ブオッ! 「ひっ!」ブォン!ブォン!ブォン!ブォン!キキィッ! そんなに走ると転びますよテトラくん。 「お前のせいだろ…!」ハーッハーッ 「ていうかなんなの会っていきなり追いかけ回して!」 いえ知った顔がいたので思わずじゃれついちゃいました。 「大型犬か何か?…もー相変わらずめちゃくちゃだなぁ…」 フフッあんな小さかったテトラくんがもうこんなにしっかりしたことを言うようになるなんて時の流れは不思議だね。 「…なんか古い親戚みたいな雰囲気出してるけど初めて会ったの数週間前だろ!?」 惑星規模で見れば誤差誤差。 「大雑把すぎるわ!」 というわけでこちらが初対面の時の様子です。メリークリスマス。 「雑にイベントにのっかるな!」 秋めいた空気が頬を撫でるのを感じながら当てもなく疾走している新篠アイリです。その様子例えるなら異次元の逃亡いやさっむいな普通に歩こ。 バイクモードで走るのは楽しいですがこれからの季節寒さにも気を付けないといけませんね。能面でも装備しようかしらん。 「うーん…」 困り事ピープル見っけ。バファリンの半分ことワタシとしては声掛けもやむなしですが以前同じような状況でこの世の終わりみたいなリアクションされたんですよね。ワタシという存在の偉大さに幼子は世界の終焉を見いだしてしまうようです。 なればこそ目線をグッと落とし相手に安心感を与える必要があるってわけ。これが学び。 「はぁ…ここにもないや…ギャルゴモンそっちはどう?」 1 「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!?」 かけほんせいいんこ 「輪掛本青鸚哥!?」 バードウォッチングに精が出ますねお嬢さん。何やら困り事があるならお話聞いたり聞かなかったり。 「???えっいやいいです…」 おやそうですか?てっきり探し物でもしているのかと思いました。例えばこれとか…ね。 「…っ!それってまさか…」 天正沢潟大判(てんしょうおもだかおおばん)です。 「すげえの出たーー!?」 「なにそのデカイの!?僕そんなの探してないよ!!」 おっとお茶目な早とちりこれは失礼しました。まぁ取り合えずどうぞ。スッ… 「要らない!」 知らない人から物を貰ってはいけないというわけですか躾が良く行き届いていますね。それでは僭越ながら自己紹介 「そういう問題でもないよ!なんかもう存在全てが怖いよそのデカイ小判!何処から持ってきたんだよ!?」 まぁまぁお気になさらずお1つどうぞ。 「ヤダー!何らかの刑事事件の共犯にさせられるー!」 お子様にも頂きやすいミルクチョコです。 「チョコ!?紛らわしいな!」 おやおやうふふワタシが本物の天正沢潟大判(てんしょうおもだかおおばん)を持っている筈無いじゃありませんか。プリチーな想像力ですね。 「クソ…この変人に正論言われると腹立つな…」 「ダムダムアッパ~!」 グエーッ! 「あっ!ギャルゴモン!」 「コラ~!テトラをいじめたら許さないぞ変質者め!」 「いや…苛められるというよりダル絡みされたというか…」 「ありゃ?そうなの?」 まあいいや今のうちにさっさと他所へ行こう。 「お前が言うのかよ」 「復活早いね」 変質者とは失礼な物言い。ただお宅のお嬢さんがお困りの様子だったので相談に乗ってあげたいと思っていただけの善良ウーマンを捕まえて。 「変質者なのは純然たる事実だろ」 「普通善良な事を自己申告しないと思うなぁ。あとテトラは男の子だよ?」 おやそれはそれは。ちなみにあんまり触れないほうがいい感じでしょうか? 「そういう深刻な感じじゃないから!滅茶苦茶なくせになんでそこは常識的なんだよ!」 (悪い人じゃないってのは案外間違いじゃないのかもね…) で?