鮫林荒海(仮) 高校1年にして女子水泳界の王者に君臨する16歳。 中学時代は魚澄真菜と同じ水泳部であり彼女のライバルだった。 直接対決では真菜が勝ち越しているが、彼女が事故で来れなかった中学最後の大会で中学女子200m自由形の日本記録を2秒更新する記録を残している。 しかし本人は観客の前で真菜を負かすことができなかったことに納得しておらず、また怪我をした程度で水泳をやめるとも思っておらず、事故の後も必ず水泳の世界に戻ってくれると信じて己を鍛え続けている。 序盤は最後方で力を溜め、終盤で背後から一人づつ喰らうように一気に捲っていくスタイルから『二足歩行のシャチ』『プールサイドの捕食者』『水泳界のディープインパクト』の異名を持つ。 負けず嫌いで自他共に厳しい性格。典型的なお嬢様言葉で話す。 実家は鮫林重工(仮)という会社の社長令嬢(実際は従業員10名程度の町工場)雑誌のインタビューや取材などでは実家の宣伝を欠かさない。 金銭的に余裕がなくても水泳を続けさせてくれる両親と大会の度に応援してくれる従業員を愛しており、その期待に応えることが己の使命と心得ている。 たとえ小さい会社でも人の上に立つものとしてノブレスオブリージュの精神を持ち合わせており、後輩や幼年期デジモンに対して非常に面倒見がいい。 将来の夢は丸の内に100階建ての本社ビルを建ててそのフロアの全てにオリンピックの金メダルを飾ること。 ある日水泳の練習終わりに更衣室の扉をくぐったところ、そこはデジタルワールドだった(そのため服装は競泳水着にジャージを羽織ったもののまま) そこでバイタルブレスを手に入れティロモンと出会い、パートナーとなる。 当初はリアルワールドへの帰還を目的としていたが、魚澄真菜がデジタルワールドにいると知り彼女を探すことが目的となる。 「おーほっほっほっ!見つけましたわよ魚澄真菜ぁ!!!」 「ええ知りませんわ。私が知っているのは負けた私に憎たらしいにやけ面を向けて勝ち誇る王者の魚澄真菜だけですもの。たかが怪我の一つでプールから逃げ、どこの馬の骨とも知れない殿方に庇われて平気な顔をしている小娘の不幸話など聞く気はありません」 「さあリュウグウモン。この水中を支配するものが誰か、あの稚魚たちに教えて差し上げなさい!!」 「先ほどの暴言、謹んで謝罪申し上げます。この決着はいずれプールで。それまでに勘を取り戻しておくことですね魚澄真菜ぁ!!」 ティロモンX抗体 荒海のパートナー。 老執事のようでありながら割と歯に衣着せぬ性格であり、荒海のアクセル兼ブレーキ兼ハンドル。 荒海の水泳の才能を見込んでパートナーとなった。 水のない場所では少し浮いている。 進化ルートはスイムモン→ティロモンX抗体→ファンクンモン→リュウグウモン                            →アリエモン                    →メガシードラモンX抗体→ギガシードラモン 「申し訳ございません。何分お嬢様は声のボリュームを落とすということを知らないものですので」 「私が言えたことではありませんが、ただ付き従い肯定することだけが寄り添うということではないと思いますよ。シードラモン、あなたは魚澄様が本当に泳ぎを捨てられたとお思いですか?」 「かしこまりました。それではお掃除と参りましょう!」 「お嬢様は泳ぎ以外は肝を冷やす言動ばかりですが、そこはこの老人の顔を立てていただきたく……」