二次元裏@ふたば

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254199 B25/07/30(水)23:46:28No.1338450695そうだねx5 01:50頃消えます
ニャアン人妻概念補講のおはなしするね。
ニャアンはマチュやシュウジと無事なかなおりしたよ。エグザベくんとも結ばれました。マチュはちゃんとシュウジのことを連れ戻しました。
ニャアン・オリベは無事名誉除隊しジオン公国の市民権を獲得した。今はジオン公営団地に住んでるよ。シュウマチュ夫婦も隣に住んでいます
採光性も高い大きな窓もある。4LDK風呂トイレ別。愛の棲家にしては十二分だった―――
気象計画の関係上。サイド3に雨の日が続きます。マチュとニャアンはちょっと役所での用事を済ませ、帰路についていました。
サイド3の公共物のデザインはどこかおどろおどろしいですがその話はまた後日
メトロで5駅載って、ターミナルで東西線に乗り換えて2駅。濡れた歩道が危ないからマチュが手引してくれている
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
125/07/30(水)23:46:39No.1338450746+
「タクシーで行けばよかったね」とマチュ。「たまには運動しなきゃ」とニャアンは答える
信号が赤から青に変わる。横断歩道の白塗装は雨で濡れると滑りやすい。これは宇宙世紀でも西暦でも同じ
慎重に歩く必要はないけど、ちょっと気を引き締めて歩く二人の姿があった。
マチュのリュックには役所に提出した書類と財布とあと女の子らしいものがいろいろ、
ニャアンはゆったりとしたマタニティウェアにスカジャンを一枚羽織っている
二人、一つの傘を共有する。手を握り合う二人。ニャアンの片手だけは開けておかないといけないからマチュが傘を持つ
何かがあったら大変だから。何かがあったら大変だからな。
「雨、続くね」
「そうだね…どうしてだろうね」
「地球を思い出すね…連日の雨」
「うん、スコールすごかったね『島』」
二人、地球旅行の土産話で盛り上がるように見えた…見えましたがそうではないようです。
225/07/30(水)23:47:03No.1338450891+
横断歩道を渡りきって、5歩ほど歩いた所でニャアンが止まります。手引していたマチュがおもわずニャアンを引っ張ってしまいます
「ニャアン?どうしたの?」マチュ訝しみます
「わたし…雨の日のコロニーは嫌い…」
マチュも何か思い当たる節があるのか聞き入ります
「どうして?」
「だって…あの日、あの雨の日。わたしはマチュを傷つけたから」
ニャアン何かを堪えるかのように言います
「ニャアン…違うよ」
「違わない!!!!」ニャアン歯を食いしばりながら叫びます!
何があったのでしょう?何があったのでしょうね?
325/07/30(水)23:47:57No.1338451165+
「何年経っても覚えてる、ずぶ濡れのマチュがわたしに言ったこと」
「ニャアン違うんだよ!」
「あの日!わたしがジークアクスに乗らなかったら!マチュは傷つく事はなかった!あの日ジークアクスに乗らなければ!シュウちゃんとクラバしなければ何事もなく!幸せにやっていけたんだ…なのに!なのに!」
雨粒とは別の雫がニャアンの頬を伝います。彼女の涙の聲は雨がすべてかき消します。
「それは違う…それは違うよニャアン」
マチュは否定します。あの夜はマチュにとって悲しい夜である事に違いはありませんでした。
『シュウジとのキラキラはわたしだけのもの』ではなくなったからです。彼女の独占欲が少し削れてしまっただけなのですから
「ニャアンがあの時頑張ってくれたから今があるんだよ!酷い事をしたのはわたしの方だ…ニャアンを傷つけた…」
あの時マチュがニャアンへ叫んだあの言葉、今では青春の一頁ですが、書き起こすのも辛いので割愛させていただきます。
425/07/30(水)23:48:36No.1338451383+
「違う!マチュが言った事は本当だよ…あそこにいるべきじゃなかった」
ニャアンは続けます。昼時間が夜時間へと移り変わろうとしています。一瞬で暗くなるコロニー街頭が一斉に灯り、雨に濡れた街頭の明かりやエアカーのランプが乱反射してとても眩しい。
「あの時ジークアクスに乗らなかったら!わたしは人殺しになんかならなかった!ジオンなんかに入らなかったし…人をいっぱい殺したりなんかしなかった」
「ちがうよニャアン!あの時…きっとエグザベくんに拾われたからニャアンは生きているんだよ…ジークアクスに載ってなかったらあのでっかくて黒いガンダムに踏み潰されてたよ」
「でも…わたしはマチュの気持ちを裏切った…きっとシュウちゃんを奪おうとしたんだ…そうだ」
「そんな事ない!」
525/07/30(水)23:48:49No.1338451443+
その時、何が起きたのか?
