〔18〕「氷温熟成珈琲」 ーーーーーーーーーー KEY COFFEEのオンラインショップでお買い物してるときにトアルコトラジャと並んで目につくのが「氷温熟成珈琲」なるモノ。気になってたから買っちゃった。例によって冷凍庫に入れて忘…秘蔵してたのを今日は淹れてみようかな。 その前に“氷温熟成”とはなんでしょうねといったところで公式サイトを見てみよう。 『0℃以下でも凍らない温度領域で、一定期間加工したコーヒー生豆を使用したコーヒーです。 氷温加工により、コーヒー生豆内部では、常温では起こり得ないエネルギーに満ちた熟成が進みます。 コーヒー豆内部にある細胞の均質化、水分の均一化が進んだ結果、焙煎による熱が生豆に均一にとおりやすくなり、焼きムラがなくなることで、透明感のあるまろやかな味わいが実現します──』(※) ──????? 前半部分がよくわかんないけど生豆を冷やして熟成させてるってことでいいのかな?エネルギーとかなんとか怖いこと書いてあるけど、まあいいや。 後半はなんとなく分かる。焼きムラのない豆はオリジナリティの際立ったクリアな味わいになるって近所のロースタリーの焙煎士さんが言ってたから。 あとのことは飲めば分かるでしょ。レッツドリップ。 あれ?勝手にフルシティくらいを想像してたけど、豆面は浅めのシティって感じだね。 配合は…袋の裏には“インドネシア、ブラジル、ほか”って書いてある。豆をお皿にちょっと出して確認してみよう。これがマンデリン(インドネシア)でこれがたぶんブラジルで、“ほか”はこれかな?ウォッシュドの…うーんさすがに分かんないや。 セピアもそうだったけど、こういうブレンドの“ほか”って重要な役割を果たしてるような気がする。カレーの隠し味的な…配合量自体は少ないけどこれがないとこの味にはならないというか。こういうのって公式にお問合せしても教えてくれないことが多いらしいから、それこそ企業秘密なんだろうね。 関係ないけど、この前さきちゃんがカレー作ってる時に私のお手製コーヒーシロップを隠し味に使ってるの見ちゃった。嬉しくなってぎゅーってしたら「やめてくださいまし」って鬱陶しそうにしてたけどそれも可愛くって…本当に関係ないね。コーヒーの話に戻ろう。 冷凍豆だからこの段階ではあんまり香らない。結露が進む前にささっと20gを中挽きにして湯温90℃で普通にドリップ。 フレグランスはカラメル香と若草の印象…これはある程度予想通りだけど、意外なのはわずかに酸を感じる香りが混じってるとこかな。配合と焙煎の感じからはちょっと想像できなかったこの香りが“ほか”の豆のものなのか、それとも“氷温熟成”によるものなのか…果たして。 おぉ…口に含んだ瞬間はブラジルとマンデリンのブレンドらしい甘さとコクのあるフレーバーを感じるんだけど、すぐに舌全体にじわりと広がるような柔らかな酸味が来る。味に厚みがあってかなり高いレベルでバランスがとれているというか…この抽出液の色とフレグランスからこんな味が来るのは予想外。 余韻もまったりと残る感じが上品でいいね。温度が下がってくると甘さとまろやかさが増して、最後まで飽きずに楽しめる。 素人の想像の域を出ないけど、やっぱり氷温熟成された豆は焙煎を進めても豆のオリジナリティが損なわれにくい…ってことで良いのかな?このブレンドのベースになってるマンデリンとブラジルはどちらも苦味に寄った印象の豆だけど、これだけバランスの取れた味わいに仕上がってるのはすごいのかも。 ただ…願わくば“氷温熟成”されてない同じ配合・焙煎度合のブレンドと比較して効果を実感してみたいかな。いやせっかくならトアルコトラジャのストレートで飲み比べできる比較セットとか出して欲しい!待ってますよKEY COFFEEさん!! あっそうだ。この豆と一緒に買ったアイス用のトアルコトラジャだけど、7月からの数量限定販売だったからもう無いかなって思ってたらまだ在庫あるんだね。コーヒー豆用の小型冷凍庫も導入したことだし、深煎りのトアルコトラジャって貴重だから買い足しとこうっと。 200gを3個…12,000円。 う〜ん…さきちゃんには黙っておこう。 ーーーーーーーーーー (※)公式サイトより引用