「今日は確かいろはの」 「私がどうかしたんですか?」 「わあぁぁぁぁぁあ!?」 カリナは驚き過ぎて思いっきり後ずさり 「い、いいいいいいろは!?どうしてここに居るんだぞ!?」 少しパニックになりながらいろはに尋ねる 「え?…此処ってお洋服屋さんだよね?」 そう、ここはただの服屋だ いろはが来ても何らおかしくないのだが (今は来ないでほしかったなぁーー!!) 「ねぇカリナさん、地下室開いてるかな?」 「あ、あああああ空いてないぞ!!清掃中だぞ!!」 「そっかぁ…」 嘘である、いろはに見せたくてたまらないドールハウスがあるのだが (流石にみかづき荘より先に祝ったら駄目だぞ!いろはへのサプライズしてるだろうしこっちも悟られないように!!) 「な…なぁいろは、地下室は無理だけど、お店は営業してるから何か買うか?」 「……うん、そうしようかな」 いろはと少し喋りながら何とか窮地を脱出したが (…あのドールハウスいつ出せば良いんだこれ!?) それから少し時間がたち 日が沈んだ時間に、誰かが訪ねてきた 「もー店じまい…っていろは!?」 「カリナさん、清掃は終わったよね?」 少し上機嫌ないろはが訪ねてくる、みかづき荘でのパーティーが終わったようだ 「…えっと、みかづき荘の皆とは」 「うん!皆私の誕生日を祝ってくれてね!、カリナさんもあるんじゃないかって思って来たの!」 (バレてる!?) 「…ドールハウス、いろは専用の…見る?」 「うん!」 いろはとカリナは地下室に入っていき 新しいドールハウスが部屋の中央に鎮座している ピンクと白の箱の中に 二体の白色の妖精が遊んでおり大きな桜の木がそんな妖精を見守っている そんなドールハウスがそこにあった 「わぁ…!きれい!」 「その妖精はいろはとういをイメージしてて、桜の木は…何となくだぞ!」 ドールハウスを解説し始めるカリナと、ドールハウスを眺めているいろは 途中でカリナが手を伸ばし 「中からの光景もこだわってるんだ!一緒に見よ!」 「うん!一緒に!!」 二人は小さくなり、桜の木の下で、二匹の妖精を見ながらカリナが持ってきてたケーキを食べたのでした