「あっは!ご主人様ゲームでボロ負けしたんだって~?」 「おや、見ていたんですか?…悪いメイドさんですねぇ」 彼女は更紗帆奈、とある理由でメイドにしている…個人的に嫌いな人ですよ 「基本的に有利な盤面作ってから戦うご主人様がぁ、あーんなさっくりやられるなんてぐえぇ!?」 「あまりしゃべると糸強めますよ」 「締まってる!締まってるからぁ!!」 帆奈を糸で締めながら仕事に戻る糸音 「はぁ…この悪人を殺す依頼でも来ないでしょうか、そうすれば殺せるのですが…ね?」 そう思いながら依頼が来てないかを確認し始める 「あっは!あたしは見た目共々悪党だけどさー…あの時のご主人様はすっごい正義の味方って感じだったよね~」 昔ななか達と共に帆奈の前に立っていた糸音は、胡散臭いくらい良い人の様だった 「フフフ…依頼されて報復する仕事をしているんですから、ぱっと見は良い人でないといけませんからね」 「でも実態は、こんなビキニ着せてメイドを侍らせてる人なんて思わなかったなぁ~」 「しょせんお前はその程度の目しかもっていなかったという事ですよ」 かもねと言いつつ帆奈は糸音の横に椅子を持ってきて座り、何かを取り出す 「…仕事をさぼっていると思ったら、こんなのを作っていましたか」 帆奈が持ち出してきたのは6枚のクッキー 「はずれは激辛のあたし作成クッキーだよ~っと」 帆奈がそう言いながら机の上にクッキーを並べ 「…何を賭けますか?」 「無論あたしの自由!」 二人はクッキーを手に取り、食べる 結果は 「ふむ、なかなか辛い…おや?」 「……がら゛い゛!!ごれ゛ご主人に食べさせる予定だっだやつだぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 帆奈があまりの辛さに糸音の部屋を駆け巡り始め 「み゛ず!!み゛ずぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」 「はいどうぞ……」 糸音から渡された水を飲む 「糸であちしに一番近いクッキーを取らせて正解でしたね」 「お゛ぼえ゛でろ゛ー゛-゛-゛-゛-゛-゛-゛-゛-゛!!」 そう言いながら帆奈は部屋から出ていった 「…結局仕事しませんでしたね…あの人の友人の話を聞きたかったのですが……ね」 糸音はそんな事を言いつつ、 「…おや、これがあたりでしたか」 鏡が描かれたクッキーを食べ、仕事を始めるのだった