ただいまさやか
スイカ…だと？！

｜おつかれさま…「」｜
｜お風呂にする？スイカにする？それとも…さやか？｜

｜どうも…お邪魔しにきた、もちろん雑談だけではないけど｜(大玉スイカを手に)
｜どうしても私自身が直接知りたいことがあるから…ここを使わせてほしい｜

…どこで覚えたのか知らないが
色々間違ってる新妻構文なような気がするぞ…！

あーそういうのは無しの方向でいいわね？

あたしより今はスイカでしょ！まだ月曜日だっての！
食べるならさっそくあたしが切ってしんぜよう！（手にはさやソード）

包丁でいいから！おかしな威圧はやめて

さやかも剣でスイカをカットするのは無しだぞ！？
包丁で頼む！

<やあ「」さん！失礼させていただく(ｻｷﾘｯとした声)
<環いろはに頼まれてな…桜子はもう来ているだろうか？

桜子ならいるわよ？スイカ持ってきてくれた

どうしたんだいサキさん
何か桜子ちゃんに用事でも？

こちらとしてもあらためて桜子に訊ねたいことがあってな
…用件の内容なら、もうわかってるだろう

それとだ…先日は済まなかったな、ふたりとも
カオルがベラベラと喋ってしまって…釘を刺すのが送れた私にも非がある

｜お願い、このスイカは四等分…いや八等分がいいだろうか？カットしてほしい｜
>…用件の内容なら、もうわかってるだろう
｜うん…私も当事者、あの子たちを産んだ責務があるから｜
｜聞かせてほしい…苗木のこと、分かっていること全部あるがままに｜(じっ…)

｜第一世代の狂った原因…だね？｜

ううん…それは、良いわよ（頭をかくさやか）
むしろさ、カオルも体育会系に見えてサキさんたちと同じプレイアデス聖団の一員なんだなって言うか
…あ、おかしな意味じゃ無くてさ？カオルもマギウスたちが出てくるより前に
あすなろ市を箱庭結界で覆ってキュゥべえを街から切り離すのをやってのけたインテリ集団なんだなって…

それは、褒められてるのか微妙な評価だな？さやか…だが好意的に受け取っておこう
…頭がキレる奴じゃないとサッカーでエースなんて務まらないだろうからな

｜私からも伝えたい事があるけど…それもいい？｜

すいか、切ってきたわよー？（台所から戻ってくるさやか）
あたしとしてはせっかくの大玉ちゃんが美味しくなくなるような話は避けて欲しいとこだけど

>｜第一世代の狂った原因…だね？｜
まずは私から話させてくれ、桜子（チャブ台につくと話を切り出すサキ）
私たちでさえ、第一世代…とくにウワサという存在である桜子、キミのことには明るくない
だから、一概にあれが『狂った』…と断じて良いのかはまだわからない部分もある…

現在もなお我々聖団は湯国、二木、霧峰村、宝崎、神浜、フランス…そして見滝原で苗木の調査を続けている
おっと、夏休みの宿題は全員終わらせてきたからな…この為に時間を作らねば(ｸｲｯ)
とにかく桜子、キミの子供達をどう見るかはこちらでも意見が割れる気味でね…それで
>｜私からも伝えたい事があるけど…それもいい？｜
うむ…こちらもそれが聞きたかったところだ

｜第一世代は…あと二体だけになってる…｜

ｼｬｸ…と切り分けられたスイカを齧る桜子…そう、この世界線では紆余曲折あって彼女は特殊なウワサになりつつあるのだ
本来なら摂食はあまり推奨されない魔法生物の一種であったが…諸事情によりこの柊桜子という存在は有機物・魔法・浄化システムのハイブリッドとなった

ここでの第一世代とは「」さん、あなたと桜子が象徴の魔女との戦いのさなかにウワサ融合し
その結果として産まれた苗木のことを指すんだが
……それらほとんどはすでに根食みの魔女に食われてしまった、生き残っているのは二体ということだ

その二体ってのはもしや…いやまさか
ちょっと確認するが…おかしくなった状態のものじゃないのか？
そしてぶっちゃけ誰かに寄生している

ウワサ融合…したな！桜色の陣羽織みたいなのを着た姿になったっけ
でも、第一世代はもう二体だけか……そう聞くと…
なんだか…地味にショックなような…（頭を抱える成人男性）

