誰このおっさん

誰ぞ

花のお江戸の快男児

＼本間屋！／

お控えなすって
そ控えなすって
こ控えなすって

真一滝切りは歌舞伎の演目、あるいはそれに付随した童話群である
様々なバリエーションが存在するが山奥の村に逃げ込んだ平家の血筋である馬味本間郎真一が度々鉄砲水をおこす村の上流の滝を一閃し河川をHIRAくというものが大筋の内容
特にクライマックスの滝を根城にする竜を「あなや三日後刮目せよ百倍にて仕る」と挑発し鉄砲水を遅らせたあとで注目を自分に引き付ける様が所謂「偉丈夫もの」賭して人気を博したという
滝を独特の「傾き袈裟」のポーズからダイナミックに一凪し、竜の化けの皮が剥がれた時「正体しょぼ過ぎ（意訳）」と合いの手を入れるのはお約束
一説には桜を雇ってこのような合いの手を定番化させる事で舞台だけではなく観客までも劇に一体化させる総合芸術の嚆矢だったのではないかと言われている。

あ絶許かな絶許かな

>誰このおっさん
知らざあ言って聞かせやしょう
うま味紳士よ　絶対許さないうま味紳士！

この天晴れな歌舞伎ぶりどこかで…

いよーっぽん！
>＼本間屋！／

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