二次元裏@ふたば

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1151848 B24/12/15(日)22:18:07No.1263089160そうだねx2 23:35頃消えます
改変後の楽音の日常書きました

fu4378923.txt
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/12/15(日)22:18:30No.1263089303+
「えー…この表の横軸は階級、縦軸は度数を表していまして────────」
3時間目、退屈な数学の授業の時間。それは突然訪れた。
「ねえ何アレ!?」
「窓になんかいる!!」
最初は虫でもいるのかと思った。まあ…それはあながち間違ってもいなかったのだけれど。
「お姉ちゃ〜ん。こんなつまんないことしてないで私たちともっと楽しいことしようよ〜」
そう話しながら窓に張り付いていたのは、首から蟲の脚を生やした女の子だった。凡そ人間のものとは思えない両眼をぬらぬらと光らせたそれは、明らかに私のことを見ていた。
「にっ…逃げろー!!」
誰かがそう叫ぶと、みんなは堰を切ったように教室の出口に殺到した。
「待て!押さずに並んで逃げるんだ!」
先生は焦った様子で避難訓練のようなことを言い出している。
アレがデジモンなのかなんなのかよくわからないけど、こういう時に頼りになる人を、私はひとり知っている。
「南雲!そっち上だぞ!逃げるなら外だって!」
「上の人たちにも逃げるように言ってきます!」
私は階段を駆け上った。
224/12/15(日)22:18:48No.1263089418+
3階。2年生の教室がある階だ。
「うわぁぁぁ!?なんだあれ!!!」
どうやらあの怪物はついてきているらしい。混乱はすぐにこの階にも広がり、それぞれの教室から人が逃げ出してくる。
見た限り、まだあの人は逃げてきていないようだ。
えっと…何組だったっけ…
「─────Zzz…」
いた。机の上に枕を置いて、突っ伏したまま寝息を立てている。
「ちょっと!司先輩!なんで学校に枕持ち込んでるんですか!?おきてくださいよ〜!!」
「うっせえな…これは枕じゃなくてベンケースにタオル巻いてるだけですよセンセー…」
体を揺さぶっても、彼は起きようとしなかった。
「何寝ぼけてんの!起きろ!」
「んぁあ?……あれ…みんないねえな…ん…楽音?なんで学校に…そんなに背ぇデカかったか…?」
「何親戚のおじさんみたいな事言ってんの…それに同じ高校なんだからいるのも当たり前じゃん…」
「あー…そうだったっけ…で…教室までなんの用だ?」
ようやく顔を上げた司くんに、私は窓の方を見るよう促した。
324/12/15(日)22:19:00No.1263089483+
「窓の外見て!」
「ん?…⁉︎なんだあいつ!デジモンか!?…一旦外出るぞ楽音!」
彼はスマホとクロスローダーをバッグから取り出すと、私に外へ出るよう指示した。
私たちは人のいなくなった廊下を走り、階段の手前まで来た。
しかし、そう易々と外に逃げられそうにもなかった。
「よぉ姉貴!遊んでくれよ!」
床を割り現れた、巨大な頭部とそこから垂れ下がった人間の体が特徴的な怪物。
それが口を開くと、中にはさっきの子にも似た人間の顔があった。
「チッ…楽音、俺に体預けろ!」
「えっ⁉︎ちょっと!」
先輩は私の体を肩に担ぐと、窓を蹴破り飛び降りた。
424/12/15(日)22:19:38No.1263089726+
「ふう…久々にやったな…大丈夫か?」
「た…たぶん…」
うまく彼が衝撃を吸収してくれたらしく、私の体に異常はなかった。
「らくねーー!!!」
「あっ、エリくん!」
しまった…デジヴァイスの機能で透明にしたまま教室に置いていっちゃってた…
「置いていくなんてひどいです!」
「ごめんね〜…今度ハンバーガー食べさせてあげるから許して〜…」
「さて…奴らのお出ましみたいだぞ。」
司くんの示す先には、白い服の二人の少女がいた。
「随分と逃げてくれたね、お姉ちゃん。」
「お姉ちゃん…って、もしかして私のこと?」
「そうだよ姉貴」
「私たちはお姉ちゃん、あなたのクローンなの。」
524/12/15(日)22:19:55No.1263089840+
く…クローン!?
