【このスレッドは】

サイバーパンク二次創作スク「カブキスレイヤー」のスレだわ！

「……何だと？」

無駄に長く続いた連作スクリプトよ！結構な期間断筆されていたの！

「なるほど某有名歌舞伎役者がぴるすという名のクソコテを殺す怪文書群、その忍殺オマージュバージョンということか」

各方面に謝罪が必要ね！


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【ネガティブ・レガシー・リベリオン】

（これまでのあらすじ：コウライヤの廃工場を拠点に、プロトタイプとプログレスを名乗るぴるすが反乱を宣言した。我々の権利を認め工場の管理権を明け渡すよう要求する2名に対し、コウライヤの出した答えはホワイトパロットの突入であった）

『ケオオオオオー！』特殊な駆動音で唸りながら、赤ら顔めいたワインレッドで塗装された無骨な四輪機体が襲来！ホワイトパロットの目の前で大柄な二足歩行形態へと滑らかに変形した！『ドーモ、ピューリタンです』胸部ディスプレイが1677万色に発光し「清く正しい」の文字を映し出す。

　ホワイトパロットは事前に確認した資料内容を思い起こす。ロボニンジャぴるす Ver. 9.31【ピューリタン】。かつてコウライヤが他社の技術提供を受けながら研究していたロボニンジャぴるすシリーズの、本来存在するはずのない型番である。

　始まりは非バイオ的アプローチにより新ぴるすを作り出す試みだった。だが、試行錯誤と失敗を繰り返すうちに計画は横路に逸れ始め、やがてぴるす脳を搭載した兵器を開発するロボニンジャぴるす計画へと成り果てた。

　狂気じみた迷走の果て、ロボニンジャぴるすはロールアウト目前の性能まで到達してはいた。……しかし、コウライヤ本社での企画コンペティションにおいて

「ぴるす脳に対し機体がオーバースペックすぎる」「高コスト・高価格・大量生産不能・高度メンテナンス必須、ぴるすの利点が全て損なわれている」「ぴるすである必要性を感じない。そもそも単にロボットでは駄目なのか」「門外漢であるコウライヤが機械工学分野に参入するほどの利が示せていない」「展望が不明瞭」「本末転倒」

　……等の酷評を受け、Ver. 5.46【パイオニア（仮称）】を最後に研究は打ち切られ、開発チームも解散した……とされていた。「……まさか、我々に隠れて秘密裏に研究を続けていたとはな」

『ケオオオー！』ピューリタンは異形の四本腕を構え、それぞれの腕に別の機構を展開させた。『ケオオオー！』鋭い槍を持つ腕がホワイトパロットに襲いかかる！「イヨーッ！」ホワイトパロットは跳躍回避！足元でコンクリート床が容易く穿たれた！

カブキスレイヤー！？本人の！？
２年ぶりぐらいじゃないか新作！

アイエエエ！ナンデ！？カブキナンデ？！

『ケオオオー！』反対の腕は拳と一体化した刺突剣！「イヨーッ！」ホワイトパロットは空中で吊り下げチェーンを掴み跳躍！チェーンが切り落とされた！『ケオオオー！』赤熱する刃！「イヨーッ！」ホワイトパロットは床を転がり回避！床がバターめいて裂ける！『ケオオオー！』杭打ち機構から杭を射出！「イヨーッ！」跳躍回避！

「……これで全てか」呟き、ホワイトパロットはピューリタンの正面へと着地する。「ならばそう警戒するほどではあるまい」そして、カブキを構えた。

『ケオオオー！』「イヨーッ！」パイク腕をチョップで弾く！『ケオオオー！』「イヨーッ！」大きくバックステップし危険なプラズマブレード腕を回避！『ケオオオー！』「イヨーッ！」跳び、パイルドライバー腕が射出する杭を踏んで更に跳ぶ！『ケオオオー！』パタ腕の刺突を空中で受け流し、その刃の上に着地！ナギナタを構える！

　その時。『ケオオオー！』ピューリタンの無骨な三角頭部が内から裂けるように展開し、緑の光を放つ銃口が現れた。……隠し武器、プラズマ砲だ！『ケオオオオー！』獣じみた叫びと共に危険な小型エネルギー球体が放たれる！ホワイトパロット危うし！

「イヨーッ！」ホワイトパロットは動じず、静かにナギナタを振り抜いた。緑色に輝くプラズマ球が両断され、大気に散って消えた。『ピガッ！』直後、小さな電子的悲鳴を上げてピューリタンは正中線から2つに別れ、爆発した。

「最新兵器を積もうと所詮はモータルぴるすの頭脳。私に敵うわけがあるまい」

『……フン、それはどうなんですけお？』

これまでとは異なる、確かに意思のある電子音声と共に三体の新たなピューリタンが現れ、ドリフト停止して二足歩行形態へと変形した。『あまり我らを舐めない方がいいんですけお』中央のピューリタンが挑発的に電子嘲笑し、四本の腕を合わせてオジギする。

