もし…五河士道が居なかったら
そんな事を以前考えたことがあった
精霊の力を唯一封印出来る存在
そんな存在が居ない「もしも」を
…もし、そんな事があり得たら、精霊を止めれるのだろうか

かつての友を、殺す覚悟を出来るのだろうか

ハナミ:────
以前、誰かから貴方は夢を見るのかと尋ねられた事を思い出す
理屈としては日中の記憶や感情を整理し、心身のバランスを保つために人間は夢を見る
人工知能である己にそういった過程は必要では無い
それ故に夢を見る事は無いとあの時は答えた
暁美:か…は…っ
だが…今の自分には目の前で起きている事が夢であって欲しいと…そう思わざるを得ない
かつての友
かつての家族

今のハナミの内心は…彼女が敵となって現れた事実から目を背けたい一心だった

ハナミ:ぁ…
名前を呼べない
もし呼んで…返事が返ってきてしまったら、如何すれば良いのかわからない
「誰？」と…返ってくる可能性はある、だが左眼の文字盤が彼女であると訴えてくる
逡巡しているうちに、彼女が此方へその眼を向けてくる
舐め回すように、何かを確認するかのように
それは数瞬の出来事だったが…ハナミには永久にも感じられた
軍刀の少女:…

既に脳が破壊されてる…

ほむほむが

ハナミ…

軍刀の少女:
1〜2.君は…誰だ？
3〜4.あら、ハナミさん…お久しぶりですわね
5.
dice1d5=5 (5)

はい

紗和か…？

クリティカル

軍刀の少女:嗚呼、嗚呼…漸く見つけましたわァ…
ハナミ:…《狂、三》…？
白いポニーテールの髪を揺らし、己の顔面を手で鷲掴みにして体を震わせる
軍刀の少女:《わたくし》、待って…待って…待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って！ずっっっっっと待ってましたのに！！！！

以前のブラクラの時みたいなのが

ハナミ:ひっ！
違う
彼女は《狂三》じゃない
だって己の知る《狂三》は明るくて、優しくて…
軍刀の少女:待ってましたのにィ…！
あんな風に焦点の定まらない…狂気に染まった表情などする筈がない…！
ハナミ:…っ！
1〜3.雷光一閃…！
4〜5.ガリアスッ！
6.あっ
dice1d6=3 (3)

あの時は真心ちゃんを守ってくれてたのに…

フェイト？

ハナミ:プラズマ 軍刀の少女:獅子の弾〈アリエ〉
雷の一撃よりも早く、狂気に濡れた少女が放つ弾丸が大剣を空間ごと削り取る
ハナミ:ぁ…
間違いない、歪んで…歪な姿に変貌しようとも
その力は紛れもなく精霊の力…刻々帝〈ザフキエル〉に他ならない
削り取られたのは…
1〜3.ギリギリ刀身の部分だけ
4〜5.本体も掠った
6.…
dice1d6=4 (4)

どうにか正気に…

目と勘だけはいい兄きてくれー！！

ハナミ:ぁ゛…がっ…
いくら肉体を破壊されようが、デバイスが無事なら無傷に等しい
だが相手は初対面だというのにデバイスが本体だと見抜いていた
戦斧の形状に戻ったデバイスは掠っただけだというのにコアの部分がほぼ抉られている…お陰で肉体を維持するのが精一杯、いつ機能が停止してもおかしくない状態だった
軍刀の少女:
1〜3.どうして、どうして《わたくし》の手を払い除けましたの…？《わたくし》、頑張って生きましたのに…
4〜5.全部、全部あの女が、《わたくし》全てを…愛を奪った…許せない…絶対に赦さない…！
6.うふふ、大好き、大好きですわ…だから全部、ぜぇんぶ《わたくし》が…《わたくし》の物にしてあげますわ
dice1d6=2 (2)

〈ゴースト〉のときみたいな支離滅裂過ぎることもないの辛い

イレギュラーの塊なせいで何が起こってもおかしくないの予測できないの…

ハナミ:この、ままでは…！
自分が破壊されるのは構わない
バックアップはある…しかし目の前で血を流し倒れるほむらは別だ
自分には代わりがいるが…ほむらには代わりは存在しない
今己に注意が向いている内になんとしても彼女だけは逃さなくては…！
軍刀の少女:一緒に帰りましょう…？《わたくし》もう一人ぼっちは嫌ですわ…だからずっとずっとずっとずっとずっと────
泣いているのか、笑っているのか、怒っているのか
感情が全く分からない…理解が出来ない
話している内容は一定しているが…それに感情が伴っていない
現に口ではああいっているものの、既にハナミに向け軍刀を逆手に持ち突き刺さんとしている
コアを破損したハナミは満足に動かない体を這ってでも動かし、ほむらから距離を取る
だがその動きは遅く…無情にも少女の刃はハナミのデバイスへ────

何が…？

1.随分と無様な姿だな、人形
dice1d1=1 (1)

フィーアか…？でもそんな呼び方しないし誰だ…？

軍刀の少女:…………十香さん？
十香？:ふん…気味の悪い女だ、だが…このままでは忍びないな
大剣を振るい、軍刀の少女を弾き飛ばす
十香？:
1〜3.往ね、此処は貴様が居ていい場所では無い
4〜5.哀れな女だ、救い主もわからなくなったか
6.……すまない
dice1d6=4 (4)

いつどうなって《白の女王'》がここに来たのかもわからん…

救援ではあるか

救い主…？

天香なのか…？