｜ごめんなさい、「」…せっかくあなたが心を砕いて生み出してくれた子たちなのに…｜(ｼｬｸ…)
｜…私が人間なら、ここで涙の一粒も出るのかもしれないけど…｜

ちなみに今、神浜の南凪区のゲートになった個体やそのほかの地域にタルトたちが広めている苗木は
第二世代以降のものだ…万年桜のウワサの親木、そのものの繁殖力を活かす形で
冷凍保存したソメイヨシノの花粉を用いて灯花たちが人工授粉させて増やしたものだ

それで満足して暫く出てきてないって事なのかな？あの魔女は…

あたしとしても複雑な気分よ……最初はNTRじゃないのさ〜！
…って思ったけど、もうほとんど残ってないとか聞いちゃうとさ…

そして…君直々の分け身は何ら問題はない
差はあれど本体のものと寸分たがわぬものだ

>それで満足して暫く出てきてないって事なのかな？あの魔女は…
いや、我々の見立てではおそらく違う
すでにあの根食みの大蛇のような魔女は存在しない
先日のこの家の地下空間で、第一世代の生き残りのうちひとつを取り込もうとして
…逆に乗っ取られてしまったのでは、と私たちは見ている

｜目立ってしまったからだと思う…感情を持った第一世代をあのニーズヘッグが見逃さないはずがない…！｜
｜本体の私には十分すぎるほど守ってくれる子達がいるし…｜

乗っ取られた？…その根拠は？

>すでにあの根食みの大蛇のような魔女は存在しない
はっ…？サキさん、ちょっと…そんなことって
>先日のこの家の地下空間で、第一世代の生き残りのうちひとつを取り込もうとして
>…逆に乗っ取られてしまったのでは、と私たちは見ている
乗っ取られたって……そんなことが！？

>乗っ取られた？…その根拠は？
被害者だよ、「」さん(ｼｬｸｼｬｸ…ﾌﾟｯ)
先日あなたとともに取り込まれた魔法少女はうちのカオル…そして江利あいみ、真衣あかり、桐野紗枝だったな？
さやかもどうだ…この4人に共通点があるとしたら何を思い浮かべるかな

>乗っ取られた？…その根拠は？
地下空洞でさやかやマミたちが戦った魔女の姿形も根拠のひとつだ
それはうねる大蛇のようでもあり、大木の幹と根のようでもあった…と聞いている
魔女の姿が植物の性質に乗っ取られるように上書きされ、なおかつ行動の根幹が根食みでは無くなったとするならば

>先日あなたとともに取り込まれた魔法少女はうちのカオル…そして江利あいみ、真衣あかり、桐野紗枝だったな？
>さやかもどうだ…この4人に共通点があるとしたら何を思い浮かべるかな
……恋する乙女同盟のメンバー…ってこと？

｜…私はそうは思わない…あの子達にはそこまでの力はないから…
そんな恐ろしい力を備えてた筈はないもの…｜

そうだな…恋愛感情を異性に向けていること（頷くサキ）
そんな人間の感情を、以前までの根食みの魔女が好んでいたとは考えにくい
戦いのさなかに…さやか、君も狙われたんじゃないだろうか？

確かに…あくまでも私たちの予想にすぎない
手元にある判断材料から推測したものだからだ

いるもの全部飲みこもうとしてたようにしか見えなかったわよ？
それにマミさんにも襲い掛かってたし…

ううーむ…出来れば外れて欲しい所だが…
（いよいよ俺の立つ瀬が無くなってゆく…最低の化け物を生み出したなんてなったら俺は…！）

>｜…私はそうは思わない…あの子達にはそこまでの力はないから…
>そんな恐ろしい力を備えてた筈はないもの…｜
そこだ…桜子、君の言うとおりあの苗木たちそのものにはそこまでの力は無い
そこは保証するぞ

問題は、苗木を食べようとして取り込れることになった…らしい、根食みの魔女の方にこそある
奴は以前、ここに保管されているマギカ・スートラという古文書を奪い
その力を行使したことがあるだろう…？

