう言いながら琥珀は穢れが飛び散るように消えていった 「…あれ?」 「どうしたの鶴乃ちゃん?」 「何か、穢れっぽかったなって…もしかして琥珀ちゃんは魔女!?」 「そんなわけ無いでしょ」 「疲れたでございます…」 「ウチ達今日ずっと走ってたよ」 「「ねー!」」 「あはは…みかづき荘でご飯食べていきませんか、ういとフェリシアちゃんが…」 そんな事を言いながら、三乃達も帰っていくのだった