結局悩み事って何だったんです?気になりすぎて寝そうです今ここで。 「知らないよ。寝りゃあいいじゃんもう。…はぁ、別に大したことじゃないよ。ちょっと探し物してただけ」 「テトラのママがね、パパにもらった大事なネックレス無くしちゃったみたいで落ち込んでるんだ。だから2人で探してたんだよ。ね?テトラ~」 「…母ちゃんにはいつも元気でいて欲しいし…まぁ探し物くらいなら大した手間でもないからね」 この天正沢潟大判(てんしょうおもだかおおばん)ミルクチョコの間にビターチョコが挟んであるんですよ。 「おいしそ~」 「聞けよ人の話!お前が言わせたんだろ!?」 「…そんなわけで暇じゃないから!ギャルゴモン行こう!」 「あいあ~い」 あいあ~い 「お前は違うだろぉ!?」 それで次はどこ探しましょうか? 「なんも聞いてないなこいつ…!いや本当にいいよわざわざ付き合ってもらわなくても…」 あ!痛っ!いたたたたたた!何だろうさっき殴られたところが凄い痛むなー! 「露骨!」 あああああ!!!なんか探し物とかしてたら痛いの忘れられるのになああああああ!!! 「分かったから!大の大人が喚かないでよ!…も~じゃあ手伝ってくれる?」 そうそう。そうやって子供は素直に年長に甘えていいんですよ。 「すげぇ変わり身。恥知らずがよぉ…」 「はぁ…僕テトラ。牛久テトラ。こっちは相棒のギャルゴモン。」 「よろしくねぇ」 全日本カラオケ演歌武闘会会長の南良胆・マクスウェル・タカハシです。 「なんですぐバレる嘘つくの?」 新篠アイリです。アイドルやってます。キャピ☆ 「もうどこまで本当か分かんないから聞き流しとくね」 賢明ですね。 「手伝ってもらえて良かったね!」 「おまえが勘違いでぶん殴るからこんなことになっちゃったんだぞ?」 「え~?」 まあまあ天正沢潟大判(てんしょうおもだかおおばん)でも食べてリラックス。 「…ギャルゴモン食べていいよ」 「わ~い!いただきま~す!」 「…!?このチョコ…間に挟まってるのビターチョコじゃなくてホワイトチョコだ!」 「だからなんでしょーもない嘘つくんだよ!!」 うふふ。 「うふふ。じゃねーよ!!」 ― ―― ――― 「全然見つからないねぇ…」 「昨日通ったらしい場所は大体見て回ったけどなぁ…」 「あれ?そういえばあの人は…」 2 「なんかやってるー!?」 貴殿方にはペンダントを探して貰います。 三魔卿ー灰塵のイグリート「ペンダント…?」 三魔卿ー厳牢のドワルク「畏まりました。しかし何故主様が斯様な子供の面倒を…?あの者にそれほどの価値が…」 ワタシの命になにか不満でも?ギロッ 三魔卿ー厳牢のドワルク「めっ滅相も御座いませんっ!」 三魔卿ー深艷のアビシア「フフッ愚かなドワルク…私たち三魔卿は主様のご意志を叶える。それこそが使命だというのに…」 三魔卿ー灰塵のイグリート「如何にも。我等のこの身体も、魂も、その全てを主様に捧げる為に在るのだ。」 お為ごかしは結構。己が価値を示したければやるべきことを成しなさい。…行け! 「「「ハッ!!」」」シュンッ 取り合えずあの人達も別口で探してくれるそうです。人手と唐揚げは多い方が良いので。 「そ、そう…ところで今の人?達なに?デジモン?」 さあ…?なんだろうちょっと分かんないや… 「分かんないの!?分かんないのにあんな顎で使ってんの!?」 まあそれは宅配ボックスにでも置いといてこちらでも捜索を続けましょう。こんな時のために良い裏技があるのです。 こうやってワタシから捻り出したポワポワを叩いて被って時たま撫でて。 「え~?何が出来るのぉ?」 (もうつっこむの面倒だけどポワポワ出るのなんなんだよ…) 完成です。探し物ボール。 