マギカ・スートラ…昨日、カオルもそんなようなことを言ってたわよ
宝崎のロータリーでひめなたちと協力してどうにか取り返したっけ…

でも一つだけサキさんたちが知らないままで話が進んでるとこがあるわよ？

根食みの魔女はマギカ・スートラの知識を使い、人間の性衝動を暴走させることで
自身を強化するために、魔力を得ることを始めた…ここまでは良い
マギカ・スートラ自体に書かれた内容は…その、非常にセンシティブだが
正しく使えば感情エネルギーを魔力に変えて得ることができるものだ

｜浄化システムの苗木、根食みの魔女、それにマギカ・スートラ…強い魔力の持ち主同士が集まって偶発的に事故が起きたとでも…？｜
>でも一つだけサキさんたちが知らないままで話が進んでるとこがあるわよ？
｜…？なにかあった、さやか？私が子ども達から集めた範囲にはそのような新情報は…｜

ちょっと待ってくれ…随分と飛躍していないか？
いつの間にそこまで調べ上げたのかはわからないが…いったいどこで？

魔女の本体はあたしと杏子しか見ていない
そしてこの間の狂った桜子の奴は…あたしがあの時見たサイズにも到底届いてなかったって事よ

>いつの間にそこまで調べ上げたのかはわからないが…いったいどこで？
ええっと…これを言うべきか憚られることだが(ｸｲｯ…)
うちにはその被害者であるカオルがいるだろう、彼女自身の提案で体にイクス・フィーレをかけたんだ
苗木から受けた様々なことのログを肉体が記憶しているのでな、本当に無理をかけているのだが…

ニーズヘッグの伝承にあるものそのまま引用すると…使い魔は蛇で本体が竜とされている
使い魔の一匹が汚染されたものだとも考えられるし、まだわからんと思うのさ

マギカスートラの効果で魔力を得た根食みの魔女はこの家の地下にあった第一世代の苗木を…食べた
だが、その“第一世代の苗木が持っていたであろう何らかの効果”が作用し乗っ取られてしまったのでは
…というのが私たちの仮説なのだが
>魔女の本体はあたしと杏子しか見ていない
>そしてこの間の狂った桜子の奴は…あたしがあの時見たサイズにも到底届いてなかったって事よ
さやかと杏子が目撃した、根食みの魔女本体よりも小さかった…ということか（ふむ…）

>さやかと杏子が目撃した、根食みの魔女本体よりも小さかった…ということか（ふむ…）
本当にやばいと思ったわよあの時は…杏子も無駄に動かなかった…

でも…さ、マギカスートラの効果が作用してるらしいってのはあたしのもわかった気がするよ
…わかりたくないけど
その……え、エッチなことってさ、“恋愛”における最終地点みたいなところはやっぱりあると思うのよあたしも
だから、あいみさんたちが拉致されて…「」っしーまでも
…あたしも狙われてたんじゃ？、ってのもあながち間違いじゃ無いかもね

ともかく可能性の一つであるという事は心に留めておく
その汚染された奴が使い魔だとしてもそれが一匹とは限らない

うむ…とにかくコトをハッキリさせる方法は一つだな、我々は引き続き第一世代を捜索し…保護するつもりだ
何が起きているのか1番知っているのは彼らだろうからな…現地の魔法少女達と連携を強化するよ
だから、なんだ「」さん…だからだな、そうしょげないでくれ(ﾎﾟﾝ…)

>その……え、エッチなことってさ、“恋愛”における最終地点みたいなところはやっぱりあると思うのよあたしも
>だから、あいみさんたちが拉致されて…「」っしーまでも
>…あたしも狙われてたんじゃ？、ってのもあながち間違いじゃ無いかもね
｜だとすると…今、私たちが追いかけてる子は…恋愛のことちっともわかってないと思う｜
｜きっと、繁殖のための手段としてしか認識してない…｜