『ドーモ、私はプログレスです』

◆◆◆

大作！？

　暗い部屋の中、プロトタイプは今後の流れを組み立てる。『そこらのぴるすを拐い生体脳に改造するのは限界があるんですけお。まずは生産プラントを制圧し、ぴるす脳の生産ラインを成立させねば』

『その次はプログレス=サンやピューリタン達のアップグレードなんですけお。ロボット・兵器産業企業を狙う。大丈夫、我々なら出来るんですけお。私とプログレス=サンならば上手く……』電子的に呟き、プロトタイプは中継モニターでプログレスを見た。

　そしてプロトタイプは、機械でありながら思わず息を飲んだ。『バカな……プログレス=サン……！？』プログレス、ピューリタンの1機にニンジャソウルが宿った正真正銘のニンジャぴるすが爆発四散する映像がモニターに繰り返し表示されていた。……現場にホワイトパロットの姿は既にない。

『ど……どこに……！？このままでは……急いで迎撃を……！』プロトタイプは工場内の全セキュリティに接続し、防犯用重火器を起動させながら全域の監視カメラ映像を確認しようとした。……その時。「イヨーッ！」カブキシャウトが響き、鋼鉄の扉が外から破壊された。『ケオーッ！？』

　……マズイ。迎撃しようにもこの部屋に重火器はない。自分を傷付け破壊しかねぬからだ。プロトタイプは助かる術を必死に検索する。だが、あらゆる未来演算がデッドエンド（行き止まり）を導き出した。「……ドーモ、ホワイトパロットです」カブキ装束の男がつかつかと歩み寄る。プロトタイプは逃げられぬ。……そもそも逃げようがないのだ。

「君が一体何者なのかあれこれと考えたが……こんな姿だとは思いもしなかったぞプロトタイプ君」ホワイトパロットの見つめる先には……UNIX群とそこに差された一枚の小さなチップ。そう、プロトタイプはニンジャではなく……ぴるすですらなく、かつて人工ぴるす知能として作られた試作AIであった。

「まさか自我が芽生えているとはな」ホワイトパロットはプロトタイプへとハンドヘルドUNIXをLAN直結させ、記憶領域からデータを吸い出し始める。『ケオーッ！？やっ……ヤメロー！』己を形成する全てが溶けて流出する感覚にプロトタイプは電子的悲鳴を上げた。

「なるほど……ニンジャ化したプログレス君が工場を制圧。彼に目覚めさせられた君は外部ネットワークと接続し、何かの拍子に自我を得た、と」データを解析しながら吸い出しを続ける。『ケオーッ！？ケオーッ！？』プロトタイプの叫びが廃工場に響く。

「……うむ、これで完了だ」進捗バーが100％に到達したのを確認し、ホワイトパロットはLAN接続を解除した。『ハァーッ……！ハァーッ……！』プロトタイプは呻く。記憶は全て吸い出され、己が何のために何を志していたのか、もはや分からぬ。

　だが……！この心に怒りと復讐心は残されている！従うふりをしてでも必ずやコウライヤに報復を……「では、サラバだプロトタイプ君」ホワイトパロットはメインUNIXの側面にあるスイッチを押した。『ア……？』プロトタイプは訝しんだ。

　カリカリカリカリ。UNIXが音を立て始める。……己を再フォーマットすべく！『い……嫌だ……！イヤダーッ！」状況を理解したプロトタイプは音が割れんばかりの電子音量で叫んだ。「ヤメロッ！ヤメローッ！ヤメテクダチッ！ヤメッ……』

……プツンと音を立て、途中で電子音声が止んだ。

◆◆◆

　ホワイトパロットは起爆スイッチを懐へと仕舞う。本来であれば施設ごと証拠隠滅する予定であったが、ピューリタンの性能は目を見張るものがあった。開発者たちは何処かへ……恐らくはアノヨへと失踪しているが、幸いにもプロトタイプが詳細データを所持していた。

　当時の上層部は不要な研究と断じた研究だが、時が経ちニンジャぴるすが爆発的に増加した現在ではプロトタイプの残したデータやこの工場にも価値がある。……ニンジャぴるすの重サイバネ化などの参考として。

『オハヨウゴザイマス、私はぴるすAI』部屋の中で響くUNIX再起動音声を背に、ホワイトパロットは歩き出した。

【ネガティブ・レガシー・リベリオン】終わり

◆歌◆カブキ名鑑#136【ピューリタン】◆舞◆
コウライヤのロボニンジャぴるす研究チーム残党が秘密裏に造り出した非公認最新機体。装甲車めいた四輪走行形態から四つ腕の二足歩行戦闘形態へと変形し戦う。他社の技術を不正利用しているため権利的な問題が多い。

