「馬鹿なーッ!この鋼鉄黒雄重装自警団副団長オディンボーがッ!」  大鎌を胸に受け、跳ね飛ばされながら、甲冑の戦士が絶叫する。 「フフ……愚かな人間共めが。貴様らはこの✟天逆の魔戦士アズライール✟の影さえ踏むことができん!」  ✟天逆の魔戦士アズライール✟は、漆黒のマントをはためかせると、包帯を巻いた手を胸の前に構え、独特のポーズをとった。 「オディンボー様!」 「お、降ろしてくれえ〜!!」  崖に突き刺さってじたばたしているオディンボーを、部下たちが慌てて救出にかかる。✟天逆の魔戦士アズライール✟は、長い黒髪をさっと跳ね上げ、顔の前に手をかざして哄笑した。 「ハーッハッハッハ!愉快愉快!人間如きの剣が我が身に及ぶものかよ!」  連戦連勝に調子づき、騎士たちを見下す、✟天逆の魔戦士アズライール✟。高慢に胸を張った彼女の前に、巨体の影が立ち塞がった。 「貴様らでは相手にならんか。俺が出る」 「ほう……?骨のありそうなのが出てきたじゃないか」  ✟天逆の魔戦士アズライール✟の視線が、男の全身を舐めるように這う。犀を模した兜、巨大な槍、黒光りする全身鎧、蹄に似た鉄靴の装飾、そしてそそり立つ雄勃起。 「……?」  余裕綽々の笑みが、突然崩れる。気怠く半開きだった眼が、信じられないものを見たというように見開かれた。丸く大きく開いた目が、一度前を向いて揺れ、もう一度下を向いて、そこに存在するものを確認する。 「……ヒュッ……」 「あるのは骨ではない!」  ペニスン支配地辺境、ターマキンの街を守護する、鋼鉄黒雄重装自警団団長、ドマラス。自警団正装、ティンティナブラムの鎧の、顕になった股間から、ギチギチの男根が空を指してそそり立つ。 「魔羅だッ!!」 「ち、近寄るなッ!!」 「ハーッハッハ!アズライールとやら、男根様は拝んだことがないと見えるなあッ!!」  ドマラスは背を反らせ、腰に手を当てて左右に振る。黒光りする雄の象徴が、鎌首をもたげた蛇のように、獲物を前に首を振り立てた。 「ヒッ……に……人間らしく不潔な……」  アズライールの目が泳ぐ。先程まで自信たっぷりだった声音は震え、十代の小娘の地金が露出している。 「卑怯者ッ!汚物をしまえ!近寄るなッ!」 「フハハ!汚物なものか、このお方こそ聖ペニスンの化身!敵の外見や己が心の乱れに左右される者に、戦士の資格なし!」  雄茎を立ちあがらせたまま、詰め寄るドマラス。アズライールは威嚇に鎌を振り回すも、見事な体捌きは失われていた。両手を突き出して鎌を敵との間に置き、腰が完全に引けている。ドマラスが更に詰め寄る。 「このアズライールは……そんな……そんな……えと……穢れたものに!触れられんのだ!」 「穢れたものだと!?ロード・ダンセイキに敬意を示せッ!貴様も貴様の親もその親も、このお方の加護なくば生まれてこなかったのだぞッ!」  弱腰に振られた鎌を、男の手が軽々と掴み、奪い取って放り捨てる。✟天逆の魔戦士アズライール✟が、本来の実力を発揮できていれば、鎌を奪われなどしなかっただろう。十代の少女に過ぎないハナコには、ガチガチにイキり立ったペニスは刺激が強すぎた。 「やだやだやだっ!来ないで来ないで!!」 「さあご挨拶しろ!おチンポ様にッ!!」 「きゃあああああ!!」  ハナコが絹を裂くような悲鳴を上げた。しかしドマラスは容赦しない。細い手をがっきと掴み、股間の槍に引き寄せる。 「きゃあああ!変態!変態!離せ!!離してよおっ!!」 