―――通行人A、後述す。
「花びらのように白い傘が舞っておりやした、泣きじゃくるように振る雨と少女が二人、何か映画のワンシーンを切り取ったような。そんな場面に出くわしてしまったんでさぁ」
625/07/30(水)23:49:01No.1338451512+
マチュはニャアンを抱きしめました。傘を投げ捨てて
「そんな事ない!ニャアンはわたしとシュウジを護ってくれたんだ!だから何も悪いことなんかしてない!ニャアンは強い!友達の為に命を張ってくれたんだ!」
「とも…だち」
「そうだよ!わたしとニャアンはともだち!私…そんな事できない。けどニャアンはやってくれた、ニャアンは強いんだよ」
ニャアンにその言葉は楔のように打ち付けられます。『強い』そんな言葉が自分に当てはまるとは思ってもいなかったからです
「マチュ…どうしよう…ワケワカになりそう」ニャアン困惑してます
「わたしもだよニャアン…ごめんね…ごめんねニャアン…あの時私がニャアンを傷つけなければ」
マチュは今でもあの日の一人相撲で周りに迷惑をかけた事を悔いています。アンキーにどうやって謝ればいいのかわかっていません。
「わからない…ごめんねニャアン…ごめんねッ」
マチュの頬に冷たい雨粒とは別の液体が滴ります、温かい涙が溢れます。それが何故溢れてくるのかわかっていません
「ごめんね…ごめんねニャアン!!!」マチュが泣き崩れてしまいます、
725/07/30(水)23:51:32No.1338452271+
『ニャアン』を支えなきゃ。
ニャアンにはもう悲しい想いをさせたくない。
ニャアンにはこれからずっと『笑顔の入れ物』幸せの受け皿になって欲しい。そう誓ったマチュが泣いてしまいます。
「なかないで、なかないでマチュ」ニャアンは必死にその言葉をささやき続けましたが、自分自身も泣いている事を否定できませんでした
次第に二人とも土砂降りのように泣き出してしまいました
「ごめんね」「ごめんね」この2つの言葉だけが十字路に響き渡ります。通行人は怪訝そうに見ています
825/07/30(水)23:51:45No.1338452351+
―――通行人B、後述す。
「あそこで声をかける勇気はボクにはなかった。あそこで彼女達に声をかけられる人がきっと人類を救うのでしょうね」
925/07/30(水)23:52:00No.1338452428+
愁嘆場は数十分続きました。泣いて哭いてなきつくした頃でしょうか、傘を持ったシュウジとエグザベくんが迎えにきてくれました。
二人の居場所はシュウちゃんのキラキラでわかったのです、
「ニャアン…ニャアン」エグザベくんがやさしく声をかけます、マチュニャアンふたりともずぶ濡れです
「いいんだよマチュ…思う存分泣いていい…けどここは寒いからお家で泣こう」シュウジが悟します。
少女二人、エグザベくんが呼んだタクシーで市営団地へ戻ります
そして、身体を拭いて。お風呂を沸かして。ニャアンとマチュはひとしきり泣いたそうな。身体の水分がすべてなくなるまで哭き続けたそうな
1025/07/30(水)23:52:14No.1338452501+
ジオン公国。某公共団地。XX棟ZZ号室。オリベ家浴室
マチュとニャアンの黄色い声が聞こえてきます
「桃土竜の傘懐かしいね」「うん…あの桃土竜のソース好きで、懸賞で当てたんだ」
「すごいねニャアン」「けどサイド3には売ってないんだ桃土竜のソース…ほしいなぁ」
健やかな会話が繰り広げられています
「マチュ…ありがとう、『強い』って言ってくれて」
「うん」
「私…もっと強くならないと、この子の為に『強くなりたい』そう思ってる…だからがんばる」
「そうだねニャアン」
背中越しにニャアンのお腹を撫でるマチュ。ニャアン妊娠8ヶ月の夜だった
ニャアンはいいおかあさんになれるよ
1125/07/30(水)23:52:24No.1338452546そうだねx2
これがニャアン人妻概念全容です
時間帯が遅くなってしまい申し訳ありません
次回はジークアクスの放送次第で語り足りない所があると思うので続きはまた後日
1225/07/30(水)23:55:06No.1338453346+
あいつ
1325/07/30(水)23:57:04No.1338453950そうだねx6
今日も頑張ってるな
1425/07/30(水)23:57:16No.1338454022+
力作...
