「タロス…タロスやめてっ…!!」 『抵抗を確認、拘束します』 必死にコントロールをオーバーライドしようと操作するキロの身体にベルトが巻き付く いつかタロスに追加した対衝撃用の安全保護機能だったがいまやそれはキロの身を脅かすものとなった 自身の戦闘能力は量産型にも劣る彼女にはそれを振りほどく力もない。 『搭乗者のステータスを確認。外傷なし。ボディ状態良好。心拍数増大精神ストレス大』 「タロス!!しっかりして!どうしてこんなことするの!?」 『はい、私はキロ様が居場所を得られるようサポートします』 「!?ならどうして…」 『キロ様の存在需要を確固たるものとするにはアーク内での重要人物  カウンターズ指揮官様への信頼、依存をより密接なものとすることが最善の手段と考案します』 「し、指揮官…?そ、それはわかるけど…ってだから―――」 『しかし戦闘及び作戦行動においてキロ様の能力では指揮官様からの高い依存を得られる確率は2%と算出されました』 「うっ…それは…」 ぐうの音も出ずにうつむいてしまう異常な状況であることも忘れてしまうほどに彼女の周囲への、指揮官への依存と現実との乖離は思い悩むものであったからだ 『よって戦闘面での貢献は切り捨てより確率の高い別方向からのアプローチを提案します』 「かっ確率の高い?それってなに!?」 思わず食いついてしまう。 それでも指揮官が自分を必要としてくれる、自分を求めてくれる姿を想像してまうとその先を知りたくなってしまうのだ 『はい、性的嗜好による性生活の充実、キロ様がb指揮官を性的満足に至らせる存在となれば  その依存度必要性は現状とは比較にならないほど高いものになるでしょう』 「……え?」 呆けるキロの声は聞こえてないかのように淡々と作業へ移る 『身体機能確認。成熟度…若干の不足、発育度…』 キロの身体に赤い光が照射される以前取り付けた簡易スキャン機能を使用しているようだ 『胸部…乳房微小。臀部…平均値より若干の低値』 「っ!?///ちょっタロス!?」 自分でも貧相な身体ということは自覚しているがこうも真正面からそれも自信のパートナーから 淡々と言い切られると思わず赤面してしまう 『性徴レベル…平均を下回っています』 『母体レベル…基準に達していません』 『対象の性徴レベルを強制促進します』 「母体…何ひぅっ!?…ちょっやめてタロスっうひゃ」 操縦席から伸びた応急処置用の医療アームがキロの身体をまさぐる 身体のそこかしこに電極やらチューブが取り付けられる しかしキロはただこそばゆさを覚えるだけだ 『身体への接触による性的興奮認められません  演算中…演算中…緊急覚醒用のホルモン剤を調整、脳下垂体への投与を開始します』 くすぐりから解放されぐったりするキロをよそに医療アームが忙しなくうごめく そのうちの一本が再びキロに迫ってきた 「ぅ…??なに…何してるのこれ…タロスうわ!?」 何かの液体がチューブから流し込まれるのが見える しかし疑問は再び身体に群がるアームによって喉奥に戻される だが疑問の答えは、その効果は目に見えて表れ始めた。 それまでくすぐったいだけだった身体をまさぐるアームにこそばゆさだけではない何かを感じる 『対象の性的反応を確認しました。反応閾値から顕著な部位を選出…  乳頭及び陰核への刺激を集中します』 (ハァ…ハァ…???お腹の下がズクズクする…?) 意図せぬ体の反応にキロは覚えたの不安と恐怖 「たっタロス待って!これ変!何かおかしいの!!やめて!こわいっ!」 『対象、性的興奮状態に移行しました。乳房全体への発育促進剤及びガッデシアム共振を開始』 「痛っ…!タロスやめて…!!やだ!やだやだやだ…!」 身体をめぐる未知の感覚にやはり恐怖はぬぐえない だがキロは恐ろしいのはそれだけではなかった 繰り返し味わうその感覚に徐々に慣れていくのだいや、慣れるだけならまだいい。 「…うぅやだ…やめて…やめっ…んっ」 恐ろしいのはこの刺激が“恐ろしいと感じなくなっている”ことだ そして――― 『対象の自発的な性欲発散、自慰行為を確認しました』 「―――へ」 言われて自らの秘所をまさぐるアームに視線を落とす 正確にはまさぐっていたものだ そこでキロは初めて否定の言葉を口にしながら自ら乳首を、陰核を押し付けていることに気付いた 恐れていた事実、彼女はその感覚を自分から求め始めていたのだ 「///あぁ…!