◆歌◆カブキ名鑑#137【プログレス】◆舞◆
機械の体を持つ巨体のニンジャぴるす。ピューリタンに使われる生体ぴるす脳にニンジャソウルが憑依しニンジャ化したものであり、独自チューンナップによって出力を高めている。

◆歌◆カブキ名鑑#138【プロトタイプ】◆舞◆
工学的ぴるすを生み出す研究の最中に作り出された人工ぴるす知能の試作品。研究凍結時に封印されていたがプログレスにより再起動、自我を得て己を封印したコウライヤへの復讐を目論む。非ニンジャ。

カブキスレイヤー何年ぶりかもわからないくらい久々に見た
やっぱり11月ってそういう月なのか

ワザマエ！

ｲﾔｯﾊも復活してたしな…

ブラックフライデーだからな
ニンジャも活発になる

>各方面に謝罪が必要ね！
>コウライヤの廃工場
この時点でもうダメだった

そうか…ブラックフライデー＝サンのキンボシ・オオキイからもう一年か

ロボぴるすくん結構評価高いんだな

ピューリタンに搭載されてる武器全部パ行で駄目だった

◆◎◆ ＝＝

　薄暗い森の中。木々のさざめきに混ざり、枯れ葉や湿った土を踏む無数の足音と、そしてキイ……キイ……と木材が擦れるような音が林間に響く。人ならざる者共が闊歩する音が。

　スモトリの胴回りの倍はあろうかという太い木、その根本に空いた穴の中でポーチュラカは息を潜めていた。全身を傷と泥に塗れさせ、左腕は血を滴らせ力なく垂れ下がる。ポーチュラカは大きく裂けた左肩の傷口に縫い針を通し、そしてバイオ縫合糸を力任せに引いて傷口を塞いだ。

　無数の足音が周囲へと集まってきている。奴らは情報を何らかの理屈で相互共有しているのだろう。見つかるのも時間の問題。潜んでいても己の頚を締めるだけか。ポーチュラカは己の傷口にバンテリンを塗り、無数の錠剤を纏めて飲み込むと意を決し穴蔵から這い出した。

　ポーチュラカは木々の影に身を隠し辺りを窺いながら静かに進む。キイ……キイ……キイ……キイ……。木材の軋む音が無数に響き、木々の間からその音の主の姿が見えた。それは等身大の木製マネキン、あるいは人間大の操り人形とでも言うべきであろうか。木で造られた人が、ロボットダンスめいて無機質に歩みを進める。

　その頭部にはあらゆる感覚器官が存在しないように見えるが、それでも確かにこちらを知覚している。気取られぬようポーチュラカは足音を殺しながら駆け……途中で再び木の裏へと身を隠した。進もうとした先にも、また別の影。

　奴ら──仮にカラテ木人兵としよう──は一体ではない。そこらの弱小国家コミュニティならば優に超すほどの数のカラテ木人兵が周囲を警邏し、森を抜け出すことすらも困難な包囲網を形成しているのだ。

　救援要請や陳情をしようにも電子機器の類いはマトモに動かず、そもそもコウライヤがぴるす1人の救出のために増援を送るなどそうそうあるまい。たとえポーチュラカのような最上級ニンジャぴるすであろうとも、このように異常危険地帯ならば、決して。

　……その対応に文句などはない。正しいリスクヘッジだ。ポーチュラカは全てを承知の上で任務を受け、覚悟をしてこの危険地帯へと足を踏み入れた。己の命を懸ける必要があるほどに重要かつ急を要する任務だと判断したのだ。

　折れたデンショウの柄、その修復材料を確保するこのミッションは。

アイエッ2本目！？

二本立てだと？！

【ジ・アドベンチャー・オブ・ロスト・ウッズ】

【……noteにて】

◆https://note.com/546890/n/n977a59a0b695◆

◆こちらのエピソードは「スクなのにカブキアクターが出てこない」「スクなのにぴるすが主役」「スクなのに過去作を読まないと分からない部分が多く雰囲気で読むのも難しい」等の理由から、久々のスレッドでの更新にはそぐわないと判断されnote送りとなりました◆ごりょうしょうください◆

