25/08/28(木)21:05:33No.1347770252+
22:26頃消えます
スティルインラブが居なくなった。それを知ったのは、私が長期入院から退院しトレセン学園に帰ってきてからで――。気づいた頃には全てが遅かったと、今でも思う。このスレは古いので、もうすぐ消えます。
あれから長いこと彼女のことを探し続けたが、それこそこの半生をかけて探し続けたが、それでも――彼女と、スティルインラブと再び会うことは叶わなかった。
あれから、何十年が経っただろうか。彼女と別れてしまって以来、自身に降りかかったあの身体の異変はすっかり鳴りを潜めて――それが一歩たりとも彼女へ近づけていないことの証左であると感じずには居られないのだが――それでも、異変にも悩まされず健康体でいられた私はスティルを探す傍らでトレーナー業に人生の残りの半分を捧げてきた。
あの日から今に至るまで、数多くの担当を導いてきた。自身の名が記録や歴史に残ることもあった。トレーナー業を引退した今でも、私の名前を上げてくれる人は居てくれて、それが名誉なことであると、分かってはいた。
| … | 125/08/28(木)21:06:51No.1347770711+しかし、この世界の何処にも『スティルインラブのトレーナー』としての私は存在しなかった。当時から今でも交流のある彼女の同期やライバル、知り合いは別として、私自身を彼女のトレーナーと呼ぶ者はほぼ存在しない。まるで歴史書からその存在を丸ごと消されてしまったかのように、彼女の存在も、彼女の築いた栄光すらも忘れ去られ、ましてやそのトレーナーの名なども残る筈もなく――。 |
| … | 225/08/28(木)21:07:47No.1347771075+……結局。私の人生をかけても、彼女を見つけ出すことはできなかった。ああ、すまないスティル……。もう自分では身動きすることもままならないこの身体で、横たわりながら、深く目をつむる。 |
| … | 325/08/28(木)21:09:27No.1347771667+……最近、あまりよく眠れていない。今も真夜中だと言うのに、思考は冴え渡っていて――ああ、こんなことをしていれば頭痛にもなるし、もう残り少ないであろう寿命も、縮ませてしまうと分かっているのだが……。 |
| … | 425/08/28(木)21:11:04No.1347772245+「ぁ、あぁ……そこに、居たのか」 |
| … | 525/08/28(木)21:12:31No.1347772767+「いいえ、私は……もう、“過去”の存在ですから……アナタの未来には、私は必要ありません……」 |
| … | 625/08/28(木)21:13:49No.1347773272+「どうして……私は、アナタを不幸にしてしまいました……ずっとずっと、長い間……アナタを縛ってしまって」 |
| … | 725/08/28(木)21:14:45No.1347773639+「……っぁ、……と、トレーナー……さん……っ」 |
| … | 825/08/28(木)21:16:34No.1347774277そうだねx6おわり |
| … | 925/08/28(木)21:19:08No.1347775204+紅に魅入られなかったノーマルエンドだな… |
| … | 1025/08/28(木)21:21:22No.1347776097そうだねx2何でifなのに悲しい話を… |
| … | 1125/08/28(木)21:27:45No.1347778624+送り返す覚悟は出来ても突き放すことも記憶を奪うこともできないスティルいいよね |
| … | 1225/08/28(木)21:28:05No.1347778761+>何でifなのに悲しい話を… |
| … | 1325/08/28(木)21:36:37No.1347781858+たしかに傍に居たのに気付かなかったってのは彼女の特性とも合うぞ!! |
| … | 1425/08/28(木)22:04:21No.1347792331+>「ぁ、あぁ……そこに、居たのか」 |