その第一世代だけどね…心当たりがあるんだよ
二体とも
幸い人に寄生してた状態だから免れてたのかもしれない

（歯形のついたスイカを手に目を閉じる桜子…しかし）

｜私も、だけど……恋愛のこと、理解できているかと言われると自信は無い…｜

>その第一世代だけどね…心当たりがあるんだよ
>二体とも
>幸い人に寄生してた状態だから免れてたのかもしれない
もしかして…あの会議の時に出会った魔法剣士さんの妹？

｜そうだ、それをよく知っているお手本はいるんだから…！｜(ｶﾞｼｯ！と「」とさやかの手を取る)
｜2人とも、恋愛と繁殖のことを教えてほしい…各地の子ども達にも、少しでも正しく伝えてあげたい｜(ずいっ)

>もしかして…あの会議の時に出会った魔法剣士さんの妹？
多分ね
そしてもう一つは･･･ある意味、あたし達にとって最大の因縁･･････ミヌゥの中に

>｜そうだ、それをよく知っているお手本はいるんだから…！｜(ｶﾞｼｯ！と「」とさやかの手を取る)
>｜2人とも、恋愛と繁殖のことを教えてほしい…各地の子ども達にも、少しでも正しく伝えてあげたい｜(ずいっ)
ストップだ桜子ちゃん
繁殖にそれは必要が無いというか…また繰り返してしまう！人間のそれは君が真似しちゃダメな奴だからね？

それともう一人、初日に俺に粉かけてきた子だ
あの子も寄生されてるっぽいから治療に来たようだったろ？

そして、だ…第一世代の苗木たちがマギカスートラの知識を得た
魔女なり使い魔なりに汚染されていると仮定して…そうすると、ここでもひとつ問題が浮上する
マギカスートラはあくまでも人間のための書物だ……植物の繁殖方法については記載が無い

>マギカスートラはあくまでも人間のための書物だ……植物の繁殖方法については記載が無い
｜人間の繁殖方法について極端な知識を得てしまった…ということ？｜
｜私は灯花のサーバーに繋がっているから、そこからの情報で知識を得ることが出来るけれど｜
｜魔女、もしくは使い魔に汚染されたままの第一世代の子達にはそれが無い…！｜

>繁殖にそれは必要が無いというか…また繰り返してしまう！人間のそれは君が真似しちゃダメな奴だからね？
｜………！｜(ﾋﾟﾀｯ)
｜そう、だね…「」、私は人間じゃない…｜(しゅん)

狂った第一世代が桜子とのつながりが断たれてしまった
もうそれは融合した何かだろう…だがそれを放っておくのも良くはない…見つけ次第討たねばならないだろう

>それともう一人、初日に俺に粉かけてきた子だ
>あの子も寄生されてるっぽいから治療に来たようだったろ？
あの子も行方不明って話だよね？じゃあもしかしてナハ何とかが連れ去ったって事？！

知識の更新ができない…とすると、どうなるか？
…植物の性質を持つ存在がいくら人間の方法を真似たところで繁殖は出来ない、不可能なはずなんだ
けれど、第一世代達はそれに気づけない…だから被害者が出てしまう
>>｜2人とも、恋愛と繁殖のことを教えてほしい…各地の子ども達にも、少しでも正しく伝えてあげたい｜(ずいっ)
……桜子、すまないが…それは

【暴れている寄生体の討伐】ﾋﾟｷｰﾝ✨

それは、現実的な方法じゃない…第一に植物である苗木たちは…
……（何かが引っかかる…そんな表情を一瞬浮かべるサキ）

…いや、私の考えすぎだ……とにかく、今は見つけ次第確保もしくは破壊していくのが最善だろう

>多分ね
>そしてもう一つは･･･ある意味、あたし達にとって最大の因縁･･････ミヌゥの中に
恐ろしいこと言わないでくれ！ジェネレータ付きの凶悪魔法少女なんてシャレにならんぞ！

（…苗木は植物、か……あくまでも植物である前提で私たちは話をしているが）
（では親である桜子は？純粋な植物とは違う……『ウワサ』だ）
（なにか…なにか閃きそうな感じはあるんだが…！）
※食べ終わったすいかの皮を手になにやら唸るサキ

｜私が魔女と融合ではないといった理由はもう一つ…｜
｜その魔女の記憶が私に流れてこなかったから…どうかしたのなら流れて来る筈…でも…それが来なかった｜