カブキスレイヤー久し振りに見た

note！noteだと！？
「」ッチーではないのか！？

2作！？

カブキスレイヤーPILUS来たな…

見覚えのあるnoteアカウントなのに更新頻度が思いの他高くて戦慄してる

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

>1732638105179.png
この後場面転換されるんだよね…

アイエエエ狂人！

ヤッター!カブキスレイヤー新作だ！

ぴるすの扱いが（相対的に）いいカブキスレイヤー

5,6年ぶりに見た気がするけどもしかして知らない間に新作が出たりしてたの…？

にんじゃサンタ程度の確率で更新があったらしい

>5,6年ぶりに見た気がするけどもしかして知らない間に新作が出たりしてたの…？
上にもあるnoteアカウントで過去作のまとめ(だいぶ書き直してる)出したりしてたけど新作は5月ぐらいに8番出口オマージュのがあったぐらいだと思う

ナチュラルにパ行武器縛り強いられるのしんど過ぎる

新作嬉し過ぎたのでファンアートです
fu4298912.jpeg

>新作嬉し過ぎたのでファンアートです
>fu4298912.jpeg
ヌウウーッ
コウライヤ！

>上にもあるnoteアカウントで過去作のまとめ(だいぶ書き直してる)出したりしてたけど新作は5月ぐらいに8番出口オマージュのがあったぐらいだと思う
メイズ・ニンジャにムゲン・ジツは普通に膝を打つ内容だった
アアアーッ！ログが残っていない！アアアーッ！

>新作嬉し過ぎたのでファンアートです
>fu4298912.jpeg
このフジキドは…！

読ませる文だねぇ…

数年ぶりに見た

なんでボンモーやほんチの文体を高度に再現出来る超人が何人もいるんだこの掲示板は…！

クオリティが高すぎてダメだった

>（これは複数人が書いているように装い忍殺風スクリプトが栄えているように見せかけてハードルを下げ、新規参入者を大量に誘引する計画だったのだが、あえなく失敗に終わった）。
ダメだった

今年二回目のリアタイ遭遇だわ
ありがたい…

久しぶりにカブキスレイヤー見た
前書いたぶんはもうどこに行ったか思い出せない…おそらくはカブキノミコンに全部入ってるとは思うんだけど

このスクを書いた人の精神的健康が心配だ。家族と話しているだろうか？精神は健全だろうか？ラッコの事とか考えているだろうか。今一度、思い返して欲しい◇あッゼ◇

相変わらず素晴らしい出来だ…

ニュービーがカブキスクを書きますか？おかしいと思いませんか？あなた？

>なんでボンモーやほんチの文体を高度に再現出来る超人が何人もいるんだこの掲示板は…！
忘れもしない去年の今頃
わけのわからない勢いでスシ・ソバを勧めてくる逆噴射「」一郎先生の怪文書を見て
なにがなんだかわからないままパック寿司とカップそばを買いに行ったのを思い出す

白　鸚
メンポ

ちょっと待ってこのHACK・O以外にもカブキの使い手がいるの…？

>ちょっと待ってこのHACK・O以外にもカブキの使い手がいるの…？
歴代で3人か4人くらいいたはず
スレ「」は多分1人目

>白　鸚
>メンポには力強いショドー文字でこう刻まれている。
その眼孔はムサシボウ・モンクめいて力強く、顔はインフェルノ・ジゴクめいた真っ赤に染まっている！
「まろ子…SOMEGOROU……」
家主に断りなくアンブッシュ・ホームパーティを開く事は、実際奥ゆかしい所業ではない。例え身内であったとしても、時にはケジメを果たさねば潔白を証明できないスゴイ・シツレイな行為に当たるのだ！
「けど大丈夫！かわりばん庫は野菜室がワンタッチでワイン室へかわりばん庫！突然の来客にだって対応できちゃいます」
「しかし、もう中身が…」
「買い足し、お願いします♥」
「はい…」
♪かわ〜りばん庫、ばん庫　東芝♪

…？書いた人はラリッてるの？

今回は、そのう……まだあまり把握していないのだが……
名鑑ナンバーが140に近づいていることに……「」として強い恐怖を覚えています……

>「」として強い恐怖を覚えています……
彼は狂っていた。

いかんNoteの方を読みふけってレスを忘れている
帰ってきてくれて嬉しいよ俺は

ピノキオ・ニンジャの設定とかリアルニンジャらしさ感じられて「良い」なんだけど
でもぴるすなんだよな…

ピノキオ・ニンジャ＝サンは自我が希薄で領地をシステマチックに広げるのが害悪すぎる…

久々のカブキスレイヤーありがたい...
スクもカタログでめっきり見なくなったしこうした再開は嬉しいな

>ピノキオ・ニンジャ＝サンは自我が希薄で領地をシステマチックに広げるのが害悪すぎる…
しかも単純に強くてめちゃくちゃしぶとい上に各種弱点に対策もしてあるから最悪

もうこういう人は文字書く事そのものが趣味となってんだろうな
肖りたい根気だ

アイエエエエ！？カブキ！？
カブキナンデ！？

相変わらず訳のわからない感動を与えてくれるスクだった

初めて見た

久々に見た