マジックパンクTRPG「Rescue Breathing」で遊んだよ! 楽しかった! 面子は男「教師」と少女「武術師範」と女「呪奏士」の3人! 男!生業は「教師」 魔術師!市井の塾講師だぞ!!最年長!! 魔術をどう生活に役立てるかを主眼に置いて 豊富な知識は都市外の知識も多いし射撃も得意! 全ては聖域都市の外、危険なアウトランド生活を夢見ての準備だぞ! 小柄で丸眼鏡の少年みたいな姿に騙されるなかれ! チーム1の隠れワイルド!その生き様はまさにパンク!! 武器は螺旋描く疾風を撃ち出す魔導具のショットガン! ダメージだけを防いでも強制移動を同時に与えるぞ!! 少女!生業は「武術師範」 非魔術師!!極東由来の古武術使いだぞ!!最年少!! 使えぬ魔術は魔導具で補う掌叩いてフラッシュバン 暴徒を鎮圧、人助け! トラブル大好き悪党退治、民事介入あたりまえ! 老人口調で片義眼、祖父の教育悪影響! チーム1の無鉄砲!その生き様はまさにパンク!! 武器は持たない徒手空拳、おかげで荷物が軽くて移動がいっぱい! 服装は袴だぞ!! 女!生業は「呪奏士」 魔術師!凍結魔術の名門の令嬢だぞ!! 呪奏士に憧れ、親の言いなり人生に別れを告げる 家の力は勿論借りず、自分で築いた人脈使い根回し歌良し準備善し! 魔術学院生から転身、電撃デビュー! 歌と魔術の二刀流シンガーソングライター! チーム1のクール&パッション!その生き様はまさにパンク!! 武器は持たない手にマイク 服装はレオタ見せ衣装/レオタードアンダーパンツ!! 以上の3人チームで今回のセッションでした 殺人事件に巻き込まれる仕事帰りのPCたち 見事なヘッドショットを決めて逃亡した相手は既に逃亡 追いつけないのでしょうがなく、部位狙いで頭を狙った場合のルール話でGMも参加で和やかにプチ脱線 頭部狙いは、20面体で14以下の出目は失敗(14以下でも1を除く能力値と同じ出目なら成功)という高難易度 「時間をかけるのルールで狙いをつけたのかも」 「スナイパーっぽい!」 「ダイス多くてもPC側なら部位狙いは胴以外狙いたくない(ペナルティがキツイから)」 「でも部位狙いで頭部を欠損ダメージまでもっていけば、即死なんだよな」 この雑談が丁重な前フリであったことを今、誰も知らない…とかやりつつ PLの雑談など関係なく、PCたちは他の介入が来る前に先んじ少しでも状況を把握するため動く 呪文修得組はそれぞれ「教師」が《診断》と「呪奏士」が《思念探査》を使い死体を調べるグッジョブ 《診断》の結果、アルコール依存やストレスはあるが死因に関係なく、病気や毒物の疑いはない 頭部を撃ち抜かれてたことがわかる「状態:死亡」のお墨付きの結果 《思念探査》はおかげでキャラクター1体ではなく、物体1つを対象とし生前の記憶を読み取る「呪奏士」 死体はどうやらギャングの構成員らしく 失敗続きの仕事で警告を受けておきながら、大きな損失を出たことで生命の危機を感じていたことが明らかになった 死体の男の所属組織が聖域内治安最悪の8区に事務所を構えている情報も読み取れた PCたちは相談のあとその事務所を目指すことにする 「呪奏士」の案内で到着した場所はマンション 「8区にしては小奇麗なマンション」とのGMの情景描写からの 「8区にしては~とか偏見!」