■迷宮キングダムリレーキャンペーン「昇降記」 ◆王国について PCの王国は巨大な昇降機と化し、百万迷宮を移動し始める。 昇降機の扉が開いている間、外部と束の間の交流を行うことはできるが 同じ階に留まり続けることはできず、新たな領土が手に入ることもない。 上は天階から下は深階まで、制御不能な上下運動を繰り返すのだ。 ◆王国の領土 王国は新たに領土を手に入れることができない。 ◆周辺階域図 王国は周辺階域図を上下に移動する。 GMはシナリオごとに王国の位置を決定すること。 A~Fは各階層を表す。Aは天階(の下層)、Fは深階(の上層)とする。 B~EがどうなっているかはそのセッションのGMが決定する。 宮廷は王国と同じ階層内(左右方向)にのみ移動できる。 ◆背景 富国系の6:末裔や宗教系の2:路道など、背景の中には土地や領土を参照するものがある。 本キャンペーンでそのような使命を達成するのは極めて困難(または不可能)である。 「土地」や「領土」が含まれる結果が出た場合、PLは背景表を振りなおしてもよい。 また、背景表でランダムに土地を選ぶとき、PLの任意の土地を選んでもよい。 ◆王国変動表 王国変動表の5、6、8の結果を変更する。 ・5:文章中の語句を差し替え [自国の領土のマップ数]→[王国レベル] ・6:文章を差し替え 上へまいりまあす。1D6人の天使が《モンスターの民》となる。 種類は宮廷の平均レベルに最も近いレベルのものとなる。 レベルの差が同じ値の場合、高い方が現れる。 ・8:文章を差し替え 下へまいりまあす。1D6人の深人が《モンスターの民》となる。 種類は宮廷の平均レベルに最も近いレベルのものとなる。 レベルの差が同じ値の場合、高い方が現れる。 ◆やりたいこと 後腐れなく天階や深階、それ以外の階に宮廷を送り込みたい。 ■1話 1話時点での王国はごく普通の卓上王国である。 少なくともPC含めて王国の住人はみなそう思っている。 鬼族の大群に包囲され、孤立した王国は滅亡寸前。 住民は【王宮】に立てこもり必死の抵抗を続けている。 しかし、いくら敵を倒しても増援を断たなければ勝ち目はない。 住民の祈りが天に(または深みに)通じたのか、突如として王国の門が閉ざされる。 こうなれば孤立しているのは王国に攻め入った鬼族の側だ。 宮廷は配下を率い、最後の戦いに打って出るのだった。 ※結末について 先に言っておくとシナリオ内で謎の振動が幾度となく王国を襲う。 地震ではない。昇降機と化した王国が迷宮内を移動しているのだ。 ◆冒険の目的「鬼族から王国を守る」 王国にいるすべての鬼族が死亡するか《モンスターの民》になればよい。 鬼族以外のモンスターは終了フェイズの開始時に《モンスターの民》になる。 ◆情報収集 宮廷が【王宮】のある部屋にいる状態で冒険フェイズを開始する。 宮廷が【王宮】のある部屋に戻ってきたとき、宮廷は終了フェイズを開始できる。 通路情報はすべて判明している。 ※鬼族は暫定。怪物系の背景を持つPCがいれば種族を変更すること。