1525/07/30(水)23:57:31No.1338454088そうだねx2
あやつ元気やな
コロニーとか雨贅沢やろなああの世界
1625/07/31(木)00:02:04No.1338455532+
あの傘懸賞で当てたんだ…
1725/07/31(木)00:04:00No.1338456129+
マチュニャアいいよね
1825/07/31(木)00:05:08No.1338456458+
いいマチュ…
1925/07/31(木)00:10:29No.1338458186+
ニャアンはつよいこになれるよ
2025/07/31(木)00:13:31No.1338459129そうだねx2
ディアブロ太郎さん今日もありがとう
2125/07/31(木)00:16:15No.1338460028+
あれ…エグニャアは?
2225/07/31(木)00:18:45No.1338460836+
エグザベ君はこのくらいの温度感が丁度いいよ
2325/07/31(木)00:19:29No.1338461073そうだねx2
今日環境変わって寝付けなかったんだけどお前の文章読んで少し安心したぜ
眠れそうだ
2425/07/31(木)00:21:29No.1338461716+
たすかる
2525/07/31(木)00:22:11No.1338461938そうだねx2
安心…安心するかなぁこの怪文書!?
2625/07/31(木)00:25:41No.1338462942+
うるさい!!そこは私の場所だろ!!!!
2725/07/31(木)00:29:55No.1338464080+
>うるさい!!そこは私の場所だろ!!!!
😿
2825/07/31(木)00:31:01No.1338464388+
でもこの雨でお腹を冷やしちゃって
お腹の赤ちゃんはダメに…
2925/07/31(木)00:32:28No.1338464827そうだねx2
>お腹の赤ちゃんはダメに…
ダメにならないよ
>お腹の赤ちゃんは無事に産まれるよ
3025/07/31(木)00:33:39No.1338465125そうだねx2
ニャアンは強いおかあさんになれるよ
3125/07/31(木)00:38:59No.1338466435+
マチュおばさんはニャアンの赤ちゃんを溺愛するよ
溺愛する度あの雨の日の出来事を思い出すよ
>うるさい!!そこは私の場所だろ!!!!
この叫びが心の中でリフレインします
彼女の手はまだ汚れたままなのかもしれません
ニャアンもシュウジも拭ってくれているのに汚れているのです
きっとニャアンの子を溺愛するのも贖罪の意がこめられているのかもしれません
これはマチュが許されるまでの短い物語
3225/07/31(木)00:41:36No.1338467050そうだねx2
マチュもいいおかあさんになれるよ
そうガンダムが言っている
3325/07/31(木)00:44:29No.1338467740+
なれるかな...わたし赤ちゃん産めるかな...おかあさんになれるかな
マチュは不安がっています
3425/07/31(木)00:46:26No.1338468239+
「産めるよ」
シュウジはマチュを抱きしめます
そういう関係がシュウマチュなのです
3525/07/31(木)00:54:31No.1338470152+
いいマチュ…


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