と流れるようなセルフツッコミが冴えわたる 「窓とか割れてないし…」と「教師」がフォロー、丁重な前フリをありがとうございます この時はまさかあんなことになるとはね… 事務所のある部屋の前まで移動すると壁越しに中から大声がする 聞き耳はサバイバルへの備えに余念のない「教師」が判定に成功 事件現場からさらわれた一般人が、ギャングに尋問を受けている模様 手癖悪くパクっ…調達していたコップを耳に当てその会話内容を聞き取った「教師」が仲間にも内容を伝える 「なんでそんなもの持ってるの…」「キャラのイメージソースがキートン・太一だから…」 じゃあしょうがないですね 聞き耳関係なく既に不法侵入する気だった「武術師範」 だが、当然扉には鍵が掛かっている これも「教師」が難なく開錠 学校では教えてくれないことに人生を切り拓くコツがあるようだ ギャングのいる事務所への突入条件を満たすPCたち 攻撃を仕掛けたり下手な事をしない限りギャングは気付かないとのありがたいGM裁定 興奮したギャングがいつ一般人に対し直接的な手段に出るかわからない ギャングの無力化と一般人の安全確保は早い方がいいと 作戦会議と戦闘前の準備を手短に済ませるPCたち 「呪奏士」が捕らわれの一般人に《念話》を使う 助けが来たこと、《閃光》の呪文がくることが伝わり、一般人が目を閉じ顔を伏せる ギャングたちは相手が怯えて目を閉じたと思い《念話》に気付いていない ジャズが聴こえたらマーベリックが来た合図だ もちろん不意打ちするのでジャズも呪奏もないのですが!と突入開始 不意打ちの時間だコラァ!! “!?” GMの裁定で不意打ちにより1ラウンド目はPC側だけの行動で 更にギャングたちは主導アクションと防御判定は行わない(対応アクションは行う) かなり有利な展開で戦闘の幕が切って落とされた この有利な状況をどこまで次のラウンドにも持ち込めるのか 地盤を固めるため「教師」のスキル《博識》でギャングたちのデータを判明させていく 防具を着込んだ擬餌HPな【アーマー】持ちの相手で ギャング・ボスに至っては盾持ち、対応アクションでダメージを削ってくることがわかり まともに戦えばそれなりに手間取る敵との判断がされ 戦闘マップにはベランダのない窓があることから、敵を突き落とす作戦が検討された 「呪奏士」がこの場に銃持ちがいないことを指摘 ヒットマンの情報を吐かせるためにもギャング・ボスは残していきたいとPCの方針が決まり めでたく雑魚ギャングは窓から落としていい相手と認定を受ける 当初の作戦から、PCたちの長所と敵のデータにあわせて役割をスイッチ 作戦そのままの部分、「武術師範」が手を叩いて《閃光》を炸裂させギャングたちの目を焼く穏当な対処から 「教師」のショットガンが《螺旋球》を撃ち出しダメージ&強制移動を 「武術師範」が格闘オプションで強制移動を キッチンとリビングの窓が割れ、マンションの3階からボス以外のギャングが次々に落下していく 【アーマー】があるため「瀕死」&「気絶」になってもギャングが「死亡」はしない【HP】計算だった おかげでPCの行動と選択に容赦がない 盾持ちのギャング・ボスは「呪奏士」が担当 相手の盾ではダメージを軽減できない《凍結》の呪文で、ギャング・ボスの【HP】【アーマー】を削り凍らせて倒す 部屋内のギャングの無力化には成功したが戦闘はまだ終わらなかった 銃持ちの敵、PCたちが巻き込まれた事件の発端であるヒットマンが遅れて到着 構えたライフルで「部位狙い:頭」を「呪奏士」に成功させる ヒットマンの能力値では出目15以外は失敗の判定が成功し、ざわつくPLたち 幸いにしてヒットマンでは、この場にいるPC全員の頭部を「欠損」させるほどのダメージを出せないが 【身体】の低い「呪奏士」のみ「負傷」適用の範囲内と肝が冷えるなかなかの塩梅 今回のダメージでは【アーマー】を減少することでなんとか「負傷」を免れる これで「呪奏士」の【アーマー】は0になり、もしも次に同じことがあれば…いやいや早々ないってとPL 「武術師範」がヒットマンにも《閃光》を当て、続けざまに格闘オプションで投げを試みる ダイスペナルティの累積で白兵攻撃に対する防御判定が、ダイスを2個振って低い方を採用する状態のヒットマン しかしながら出目で「武術師範」よりも高い成功を2つ出し、ヒットマンが回避に成功する 本当に目が見えてないんだろうなお前!? 