「フフフ……貴様の悪行は見過ごせぬが……今回に限っては赦してやってもよい。この聖勃起に奉仕すればなあ!」 「すげえ……」 「さすがだぜ、団長……」  ドマラスの凶行を、部下たちが尊敬の目で見守る。男性器を象るリンガーナの塔は、性都ペニスンの象徴。この国では、男性器および女性器の強靭さは、何よりも尊敬されるのだ。 「貴様はこの男根様を手コキし!そして……ご家庭に戻るのだ……未成年が悪行に手を染めるとは許せん!」 「やだよお……もう悪いことしないから……」 「ならぬ!これは罰だ!」  か細い悲鳴を上げるハナコの手を、ドマラスががっしりと掴み、自らの股間に引き寄せていく。あと数センチ……数ミリ……。 「ほうらご本尊だ!」 「やっ……」  灼熱の男根に触れ、ハナコが小さく息を漏らした。目尻に涙をにじませて、幼女のようにいやいやをする。 「クックック……そんな顔をするならば、最初から悪さなどせねばよいのだ……」  ペニスは少女の手の中で、息を弾ませてびくびくと震える。先走りが細い指を汚し、ぬめぬめと光った。 「やだぁ……助けておかぁさぁん……」 「おうおう、キスもしたことのない娘っ子の手は格別よ……」  ドマラスの手が少女の手をがっしりと掴み、強引に雄茎をしごかせる。茎に盛り上がった血管、先端の反り返りを、しっかりと一つ一つ、手に教え込むようにして、ずりずりと上下に摩擦する。 「こわいよぉ……何されてるのあたし……」  少女らしく肉付きの薄い手が、わなわなと震えた。か細い指の下で、ねっとりと亀頭がこね回される。溢れ出た粘液が、ぬっちぬっちと湿った音を響かせ、銀色の糸を引いた。 「気持ち悪いよぉ……何この汁……」  遥かに実力に劣る男に抵抗もできず、いいように手を玩ばれ、少女は指を震わせる。吊り目の目尻を下げ、涙を浮かべた表情に、むしろ興奮を誘われたのか、陰茎はますますむくむくといきり立つ。 「グフフフ……ではこちらの方も弄ってもらおうか」 「ひぃっ」  両手を取られ、ずっしりと雄汁を溜めた睾丸までを、くまなく揉まされるハナコ。少女の掌とすべての指が、巨大な睾丸の形を受け止めた。細い指先に、遺伝情報の重みがかかる。彼女はあまりのことに抵抗もできず、かすれた声を漏らすばかりだ。 「どうだぁ?もう悪事をする気は起きんかぁ?」 「もうしないって言ってるじゃない……おうちに帰して……」 「おうさ、帰してやるとも!俺の射精が終わったらなぁ!!」  ドマラスはドラゴンのように熱い息を吐いた。ハナコの手を掴む力が強まり、茎を上下に激しくしごき始める。いきりたつ象徴が反り返り、益々硬度を上げる。 「やだやだ何?何が起きてるの?」  指を痙攣させる繊細な手の下で、迸る粘液が泡立つ。太い手はハナコの手を強引に押さえつけ、亀頭、カリ首、茎、余り皮の形を、くまなく教え込んだ。ぐちょぐちょずちずちと、湿った音が激しくなり、そして、 「ムウンッ!」 「いやああっ!」  一声の咆哮と共に、大量の吐精。粘度の高い精液が、リンガーナの噴水が如く吹き出て、ハナコの手を汚した。初めて目にする男性の精液に、ハナコは青い顔をして唇をわななかせる。 「フゥ……良かった……」 「もう終わり!?終わりだよね!?」  開放を期待し、活力を取り戻すハナコ、しかしその精液にまみれた手の下で、茎は再びその身を立ち上がらせ始めるのだった。 「えっ!?やだやだ!!どうして……!?」 「フゥ〜ッ……そう興奮されてはたまらんな、もう一ラウンドか……」