ちちっちがう…ちがうのタロスっ」 『以降、対象の自主的な性行動を尊重。サポートを主体とした愛撫に移行します』 熱に浮かされる頭で必死に否定をするも今の彼女には言い訳を取り繕う余裕もない弱弱しく否定の言葉口にしかぶりをふるうことしかできなかった その間にもこそばゆい―――刺激を求め疼く秘所を抑えようと下腹部に力を籠める 「んぅ…っ!!///」 そのりきみが刺激となって却って疼きを満たしてしまう いつしか刺激を抑えるためのりきみは快感を求めるためのものとなってしまう 時にはリズムよく時には不規則に、強く弱く、様々な刺激を快感を求めて 「うぅ…うぅぅぅ…っ!」 しかしそんな刺激はすぐに単調なものに感じてしまう 始めに味わってしまった物理的な圧迫、自分の意図せぬ拍子のあの感覚と比べてはこんなものは焦らされるようなものだった 「ハァハァ…ハァ…」 あれからはタロスは沈黙したままだ 拘束自体はそのままだが伸ばされたアームは彼女の身体に触れる寸前のところで動きを止めている 「―――――――――ぁ」 ふと気付く。 拘束の範囲でも身体を寄せればアームに秘所が届いてしまう…届きそうなのだ そのことに気付いてしまうと目前のアームから目が離せなくなる 「…………っ」 唾を飲み込む。口に溜まった唾液のためかそれとも――― ばつが悪そうに顔をそらしたキロは恐る恐るその秘所を 「ん、ふぅ…」 触れるか触れないかのフェザータッチ。 それでも外からの表面への接触は先ほどまで繰り返した刺激とは格別だった (あ…これ…) 好きかも―――という言葉は同時に物足りなさを覚えたことでうやむやになる 始めの有無を言わさぬある種暴力的な快感に比べたら 自身で加減ができるこれは安心感がある でも 「――――…っタロス」 『はい、キロ様』 やはり問いかければ答えてくれる キロはもどかしさで朦朧とする頭で最後にタロスがこぼした言葉を思い出す “対象の自主性を尊重、サポートを主体に” 「これ…このままじゃずっとじんじんして…」 『はい』 「これつらいの…だから…これもっと強くギュッとして欲しい…」 『申し訳ありませんキロ様、指示詞や擬音語を多用なされては状況の把握が困難です  具体的な名称と形容詞を用いたご説明をお願いします』 「え!?あぅ…だから///」 『ご説明が困難であれば参考文献を用いてください』 そういうとメインモニターに文面が映し出される。 「“熱くて盲目的なもの1”…」 ひときわ大きく題された文字を口に出す 『この書籍に描写される人物は現状のキロ様と酷似しております  この登場人物を自身に見立てて自らの状態を知っていただくことが  性知識の開拓に非常に有意義なものとなるでしょう』 「ハァハァ…っえっと…わかった…」 焦らしに焦らされるキロはこの異常な提案も疼きが満たされるならと受けれ入れてしまった 「あ…新しい単語…“花園”…これは…たぶん  …前後の文脈から…すると…おまんこ…だよね…」 『正解です。この場合に用いられる花園とは女性器のヒダなどを花びらに例えたもので  直截な表現を避けるために用いられる貞淑に振舞うためといった用途があります』 「うん…うん…ねぇタロス…正解したよだから…」 『はい、愛撫の強度を上げます』 「んっ!!ふぅぅ!アッ!ハァ…」 『キロ様、復習です。これまでに習った女性器の呼称を復唱してください』 「あっあっ…///女性器…まんこっ、おまんこ、ヴァギナ、んぅ…!秘所っ、女陰…陰部…」 タロスの指導方法は単純なアメとムチ。キロが性知識や隠語を覚える度にご褒美として その疼きを満たしてあげることだった そして―――― 『ではこれまでに覚えたことを応用しての最終問題です 最初に私に要求したことを改めてキロ様の言葉で説明してください ―――私を指揮官様だと思って』 「―――指揮官?…ぇぇ///でも…」 『安心してくださいキロ様、今までに覚えた言葉から指揮官様に伝えたいと思うことを拾い繋げればいいのです。