3 「Out!!!」 これは探し物を思い浮かべながら投げると割れて中から探し物のヒン 「流すな流すな!ダメだよ明らかに…その…ダメだよ!!」 何がダメなんです?白と赤のツートンカラーのボールなんてよくあるものじゃないですかデザインなんてものは得てして既存のなにかと被ってしまうものなんですよそれを恐れていてはクリエイターは創作できませんこんな時代だからこそワタシは声を大にして言いたい恐れを乗り越える勇気を 「後ろめたいのかめっちゃ喋るなぁ!?」 まあ細かいことは抜きにして使ってみましょうよ。行け!モン探し物ボール!ヒュン! 「言いかけたね今」 パァン!ベチャア… 「汚なっ」 「なんか想像してたのと全然違う!めちゃくちゃ飛び散ったんだけど!」 「いや…見てテトラ!飛び散ったドロドロが動いて何かの文字になっていくよ!」 「それはそれでキモッ」 ウゾ ((ネッ)) ウゾ (本当になにかの文章になってく…一体どんなヒントが…) > ネッチョリ侍 宗守 < 「意味分からん!」 季語は宗守です。 「川柳!?」 「…っていうかどうするのさこれ?壁一面汚れちゃったじゃん」 元々廃ビルだったみたいですしこれくらい汚れてたって事になりませんかね? 「とんでもねえこと言い出したよ」 「流石に掃除したほうが思うな…」 うーむ最早清掃は避けられまいか。仕方ありませんね掃除用具買ってきます。 「あっちょっと!…もー何しについてきたんだよ…」 「でも面白い子だね~チョコもくれたし」 「正面から相手させられる方の身にもなってよ…どうすんだよこれ綺麗にすんの時間掛かりそう…」スッ… 「あまり壁に触ると汚れちゃうよ~」 ジジッ 「えっ?うわっ!」 (壁が…透けて…っ!?) 「…!テトラっ!!」 ― ―― ――― 「痛て…」 「テトラ大丈夫!?怪我は…」 「なんともない…あービックリした。なんだったんだあの壁…?」 「ここは…廃ビルの中なのかなぁ?」 「多分…ん?なんだあれ…?」 「指輪にネックレス、時計…キラキラしたものが山積みだ…」 「…!!あれかーちゃんのネックレスだ!!なんでこんなとこに…まさか全部盗ん…」 「これこれチミ達、一体なにカネ?」 「ドコから入りこんダ…」 「コイツらは…デジモン?」 ガネモン 突然変異型 10円玉の姿をした老紳士なデジモン。お金が大好きで、お金のためなら巧みな話術でどんな相手も騙して大金を手に入れる。 必殺技はお金を投げてぶつける『ゴールドボーリング』で一投に注ぎ込んだお金分だけ威力は上がるが、投げたお金は返ってこないぞ! ミミックモン 突然変異型 端末を守るためのセキュリティソフトが突然変異したと考えられているデジモン。 必殺技は檻から放つ霧で敵の体の自由を奪う「ヒンダーマイアズマ」!この技で動けなくなったデジモンの多くがミミックモンの体内に取り込まれているぞ! 「ヒトのねぐラに入り込むとハ不躾なヤつめ」 「どういうことなのカネ?せっかく大金叩いて導入したファイアウォールプログラムが機能していないじゃないカネ!これではこのビルももう利用できないじゃないカネ!」 「おい!お前たちこのアクセサリーの山どうやって手に入れたんだよ!」 「これカネ?これは私達が汗水垂らして手に入れたお宝だガネ」 「こっちノ人間共ハ警戒心がうすイのろまバかりだからナ。楽に手に入れらレた…」 「ふざけんな!元の持ち主に返せよ!」 「ふざけているのはそっちじゃないカネ?いきなり人の住処に上がり込んで私のお宝を返せだ等と…仕置きが必要なようだガネ!」 「どのみチ俺達ヲ見られタからにハ生かシて返すわケにはいかン」 「テトラ下がって!」 「う、うん!」 「ヌフフフ。折角だし試してみるカネ」ジャラ (アクセサリーを…食べた!?) 