25/09/14(日)19:00:16No.1353195224+
20:05頃消えます
8月も半ばのある日のこと。とある地方都市の、比較的大きな駅の中。このスレは古いので、もうすぐ消えます。
ひとつだけしかない改札の前で、1人の少年が壁に背を預けていた。人を待っているのか、手元のスマホをぼんやりと眺めて時間をつぶしている。
やがて電車の到着を知らせるメロディが構内に鳴り響き、少し遅れて改札に人の群れが流れ込んできた。
少年が顔を上げて改札の向こうへ視線を送ると、ちょうどその先でキャリーバッグを引いたウマ娘がひとり、笑顔で手を振りながらぴょんと跳ねる。
「やっほー! お待たせ〜!」
緩やかに巻いた栗毛の髪に青い帽子を被ったウマ娘──マチカネタンホイザは、小走りで改札を抜けると嬉しそうに少年の方へ駆け寄ってきた。
| … | 125/09/14(日)19:00:54No.1353195487+「お疲れ様……って、うわっ!」 |
| … | 225/09/14(日)19:01:29No.1353195683+「お父さんとお母さんも元気にしてるー?」 |
| … | 325/09/14(日)19:02:10No.1353195975+「はい、どうぞ」 |
| … | 425/09/14(日)19:02:43No.1353196179+やがてふたりは駅から離れ、人影も疎らな住宅街の方へと歩いていった。 |
| … | 525/09/14(日)19:03:17No.1353196437+タンホイザは軽やかなステップで日差しの中へ駆け出すと、軽々と橋を飛び越えていった。 |
| … | 625/09/14(日)19:03:52No.1353196660+「僕もネイチャさんの講演、動画で見たんだけど。……やっぱり、ウマ娘って走るのが一番幸せ? 今でも走りたいって思う?」 |
| … | 725/09/14(日)19:04:24No.1353196861+少年が小さく笑いながらそう言うと、タンホイザもくすくすと笑った。 |
| … | 825/09/14(日)19:05:00No.1353197116+少年は再び頬を染めて、照れくさそうに笑った。 |
| … | 925/09/14(日)19:05:31No.1353197339+「……そういえば、父さん合宿が終わったらこっちに来れるってね」 |
| … | 1025/09/14(日)19:10:57No.1353199516+一応補足するとこの頃のネイチャは引退したウマ娘とファンの交流の機会を作る活動をしていてタンホイザも時々手伝っているという設定です |
| … | 1125/09/14(日)19:18:16No.1353202716+草 |