H-827 ポラリス 能力:氷誘分極(フレキソエレクトリック)※万華氷華の能力に上乗せして、精密に氷を曲げることで電気を起こす事ができる。 原作で壊滅した「組織」──その残党が再結集して作り上げた新たな組織が「鍵括弧」である。※この設定は便利すぎるため、行橋外伝でもチョチョ外伝でもゲームでも組織の残党は使われまくっている。組織の残党多すぎ! ポラリスは、この鍵括弧によって生み出された万華氷華のクローンにして、組織最強の氷華クローン。 2026年、「万華の永久凍結」にて初登場する。 ※氷を曲げることで電気が出ることが知れ渡ったのが2025年8月27日のため、2025年中にこのキャラが創作されてストーリーを組んでお膳立てして商業誌で年内発表するのは間に合わない。 彼女は自分を生み出すために“失敗作”として破棄されてきたクローン達を妹達と呼び、その無念と魂を背負って生きてきた。 妹達の犠牲が無駄ではなかったと証明するためには、オリジナルである万華氷華を超えねばならないと信じており、オリジナルを倒した暁には、妹達を粗雑に扱い命を消耗品として粗雑乱造した腐敗した組織・鍵括弧を壊滅させ、最期には自らも死ぬつもりでいた。 H-827 ポラリスは万華氷華と同等の氷雪能力に加え、電気を操る能力まで兼ね備えている。 その圧倒的な力で自警団を壊滅させ、さらに万華氷華を守ろうと立ちはだかったM-500をも下し、遂には万華氷華本人を追い詰めた。 万華氷華も「永久凍結」を発動して必死に応戦するが、ついにポラリスの電撃に倒れ、完全に意識を失ってしまう。 勝利したポラリスは、妹達の犠牲を証明するため、意識を失っている万華氷華をその手で殺害しようとした。 しかしその瞬間、鍵括弧からの音信通話で真実が告げられる。 鍵括弧は彼女が裏切ることを見越し、体内に細胞破壊薬を埋め込んでいた。それは鍵括弧による遠隔操作で起動し、ポラリスは一瞬で破壊される。鍵括弧はポラリスの遺体と万華氷華の身柄を回収。鍵括弧を裏切るような「精神性が失敗作」のポラリスは、最初から破棄する計画を立てていたのである。 「死ね。失敗作」と言い放つ鍵括弧。 だが、薬は起動しない。動揺する鍵括弧。 実は、万華氷華の「永久凍結」はポラリスを直接狙ったものではなく、彼女の体内に仕込まれた細胞破壊薬を凍結・無効化するためのものだったのだ。 真実を理解したポラリスは、目の前のオリジナルに命を救われていたことを悟る。ポラリスは体内の一カ所、完全に静止している場所を探り当てると薬を摘出し、その場で放り捨てた。 鍵括弧は「なに、満身創痍の廃棄物と気絶している万華氷華がいるだけのこと。作戦に滞りはない」と音信通話で言い放ち、ポラリスを破壊し、万華氷華を回収するために精鋭部隊を送り込んできた。 ──気を失っている万華氷華を見つめ、ポラリスは呟く。 「ありがとう……。あなたのその崇高な魂に、私も妹達も、本当の意味で救われた。こんなことを言うのも変だけど、私のオリジナルがあなたでよかった。──だから……今度は、私が……いいえ、私と私に宿る妹達の魂。私達が、あなたを守る。この命に代えても」 そう言い、満身創痍のままたった一人で部隊を迎え撃つ。 ──既に満身創痍であったポラリスは、鍵括弧の部隊の猛攻により、その命も失せようとしていた。しかし、そこに生徒会(御厨を除く)が駆けつけた。共闘の末に敵部隊を壊滅させることに成功する。 ──その後、病室で目を覚ました万華氷華は、看護師から一通の手紙を渡される。 看護師は「これ、隣のベッドの方から渡してほしいと」とだけ告げた。 隣のベッドにはすでに誰もいなかったが、万華氷華は何となく、それが誰からのものかを悟る。 『万華氷華へ。ありがとう。 あなたが救ったのは私の命だけじゃない。妹達と私の心も救ってくれた。 でもそれは、あなたが知るべきではない物語。あなたが関わるべきではない物語。 鍵括弧は必ず私が壊滅させる。あなたが知るべきではない悲しい物語は、私自身の手で閉じる。 だからあなたは私達を忘れて、友達や家族と平穏な人生を送ってほしい。 オリジナルに救われた私達が、今度はあなたを守る番だから。』 手紙を丁寧に畳み、大切にしまう万華氷華。 そして改めて、鍵括弧との戦いを終わらせる決意を固める。 その時、生徒会(※御厨は一見いないが生徒会の足だけが映ってるコマで御厨の靴先が出ていることがわかる。)と自警団、それと上神原が病室に入ってきた。騒がしくなる病室。 ──一方その頃、M-500は夕日の照らす街路で誰かに話しかけていた。 「拠点は必要でしょ。少なくともあなたは私と同じ、作られた命。歪められた能力。……だから、よかったら、一緒に暮らそう」 「……ありがとう」