「本来私はお金を食するのだガネ。ある時思い付いたのだよ。お金ではなく物に付加された金額の情報を食べれば少ない労力でより大量のお金を摂取出きるのではないかと!そしてこれが!その答えだガネ!」ズンッ… 「で、デカくなった…!」 「お~すごい迫力だねぇ」 「力が漲る…!今の私は完全体にも匹敵するパワーを持っている!その威力とくと味わうガネ!!『ゴールドプレス』!」 「ギャルゴモン!!」 「オッケ~!」ガシッ ダッ 「なっ…速い!?あああ!!!?」ズズンッ 「よしっ!今だ!」 『ガトリングア~ム!』ドルルルルッ 「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」ガガガガッ 「確かにパワーも防御もスゴイみたいだけど…」 「戦いは苦手みたいだね~」 「…チッ(使エん奴メ…)」 「ぐぬぅ~…いかんガネ…こうなれば更に食べて究極体に匹敵するパワーを…」ガシッ 「あっ!(今アイツが掴んだ中にかーちゃんのネックレスが!)クソッ!!ギャルゴモン!援護して!」ダッ 「…ッ!分かった!」ジャキッ 「サせるか…『デッドショット』…!」ドドドッ 「うわぁ!」 「ギャルゴモン!?くっ…」 (あいつこんなタイミングで横槍入れてくるなんて…これじゃあ援護は期待できない…!) 「見てるガネ…更にパワーアップした私の勇姿を!あーん」 「やめろおおお!!!」 4 ひょっこり種子島雷威銃 「「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!?」」 たふきかいがらむし 「綿吹貝殻虫!?」 降って湧いた突然の金銀パールプレゼント。なんだか得した気分。プイーン (飛んでる…) 「チッチミ!なんなのカネ!?何故私の口から…」 ☆3.5 内装は値段相応に簡素。だがアメニティが想像以上に充実していたのは高評価です。また近くに用事がある時は利用するかも。 「私の中ホテルなの!?」 どーもテトラくんネックレス拾いましたよはいどーぞ。 「アイリねーちゃんなにやってんの…」 洗剤買ってきたのにお二人が何処かへ消えてましたので探し回っていたらいつの間にやらあんなところに。まいっちゃうねどーも。 「…あいつから出てきたことはもう良いけど洗剤は?なんも持って無いじゃん」 ヤベッあの中に忘れちった。 「おげあああああああっ!!!?」ゲーッ 「ヤバいって!!!」 まあ悪党のようですしここらでお灸を据えるってことでね。 「洗剤の経口摂取はお灸どころか全身火だるまだよ!」 おやお嫌いですか黒酢。好き嫌いしてると大きくなりませんよ。 「お酢!?洗剤にお酢買ったの!?」 はい。なんかあるでしょそういうの。環境に配慮しますよワタシ自然派なので。 「だからって黒酢選ばないだろ…」 「はっ…はぁ…はぁ…クソっとんでもないマネする人間…人間?だガネ…」ゼェゼェ あら失礼まごうことなきヒューマンでございます。ちょっと現実離れし過ぎてしまいましたかね?美しさが。 「両手足にプロペラ付けて飛ぶ人間見たこと無かったんだろうね。僕と同じで」 (…ここラが潮時か) (ガネモンめ…折角協力しタのに思いノ外利用価値がナイ。そのうエあのニンゲン…ニンゲン?が来たコとで形勢が不利ニなった…逃げるなラ今…)ドスッ 「ガッ!!??!!!???」 「一体ナにgggggggggggggggggg」カッ! 「うわっ!?」 「何事カネ!?」 「くっ…この光は…」 …ッ!テトラくん見てください! 「!?」 これワタシの面白ネクタイピンコレクション。今付けてるのは『嫦娥で被ることある?』です。 「もうちょい興味持とうよ!!」 「テトラ!