そんなことをしそうな奴に心当たりがないわけではなかった。
どうせネオデスモンの仕業だろう。
「あなたたち…なんなの?」
「知りたい?」
「教えてやるよ。オレはアラク。」
「私はナクア。」
[liberation.]
二人がチョーカーを操作すると無機質な音声が流れ、アラクと名乗った方の子の体からは巨大な口が現れ頭を飲み込み、ナクアと名乗った方の子は両眼と腕が人のものではなくなった。
「オレたちは…」「私たちは…」
「「バイオアルケニモン」」
アラクの巨大な頭部からは脚が生え両腕は肥大化し、ナクアの首からは蟲の脚が生える。
「なるほどな…さっきの怪物はお前らが変化してたってことか。」
「オレたちは戦いに来たんだよ、アンタとな!」
624/12/15(日)22:20:16No.1263089958+
戦い…私にそんな力はない。この状況でこの二人に太刀打ちできるのは…多分司先輩とミネルちゃんだけだ。
あれ?そういえばなんでミネルちゃんいないんだろう?
「司先輩!ミネルちゃんは!?」
「さっき呼んだ!15分は来るまでにかかるぞ!」
「なんであんなに仲良いのに学校つれて来てないの!?」
「いると勉強にならねえんだよ!」
「さっき寝てたじゃん!勉強してないじゃん!」
「うるせえ!こっちにも色々あんだってば!」
「何二人で揉めてんだよ姉貴!」
アラクが私たちに向けて振るってきた爪を、ぎりぎりで司くんが受け止める。
「───────っ!…なかなかいい力してんな…究極…いや完全体ってとこか!」
「オメぇに用はねえんだよッ!」
「ぬぅおあっ!?」
「司!」「つかささん!」
巨大な腕に掴まれて吹っ飛ばされる先輩。
724/12/15(日)22:20:27No.1263090046+
「だ…大丈夫!?」
「俺は平気ー!ほっといて逃げろー!」
吹っ飛ばされた先にあった倉庫から声がした。よかった…
…どういう耐久してるんだろう、あの人。
「逃げようらくね!」
「そうだね、進化しよう!」
「エリザモン進化〜!ディメトロモン!」
私が体の大きくなったエリくんにまたがると、彼は走り出した。
824/12/15(日)22:20:39No.1263090136+
続きはtxtからどうぞ
924/12/15(日)22:24:53No.1263091769そうだねx1
登場してるキャラを
番号とセットで出してもらえると嬉しいぜぇ!
1024/12/15(日)22:27:35No.1263092887そうだねx1
292α 南雲楽音
229 吉村司
606 アラク
607 ナクア
です
1124/12/15(日)22:35:55No.1263095978+
いくつか見逃してる間に改変されて平和になったと思ってたらまた大変なことに…
これまでのあらすじ的なやつがあるとありがたいのだけれど関連ログ追うしかないかな?
1224/12/15(日)22:36:08No.1263096056+
>292α 南雲楽音
>229 吉村司
>606 アラク
>607 ナクア
>です
ありがとうよぉ!
1324/12/15(日)22:39:11No.1263097245そうだねx1
>いくつか見逃してる間に改変されて平和になったと思ってたらまた大変なことに…
>これまでのあらすじ的なやつがあるとありがたいのだけれど関連ログ追うしかないかな?
一応改変後の時につけたプロジェクトレトコンの説明があらすじ的な立ち位置になるんですかね…なんか考えときます
1424/12/15(日)22:49:00No.1263101177+
結局不穏になるなあ!
1524/12/15(日)22:50:01No.1263101605+
そう簡単にハッピーエンドになるわけないんだよね
1624/12/15(日)22:54:26No.1263103445+
>そう簡単にハッピーエンドになるわけないんだよね
いくら過去が変わったところで歪みは残ってるしネオデスモンはピンピンしてるしクローンはできてるし何一つ解決してないんですよね
1724/12/15(日)23:30:23No.1263117177+
いらない解説とは思うんですがデジタルワールドにおける魔術はプログラミング言語っていうのを間に受けまくって書いてるので最後のcdはそのまま階層移動のコマンドです


1734268687975.png fu4378923.txt