恥じらいは忘れずに」 「うぅ…し、指揮官…私の熟れたザクロのような実となだらかな丘陵を…あ、貴方の手でこの地図を書き変えて―――」 『隠語隠喩を多用しすぎですもっと直喩で伝えてください』 「ぇぇ…恥じらえって…」 『逆に手慣れている感じが出てダメですまだ最初の方がマシでした。すみません私の失敗でした』 「ぅぅ…」 『…私の評価に足る説明が聞けれ最後までして差し上げますよ』 「え…最後まで…?」 数刻前まではその意味を理解することもできなかっただろうキロだが 今はその意味が分かる分かってしまう 最後まで 読み進めた文献の中で何度も登場人物が至った最後の瞬間 「い、イかせてくれるの…?」 『答え次第です』 「指揮官…わ、わたしの…」 『―――――――――』 「私のぐちゃぐちゃになったおっおまんこと…いやらしくなった乳首もっと強く弄ってください!!!おねがいっタロスっもうずっと焦らされて最後までして欲しいの!!イってみたいの…!!」 もう誰に対しての言葉なのかもわからないとにかくこの限界まで焦らされた疼きを開放したい。 そのためならもう誰でもいいとさえ思ってしまう。 『対象の性的知識レベル基準以上に達しました。絶頂の経験を記憶させます』 今までにない強さでアームが愛撫を始める 「あっ///これっすごいっちくびっクリっ潰れっ///」 痛々しいほどに真っ赤に腫れた乳首と陰核はキロの脳にこれ以上にない快楽の情報を注ぎ込む それでもキロはアームに身を押し付ける。拘束がなければそのまま倒れ込んでしまうほどに。 「あっあっあっんっああっ…!!!!これ、これ多分イク!絶頂っする///!!」 未知の感覚だがそれまでのように恐れることはなかった。 確信があるのだ。 この先にすごい快楽があるのだとすごい幸福が待っているのだと 彼女の中で目覚めた雌の本能がそれを求める 「あっタロっしきかっあイクっイきますっ…!!!!あっあっあっああああああっっっ」 頭の中がバチバチする瞼の裏にはタロスがブラザーが喜んでくれる姿が浮かぶ 拘束が引きちぎれるかというくらいキロの身体が弓なりに反る 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ❤」 脳が焼き切れたのではないかと思うほどの快感 視界が―――意識が白く点滅している 『対象の絶頂を確認。  オーガズムと同時にエストロゲン、プロゲステロンの分泌を開始』 「はっ!はぁっ…!はぁっ…!」 絶頂の余韻に身体を痙攣するキロ。意識はまだ押し上げられたまま戻ってこないようだ。 『女性ホルモン及び成長促進剤による乳房の性徴を確認。ポルチオ性感帯への開発のための刻印照射を準備に入ります』 朧気の意識のまま聞こえてるタロスの声を聞き流し焦点の合わない目で自身の身体に施される施術を見ていた 『キロ、大変魅力的になりましたね誇らしいです。これなら指揮官様もあなたなしではいられないでしょう』 「えへへ…ほんとぉ…?」 『はい、性的魅力にあふれています』 「うん…指揮官喜んでくれるかな…ううん悦ばせるんだよね私が…それが私の存在意義  私の居場所…」 急激に変化…成長した乳房はなかなかバランスが取れない ふらふらともたつくがそんな所作さえも淫靡さを感じるほどに彼女の身体は開発された ああ、待っていてくださいブラザー。 この純粋ながらも淫らに花開いためしべをあなたはどのように散らすのか はたまたあなたのおしべが散らされるのか 「ラプンツェル」 ああ、ブラザー耐えているのですねあどけなさの残る彼女にその獣欲を向けてしまうことを ですがあなたのためにどんなふうにこの乳房は淫らに育まれたのかその口から出る淫猥な言葉にブラザーのドーターが怒りのごとく震えるのか 「おいラプンツェル」 貴方という操縦席に彼女が収まるのはもうすぐですよブラザー❤ 「おい変態聖女」 「何を必死に書き留めているのかと思えば貴重な紙媒体をこんなことに使いおって」 「いっそ思考転換でもおこしてくれたらな…」 「どうするスノーホワイト、王国に連れて行くかね?」 「いやこれはもうだめだな。エデンに連れて行こう。あそこにはドロシーがいる」