おひさまの匂いの他に若草の匂いがする…周りを見渡すと茶色がかった黄色で地平線が埋め尽くされていた。
菜の花かな？違うな…とても背の高い草茎がボクを覆い隠す。
―――ひまわりだ！ひまわりだ！ちきゅうのひまわり！
ひまわりは秋の花だって誰かに教わった気がする。研究所の人じゃないな、ティターンズの汚い大人たちでもない
両親はいない。きっと今まで触れ合った大人の誰かに教わったんだ。
そう、自然！しぜんだ！宇宙にはない自然が目の前にひろがっているんだ！
ぼくはちきゅうにかえれたんだ！自らの力で進化を成し遂げ。無事地球に帰還したんだ！
これからはボク達「新人類」が地球を導き、繁栄するんだ！なにもかも！
―――目が醒めたのはそこだった。多幸感に包まれたボクには暗闇という現実が待っていた

「どこ‥どこ…ここ!?」
戸惑うボクの眼の前には暗闇と、窓越しに街の明かりが見えていた。
―――ひまわりは！？
花畑はどこにいったの！？軋むベッドの感触だけがボクにつたう。
身体を動かそうにも動かない！眼の前にあるのは不自由な…ボクの身体だけ。
ああ、夢だったんだ。ボクは地球に帰れなかった―――

―――ドゥー・キャパは生きています。サイド3の公営団地一階にゲーツと住んでいます。地球至上主義組織の一員だったのに今では立派なジオン国民です。
キケロガの閃光はどうやら『峰打ち』だったようです。サイコガンダムもハンブラビも大破しましたが二人は生きています。よかったね。
ゲーツも隣にいるよ。よかったね。ここから人妻ドゥーとしての第二の人生が始まるよ。たのしみだね。

そんなドゥーちゃんが目覚めたのは初秋迫る晩秋の夜の2時
秋の羽の音はコロニーから聞こえない。ここはサイド3ズムシティ

「いやだ！いやだ！」
ドゥーちゃん泣き出します。不自由な身体をジタバタさせながらリクライニングベッドを揺らし始めます
金属の軋む音と泣き声だけが部屋を包みます
「どうした！？」ゲーツ飛び起きます。
「ボクは！ボクは地球に帰るんだ！ひまわりを見るんだ！」
「―――ひまわりだ！ひまわりがジオン星人に穢れた大地を禊いでくれんだ！こんな所にいられない地球に帰る！」
ドゥーちゃん泣き止みません。夢から醒めた事は知っていますが
ドゥーちゃんの涙は止まりません
―――己とは悲しきほどに己の為に生きるもの

「ドゥー…現実を見るんだ！」
ゲーツは彼女を受け入れようとはしませんでした。なぜなら受け入れる事は嘘だからです
「ゲーツ何を行っているんだ！？ボク達地球に帰るんだよ！」
「ここは地球じゃない…サイド3だッ！そして俺達は多分二度と地球へは帰れない！」
ゲーツは現実を直視し、諭します。
「なんでそんなひどいこというの！ゲーツきらい！だいきらい！」
「だいきらいになってもいい…だけど現実を見るんだドゥー」
「いやだ！ずっと夢の中で行きていたい！僕達は過去を超越するんだ！」
ゲーツに抱かれるドゥーちゃん。褥は互いに裸であった。恋人らしき事を致した後だった。
ゲーツの胸の中でドゥーちゃんは暴れます

ゲーツは抱きしめてあげる事しかできません！
「もう寝ようドゥー明日になればきっと良くなる」
「いやだ！いやだ！こんな現実おかしいよ！明日なんかいらない！！！！！！」

「あしたなんかいらない」

ドゥーちゃんの悲しい叫びが公共団地じゅうに広がる。その聲を包み込むのは冷たい鉄筋コンクリートの壁のみ
ドゥーちゃんにもゲーツにも平等に明日は必ずやってくる。ニャアンにもエグザべくんにもマチュ達にも明日は均等にやってくる
それが、生きている証なのだから―――

以上がドゥー人妻概念の全容です
暗いお話になっちゃいましたね。ごめんなさい
明日と明後日はおやすみです
次回のジークアクスの内容次第ではまだ語り足りない所があるので、続きはまた後日。

ドゥーちゃんかわいそう

閃光のみねうち！？

>閃光のみねうち！？
出力調整くらいできるだろ緑のおじさんなら

ドゥーちゃん可愛そう
ゲードゥーも幸せにして

人妻概念たすかる

サントラ届きました
サントラは名盤ですまだ初回限定盤が買えるので買ってください
「コロニーの彼女」のオンボーカル版「水槽の街から」がマジでシュウジとマチュのソングなので聞いて下さい
シュウマチュに想いを馳せて週末をお過ごしください

お…おう

>出力調整くらいできるだろ緑のおじさんなら
そういや水星の魔女でも模擬戦用の出力してたか

ニャアンの人はシュウマチュ推しなの？

シュウマチュすき
みんなも閃光弾怪文書を書いていもげに投稿しようね

今日はかなしいおはなしだった

>>閃光のみねうち！？
>出力調整くらいできるだろ緑のおじさんなら
怒りを鎮めろビームのことかな