アレ見て!」 スイジンモン マシーン型 ジャスティモンとムゲンドラモンのパーツを持つマシーン型デジモン。 必殺技はパワータイプの腕で握りつぶす「アクセルアーム」とムゲンドラモンの技と同じ「ムゲンキャノン」だ! 「シュゥー…シュゥー…ちかラが溢れルrrrr…」 「おお…!チミがそんな隠し球を持っているとは…これで形勢逆転だガネ!」 「凄い威圧感だ…アレってまさか…」 「間違いない…究極体だね…」 (クソッ…こうなったらこっちもデジメンタルアップして…それでも数はあっちが有利だ…やれるか…?) テトラくん。 「もーなに!?今考えてる…」 言ったでしょう?素直に年長に甘えて良いと。ここは任せて下さい。 「オマエが俺ノ相手をすルだト?たダの人間?の分際デ笑わセルなnnnn」 「相手はデジモンだよ!それも究極体なのに無茶だ!」 平気ですよワタシにはこのなんとかなるボールがありますので。スチャッ 「だからそれは駄目だって!」 大丈夫ですほら見てください。オシャボです。 「じゃあより駄目だよ!オシャボって概念は特定作品でしか通用しないんだよ!」 行け!ヘビーボール! 「名前出すな!!」 5 「なに今の!?メッセージの意図は!?」 それはこれを見た人各々が感じたこと…ですかね。 「小賢しい!」 「フざけタいならあの世デやってロrrrrrr!!」グォッ! 「おねーさん危ない!!」 「アイリねーちゃん!!」…ィィィイインッ ズズゥ…ン…‼ 「ヌフフフ!先ずは鬱陶しいのから片付いたガネ!」 そういえばおふたりにはまだ紹介してませんでしたね。 「…ッ!?」 こちらワタシの相棒やってるおジャスさんです。真っ赤なボディがそそるでしょう?食欲とか。 「😠💨」 「な…っねーちゃんもテイマーだったの!?」 そう言われると些か返答に困りますね。テイマーってテイムをアーする人のことでしょう?アーしたことありませんから。でも仲はいいですワタシ達さながらスイミーの水割りという関係。 「水魚の交わりのこと…?」 「生臭そ~」 「😠🤜」ドゴォ 「グおぉオおぉお!!」 (おのれ…さっきの妙なメッセージは相棒に位置を知らせるものだったのカネ…!) おジャスさん悪党退治のお手伝いお願いできます? 「😉👍」 ということですのでお背中預かりますよ。あちらのロボゴリラはワタシ達がお相手しますのでおふたりはコインチョコをお願いします。テトラくんとしても一発くれてやりたいでしょう?アレに。 「…ッ!それじゃあ任せたよ…行くぞギャルゴモン!」 「あいあいテトラ!」 「ぐっ…舐めるんじゃあないガネ!」グオッ 「躱して懐に潜り込め!」 「何!?」 「いっくよ~!おりゃりゃりゃりゃ!!」ドゴゴッ 「ぐはぁっ!(パンチが重い!こんなの何度も食らって堪るものカネ!)」 「ここは距離を取って『ゴールドボーリング』!」 「『ガトリングアーム』で迎撃だ!」 「おっけ~!」ガガガッ 「そりゃそりゃそりゃ!これで近付けまいガネ!」 (よっぽどパンチが痛かったのか?本当に近付けない…ただ遠距離も強化されたアイツの身体には効き目が薄い…) 「…!テトラ!アイツの身体…」 「…そっか!じゃあこのまま撃ち合いだ!」 「おりゃ~!」ガガガガッ 「ふんふんふんふんッ!!」ゴロゴロゴロゴロ (よしっ!このまま押しきるガネ!)スカッ 「はっ?ゴールドボーリングが出ない!?何故!」 「エネルギー無くなったんじゃない?身体も縮んでるし」 「え?…アッ!!!」 「戦い苦手なのは良いけどさ、自分の技くらい把握しとけよな」 「クソッ早く補給を…」 「させるわけ」 「ないでしょ!」シュバッ 「ヒィッ」 「いっけええええ!!!」 「『ダムダムアッパー』!!!」 「ぐはぁぁぁぁっ!!」 