「俺はプロだぜ」と視覚に頼らない台詞で、ヘッドショットに続き戦闘強者としての雰囲気を醸し出し始める いくらなんでもこの出目は続かないだろ… 「教師」の射撃は流石に命中、強制移動も与えてキッチンに追い込み窓際まで寄せる 逃げ場のない閉所で「呪奏士」がとどめを狙うが命中に失敗 機会を与えてしまったヒットマンの反撃が、返すライフルで「呪奏士」に飛んだ 狙いはまたもや「部位狙い:頭」…いくら何でもさあ…えっ!出るの!? 回避に失敗した「呪奏士」がダメージで【HP】を半分以下まで減らし、「負傷:頭」の効果により「混乱2」を喰らう 女性シンガーソングライターの顔を傷付けた敵に怒りを燃やす「武術師範」 「教師」が追い込んだおかげで逃げ場のないヒットマンに《閃光》を浴びせた瞬間、一気に間合いを詰める 窓から突き落とすか・投げ技かの二択が通り、投げ技でキッチンの床に叩きつけられヒットマンが行動不能 PCたちの勝利だ! 一般人も無事救出 「呪奏士」の傷は「教師」が《治癒》の呪文で綺麗に治してくれましたとさ! 事件解決後の打ち上げでも乾杯の音頭を任され、頼られる「教師」でした アフタープレイの一種「余暇」では、全員が聖域住まいのため「聖域余暇表」を振る 6区住まいの女性組が揃って表で6番になり、トラブルでの誤解から近所の評判を落とす 窓からギャングを落とすメンバーなので、誤解だが誤解ではないのかもしれない 2区住まいの「教師」は20→16と高い目を出し、緊急のビズで臨時収入をたんまりと得ることになった 一次的な生活ポイントを16点も稼ぎ、アウトランド生活を目指す〔貯蓄〕が捗りそうな懐具合 今から聖域の外に飛び出し〔放浪〕&〔地下施設〕を選んでも、活動に28点もまわせちゃう! そんな明暗のわかれる余暇タイム おつかれさま!! 同じシナリオが回されるかもしれないため細部は端折っての感想でした 楽しかった! データから組み上げた設定やデータを活かしたRPが綺麗だったのが印象的 またイベントで頭部を撃ち抜いたヒットマンで部位狙いの話題になり そのヒットマンと相対した時にGMが実際に部位狙いを連打してきたり それが全部命中を成功させてしまったりという展開は実にTRPGだったと思います 話の流れと出目がキャラクター性とドラマを産むんだよ…!! ヒットマンの出目が目立ちますが 「教師」が戦闘でダイスを振り直すと出目が更に下がって命中が危うい時に 相手がバッドビートを出して回避を失敗したり ヒットマンの命中判定ジャックポット2回の後で、「教師」の命中判定でもジャックポットが出たりと 後半になるにつれ「教師」周りの出目が凄いことになっていたことも報告しておきます その後に「余暇表」の20→16なのだから堪らないですね 強制移動持ち射撃攻撃キャラ 機動力があり対応アクションでも可能な強制移動白兵攻撃キャラ 盾のダメージ減少をすり抜ける「冷気」ダメージ特殊攻撃キャラ 状況に上手く刺さったとはいえ上手く噛み合ったチームで楽しい冒険でした ダメージといえば ギャングの手下たちは彼らのターンが回るまでに全員落とされた(窓の外に)ため攻撃機会がなく ギャング・ボスとヒットマンの攻撃は全部「呪奏士」に一点集中という 果たしてどちらの陣営がひどいのかという戦闘結果に 改めて【HP】と【アーマー】の合計値はある程度あった方がいいと認識できました 生きててよかった!! せっかくなのでゲーム的な感想も 呪文の修得は呪文グループの1番下から順番にというルールがあるため 目当ての呪文を取るまでに別の呪文を修得しなければなりません このルールのおかげで手持の呪文を見返す場面が増え 「この呪文があるんだけど使える?」