二次元裏@ふたば

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85784 B25/09/22(月)20:52:20No.1355791102そうだねx5 21:59頃消えます
「さきちゃん、そろそろご飯にしない?」
ロフトで作業中のさきちゃんの方に話しかける。
「ごめんなさい、初華。まだ作業が…」
用意はしておくから後で食べてね。そう言おうと近づくと、さきちゃんは手を止め、こちらの顔をじっと見ていた。
「どうしたの…?」
「あ、いえ、一緒に食べましょう。」
「作業大丈夫なの…?」
「ええ、とりあえず一区切りは付きましたので。」
「それに、あまり初華を心配させると知らないところでわたくしよりずっと無理をしそうですからね。」
さきちゃんはほんの少し意地悪な言葉を向けるとこちらに微笑みかけた。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/09/22(月)20:52:43No.1355791265+
───
目が覚める。幾度となく見てきた夢。寝ても覚めても逃れられない悪夢。
朧げだがシチュエーションは様々だった。でも、結末はどれも同じ。拒絶と別れ。
当然だ。全部嘘なのだから。裏切ったのは、私で、傷付くのは、さきちゃんなのだから。
一緒に居ようとするほど、暴かれた時の罪は深くなっていく。分かっているのに。
そんなことを考えていると眠気が完全に飛んでしまったのか、喉の渇きがどうにも気になってくる。
音を立てぬよう静かにリビングに向かうと、さきちゃんが椅子に腰をかけていた。カーテンは開けられている。
「さきちゃん…?」「初華?起こしてしまいました?」
「ううん、ただちょっと眠りが浅かったみたいで…」「奇遇ですわね。わたくしも」
カップに水を注ぎ向かいの椅子に座る。
「こうして夜空に目を向けるのは久々に感じますわ。初華は今も星が好きですの?」「うん、まあ、こっちに来てからは殆どプラネタリウムだけどね。島に比べるとあんまり見えないし。」
「確かに、目立つのは月くらいですわ。」
225/09/22(月)20:53:00No.1355791389+
今日の初華は月のように優しい。あの夜貰った言葉、私が受け取ってよかったのかな。
窓際の方に意識を向けていると、不意にさきちゃんが手を握ってきた。
「…やっぱり、何か悩んでいるでしょう。わたくしでよければ相談に乗りますわ。」
「ううん、本当に大丈夫だから…なんでもないよ…」
「言いにくい事なら仕方ありませんわ。でも、お忘れにならないで。わたくしはいつだって初華の味方ですわ。」
そのまっすぐな言葉と視線は嬉しくて…暖かい気持ちになって…でも…それと同じくらい、恐ろしかった。
325/09/22(月)21:14:39No.1355801250+
初華呼びで星のこと確認してるし前半の同棲の話か
425/09/22(月)21:27:03No.1355806841+
無知ゆえに初華の味方って言い回しが救いにならない悲しさ
525/09/22(月)21:29:27No.1355807921+
前半ならではの不安な心情か
625/09/22(月)21:34:13No.1355809904そうだねx2
本当に息苦しい思いばかりだっただろうなこのころ…救われてよかったね…
725/09/22(月)21:35:51No.1355810703+
今の関係とは別の味わいがある
825/09/22(月)21:45:10No.1355814831+
この辺りの初音の心情描写は漫画でもっと盛ってくれるといいな…
925/09/22(月)21:49:11No.1355816668そうだねx1
>一緒に居ようとするほど、暴かれた時の罪は深くなっていく。分かっているのに。
本当につらい…はずなのにそこが祥子のドストライクとか改めてすげぇ構成だわ
1025/09/22(月)21:52:56No.1355818300+
共犯者というキーワードも帰ってくる
1125/09/22(月)21:53:14No.1355818409+
さきちゃん…


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