「…よしっ!こっちは片付いた!アイリねーちゃんの方は…」 「ブッつぶれロrrrr!!『アクセルアーム』!!」グオッ 「!![Accel Leg]」ドガガガッ‼ 「オオおおオおっ!!オれは強クなった筈ナのに!何故攻撃ガ効かなイiiii!!全て往なサレるrrrr!?」 「こウナればコレで吹キ飛べbbbb!!『ムゲンキャノン』!!!」 ここに丁寧に裏漉ししたあんこと寒天を注ぎ込みます。ドボボボ 「ナニやってンだテメー!?」 美味しいですよね。竹筒羊羮。 「竹ジャねーよ!!これジャ砲口ガ詰まっテ…ギャあアアあ!!!」ドガァン 「オ…おのレrrr…よくモ…はっ!ジャスティモンは何処ダddd!?」 上にいますけど。キィィィィィン 「ギャあアアああ!!!」ズガァッ うむうむ何時見ても見事な飛び蹴りですね。これは狙えますよ来年のニチアサ。 「☺️」 「二人とも!大丈夫っ…みたいだね」 「お疲れさま~」 そちらも一発くれてやれたようですね良き良き。 「ヘヘッまぁね!…そうだ警察!このこと知らせないと!」 天正沢潟大判(てんしょうおもだかおおばん)のことですか?スッ… 「違うよ!てかまだ持ってたの!?」 ― ―― ――― 「あ゛~…やっと話し終わった…もう夕方だよ…」 「クタクタだぁ~…でもネックレス見つかって良かったねぇ」 「うん!…そういえばあの人は?途中からいなくなってたけど…」 これはお二人ともお務めご苦労様です。 「人聞き悪い言い方止めなよ。ていうかどこ行ってたのさ!」 風に誘われて西へ東へと駆け巡っておりましたとも。 「そのお陰で僕が全部説明することになったんだけど?」ジトー これは申し訳ないことをしました。ワタシからも風に一言申しておきますよ。当日に誘うの止めてねって。 「😓」 「調子良いなぁ…」 けど良いものも手に入りましたよこちらですデデン。 「それって…」 「五千石堂のクリームパンだぁ!」パァッ お店を見つけたので買っちゃいましたよたんまりと。この牛乳と併せて祝杯と雪崩れ込みましょう。 「えっいいよ。僕今お金ないし…」 お気になさらずどうぞ。こういうお題目があればワンチャンお母さんから交遊費として援助して貰えますので。 「そういう思惑は隠せよ。…まぁそれなら遠慮せず貰おっか」 「やった!いただきま~す!」パクッモムモム 「ん~!美味し~!」 「🥰」 そうでしょうそうでしょう。この濃厚なクリームの占有面積たるや最早自分がクリームパンを食べているのかクリームを食べているのか分からなくなる有り様。さながら食べる哲学。或いは食べるニーチェ。モッモッ 「カニバリストになってるじゃん」ムグムグ 「…今日はありがとう。色々大変だったけどねーちゃんのお陰で無事ネックレスを取り戻せたよ」 それは何より。ワタシとしてもその笑顔を見れたのが何よりの成果とも言えますね。五千石堂のお店も見つけたし。 「…そういえば何で手伝ってくれたの?」 それは…いえ止しましょう。秘密の1つや2つ抱えてる方が女は輝くというも「『アイリへ』」 「『あんたが家中をボールで汚した件ついて話があるからこれを見たらさっさとスマホの電源付けて連絡しなさい!さもないと身長10cm縮むことになるよ!!母より』」 「…ギャルゴモンそれは?」 「ん~?ジャスティモンがおねーさんのママから預かった伝言だってさ」 「😒」 …………ジィ… 「お家で試したんだねぇあのモ…ボールのこと~」 ……………ジィ… 「…僕たちのことほとぼり冷めるまでの時間潰しに使ったでしょ?」 ………………ジィ… 「無言で凝視すんなよ!怖いんだよ!」 テトラくんがワタシに助けて貰ったって伝えてくれたら助かったりしませんかね? 「台無しだよ色々と」