という状況が生まれやすいゲームだと思います 「呪奏士」は《祝福》が本命で、その過程で《念話》と《思念探査》も修得していましたが セッション内では残念ながら《祝福》を使う機会がなかったものの 省いた部分もあるが、感想を見ての通り《念話》と《思念探査》がかなりの活躍をしています 人目のある部分でも仲間内での相談もしやすく、敵陣での作戦会議もしやすい呪文でした 《思念探査》で得られる内容はGMの裁量によるが、今回シナリオ面でかなりのショートカット! 専用の楽器と《呪奏》のスキルを持つ「呪奏士」であれば 《祝福》の範囲を拡大して複数人にバフを乗せられたところなのですが 敵の事務所の扉の前で演奏はね…一旦離れてやるにも救出時間がね… そういう時は《呪奏》抜きの単体で《祝福》を掛けてもよかったのかなという気付きもあり こういう時のために《静寂》の呪文で音の届く範囲を狭くして 音で敵に気付かれないように《呪奏》をサポートするのも有りかも などの運用も出てくるので ルルブと睨めっこでコンボもいいですが、経験を活かすために実際に遊ぶのもいいものです 《念話》と《思念探査》もそうですが 《診断》と《治癒》の呪文も低い階梯ながら使いやすい呪文で 他にも第3階梯以下にそういう呪文があるため シティアドベンチャーやウィルダネスアドベンチャー用に軽く齧っていても刺さる場面は多いゲームのようです 色々と遊ぶことで見えてくるのが楽しいデータ量 現在の呪文は22門9階梯で全198種あります そんな『マジックパンクTRPG』呪文は魔術師として修得する以外にも使用する方法があり 効果を刻まれた魔導具を購入できます 今回だと「教師」の《螺旋球》と「武術師範」の《閃光》が主に使われていた魔導具由来の呪文でした 魔導具はルールブックに掲載されているデータだけでなく アイテムの制作ルールで自由にカスタマイズできるのが魅力です GMの許可が必要になりますが そのデータで参照できる量が豊富でキャラメイクの幅をかなり広げてくれています アイテムのカスタマイズだけでなくスキルの選択も楽しいゲームです 初期作成では30種類のスキルから5つ選んで組み合わせるのですが キャラメイクや成長では同種のスキルを最大で3つまで重ねて修得でき 重ねた際の効果はスキルによって違います 例えば「教師」の《射撃戦闘》では重ねるごとに射撃関連にダイスボーナスが増える堅実な効果 一方で「呪奏士」の《呪奏》は呪奏対象にできる呪文を範囲化できるようになり 「武術師範」の《格闘技》では「打撃」と「投げ」の効果の強化から始まり 《格闘技》の二段階目では対応アクションでも「掴み」「投げ」「押し」が可能になります この効果で「武術師範」は主導アクションでは《閃光》をしながらも「投げ」や「押し」に繋げていました 初期作成では5つまでしか取れないのでこの選択が悩ましく楽しい 広くとるか重ねて取るかどこまで重ねるか スキルの修得が条件で選べる職業もあるのでそこでも悩めます デザイナーが「データ大好き!今回は『サンサーラ・バラッド』と同じでデータゲーで作った!」 というだけはありますね …言ってたかな?言ってたかも… マジックパンクTRPGの感想でした 参加者の皆様とデザイナーと出版社に感謝を!