【業務日誌】 日付: XXXX年X月X日 天候: 曇り。風はない。 担当者: 砂狼シロコ バックアップ: 奥空アヤネ 【業務概要】 本日の業務は、新規定に基づき、ブリーフィングを経て担当。案件内容は、身体的接触を伴うもの。バックアップとしてアヤネが近隣の車両にて待機。万全の体制で業務に臨んだ。場所は工業地帯のレンタルコンテナハウス。顧客は1名(ハイエナの獣人)。業務中、顧客による契約範囲の逸脱未遂行為を確認。即時対応し、事なきを得た。 --- 【顧客ファイル:ハイエナ獣人】 * 顧客情報: * 種族・外見: ハイエナの獣人。痩身で、常に目が泳いでおり、挙動不審。服装はだらしないスウェット。 * 性格・口調: 小声でどもりがち。自信のなさと、強い性的欲求が混在している、不安定なタイプと分析。 * 要求内容: 「う、後ろから…き、君の、その…足の間で…」。背後からの素股を要求。 * 業務遂行記録: 彼の指示に従い、私はコンテナハウスの中央に敷かれたマットの上で、膝立ちの姿勢を取った。彼は私の背後に位置取り、私の両脚の間に、自身の欲望を押し当ててきた。 業務開始当初、彼の動きは契約範囲内である、単純な前後の往復運動だった。私はこれを、単なるタスクとして、無心で遂行。しかし、数分後、彼の動きのベクトルに、明らかな変化が生じた。 前後の動きに、わずかな「上方向」への力が加わり始めたのだ。同時に、私の臀部に張り付いていた競泳水着の生地が、彼の硬化した先端によって、内側へとめくり上げられる感覚を認知。これは、挿入を試みる予備動作であると、即座に判断した。 私は、振り返ることなく、彼にだけ聞こえる程度の声量で、冷静に事実を告げた。 「…挿入は、許されない」 その言葉に、彼の動きは一瞬、硬直。彼は、びくりと体を震わせると、即座に上方向への力のベクトルを修正し、再び単純な前後の往復運動に戻った。彼の怯えたような、短い呼吸音が聞こえた。 その後、彼は契約範囲を逸脱することなく、数分後に私の臀部の上に、彼の欲望を排出した。 * 所感: 顧客による、意図的な契約違反の試みを確認。今回のケースでは、低レベルの口頭での警告が、逸脱行為の抑止に有効であった。顧客の性格が、攻撃的ではなく、小心なタイプであったことが、その主な要因と推測される。 しかし、これは、全ての顧客に通用する対処法ではない。もし相手がより攻撃的であった場合、あるいは警告を無視した場合、バックアップであるアヤネの介入、もしくは私自身の物理的な反撃が必要となっていた可能性が高い。この「境界線のテスト」という行為そのものを、新たなリスクパターンとして、アヤネのデータベースに追加する必要がある。 --- 【総括】 本日の業務を通じ、契約遵守の意識が低い顧客の存在と、その行動パターンの一例をデータとして収集できた。 口頭での警告の有効性と、その限界を再確認。アヤネが待機しているという事実が、冷静な状況判断を維持する上で、極めて重要な要素として機能した。 我々の業務遂行プロトコルは、まだ完璧ではない。常に、最悪の状況を想定し、プランを更新し続ける必要がある。 以上。